ガラスの世代

母親代わり

引きこもりや
病気や
障害などの
特別な事情でも
ない限り
我々はみんな
社会に出たら
生活の為に
働いて
生活の為に
仕事をする

ウチの喫茶店の
店長は
女性だが
面倒見が良くて
一緒に働いている
パートなどの
人たちの
母親代わりに
なっている

面倒見が良いのは
結構なんだが
一度
みんなの面倒を
見るあまり
疲労困憊して
命に関わるような
大病を
したことがある

いくら面倒見が
良くても
命あっての物種だ
あまり店長の頭を
悩ませたり
煩わせたり
しない方がいい

我々は
人間として
最低限の
幸せを
得るために
働いているのであって
病気になったり
死ぬ為に
働いているのではない
それは店長とて
同じことだ

おれもかつては
店長の手を
焼かせたり
頭を煩わせたり
していたが
もう止めた
なるべく
店長には
心配を
かけないで
安心させて
あげないといけない

人間
命あっての
物種だ
それは我々もそうだが
ウチの店長は
なおさらだ