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第一章 現れた天才射手

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 ざわざわと葉の音が鳴り響く森の中、峰鷹は真っ直ぐ山を下るのではなく、右斜め下を歩くようして、少し山を見回りながら下っていた。
 そうして、十五分ちょっと歩いたところだろうか。何処からか子供の声が聞こえて来た。
「遊んでいるのか。いや‥‥」
 よく聞くと、悲鳴のような声も混ざっている。それに加え何か‥‥野生動物の野太い鳴き声が、耳に入って来た。
 気づいた途端、駆け出していた。でこぼこと歩きにくい山道を全力で走ると、段々と声が近づいてくる。少年らしき声が二つと少女の声も聞こえた。何か布でバサバサと払うような音も聞こえる。
「くそっ、来るな!来るなよ!」
「誰か!!助けてー!!」
 やっと声のする所へ辿り着いた。状況が分からなかったので木の間から顔を出すと、予想通り男の子二人と女の子一人がいたが、子供たちは大きな何かに襲われていた。
 子供は峰鷹の想像よりずっと幼かった。こんな子供が何故大人も連れずにこんな山の中にいるのだろう。
 そして野生動物、それは鳥だった。
 だが、峰鷹はその鳥をこれまで見た事がない。翼を広げた姿を見ると、二メートルくらいありそうだ。灰色の身体に、ぎょろりとして妙に澄んだ青い目をしていて、日本の鳥だとは思えなかった。
 女の子の泣く声が響いた。
 咄嗟とっさに、弓に触れた。
 正直なところ、これはあまりいい手だとは言えない。は的に弓を射るというであり、峰鷹は狩猟の経験があるわけではない。弓具も対動物用に作られてはいないし、子供も鳥も動き続ける中で弓を放つのは危険だ。頭に当たればまだ良いかもしれないが、あの大きな鳥が体に一本矢が当たったくらいで倒れるとも思えないし、逆上したら子供は勿論、峰鷹にだって命の危険がある。

 だが、それでも。

 峰鷹は左足を前に出し、右足を一度左足に合わせて肩幅に開いた。普段の練習での的までの距離と比べれば断然、狙いは近い。
 危険なことに変わりはない。敵を倒そうなどとは思わずに、少し意識が逸れる隙をつくり、迅速に子供を抱えて隠れる。それが最善なはずだ。隠れる場所は、近くの大きな木の太い根に隙間が少し空いているから、そこにすればいい。
「大丈夫だ。落ち着け‥‥。」
 時は一刻を争い、焦っている今、峰鷹は冷静な判断ができていないかもしれない。多くの人に認められた弓の才だって、この場ではなんの意味もなさないのだ。
 機会きかいは一度きり。文字通り人の命がかかっている。しかし、迷っている間にも響き続ける子供の声を無視する事などできなかった。
 覚悟を決め、矢をつがえる。目標を見据えて打起しをし、大三だいさんを終え、弓を引く。
 息を張り詰めた数秒の後に放たれたその弓は、木の葉の隙間を抜け風を裂き、あの鳥に当たった。
「よし!」
 峰鷹はすぐさま駆け出し、子供の元へ向かった。子供達は困惑しているようで、彼らが固まっているのを良いことに、峰鷹は全員を抱え上げあの木に向かって走り出した。
 鳥は矢が放たれた方へ飛んでいったが、峰鷹が走り出したことに気づき方向を変え、物凄い速さでこちらへ飛んでくる。
 三人も抱えていたので走る途中で一人腕から落ちそうになり、抱え直した。鳥はどんどん近づいてくる。
 バサバサバサバサ!
 羽の音が近づいてくる。後ろを振り返る余裕はなかった。
 ようやっと木の根元に辿り着く。しかし次の瞬間、抱えていた子供の一人、男の子のえりを鳥がくちばしで摘んで引っ張ってきた。
「うわぁ!!」
「っくそ!」
 峰鷹はまず無事な方の二人を木の根元に下ろして、その隙間に押し込むように背中を押した。
 そして二人が奥まで隠れたことを確認すると、少年を引っ張る鳥の目玉を目掛けて蹴りを入れた。
「ぎゃぁぁぁぁ!」
 鳥は呻き声をあげて後ずさった。峰鷹は少年を抱え直し、木の根元に滑り込む。
「はぁっ‥‥はぁっ‥‥。」
 峰鷹は細くはないにしてもそれ程筋肉がある訳では無かったが、子供三人を抱えて走った。
 火事場の馬鹿力だったし、かなりの緊張があったので、そんなに長い距離を走った訳では無かったはずだが息がなかなか整わなかった。
 その様子を見ていた子供達は、次第にことを飲み込んでいったらしく、鳥に襟を掴まれていた方の少年が声を上げた。
「‥‥お兄ちゃん、助けてくれてありがと。」
 それに続いて他の二人も
「ありがとうございました。」
「ありがとー!」
 と言ってくれた。
 峰鷹はまだ少し息を切らしながらも答えた。
「ああ。それより皆、怪我はないか。」
 そうして改めて子供の格好を見て、峰鷹は違和感を覚えた。理由は服装だ。
 子供達は皆、和服を着ていのだ。
「君たちその服‥」 
 最初に喋り出した少年が答えた。
「服‥‥服がどうかしたのか。それよりお兄ちゃん、みんな怪我はないけど、俺、靴を片っぽ無くしちゃったんだ。」
「靴か。」
「多分追い払ったり逃げたりしてる途中で、何処かに行ったんだと思う。」
 服について考えるのはやめにした。ここはもしかすると田舎の方で、和服で過ごすのが当たり前の所なのかもしれない。今時祖母の家以外にもそんな家があったものなんだな、と峰鷹は思うことにした。
「もうあの鳥の声は聞こえなくなったが、同じ場所に戻るのは今はやめておいたほうがいいだろう。君は俺がおぶっていこう。帰り道は分かるのかい。」
 三人は顔を見合わせた。
「うん!!」
 三人は同時に言った。
 本当に分かっているんだろうか‥‥。

















 峰鷹は靴をなくした少年をおぶって二人の子供と一緒に山を降り始める。峰鷹は少年を背負っているので、弓道具は二人の子供に運んでもらっている。
 歩き出してまず早々に自己紹介が始まった。
 峰鷹におぶられている少年が最初に名前を教えてくれた。
「俺、羽吹はぶき斑鳩いかるって言うんだー。かっこいいだろ。」
 峰鷹は、確かそんな名前の鳥がいたような気するなと思った。
「いい名前だね。俺の名前は峰鷹と言うんだ。」
「みねたか?なんかお前と似た感じだなあ。」
 斑鳩は、もう一人の少年にそう問いかけた。少年は頷く。
「僕、鷹嶺たかみねって言うんです。たかは鳥の鷹で、苗字は明上山みょうじょうやまです。」
「そうか。俺の名前のたかも鳥の鷹だよ。確かに似ているね。」
 鷹嶺は少し微笑んだ。なんだか大人っぽい子である。
 次は女の子が手をぴんと上げた。
「はいはい!あたし、小豆沢あずさわ燕芽つばめです!」 
 元気がよく、いい笑顔だ。峰鷹は「よろしくね。」と微笑んだ。
 それから四人は、他愛もない話をしながら歩いた。
「へぇ。斑鳩の家は宿屋をやっているのか。」
 斑鳩は自慢げに胸を逸らせた。
「そうだぜ。俺たちの帰りが遅くなって皆の親は多分俺のとこの宿屋に集まってると思うから、今はそこに向かってるんだ。」
 燕芽が声を上げる。
「鷹嶺の家はね、しゅりょうをしてるんだよ。」
「狩猟か‥‥。」
 それはまた珍しい。やはり峰鷹は今、どう言うわけかは分からないが、田舎の方にいると言うことだろうか。
 鷹嶺が口を開く。
「燕芽ちゃんの家は農業をしているよ。」
 その言葉で、この考えが確信に一歩近づく。
 正直峰鷹は今の自分の状況の意味が分からないし、この子達をその宿に届けたら、そこの人に話を聞いてみたい。何か分かりますようにと願いながら、峰鷹は斑鳩を背負い直した。
 暫し歩いて、空の朱色あかいろが深くなってきたところで、森を出た。
「やったあ!帰ってきたあー。」
 燕芽が嬉しそうにぴょんぴょん跳ねた。それによりかけ袋がぶんぶん振り回されていたが、峰鷹はそれには気付かず呆気に取られていた。
 そこに広がっていたのは、ではなかった。峰鷹の認識的にはそこは間違いなく、どう考えても、
「村‥‥。」
 そんな峰鷹を、鷹嶺は不思議そうに見ている。斑鳩は特に峰鷹の様子は気にせずに言った。
「俺たちの村へようこそ!」
 峰鷹は思った。あ、やっぱりそっちの認識的にも村なんだ。
 辺りの建物に近代的なものは一つもなく、すべて木製‥‥なのだろうか。峰鷹には分からないが、素材そのままといった風貌の家ばかりだ。
 燕芽は宿屋があるのであろう方へ走り出し、「こっち、こっち!」と手招きしてくる。峰鷹は頭に疑問がいっぱいなまま、そちらへ足を進める。
 道ですれ違う人たち全員が、子供達を見ると、「おかえりー。」と声を掛けてくる。子供達も「ただいまー。」と返しており、暖かいな、と思いながら峰鷹は歩く。
 そして、一つの大きな建物にたどり着いた。看板には『鳥守とりもりノ宿』と書かれている。巨大な日本家屋といった風だと言えばいいのだろうか。
 子供たち二人が重い両開きの戸をあけ、斑鳩が大声で叫んだ。
「父ちゃーん!母ちゃーん!」
 一拍遅れて、明らかに二つだけではない足音が向かってくるのが聞こえてきた。
「あんたたち!」
 そう言いまず飛び出してきたのはこの宿の女将おかみらしき格好をした女の人で、斑鳩は峰鷹の背から飛び降りてその人に飛びついた。女将はしゃがんで斑鳩を抱きしめる。
「どこにいたの!心配したのよ。」
 燕芽と鷹嶺もその人のところに寄って行ったところで、夫婦が一組と女性が一人奥からやってきた。
 燕芽は「お父さん、お母さん!」と夫婦に飛びつき、鷹嶺は女性のところへ行き、「母さん、遅くなってごめん。」と言った。
 鷹嶺、本当に大人びた少年である。
「みんなで森に言ってたんだ。ちょっと遊ぼうと思ってただけだったけど、でっかい鳥に襲われて‥‥」
 斑鳩が女将に説明し、それを聞いた女将は驚愕した。
「あんたまさか、鳥笛とりぶえも持たずに森に入ったのかい!」 
「う、ごめんなさい‥‥。」
 なんだが知らない単語が聞こえたが、文脈的にクマ鈴の鳥版みたいな感じだろうか、と峰鷹は思った。
 鷹嶺が口を開いた。
「それであのお兄さんが助けてくれたんだ。」
 鷹嶺がこちらを示し、視線が一斉に峰鷹に集まる。
 女将が立ち上がって峰鷹の前に来た。
「あなたが‥‥。本当にありがとうございます。あの子達だけならどうなっていたことか‥‥。」
 そこから各親たちからのありがとうございます合唱が始まり、峰鷹は
「大丈夫です。あの、本当に、当たり前のことをしただけなので。」
 を繰り返した。
「本当になんとお礼を言って良いか‥‥」
 まだまだ続きそうなお礼の言葉を、峰鷹は遮った。
「あの、すみません。そのことは良いんですけれど、ちょっと聞きたいことがあって、」
 その言葉で、他の親たちや子供達も静かになった。思ったよりも言いにくくなった空気の中で、峰鷹は言った。
「ここって‥‥どこなんでしょうか。今って何年の何日ですか。」
 訪れた沈黙。そこに、燕芽のお腹が鳴る音が響いた。
「お腹すいたー。」
 その場の空気が抜けたようだった。
 













 流れでお礼にと夕食をご馳走になることになった。
 皆で一つの大きな部屋の真ん中にある囲炉裏いろりを囲んで座り、一人一人の前に食器を置くための台、懸盤かけばんが用意された。
 畳の上に座るのだが座る箇所に座布団がおいてあるので痛みはない。
 女将さん、羽吹豊菜ゆたなは峰鷹の前にお茶の入った湯呑みを置いた。
「ここは美和波國ミワナミノクニの鳥守ノ町。今は彌永やなが八年皐月さつき十二日よ。」
 峰鷹は湯呑みを引き寄せ、「ありがとうございます。」といったが、内心は混乱していた。
 どういうことだ。ミワナミノクニだとか、とりもりとか。彌永‥‥今は令和な筈だ。皐月は、確か五月のことだったか。
 今のところ、峰鷹の知識と聞いたことが一致しているのは月だけなのだが、本当に意味が分からない。
 ことりと、目の前に魚の煮物が置かれた。見上げると、豊菜の旦那さんである駒鳥こまどりが不思議そうな顔で聞いてきた。
「あんた、峰鷹さんと言ったか。」
 峰鷹は恐縮した。
「敬称はいりませんよ。」
「ありがたい。じゃあ峰鷹、おまいさん見ねえ顔だとは思ったが、どこのもんなんだ。弓を持っていたがよく見るのとは違う素材が使われていたし、なにより、場所と年号も分からねえと来る。」
 峰鷹は、この話が振られるまでずっと、そう聞かれたらなんと言うべきか考えていた。だかどう考えても、此処は峰鷹が元いた世界では無い気がするのだ。
 ここではこれまでの暮らしとは違う暮らしがあって、服も、文化も、明らかに現代よりも遥か昔のもののようだ。
 みな、今、この場所に生きているのだ。本当のことをこのまま言うべきでは無いのではないか。
 峰鷹は、記憶を失った旅の者だということにするのが一番良いと考えた。
「それが、自分でも、よく分からなくて。」
「分からない‥‥?」
 鷹嶺の母親である明上山琴鳩ことはが口にした。
「はい。目を覚ましたら、あの森の中にいて、何故か近くに弓があり、それを念のため持って山を下っていたところ、子供たちの悲鳴が聞こえました。無意識に弓を構えて矢を放ったら鳥にあたり、子供達に帰り道を聞き連れてきた次第です。」
 燕芽の両親が大声を上げた。
「あなた、じゃあ‥‥!」
「記憶喪失ってことかい!」
 燕芽は「そうしつ~」と繰り返した。峰鷹はもはや燕芽に癒しを感じるようになってきた。
「恐らく、そうだと思います。強く頭を打ったようで、ここら辺にこぶが出来ているんです。」
 嘘は言っていない。こぶは確かに出来ている。あの変な水に巻き込まれた時に、何処かに打ちつけでもしたんだろう。
「何処から来たのかも、どうしてあの森に居たのかも全く分からないんです。辛うじて自分の名前は分かりますが‥‥。」
 そこで、ぽんと肩に手を置かれた。振り返ると、手を置いているのは豊菜だった。
「あんた、大変なんだねえ。見たところ、まだ二十にもなってないだろう。それで弓一つで旅をして、見知らぬ森で記憶を失って‥‥。」
 そこに駒鳥もやってきて、豊菜さんの肩に手を置いた。
「峰鷹、お前、帰るところもないんだろう。よかったら、うちで暮らすか。部屋はいくらでもある。」
 峰鷹にはとても有難い話だが、見ての通り、峰鷹にはここでの常識もなければ仕事もないしお金もない。
「とても有難いですが、僕、仕事もないですし‥‥。」
 そこで、琴鳩が手を挙げた。
「なら、うちで仕事をするってどうかな。鷹嶺から聞いたかは分からないけれど、うちは狩りをやってるんだ。君、弓が得意なんでしょう。記憶がなくても感覚で一発当てなんて、とんでもない才能じゃない。きっと旦那も喜んでくれるわ。」
 何より、子供の命の恩人だもの。という琴鳩の言葉に、皆んながうんうんと頷いた。
 峰鷹は深く頭を下げる。
「本当にありがとうございます。ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。」
 琴鳩と豊菜はいいのよーと笑った。
 正直まだこの状況を受け入れられた訳ではないが、この訳のわからない状況で、これ程有難い話もなかった。峰鷹は一文なしだ。宿なし。仕事なしだった。この話を逃す手はない。
 峰鷹はもう一度深く礼をした。



 
 

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