ガラスの世代

ネット詩人

おれが詩を
ネット投稿するだけで
生活出来ると
言うのなら
かつて夢見ていた
ような
詩集を出版
出来なくてもいい
ネット投稿だけで
完結出来るのなら
そこそこの
著名人で
終わっても
構わない

今は昔とは
時代も変わった
紙の書籍は
昔に比べたら
すっかり廃れて
今では
ネットの時代に
なってしまった

こんな時代に
なるとは
おれが詩集を
自費出版した
頃から思えば
考えもしなかった
あの頃は
紙の書籍の
時代が
永遠に
続くような
気持ちでいた

でも今では
時代も変わった
紙の書籍は
昔に比べると
すっかり廃れて
しまった

今どき
高額な
制作費を
捻出して
詩集を
自費出版する
必要性は
全く無い
もうそんな
時代では
なくなった

ネット投稿だけで
詩人として
認められるのなら
それが一番いい
おれはそこそこの
著名人で
終わっても
構わない

ネット投稿だけで
詩人として
生活が出来るのなら
おれが望んでいた
ような
大金持ちに
ならなくても
構わない

おれは今
新たな
夢への一歩を
踏み出そうと
している