ガラスの世代

大西啓太

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一心同体

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おれが昔
郵便局に
勤務していた
時に
勤務先の
郵便局で
一緒に働いていた
彼女がいた

彼女とは
お互いに
離れ離れに
なってから
もうずいぶん経つが
おれは今でも
彼女のことを
ときどき思い出す

今ごろ
あの彼女は
どうしているの
だろうか
毎日幸せに
暮らして
いるのだろうか
一人ぼっちで
寂しい思いを
してないだろうか

彼女のことを
思い出しては
そんなことを
考えている

でも彼女は
おれの分身で
おれと彼女とは
体も性別も
別々なのに
お互いに
一心同体だった

その一心同体の
状態が
今でも続いていると
そう考えよう

そうすれば
彼女もおれも
幸せに
なれるハズだ

お互いの
体は遠く離れて
別々でも
彼女の心も
魂も
どこかで
生きていながら
おれの体の中に
今でも
宿っている
そう考えれば
おれも彼女も
永遠に
幸せでいられる

そう思うと
少しだけ
おれの心配も
吹き飛んだ
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