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1. 推しの兄の婚約者‥‥?
オズ、アルバートが好き疑惑?
しおりを挟むスカイリルーフ魔法学園に入学し初等部一年生になったオズは、少し前に誕生日を迎えて九歳になった。
スカイリルーフ魔法学園の仕組みは少し変わっている。
先ず、ステラグロウ帝国では、決められた地区内で暮らす8歳——年内に9歳になる子ども——から11歳——年内に12歳になる子ども——はスカイリルーフ魔法学園初等部に入る事が決められている。同じ数え方で12歳から15歳の子供は同学園の中等部に入る。
それ以外の学区に住む子供には、学区ごとにそれぞれ小学校と中学校があるのでそこに通う。
因みに、やはり街の中心には貴族の屋敷が多いので、学園の生徒は初等部中等部では皆んな貴族だ。
しかし、この街には高校というものがスカイリルーフ魔法学園高等部以外に存在しない。
なのでこれまで違う小中学校に通っていた人間が、高校生になると一気にこの学園に集まる。平民も沢山来るし、それまでとは規模が桁違いになるのだ。当然学区的に学園が遠すぎる人もいるので、高等部からは全寮制になる。
『ステラグロウの秘宝』が高等部から始まるのはそれが理由なのだ。
小説の主人公はメルヴィン・グローヴァーといって、中世的で美しい平民の青年だ。メルヴィンは、学園の生徒会に所属する優秀でこれまた美しい男、グレイグと恋に落ちるのだが、ストーリー自体オズにとっては結構面白かった。
メルヴィンは確かに美しいが、別に魔力が凄く高いというわけではなかった。メルヴィンは、祖母から教わった家に伝わるおまじないというものを、毎朝寮の部屋から出る時に小さく唱えている。この世界には魔法というものはあるけれど、そのおまじないはそもそもこの国の言語ではなく、ちゃんとした魔法式を組まれていなかったので、メルヴィンは効果があるとは思っていなかった。
しかしある日、偶然メルヴィンが部屋を出る時に廊下を通りかかったグレイグが、そのおまじないを唱えるところを聞いてしまうのだ。
メルヴィンはグレイグにパッと腕を掴まれる。
「お前、今何と言った?」
「ええっと‥‥、どなたです?突然何ですか?」
「質問に答えてくれ。」
訳もわからず、メルヴィンは答える。
「おまじないですよ。祖母から教わって、いつも家を出る時なんかになんとなく唱えているんです。祖母の暮らしていた国の言語で、『良い一日の守護を』みたいな意味です。」
グレイグは厳しい表情をする。
「そんな言語は存在しない。」
「え?それは、どういう‥‥方言の様なものという事ですか?」
「いや‥‥。」
腕を握る手に、ぐっと力が込められた。
「恐らくそれは‥‥古代魔術書の一節だ。」
それが二人の出会いだった。
古代魔術史。古代の魔術というものは、現代の魔術よりもとても強大な威力を発揮する様に形作られていたという。有用な魔法から禁じられた魔法まで、複雑な魔術式を用いられており、研究者が長らく調査を進めてきた。
大量の魔術書が残っているし、仕組みは少しづつ分かってきている。だが、誰もそれらの魔術は使えない。
もう、この世界には古代言語を話す人間がいないので、記号としては理解できても、発音の仕方が分からないのだ。
詠唱出来なければ魔術は発動しない。だからこれまでは、古代魔術書はただの展示品でしかなかった。しかし、メルヴィンが見つかった事で状況は大きく変化する。
メルヴィンは祖母に、自国の言語も知っていて欲しいと古代語そのものを教わっており、読み書きも話すこともできる最後の存在だ。祖母は数年前に亡くなっていた。
古代魔術書を読めて、古代魔術を発動させられる人間は彼だけ。
そうしてメルヴィンを狙う者達の起こす事件に巻き込まれていくというストーリーだ。
(別にヒューバートが闇落ちしなくても、物語が変わったりはしなさそうだよなあ。)
実は小説のヒューバートは高等部に入る頃、病んで引きこもりになっている。
(変わる可能性があるのはストーリーそのものよりも、恋愛関係のほうか?)
小説では美しさでも魔力の多さでもグレイグが一番の男だったのだが、もしヒューバートが普通に学園で過ごすなら、その魅力を追い越してしまうかもしれない。
実際、グレイグは他クラスだが同学年で今は初等部一年生なのだが、魔力の多さはヒューバートと互角な気がする。
(美しさでも負けてないしな。)
そう考えて、オズは視線を下に向ける。木製の机の上には、その美しいヒューバートからの手紙が乗っていた。
「また茶会の誘いか?もう何十回も断ってるのに、メンタル強いな‥‥。」
あの誕生日会以来、ヒューバートからやたらと屋敷に誘う手紙が送られてくる様になった。オズは変わらず断り続けているのだが、元々誕生日会や茶会の誘いを全ブロックしていたせいか、ヒューバートも運が良ければ来るかも、ぐらいの心持ちで送ってきているのかもしれない。
「一応開くか。」
オズは毎度丁寧にお断りの返事を書いている。返事を書いただけなのに、ヒューバートが「最近オズと文通してる。」とか言いふらした件についてはまだ許していない。因みに奴は違うクラスである。
手紙には、要約すると「美味しいお菓子がいっぱいあるから茶会をしよう。」と書いてあった。
オズはペン立てから羽ペンを手に取りインクをつけると、返事用の紙を取り出す。
「えー、大変残念ですが、と。ん?」
そこまで書いて、ヒューバートからの手紙に続きがあるのが目に入った。オズはさっと目線を走らせる。
『アルも君に会いたがっている。』
「アルバートが!?」
オズは椅子から崩れ落ちそうになり、廊下からメイドの「何か問題がございましたか。」という声が聞こえた。無事を伝えるために言葉を返し、オズは手紙をガン見する。
(アルバートが呼んでるって‥‥会いにいかない訳ないだろ!)
「参加させて頂きます!」
オズはペンを走らせた。
数日後。
あの誕生日パーティー以来に見るオブライエン邸の前に馬車を止め、オズワルドは従者の手を取り降車した。
門の前まで行くと、ベルを鳴らす前に厳しい扉が開き、ヒューバートとアルバートが駆け寄ってくる。
ヒューバートは近くになるとスピードを緩めたが、アルバートはそのままの勢いで飛びついてきた。
「オズワルド君!会いたかったぁー!」
「わっ!」
受け止めたオズは、「久しぶりだね。」と微笑みアルバートの頭を撫でながら心の中で叫んでいた。
(アルバート‥‥!もう8歳になったんだよな、背が伸びてる可愛い!やばい、良い匂いするしお肌綺麗だし唇ぷるぷる過ぎ!?てか唇近!近過ぎだろ!)
ゆったりと歩み寄ってきたヒューバートは、納得いかないといった表情で腕を組んだ。相変わらず美しい紺の髪に透き通る様なラベンダーの瞳が綺麗だ。
「やあ、オズワルド。会えて嬉しいよ。どうして急に誘いに乗ってくれたのかは分からないが、あの手紙は何だ?『大変残念ですが参加させて頂きます。』なんて了承の手紙を貰ったのは初めてだぞ。」
「途中まで書いて気が変わったんだよ。」
「用紙代をケチったな?」
「バレたか。」
「一瞬来るのか来ないのか分からなかったぞ。」
「ごめんごめん!」
オズが両手を合わせて軽く謝ると、ヒューバートは呆れた様に溜め息をついて、「本日はお越し頂きありがとうございます。」と言い、広い庭を抜けて屋敷まで連れて行ってくれた。その間ずっとアルバートがオズの手を握ってきて、オズは供給が高過ぎて死にそうになりヒューバートはちょっと不機嫌だった。
お茶会、というと、大抵はお菓子を優雅につまみながら世間話でも楽しむのだが、9歳の子供に数時間話すレベルの世間話があると思うな。いやお前は前世の中身9歳じゃねえだろ、という言葉は受け付けない。オズワルド・チャールトンは9歳である。
まあヒューバートは話題を捻り出してきそうだが、兎に角オズにはそんなに話のネタがない。
なので、アルバートの「お外で遊ぼう」「お絵かきをしよう」という誘いには勿論喜んでついて行ったし、推しとのパラダイスタイムを大いに楽しんだ。
オブライエン邸の庭は広いので探検のしがいがあり、アルバートの絵は素晴らしかった。8歳にして美術の才能ありだ。そしてヒューバートは意外なことに絵は苦手みたいだった。
オズがアルバートの絵をベタ褒めしていたら、少し拗ねていた。
オズはいつまでも黙っているヒューバートの絵を覗き込む。彼は急に顔をこちらに向けてくる。
「僕は絵を書くのは苦手なんだ!」
「いやまだ何も言ってないだろ。」
「オズワルド君!見て見て!庭にいる小鳥を描いたんだ。」
「わあ~!上手だねえ!これはもう天才だよ。小鳥の表情まで見えてくるよ!何考えてるか分かってきそうな気がしてくる。」
(マジで持って帰って壁に飾りたい。)
「ね、もし良ければこの絵を持って帰ったりって‥‥。」
「いいよいいよ!オズワルド君になら全部あげるよ!」
「‥‥神‥‥!ほんっとにありがとう。大事にする!」
するとヒューバートが「‥‥僕のは?」とボソっと呟いた。
「え‥‥。も、貰うよ!勿論!ありがとう!」
オズは困惑したが、ヒューバートの無言の圧が凄かったので笑顔で受け取った。
その後、アルバートはヴァイオリンの稽古があるらしく、名残惜しそうにしながらも去って行った。
「オズワルドは僕の招待客なのに‥‥。」
アルバートが去ったのはオズが帰るまで残り一時間くらいの時間だったので、殆ど一緒にいたしオズはアルバートの発言にいちいち過剰反応していた。ヒューバートの言葉に少し申し訳なくなってくる。
残り時間は、普通にお茶とお菓子を味わいながら二人で会話を楽しんだ。
オズは出されたお菓子を食べ尽くす勢いでバクバク食べ、ヒューバートの話を聞きながら時々突っ込みを入れたりする。世間話なんかじゃなくて、普通の会話が楽しかった。
「お茶会で本当にお菓子を制覇する人は初めて見たよ。」
「出されたものは食べないとなー。」
「‥‥お腹壊すよ。」
コンディションが悪い日は壊すよ、としれっと言うとヒューバートはまた呆れた顔をする。彼は紅茶を一口飲むと、急に改まった顔になった。
「なあ、一つ聞いても良い?」
「なんだ。」
オズもカップを口に運び、紅茶を一口飲む。
「オズワルドはアルの事が好きなのか?」
「っゴホ!ゲホゴホ‥‥!」
盛大にむせこんだオズは、ナプキンを口元へ持っていく。
「ケホっ‥‥。まあ好きだけど。」
「恋愛的な意味で?」
「いや‥‥、普通に、人間的な意味で。」
(なんか前世の年齢を足したら、8歳の子供が好きって言うのは犯罪臭がして言えないな‥‥。)
「何でそんな事聞くんだよ。」
「君が僕と婚約したがらないのは、単に僕のことが恋愛的な意味で好きではないからだと思っていたんだ。けど今日の様子を見て、もしかしたら君はアルと結婚したいから、僕との婚約の勧めを断っているのかなって‥‥思って。」
(まあ確かに最初の方は、「この美貌でアルバートと結婚できるかも!」って思ったりしてたな。けど、アルバートと婚約したら物語が変わっちゃうかもしれないし。それに、今は‥‥。)
オズはナプキンから顔を上げるとヒューバートの真剣な瞳と目が合って、少し顔が熱くなった。美しい顔は、悩ましげに少し眉が寄っている。
(いやいや!俺はこの人と婚約したら死ぬかもしれないんだから!)
「恋愛的な意味では無いよ。」
「じゃあ、どうして僕と婚約してくれないの。」
「っていうか、君は俺と婚約したいと思っていたのか?そんな話は聞いたことが無いぞ。」
「っ!‥‥別に、お互い良い条件なのにな、と思っただけだ。」
ヒューバートは何故か焦った様に、少し早口でそう言った。一方オズは、ヒューバートと婚約しないけど他の誰とも婚約したく無い理由をどう伝えるか、頭をフル回転させて考えていた。
(最近ちょっと考えてる将来のことも混ぜて伝えるか‥‥。)
「そうだなあ。まず、君のことが嫌だから婚約を断っていると思わないでほしいんだ。俺は君のことを‥‥どちらかというと‥‥好き、だと思う。」
ヒューバートが目を輝かせるので、オズは謎に「どちらかというとな!」と強調した。ゴホン、と咳払いをする。
「俺さ、世界のことに興味があるんだよ。」
「世界‥‥?」
「そう。世界中の色んなところに行って、色んなものを見てみたいんだ。こことは違う文化も感じてみたい。どんな国があるか見てみたい。」
これは本音だった。この世界がどうなっているのか、元の世界も知っているからこそ余計に興味が湧く。いつか世界の色んなところを旅したい、とは思っている。
「いつか考えが変わるかもしれないけれど、今俺は、将来は貴族の社会に縛りつけられたくないと思ってる。」
オズは空を見上げた。
「俺は自分より優秀な兄も姉もいるし、両親がかなり寛容だから、世界を旅する職に就きたいと言っても反対されないと思う。」
視線を戻し、ヒューバートを見つめた。
「けどヒューバートはオブライエン家の長男だろ。君と結婚したら貴族社会から離れられない。そう考えて、俺は君との婚約を断っているんだ。」
ヒューバートは真面目な表情で暫し黙り込む。そして、突然バッと立ち上がった。
「分かった!僕、これから頑張るよ。」
「ん、何を?」
「任せてくれ。必ず何とかして見せる。」
「怖い怖い。だから何を?」
ヒューバートは何かに意気込んでいるが、大丈夫だろうか。
彼は一口紅茶を啜ると、カップを置いて挙手をする。オズは手で彼を示し、「はい!ヒューバート君!」と学園の先生の真似をした。
「まずは名前だ。」
「名前?」
オズは首を傾げる。
「今日一日、堅苦しい呼び方だっただろう。僕のことはヒューと、アルバートもアルと呼んでほしい。」
「ああ、そう言うことか。何を言い出すかと思ったよ。なら、俺のことはオズと呼んでくれ。」
色々合ったが、兎に角、二人との距離が縮まった一日だった。
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