13 / 15
第13話 クエスト報告したら...
しおりを挟む
トーマたちはそのあとも身の程知らずのモンスターたちをどんどん倒していきゴブリンの魔石27個、オーク10個、コボルト8個とかなりの数の魔石が集まりそれに伴い皮や骨などの素材も順調に集まった。
「レイちゃんいつもありがとうね。俺じゃあ解体できないから助かるよ」
「プ二ップ二♪♪」
全然気にしなくていいよと触手を楽しそうに揺らす。レイちゃん自身も解体や吸収を楽しんでいる部分もあるがトーマの知るところではなかった。
「それにしてもアリーさんの服って動きやすいよね。ルルもそう思う?」
「ピー♪」
トーマたちがもらった服は以前のものよりもかなり快適で森の中でもかなり自由に動ける。特に走ったりすルルにとってはかなり大きいものだった。
「ギュルルル」
「ルルおなかすいちゃった?」
「ピー♪」
ルルのおなかから音が鳴った。しかし恥ずかしがるどころかむしろ食べたいというぐらいだ。
「どうしようか、ひとまずレイちゃんが持ってる果物を食べる?」
「ピー♪」
レイちゃんの体からポテっとリンゴやオレンジが出てくる。出た瞬間にパシンとルルは取るがそれをレイちゃんが止める。ルルは食べたいと地団駄を踏むがレイちゃんは意に介さずリンゴを取ると触手を一本伸ばして皮をむいていく。
「プーニ♪」
「ピー♪」
むき終わりルルに渡す。ルルはレイちゃんに感謝しつつおなかがすいたからすぐに口にほおばった。羽だがリンゴのような固形物はちゃんと持てるようでしっかりと食べてる。その間にもレイちゃんはオレンジの皮を切ってる。
「レイちゃんはいろんな特技があるね。料理もできるんじゃないかな」
トーマは不意にそんなことを言ったがレイちゃんはこの言葉を重く受け取りレイちゃんブレインの中に料理の練習が組み込まれた。
「ピー♪」
満足したのかルルは羽を使っておなかをさする。レイちゃんは残りを体の中に入れて吸収する。トーマが「残飯みたいなのにいいの?」と聞いてきたのに対してゴミになると環境破壊につながっちゃうと訴えた。もうレイちゃんに関しては教育の必要がないんじゃないかとトーマは思った。
「それじゃあ戻ろうか」
「ピー!」「プニー!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「すいません、クエスト報告しに来たんですが」
「かしこまりました。では討伐証明部位のご提示お願いします」
トーマは受付が言うようにオークの討伐証明部位、角を8本見せた。そして受付が検査するとクエスト報酬を渡した。この世界の通貨は【リル】というもので銅貨、銀貨、小金貨、金貨、白金貨となっており銅貨から銀貨は100枚でほかは一律に10枚で種類が上がる。
「お願いします」
「はい、わかり...すいません、これちゃんと取ってきたものですよね?」
「どういうことですか?」
「申し訳ありませんが、Gランクがとれる量じゃないと思いまして。どこかのパーティから譲り受けたものでしょうか?」
「そんなことしてませんよ」
「ですがこのままでは簡単に受け取ることはできません。当然換金できません」
今の受付は朝の人と違う人だった。そしてトーマの従魔、レイちゃんとルルのことを知らないためかなりトーマのこの魔石の量を怪しんでいる。
「場合によっては冒険者はく奪の恐れもあります」
「なんでそんなことにな...」
「騒がしい...ってまたトーマか。こんどはどうしたんだ」
「あ、ギルドマスター、実はこちらのGランクの冒険者の方が明らかにおかしい量の魔石を出してきて疑ってるのですが」
「お前忘れてたのか!!こいつがトーマだぞ!」
「ええ!?」
「朝しっかり言っただろう。Gランクだが実力ははるか上の存在だって」
彼女は朝ギルドマスターリーガスからちゃんとトーマのことを聞いていた。しかし彼女は受付としての態度が悪くそのことをほとんど聞いてなかった。
「もし俺が今いなかったら即刻トーマのことをやめさせる気だっただろ」
受付はその言葉を聞くと口を開かなくなった。図星だったようで言葉に詰まってる。
「すまないな、受付の教育がなってなくてな。大体のやつはここまで反応しないんだがな。気分の悪い思いをさせてしまって申し訳ないな」
「いえ、俺はいいんですけど」
後ろにいるルルと腕にいるレイちゃんが相当頭にきてる。ルルは「ルルル」といつもよりとんでもなく声のトーンが下がった状態で鳴いており、レイちゃんは一本の触手にとんでもない量の魔力が流れていた。
「とにかく謝れ」
「すいませんでした!!」
受付はリーガスに言われるがままに謝ったがその言葉に重みは全く感じられない。ルルとレイちゃんはさらに怒りが増してレイちゃんは触手を受付の顔をかすめるように突き刺した。
「レイちゃん!?」
トーマは当然驚く。いつも温厚で冷静なレイちゃんが殺意を持って触手を人に伸ばしたからだ。レイちゃんはシュルシュルと触手を戻すが怒りは収まっておらず体中に魔力をためていた。
「どうしよう、どうしよう」
トーマはパニックになる。力ではまず抑えようがないうえに対抗手段である言葉も今のルルやレイちゃんの耳には届かない。受付は何が起こったのかわからずただ目から涙が流れるだけだ。
「レイちゃんいつもありがとうね。俺じゃあ解体できないから助かるよ」
「プ二ップ二♪♪」
全然気にしなくていいよと触手を楽しそうに揺らす。レイちゃん自身も解体や吸収を楽しんでいる部分もあるがトーマの知るところではなかった。
「それにしてもアリーさんの服って動きやすいよね。ルルもそう思う?」
「ピー♪」
トーマたちがもらった服は以前のものよりもかなり快適で森の中でもかなり自由に動ける。特に走ったりすルルにとってはかなり大きいものだった。
「ギュルルル」
「ルルおなかすいちゃった?」
「ピー♪」
ルルのおなかから音が鳴った。しかし恥ずかしがるどころかむしろ食べたいというぐらいだ。
「どうしようか、ひとまずレイちゃんが持ってる果物を食べる?」
「ピー♪」
レイちゃんの体からポテっとリンゴやオレンジが出てくる。出た瞬間にパシンとルルは取るがそれをレイちゃんが止める。ルルは食べたいと地団駄を踏むがレイちゃんは意に介さずリンゴを取ると触手を一本伸ばして皮をむいていく。
「プーニ♪」
「ピー♪」
むき終わりルルに渡す。ルルはレイちゃんに感謝しつつおなかがすいたからすぐに口にほおばった。羽だがリンゴのような固形物はちゃんと持てるようでしっかりと食べてる。その間にもレイちゃんはオレンジの皮を切ってる。
「レイちゃんはいろんな特技があるね。料理もできるんじゃないかな」
トーマは不意にそんなことを言ったがレイちゃんはこの言葉を重く受け取りレイちゃんブレインの中に料理の練習が組み込まれた。
「ピー♪」
満足したのかルルは羽を使っておなかをさする。レイちゃんは残りを体の中に入れて吸収する。トーマが「残飯みたいなのにいいの?」と聞いてきたのに対してゴミになると環境破壊につながっちゃうと訴えた。もうレイちゃんに関しては教育の必要がないんじゃないかとトーマは思った。
「それじゃあ戻ろうか」
「ピー!」「プニー!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「すいません、クエスト報告しに来たんですが」
「かしこまりました。では討伐証明部位のご提示お願いします」
トーマは受付が言うようにオークの討伐証明部位、角を8本見せた。そして受付が検査するとクエスト報酬を渡した。この世界の通貨は【リル】というもので銅貨、銀貨、小金貨、金貨、白金貨となっており銅貨から銀貨は100枚でほかは一律に10枚で種類が上がる。
「お願いします」
「はい、わかり...すいません、これちゃんと取ってきたものですよね?」
「どういうことですか?」
「申し訳ありませんが、Gランクがとれる量じゃないと思いまして。どこかのパーティから譲り受けたものでしょうか?」
「そんなことしてませんよ」
「ですがこのままでは簡単に受け取ることはできません。当然換金できません」
今の受付は朝の人と違う人だった。そしてトーマの従魔、レイちゃんとルルのことを知らないためかなりトーマのこの魔石の量を怪しんでいる。
「場合によっては冒険者はく奪の恐れもあります」
「なんでそんなことにな...」
「騒がしい...ってまたトーマか。こんどはどうしたんだ」
「あ、ギルドマスター、実はこちらのGランクの冒険者の方が明らかにおかしい量の魔石を出してきて疑ってるのですが」
「お前忘れてたのか!!こいつがトーマだぞ!」
「ええ!?」
「朝しっかり言っただろう。Gランクだが実力ははるか上の存在だって」
彼女は朝ギルドマスターリーガスからちゃんとトーマのことを聞いていた。しかし彼女は受付としての態度が悪くそのことをほとんど聞いてなかった。
「もし俺が今いなかったら即刻トーマのことをやめさせる気だっただろ」
受付はその言葉を聞くと口を開かなくなった。図星だったようで言葉に詰まってる。
「すまないな、受付の教育がなってなくてな。大体のやつはここまで反応しないんだがな。気分の悪い思いをさせてしまって申し訳ないな」
「いえ、俺はいいんですけど」
後ろにいるルルと腕にいるレイちゃんが相当頭にきてる。ルルは「ルルル」といつもよりとんでもなく声のトーンが下がった状態で鳴いており、レイちゃんは一本の触手にとんでもない量の魔力が流れていた。
「とにかく謝れ」
「すいませんでした!!」
受付はリーガスに言われるがままに謝ったがその言葉に重みは全く感じられない。ルルとレイちゃんはさらに怒りが増してレイちゃんは触手を受付の顔をかすめるように突き刺した。
「レイちゃん!?」
トーマは当然驚く。いつも温厚で冷静なレイちゃんが殺意を持って触手を人に伸ばしたからだ。レイちゃんはシュルシュルと触手を戻すが怒りは収まっておらず体中に魔力をためていた。
「どうしよう、どうしよう」
トーマはパニックになる。力ではまず抑えようがないうえに対抗手段である言葉も今のルルやレイちゃんの耳には届かない。受付は何が起こったのかわからずただ目から涙が流れるだけだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3,679
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる