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第2話 うちの子が進化している
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「ピーーー!!」
「うう、、なんだ、」
彼はなにかの鳴き声に無理やり起こされた。しかし起きたばかりでなにもまだ見えないただ「ピー」という鳴き声だけが聞こえる。
「うん?小鳥...ええーーーーーーー!?」
彼は目を疑った。「ピー」と鳴くとすれば小鳥しかいない。声の大きさはおかしいが鳥かごを何とか抜け出して近くで鳴いてるだろうと思った。
「その姿は...」
目の前には5、6歳の女の子がいたのだ。しかしよく見ると腕はなく翼になってる。足元も鳥足になっている。
「一体どうしちゃったの?君はあの小鳥だよね?」
「ピー!」
目の前の子は「そうだ」と言わんばかりに嬉しそうに鳴く。もともと小鳥の寝ていた鳥かごを見てみるとバキバキになっていた。おそらく目の前にいる子が壊したんだろうとトーマは理解する。
「そうか、でもどうして...ん?なんかベッドがかなり柔らか..」
プニョン
そんな効果音をだすように布団の中から現れたのはスラちゃんだった。しかし、
「レイちゃんってこんな色してたっけ?」
今のレイちゃんの色は透き通るような青色だが、もともとグリーンスライムで緑色だったはずだ。しかも透明度も無い汚い緑色だったのがまるで滝に流れている水のようだった。
そのレイちゃんは昨日までとは打って変わりコミカルな動きをして驚いてるトーマを落ち着かせる。
「こんなに可愛い動きしたっけ?まあいいや、とりあえずご飯にしようか。」
今考えてもすぐには思いつかないと判断したトーマはご飯を食べようとベッドから立ち上げる。そしていつものようにレイちゃんを抱き上げようとするがなんと自らベッドから降りた。
「え?レイちゃん言葉がわかるの?」
レイちゃんはそのトーマの言葉に肯定するように触手を一本あげる。トーマはその動きに言葉を理解していると納得するが理由はわからないままだった。
「あ、今日は早い...え!?誰!?この子達?」
キッチンのにはすでに母が朝ごはんの準備をしていた。いつもならまだ寝ているはずなのにトーマが起きていることに関心しながら挨拶するとその光景に驚きを隠せなかった。いつもなら腕には緑色のスライムがいるはずなのに青い綺麗なスライムと5歳ぐらいの女の子がいたからだ。
「どうしたの、その子達は、」
「ああ、俺もよくわからないんだ。朝ごはん食べてから考えてみるよ。」
「そうね、すぐにできるから待ってなさい。」
母もそうねと納得し朝ごはん作りに戻った。レイちゃんを机に乗せる。体の大きさを考えると机に載せないとご飯が食べられないのだ。いすをもうひとつ用意してそこに小鳥、いやハーピーになった女の子を座らせる。
「そういえば名前が無いよね、なんか決めないといけないかな。」
「ピー?ピーー!」
最初こそわからなかったが少し考えてトーマの言ってることがわかると「つけてつけて」と言わんばかりにトーマにせがんできた。
「そうだねーなるべく可愛らしい名前がいいよね。んーーよし!ルルにしよう。」
「ピルルルー♪」
ルルと名づけられたハーピーの女の子は名前をつけてもらい嬉しそうに鳴く。自慢の羽をばさばさと動かして喜びを表現する。
「綺麗な羽だよね。」
ルルの羽は白にほんの少し茶色が混ざっておりさらにところどころにきらりと光る銀色の羽も見えた。
「さあ朝ごはんが出来たよ。そういえば何を食べるのかわかる?」
「うーんわからないな。レイちゃんとルルはなにが食べたい?」
レイちゃんはトーマに聞かれると一本触手を伸ばすと机においてあるサラダに肉料理にパンとすべての料理にさす。
「レイちゃんはなんでも食べれるってことかな?お水はどう?」
トーマは水が入ったコップをレイちゃんに差し出す。スライムは体の80%が水であることをトーマは知っていたので好きだろうと思った。差し出されると落ち着いていたレイちゃんがいきなりコップの中に入りだした
「え!?レイちゃん!?」
いきなりの行動に驚くトーマ。ある程度好意を示すとは思っていたがここまでの反応には目をが飛び出るほどだ。レイちゃんはポンッとコップから出ると体がつやつやになっていてリビングの照明が反射して輝いている。
「そうか、水が特に大好きなんだな。ルルは?」
「ピー、」
ルルは羽を動かして肉料理のほうを指す。
「へえー意外ね。鳥さんだったから野菜が好きかと思ったのに。」
「俺もそう思ってた。というか小鳥のときふつうに家で採れた野菜をあげてたし。」
鳥かごにいた頃は野菜をペースト状にして食べやすくした物をえさにしていただけに肉料理を選んだルルにトーマも母も驚いた。
「それじゃあ食べましょうか。」
母の声に一同が食べ始める。レイちゃんは触手を伸ばして器用に使い綺麗に食べる。一方ルルは顔を皿に突っ込んで食べてた。
「ルルそんな食べ方じゃ汚いよ...ああ、羽のせいでうまく食べられないんだね。」
「ピー...」
顔にサラダのソースをべったりとつけていた。仕方の無いことではあったが汚いと言われてしまったルルはしょんぼりとしてしまった。しかしルルは何かに気づいたように「ピイ!」と元気よく鳴くと羽を伸ばした。その先はフォークだった。
「ルルなにするの?...え!?フォークを使ってる?」
なんと羽の先っちょ部分でフォークを使ってるのだ。しかしよく見てみると掴んでるのではなく先についてるっと言ったほうが正しかった。
「もしかして魔法を使ってるの?」
「ピイー♪」
ルルはそうだと言いたげに鳴いた
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ちなみにレイちゃんの「プニ」はしゃべってるのではなく動きを表してます
「うう、、なんだ、」
彼はなにかの鳴き声に無理やり起こされた。しかし起きたばかりでなにもまだ見えないただ「ピー」という鳴き声だけが聞こえる。
「うん?小鳥...ええーーーーーーー!?」
彼は目を疑った。「ピー」と鳴くとすれば小鳥しかいない。声の大きさはおかしいが鳥かごを何とか抜け出して近くで鳴いてるだろうと思った。
「その姿は...」
目の前には5、6歳の女の子がいたのだ。しかしよく見ると腕はなく翼になってる。足元も鳥足になっている。
「一体どうしちゃったの?君はあの小鳥だよね?」
「ピー!」
目の前の子は「そうだ」と言わんばかりに嬉しそうに鳴く。もともと小鳥の寝ていた鳥かごを見てみるとバキバキになっていた。おそらく目の前にいる子が壊したんだろうとトーマは理解する。
「そうか、でもどうして...ん?なんかベッドがかなり柔らか..」
プニョン
そんな効果音をだすように布団の中から現れたのはスラちゃんだった。しかし、
「レイちゃんってこんな色してたっけ?」
今のレイちゃんの色は透き通るような青色だが、もともとグリーンスライムで緑色だったはずだ。しかも透明度も無い汚い緑色だったのがまるで滝に流れている水のようだった。
そのレイちゃんは昨日までとは打って変わりコミカルな動きをして驚いてるトーマを落ち着かせる。
「こんなに可愛い動きしたっけ?まあいいや、とりあえずご飯にしようか。」
今考えてもすぐには思いつかないと判断したトーマはご飯を食べようとベッドから立ち上げる。そしていつものようにレイちゃんを抱き上げようとするがなんと自らベッドから降りた。
「え?レイちゃん言葉がわかるの?」
レイちゃんはそのトーマの言葉に肯定するように触手を一本あげる。トーマはその動きに言葉を理解していると納得するが理由はわからないままだった。
「あ、今日は早い...え!?誰!?この子達?」
キッチンのにはすでに母が朝ごはんの準備をしていた。いつもならまだ寝ているはずなのにトーマが起きていることに関心しながら挨拶するとその光景に驚きを隠せなかった。いつもなら腕には緑色のスライムがいるはずなのに青い綺麗なスライムと5歳ぐらいの女の子がいたからだ。
「どうしたの、その子達は、」
「ああ、俺もよくわからないんだ。朝ごはん食べてから考えてみるよ。」
「そうね、すぐにできるから待ってなさい。」
母もそうねと納得し朝ごはん作りに戻った。レイちゃんを机に乗せる。体の大きさを考えると机に載せないとご飯が食べられないのだ。いすをもうひとつ用意してそこに小鳥、いやハーピーになった女の子を座らせる。
「そういえば名前が無いよね、なんか決めないといけないかな。」
「ピー?ピーー!」
最初こそわからなかったが少し考えてトーマの言ってることがわかると「つけてつけて」と言わんばかりにトーマにせがんできた。
「そうだねーなるべく可愛らしい名前がいいよね。んーーよし!ルルにしよう。」
「ピルルルー♪」
ルルと名づけられたハーピーの女の子は名前をつけてもらい嬉しそうに鳴く。自慢の羽をばさばさと動かして喜びを表現する。
「綺麗な羽だよね。」
ルルの羽は白にほんの少し茶色が混ざっておりさらにところどころにきらりと光る銀色の羽も見えた。
「さあ朝ごはんが出来たよ。そういえば何を食べるのかわかる?」
「うーんわからないな。レイちゃんとルルはなにが食べたい?」
レイちゃんはトーマに聞かれると一本触手を伸ばすと机においてあるサラダに肉料理にパンとすべての料理にさす。
「レイちゃんはなんでも食べれるってことかな?お水はどう?」
トーマは水が入ったコップをレイちゃんに差し出す。スライムは体の80%が水であることをトーマは知っていたので好きだろうと思った。差し出されると落ち着いていたレイちゃんがいきなりコップの中に入りだした
「え!?レイちゃん!?」
いきなりの行動に驚くトーマ。ある程度好意を示すとは思っていたがここまでの反応には目をが飛び出るほどだ。レイちゃんはポンッとコップから出ると体がつやつやになっていてリビングの照明が反射して輝いている。
「そうか、水が特に大好きなんだな。ルルは?」
「ピー、」
ルルは羽を動かして肉料理のほうを指す。
「へえー意外ね。鳥さんだったから野菜が好きかと思ったのに。」
「俺もそう思ってた。というか小鳥のときふつうに家で採れた野菜をあげてたし。」
鳥かごにいた頃は野菜をペースト状にして食べやすくした物をえさにしていただけに肉料理を選んだルルにトーマも母も驚いた。
「それじゃあ食べましょうか。」
母の声に一同が食べ始める。レイちゃんは触手を伸ばして器用に使い綺麗に食べる。一方ルルは顔を皿に突っ込んで食べてた。
「ルルそんな食べ方じゃ汚いよ...ああ、羽のせいでうまく食べられないんだね。」
「ピー...」
顔にサラダのソースをべったりとつけていた。仕方の無いことではあったが汚いと言われてしまったルルはしょんぼりとしてしまった。しかしルルは何かに気づいたように「ピイ!」と元気よく鳴くと羽を伸ばした。その先はフォークだった。
「ルルなにするの?...え!?フォークを使ってる?」
なんと羽の先っちょ部分でフォークを使ってるのだ。しかしよく見てみると掴んでるのではなく先についてるっと言ったほうが正しかった。
「もしかして魔法を使ってるの?」
「ピイー♪」
ルルはそうだと言いたげに鳴いた
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ちなみにレイちゃんの「プニ」はしゃべってるのではなく動きを表してます
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