689 / 830
第三十二章 病の王国モルスス、その首都アーハガルタにて
閑話 皇女として(タハミネ視点)後編
しおりを挟む
「挑発のつもりか」
挑発する姫様の言葉に、人形が応じた。
ルッカイアとサイルマーヤ、二人を相手にしつつ、人形は姫様に向かい剣を振るう。
『ゴォン』
鐘の音に似た音が響く。
剣は姫様にあたらない。巨大な盾を持った黄金の重装歩兵が、虚空から出現し、剣を突け止めたのだ。
「剣聖を名乗るほどの自信があるならば、小娘一人を追い回すのではなく、ノアサリーナ様達を相手にすればよろしいでしょう?」
人形の攻撃を気にする様子もなく、姫様は語り続ける。
「兵法とは数を減らす事だ」
「もっともらしい言い訳。お口は達者。ですが、違いますよね?」
「何が言いたい」
姫様は人形を挑発して、時間を稼ぐつもりか。
その狙い通り、奴は姫様の話に乗り、心なしか動きも鈍っている。
「貴方は逃げたのです。敵わないと知って。もっともらしい言い訳で、心を誤魔化し……」
「うるさい!」
耳元で囁くような声は大声となった。
そして、人形はなりふり構わず姫様へと突撃する。
人形にできた隙。それをルッカイアは見逃さない。
彼女の振るった剣が、人形の腕をへし折る。
「石くれになっちまいな!」
さらに彼女の持つ魔剣が力を解放し、人形が腕を中心に石化していく。
チッキーは屋敷の門まであと5……いや3歩。
さらに黄金兵団のうち2体がチッキーの護衛をすべく向かっている。
「人は希望を見た瞬間が一番危うい」
ホッとした。全てが上手く言っていると確信した。
それが作られたものだと知ったのは、穏やかな声で人形が喋った時だ。
ルッカイアの魔剣は、人形の左手のみを石化していた。
そして、姫様に向かうと思われた人形は身を翻す。
左手を自ら外した人形は速度を増して、ルッカイアとサイルマーヤを振りほどきチッキーへと近づいていた。
皆が油断していた。人形の速度がさらに増す事を考えていなかった。
「手の内は全て理解した。絶望せよ。ノアサリーナ達に伝えよ。絶望を! 私は何度でも、見えない場所で絶望を振りまくと!」
黄金兵団の一体を切り伏せ、人形がチッキーへと襲いかかる。
「あぁ」
私は思わず空を見上げた。
『ドゴォ』
すさまじい打撃音が響く。
空を見上げた私には、何が起こったのか分からなかった。
「なんと!」
サイルマーヤの、安堵したような、驚いたような声に反応して、チッキーに視線を送る。
彼女は無事だった。
人形はノアサリーナの屋敷……その門の奥にいた。
何かがあって、人形は吹き飛ばされ、転がり込んだようだ。
チッキーが助かったという安堵と、次の攻撃への警戒に体を強ばらせた私が見たのは、ノアサリーナ達の屋敷の変容だった。
門は閉じ、屋敷を取り巻く背の低い柵から白い光線が立ち上る。
さらに屋敷から大きな声が響く。男の声だ。
「*#▽D=■*……悪●**意の=#▽……悪意の排除を、悪意の消去を」
聞いたことのない異国の言葉は、次第に意味がわかるようになった。
さらに続けて、あたり一帯から大量のガーゴイルが出現する。
ノアサリーナの屋敷の上空に3体ほどいるガーゴイルと同じものだ。
多い。これほど沢山いたのか。
この地に来るまで、見たことがない見事なガーゴイル。
信じられない数のガーゴイルが出現し人形へと襲いかかる。
「固体指定の空間閉鎖……いや時間停滞魔法? なんだこれは、なんだこれは」
耳元で囁く声は、恐怖に染まっていた
最初こそ、人形はガーゴイルに反撃し善戦していた。
ところが人形の動きは次第に鈍っていく。
「私が、私の全てが引きずりだされ縫い付けられる。なんだこれは……なんだこれは……」
人形はそう喚きちらした。
そして人形は、人間の姿に変化していく。
だが、それで終わり。奴は何もできず、体の全てをガーゴイルに食われた。事が終わり、ガーゴイルは散り散りに去って行く。
「驚きましたな」
唖然とする私達の中で、最初に声をあげたのはサイルマーヤだった。
「久しいな。サイルマーヤ、 あの人形は一体なんだい?」
「さて、私は、ノアサリーナ様の敵だとしか存じておりません」
ルッカイアの問いに、サイルマーヤは断言する。ノアサリーナの敵だと。
帝国でも名の知れた剣の達人が2人がかりで敵わない存在。
それは人を超えた何かだった。
得体の知れない存在。そんな奴らとノアサリーナ達は戦っている。
ノアサリーナ達は何と戦っているのだ。
見当もつかない。
「チッキーは思ったよりずっと強いんだねぇ。ちょいと手を見せておくれ」
「ご主人様からもらったでち」
一方のルッカイアはチッキーに近づき、しゃがみこんで彼女の手を取った。
主人からもらったと言う腕輪は、ヒビ割れていた。
おそらくあれは魔導具。
私はそっと首元に仕込んだ魔法陣に指をつけて魔法を詠唱する。
そしてチッキーの腕輪に触れる。
すぐに鑑定結果は出た。偽装や鑑定妨害の術は仕込まれていない。
「不意打ちに対し、反撃を目的とした魔導具か」
材質は……最上級のミスリル銀、それから数々の宝石、細工も相当な職人の手によるものだ。使い切りの魔導具にこれほどの品を? しかも、主でもない下僕に?
とんでもないことだ。
ガーゴイルといい奴らはいったいどれ程の装備を用意しているのだ。
そして、本当に何と戦っているのだ。
彼らとずいぶんと言葉を交わしたが、まだ何も知ることができていないと気がつき愕然とする。
「何かありましたか? タハミネ」
「いえ、大したことでは」
「そうですか。では、白薔薇達の手当を」
姫様は私に近づき問うと、すぐさま側にいる従者達に指示を出し始めた。あまりのことに、気が回っていなかった。
驚くよりも先に、怪我人の手当が必要だった。それに荒れた場所を整えなくてはならない。
それらは、すでに手配済みだったようだ。よく見ると多くの使用人が動いていた。
「ファラハ様ですか」
「そうだねぇ。ん? おや、サイルマーヤはあった事があるだろうに?」
「私が最後にあったのは、もっと幼い頃ですよ。お美しくなられましたね。それにお母上によく似ていらっしゃる」
「あぁ。確かに母親似だねぇ。祖母ではなくて母親似によかった」
「確かに。それは、良いことで」
ルッカイアとの会話で、奴は失礼な事を言っていた。
「どうしてそう思う?」
小さく睨みサイルマーヤに問う。別に私に似ていても問題はなかろうに。相変わらず、失礼な奴だ。
「貴族女性として、魔法上手より、場の差配が重要でしょう? 今の状況を見ても、その手際の良さがわかります」
私の言葉に、サイルマーヤは何気なく応えた。
んん。だが、その一言は素晴らしい内容だった。
「確かに! サイルマーヤ、おぬし、良いことを言う!」
その言葉に苛立ちは霧散し、思わず大きな声がでる。
迂闊、迂闊。
しかし、そうだ。
ノアサリーナなど相手にならぬほどファラハ様には素晴らしい才があるではないか。場の差配。確かにファラハ様には、母親譲りの差配の才がある。
貴族として、皇女として、パーティの細々とした手配、貴族達に対する心遣い。緊急時の対応。それらは、貴族女性の規範といわれた母親から受け継いだファラハ様の長所でもある。
「ふむ、これはすぐにお伝えせねば」
私は思いも寄らぬ答えを手に入れた。
姫様へかける言葉を見つけ、心が軽くなった
挑発する姫様の言葉に、人形が応じた。
ルッカイアとサイルマーヤ、二人を相手にしつつ、人形は姫様に向かい剣を振るう。
『ゴォン』
鐘の音に似た音が響く。
剣は姫様にあたらない。巨大な盾を持った黄金の重装歩兵が、虚空から出現し、剣を突け止めたのだ。
「剣聖を名乗るほどの自信があるならば、小娘一人を追い回すのではなく、ノアサリーナ様達を相手にすればよろしいでしょう?」
人形の攻撃を気にする様子もなく、姫様は語り続ける。
「兵法とは数を減らす事だ」
「もっともらしい言い訳。お口は達者。ですが、違いますよね?」
「何が言いたい」
姫様は人形を挑発して、時間を稼ぐつもりか。
その狙い通り、奴は姫様の話に乗り、心なしか動きも鈍っている。
「貴方は逃げたのです。敵わないと知って。もっともらしい言い訳で、心を誤魔化し……」
「うるさい!」
耳元で囁くような声は大声となった。
そして、人形はなりふり構わず姫様へと突撃する。
人形にできた隙。それをルッカイアは見逃さない。
彼女の振るった剣が、人形の腕をへし折る。
「石くれになっちまいな!」
さらに彼女の持つ魔剣が力を解放し、人形が腕を中心に石化していく。
チッキーは屋敷の門まであと5……いや3歩。
さらに黄金兵団のうち2体がチッキーの護衛をすべく向かっている。
「人は希望を見た瞬間が一番危うい」
ホッとした。全てが上手く言っていると確信した。
それが作られたものだと知ったのは、穏やかな声で人形が喋った時だ。
ルッカイアの魔剣は、人形の左手のみを石化していた。
そして、姫様に向かうと思われた人形は身を翻す。
左手を自ら外した人形は速度を増して、ルッカイアとサイルマーヤを振りほどきチッキーへと近づいていた。
皆が油断していた。人形の速度がさらに増す事を考えていなかった。
「手の内は全て理解した。絶望せよ。ノアサリーナ達に伝えよ。絶望を! 私は何度でも、見えない場所で絶望を振りまくと!」
黄金兵団の一体を切り伏せ、人形がチッキーへと襲いかかる。
「あぁ」
私は思わず空を見上げた。
『ドゴォ』
すさまじい打撃音が響く。
空を見上げた私には、何が起こったのか分からなかった。
「なんと!」
サイルマーヤの、安堵したような、驚いたような声に反応して、チッキーに視線を送る。
彼女は無事だった。
人形はノアサリーナの屋敷……その門の奥にいた。
何かがあって、人形は吹き飛ばされ、転がり込んだようだ。
チッキーが助かったという安堵と、次の攻撃への警戒に体を強ばらせた私が見たのは、ノアサリーナ達の屋敷の変容だった。
門は閉じ、屋敷を取り巻く背の低い柵から白い光線が立ち上る。
さらに屋敷から大きな声が響く。男の声だ。
「*#▽D=■*……悪●**意の=#▽……悪意の排除を、悪意の消去を」
聞いたことのない異国の言葉は、次第に意味がわかるようになった。
さらに続けて、あたり一帯から大量のガーゴイルが出現する。
ノアサリーナの屋敷の上空に3体ほどいるガーゴイルと同じものだ。
多い。これほど沢山いたのか。
この地に来るまで、見たことがない見事なガーゴイル。
信じられない数のガーゴイルが出現し人形へと襲いかかる。
「固体指定の空間閉鎖……いや時間停滞魔法? なんだこれは、なんだこれは」
耳元で囁く声は、恐怖に染まっていた
最初こそ、人形はガーゴイルに反撃し善戦していた。
ところが人形の動きは次第に鈍っていく。
「私が、私の全てが引きずりだされ縫い付けられる。なんだこれは……なんだこれは……」
人形はそう喚きちらした。
そして人形は、人間の姿に変化していく。
だが、それで終わり。奴は何もできず、体の全てをガーゴイルに食われた。事が終わり、ガーゴイルは散り散りに去って行く。
「驚きましたな」
唖然とする私達の中で、最初に声をあげたのはサイルマーヤだった。
「久しいな。サイルマーヤ、 あの人形は一体なんだい?」
「さて、私は、ノアサリーナ様の敵だとしか存じておりません」
ルッカイアの問いに、サイルマーヤは断言する。ノアサリーナの敵だと。
帝国でも名の知れた剣の達人が2人がかりで敵わない存在。
それは人を超えた何かだった。
得体の知れない存在。そんな奴らとノアサリーナ達は戦っている。
ノアサリーナ達は何と戦っているのだ。
見当もつかない。
「チッキーは思ったよりずっと強いんだねぇ。ちょいと手を見せておくれ」
「ご主人様からもらったでち」
一方のルッカイアはチッキーに近づき、しゃがみこんで彼女の手を取った。
主人からもらったと言う腕輪は、ヒビ割れていた。
おそらくあれは魔導具。
私はそっと首元に仕込んだ魔法陣に指をつけて魔法を詠唱する。
そしてチッキーの腕輪に触れる。
すぐに鑑定結果は出た。偽装や鑑定妨害の術は仕込まれていない。
「不意打ちに対し、反撃を目的とした魔導具か」
材質は……最上級のミスリル銀、それから数々の宝石、細工も相当な職人の手によるものだ。使い切りの魔導具にこれほどの品を? しかも、主でもない下僕に?
とんでもないことだ。
ガーゴイルといい奴らはいったいどれ程の装備を用意しているのだ。
そして、本当に何と戦っているのだ。
彼らとずいぶんと言葉を交わしたが、まだ何も知ることができていないと気がつき愕然とする。
「何かありましたか? タハミネ」
「いえ、大したことでは」
「そうですか。では、白薔薇達の手当を」
姫様は私に近づき問うと、すぐさま側にいる従者達に指示を出し始めた。あまりのことに、気が回っていなかった。
驚くよりも先に、怪我人の手当が必要だった。それに荒れた場所を整えなくてはならない。
それらは、すでに手配済みだったようだ。よく見ると多くの使用人が動いていた。
「ファラハ様ですか」
「そうだねぇ。ん? おや、サイルマーヤはあった事があるだろうに?」
「私が最後にあったのは、もっと幼い頃ですよ。お美しくなられましたね。それにお母上によく似ていらっしゃる」
「あぁ。確かに母親似だねぇ。祖母ではなくて母親似によかった」
「確かに。それは、良いことで」
ルッカイアとの会話で、奴は失礼な事を言っていた。
「どうしてそう思う?」
小さく睨みサイルマーヤに問う。別に私に似ていても問題はなかろうに。相変わらず、失礼な奴だ。
「貴族女性として、魔法上手より、場の差配が重要でしょう? 今の状況を見ても、その手際の良さがわかります」
私の言葉に、サイルマーヤは何気なく応えた。
んん。だが、その一言は素晴らしい内容だった。
「確かに! サイルマーヤ、おぬし、良いことを言う!」
その言葉に苛立ちは霧散し、思わず大きな声がでる。
迂闊、迂闊。
しかし、そうだ。
ノアサリーナなど相手にならぬほどファラハ様には素晴らしい才があるではないか。場の差配。確かにファラハ様には、母親譲りの差配の才がある。
貴族として、皇女として、パーティの細々とした手配、貴族達に対する心遣い。緊急時の対応。それらは、貴族女性の規範といわれた母親から受け継いだファラハ様の長所でもある。
「ふむ、これはすぐにお伝えせねば」
私は思いも寄らぬ答えを手に入れた。
姫様へかける言葉を見つけ、心が軽くなった
0
お気に入りに追加
246
あなたにおすすめの小説

転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる