344 / 830
第十八章 未知への道は皆で
しゅっぱつしんこう
しおりを挟む
ノアは、父親と名乗る手紙の差出人に、会いに行く決心をした。
向かう先は、帝国。
ギリアから遙か東にあるという国へと、皆で向かう。
方針が決まれば、準備の開始だ。
チッキーは、トッキーとピッキーにトーク鳥を飛ばし連絡をとった。
他の同僚達も、各自ができることをする。
サムソンは、旅の途中でも魔法陣の解析をすべく、解析に必要な魔導具作りを進める。
地下室の魔法陣は、ブラウニー共の協力によって紙に描き写すことができた。
だが、これは超大型魔法陣を解析するための第一段階にすぎない。
次は、パソコンの魔法に魔法陣を取り込み、プログラム言語への変換作業を進めることになる。
「ドキュメントスキャナのような、自動的に大量の魔法陣を取り込めるような魔導具を作ろうと思う」
サムソンには構想があるようだ。
ドキュメントスキャナは、コピー機みたいに、大量の紙をセットして、ガシャコンガシャコンと音を立てながら一枚ずつ紙を読みこんで、パソコンに画像として取り込む機械だったはずだ。
確かに、実現すれば効率よく作業を進めることができる。
魔法陣解析については、当面サムソンに任せようと思う。
プレインや、カガミにミズキも、旅の準備に大忙しだ。
それぞれ動く皆に後を任せ、ノアの決心を聞いた翌日の早朝、ギリアの町へと向かった。
オレのやることは2つ。
1つはノアの決心、つまりは手紙の差出人に会いに行くという返事を、差出人の使いへと伝えること。
2つめは、借金についてだ。
しばらく返済が滞ることを領主に伝え、了承を得なくてはならない。
元本だけは返済したかったが、ノアの決心に水を差すことはしたくない。
屋敷を出発したのは早朝だったが、到着したころには、昼前になっていた。
やっぱり屋敷と町は距離がある。
「さっさと、1つ目を片付けるか」
ギリアにある高級宿、暁の白土へと向かう。
そこで待っていたのは1人だけだった。確か、ジャルミラと名乗っていたな。
「よくやった。褒美をやろう」
報告したら、とても嬉しそうな笑顔でそう言われた。
そして、彼女は褒美と称して小さな小袋をオレの足下へと投げた。
小さな宝石が、小袋から数個こぼれ落ちる。
褒美というより、恵んでやるという感じだ。
ここで喧嘩してもしょうがないので、とりあえず拾いあげる。
「それで、案内をしていただけると手紙にはありましたが?」
「そのつもりだったが、事情が変わった。ここから東へと進み国境の町アウントホーエイまで、お前達だけで進みなさい」
「そこから先は?」
「別の者を手配しておく」
「その国境の町までの道は?」
「それぐらい調べなさい」
あわただしく部屋を追い出されるように立ち去ることになった。
彼女の背後にある部屋の様子は、ガランとしていた。
そして彼女も旅支度を取りまとめていた様子だったので、帰る直前だったのかもしれない。
ともかく、手紙の返事を伝え、目的地も定まった。
ついでに、あんな感じの悪い奴らと一緒に旅しなくて良かったとホッとする。
「次は領主だな」
これから領主との交渉が待っている。
返済をしばらく待って欲しいと頼むためだ。
いきなり返済ができないと言うことになるため、上手くいくか不安になったが、それは杞憂だった。
「しばらく、返済できない……それで、理由は?」
領主の代わりとして面会してくれたフェッカトールがオレにそう尋ねる。
理由を聞くのはもっともなことだ。
想定していた質問だったので、よどみなく答える。
「はい。急用ができまして、遠くにある国まで行かなくてはならないのです」
「遠い国?」
「イフェメト帝国へ」
嘘をつく気はない。
領主も、このフェッカトールという人も、そんなに悪い人ではない。
ごまかさず誠実に頼めば、理解してくれると思い、正直に伝える。
「そうですか、イフェメト帝国に。分かりました。返済を待ちましょう」
だからと言って一から十まで伝える気はない。
ということで、情報を小出しにするつもりだったが、イフェメト帝国に行くと言っただけで、フェッカトールは了承してくれた。
「ありがとうございます」
あまりにもあっさりと了承してくれたので、肩すかしをくらう。
いろいろ考えていた想定問答も、無駄にはなったが、簡単に話がついて嬉しい。
領主にも、フェッカトールから話をしてくれるらしい。
「ただし条件があります」
「条件ですか?」
「こちらは、あなた方の返済を待つ訳ですから、少なくともあなた方が逃げないという保証をいただきたい」
「保証と、言われますと?」
「そうですね。まずは帝国までのルート、これは私どもが決めましょう」
それは願ったりかなったりだ。
道がわからなくて、これから調べようと思っていた。
「わかりました」
「なおかつ手紙を定期的にいただきたい」
それもしょうがない。
居場所を把握したいということだろう。
借金踏み倒して逃げる可能性も考えるだろうしな。
「それは構いませんが……」
「もちろん。ヨラン王国にいる間だけです。イフェメト帝国に行けば、ヨラン王国への手紙を出すだけでも苦労するでしょう」
なんだか、理想的に話が進む。
理想的すぎて怖い。
裏があるのではないかと考えてしまう。
だけど、今までの提案はどれも悪い話ではない、贅沢は言ってられないので話に乗ることにした。
フェッカトールは、几帳面な性格のようだ。
細かいところを詰めた後、契約書を改めて作成し直した。
思った以上に時間がとられ、全てが終わったときには夕方だった。
だが、それに見合う成果があった。
「これは?」
イフェメト帝国までのルートを描いた地図に加え、小箱を受け取る。
「中には金貨が500枚ほど入っています。路銀の足しにしてください」
「えっと、ありがとうございます。もしかして……これは貸し?」
金貨500枚を急に渡され、あの借金を思い出し、警戒する。
「いえいえ。違いますよ」
「えっと、何のためにここまでしてくださるのでしょうか?」
「お金がないと手紙は送れませんし、それに月への道の修復に関する追加報酬だと考えてもらって構いません」
「しかし、前回、成功報酬もらったはずですが?」
「こちらの予想を超えた理想的な解決でした。なので当初予定したよりも良い結果を出していただいた分、報酬に上乗せしようかと。これは私の独断ですが……」
特に断る理由もないので、予想外の報酬としてありがたく頂き、城を跡にした。
これから屋敷に戻ると真夜中になるので、宿で一泊することにした。
せっかくだからと、レーハフさんの所へと向かう。
「おいらたちも、一緒にいきます」
「親方も、がんばれって言ってくれました」
トッキーとピッキーの2人も、旅に出ることを決心してくれていた。
加えて、レーハフさんも、2人の決断を応援してくれていた。
チッキーからのトーク鳥を受け取ってすぐに、トッキーとピッキーは、師匠であるレーハフさんに話をしたようだ。
「これは?」
2人は大きな木箱を受け取っていた。
「はい、親方からです」
「それはな、宿題だ」
後でオレ達の会話を聞いていたレーハフさんが、箱の中身を説明してくれる。
「小僧どもが、旅先でもきちんと大工仕事の修行ができるように、宿題を取りまとめておいたものだ」
「そこまで、していただけるなんて」
「いやいや。わしも、最近はほとんど小僧共の面倒を見きれなかった。これから更に忙しくなる予想ができとったんで、事前に準備しておったものが役に立つだけじゃ」
「そうですか。ありがとうございます」
木箱2つ分の宿題を有り難く頂く。
翌日も、その翌日も、準備を進めた。
バルカンに家畜の世話をお願いし、必要な物資を買いそろえた。
皆が優しく協力的なこともあって、10日もしないうちに準備が終わった。
「必要なものは、大丈夫?」
「大丈夫でち」
「まぁ、あれだ。足りないものがあれば、途中の町で買えばいいと思うぞ」
「そうっスね」
サムソンの言う通りだ。
当面は、国内旅行。
フェッカトールが言うには、道も整備されているという。
苦労することはなさそうな、快適な旅が待っているわけだ。
「いきます。出発進行!」
ピッキーが元気な声で出発を告げる。
こうして、春の始まりとともにギリアに戻ったオレ達は、夏の始まりとともに帝国へ向けての出発をすることになった。
向かう先は、帝国。
ギリアから遙か東にあるという国へと、皆で向かう。
方針が決まれば、準備の開始だ。
チッキーは、トッキーとピッキーにトーク鳥を飛ばし連絡をとった。
他の同僚達も、各自ができることをする。
サムソンは、旅の途中でも魔法陣の解析をすべく、解析に必要な魔導具作りを進める。
地下室の魔法陣は、ブラウニー共の協力によって紙に描き写すことができた。
だが、これは超大型魔法陣を解析するための第一段階にすぎない。
次は、パソコンの魔法に魔法陣を取り込み、プログラム言語への変換作業を進めることになる。
「ドキュメントスキャナのような、自動的に大量の魔法陣を取り込めるような魔導具を作ろうと思う」
サムソンには構想があるようだ。
ドキュメントスキャナは、コピー機みたいに、大量の紙をセットして、ガシャコンガシャコンと音を立てながら一枚ずつ紙を読みこんで、パソコンに画像として取り込む機械だったはずだ。
確かに、実現すれば効率よく作業を進めることができる。
魔法陣解析については、当面サムソンに任せようと思う。
プレインや、カガミにミズキも、旅の準備に大忙しだ。
それぞれ動く皆に後を任せ、ノアの決心を聞いた翌日の早朝、ギリアの町へと向かった。
オレのやることは2つ。
1つはノアの決心、つまりは手紙の差出人に会いに行くという返事を、差出人の使いへと伝えること。
2つめは、借金についてだ。
しばらく返済が滞ることを領主に伝え、了承を得なくてはならない。
元本だけは返済したかったが、ノアの決心に水を差すことはしたくない。
屋敷を出発したのは早朝だったが、到着したころには、昼前になっていた。
やっぱり屋敷と町は距離がある。
「さっさと、1つ目を片付けるか」
ギリアにある高級宿、暁の白土へと向かう。
そこで待っていたのは1人だけだった。確か、ジャルミラと名乗っていたな。
「よくやった。褒美をやろう」
報告したら、とても嬉しそうな笑顔でそう言われた。
そして、彼女は褒美と称して小さな小袋をオレの足下へと投げた。
小さな宝石が、小袋から数個こぼれ落ちる。
褒美というより、恵んでやるという感じだ。
ここで喧嘩してもしょうがないので、とりあえず拾いあげる。
「それで、案内をしていただけると手紙にはありましたが?」
「そのつもりだったが、事情が変わった。ここから東へと進み国境の町アウントホーエイまで、お前達だけで進みなさい」
「そこから先は?」
「別の者を手配しておく」
「その国境の町までの道は?」
「それぐらい調べなさい」
あわただしく部屋を追い出されるように立ち去ることになった。
彼女の背後にある部屋の様子は、ガランとしていた。
そして彼女も旅支度を取りまとめていた様子だったので、帰る直前だったのかもしれない。
ともかく、手紙の返事を伝え、目的地も定まった。
ついでに、あんな感じの悪い奴らと一緒に旅しなくて良かったとホッとする。
「次は領主だな」
これから領主との交渉が待っている。
返済をしばらく待って欲しいと頼むためだ。
いきなり返済ができないと言うことになるため、上手くいくか不安になったが、それは杞憂だった。
「しばらく、返済できない……それで、理由は?」
領主の代わりとして面会してくれたフェッカトールがオレにそう尋ねる。
理由を聞くのはもっともなことだ。
想定していた質問だったので、よどみなく答える。
「はい。急用ができまして、遠くにある国まで行かなくてはならないのです」
「遠い国?」
「イフェメト帝国へ」
嘘をつく気はない。
領主も、このフェッカトールという人も、そんなに悪い人ではない。
ごまかさず誠実に頼めば、理解してくれると思い、正直に伝える。
「そうですか、イフェメト帝国に。分かりました。返済を待ちましょう」
だからと言って一から十まで伝える気はない。
ということで、情報を小出しにするつもりだったが、イフェメト帝国に行くと言っただけで、フェッカトールは了承してくれた。
「ありがとうございます」
あまりにもあっさりと了承してくれたので、肩すかしをくらう。
いろいろ考えていた想定問答も、無駄にはなったが、簡単に話がついて嬉しい。
領主にも、フェッカトールから話をしてくれるらしい。
「ただし条件があります」
「条件ですか?」
「こちらは、あなた方の返済を待つ訳ですから、少なくともあなた方が逃げないという保証をいただきたい」
「保証と、言われますと?」
「そうですね。まずは帝国までのルート、これは私どもが決めましょう」
それは願ったりかなったりだ。
道がわからなくて、これから調べようと思っていた。
「わかりました」
「なおかつ手紙を定期的にいただきたい」
それもしょうがない。
居場所を把握したいということだろう。
借金踏み倒して逃げる可能性も考えるだろうしな。
「それは構いませんが……」
「もちろん。ヨラン王国にいる間だけです。イフェメト帝国に行けば、ヨラン王国への手紙を出すだけでも苦労するでしょう」
なんだか、理想的に話が進む。
理想的すぎて怖い。
裏があるのではないかと考えてしまう。
だけど、今までの提案はどれも悪い話ではない、贅沢は言ってられないので話に乗ることにした。
フェッカトールは、几帳面な性格のようだ。
細かいところを詰めた後、契約書を改めて作成し直した。
思った以上に時間がとられ、全てが終わったときには夕方だった。
だが、それに見合う成果があった。
「これは?」
イフェメト帝国までのルートを描いた地図に加え、小箱を受け取る。
「中には金貨が500枚ほど入っています。路銀の足しにしてください」
「えっと、ありがとうございます。もしかして……これは貸し?」
金貨500枚を急に渡され、あの借金を思い出し、警戒する。
「いえいえ。違いますよ」
「えっと、何のためにここまでしてくださるのでしょうか?」
「お金がないと手紙は送れませんし、それに月への道の修復に関する追加報酬だと考えてもらって構いません」
「しかし、前回、成功報酬もらったはずですが?」
「こちらの予想を超えた理想的な解決でした。なので当初予定したよりも良い結果を出していただいた分、報酬に上乗せしようかと。これは私の独断ですが……」
特に断る理由もないので、予想外の報酬としてありがたく頂き、城を跡にした。
これから屋敷に戻ると真夜中になるので、宿で一泊することにした。
せっかくだからと、レーハフさんの所へと向かう。
「おいらたちも、一緒にいきます」
「親方も、がんばれって言ってくれました」
トッキーとピッキーの2人も、旅に出ることを決心してくれていた。
加えて、レーハフさんも、2人の決断を応援してくれていた。
チッキーからのトーク鳥を受け取ってすぐに、トッキーとピッキーは、師匠であるレーハフさんに話をしたようだ。
「これは?」
2人は大きな木箱を受け取っていた。
「はい、親方からです」
「それはな、宿題だ」
後でオレ達の会話を聞いていたレーハフさんが、箱の中身を説明してくれる。
「小僧どもが、旅先でもきちんと大工仕事の修行ができるように、宿題を取りまとめておいたものだ」
「そこまで、していただけるなんて」
「いやいや。わしも、最近はほとんど小僧共の面倒を見きれなかった。これから更に忙しくなる予想ができとったんで、事前に準備しておったものが役に立つだけじゃ」
「そうですか。ありがとうございます」
木箱2つ分の宿題を有り難く頂く。
翌日も、その翌日も、準備を進めた。
バルカンに家畜の世話をお願いし、必要な物資を買いそろえた。
皆が優しく協力的なこともあって、10日もしないうちに準備が終わった。
「必要なものは、大丈夫?」
「大丈夫でち」
「まぁ、あれだ。足りないものがあれば、途中の町で買えばいいと思うぞ」
「そうっスね」
サムソンの言う通りだ。
当面は、国内旅行。
フェッカトールが言うには、道も整備されているという。
苦労することはなさそうな、快適な旅が待っているわけだ。
「いきます。出発進行!」
ピッキーが元気な声で出発を告げる。
こうして、春の始まりとともにギリアに戻ったオレ達は、夏の始まりとともに帝国へ向けての出発をすることになった。
0
お気に入りに追加
246
あなたにおすすめの小説

転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる