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序章 プロローグ
第4話 スライム達と戦ってみる
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「うーーーーーん、」
体を伸ばす。だがいつもよりもベッドがポヨンポヨンしている。えっと昨日は…….
「!?あー、ラピスとラル!!急いでどかないと!!大丈夫?」
そうだった。昨日どうしても寝れなかった俺を包み込んでくれたんだ。大丈夫かと心配したけど、ベッド形態から縮んでいつものボールの形に戻りぴょんぴょんと挨拶するように跳ねる。
「おはよう。もうここを出るけどいいかな?」
肉体的にも精神的にもスライム2匹のおかげでだいぶ回復した。おかげでもう洞窟を出られそうだ。聞くといつものようにビシッと触手をあげる。
「そうだ。先にステータス見とこうかな。」
名前:ラピス
種族:スライム
レベル:1
生後1日
HP:15
MP:15
力:12
素早さ:30
知力:10
運:16
スキル:溶解液
レイトの従魔
名前:ラル
種族:スライム
レベル:1
生後1日
HP:14
MP:16
力:13
素早さ:28
知力:11
運:16
スキル:溶解液
レイトの従魔
うわー、やはり低い。並みのスライムはこれの半分もないから普通に高いがスライム。いやわかってたけど。
「別に弱くてもいいもんな。大切な仲間なんだからな2匹とも。」
そうさ。それに生まれたばかりなんだからこれからだよ、強くなるのは。そう思い立ち上がる。
「んーーー、、しょ。」
一度ストレッチをして体を伸ばす。スライムベッドはすごく心地よかったため疲れが取れて爽快な朝になった。
「朝日が眩しいな。」
洞窟から出ると、森の木々の間から差し込む光に驚きながら、森の中に進んだ。やっぱり多少の不安はあるが、
ぴょんぴょん、ポヨンポヨン
ラピスとラルの可愛らしい移動にそんな不安はかき消された。本当に可愛いな!!
「ギャァ」
「うわ、ゴブリンか。」
ゴブリン、スライムと並んで最弱クラスに入るモンスター。繁殖力が強いため個体数はかなり多い。子供のサイズが一般的。目の前のゴブリンも俺より少し小さいぐらいだ。ゴブリン一体ならどんな職業のひとでもたおすことができるが、
ぴょんぴょん
ゴブリンを目の前にして気分良く跳ねている2匹。
「ラピスとラルがやりたい?」
聞いてみると肯定するように跳ねる。俺もスライムがどう戦うのか気になるところだし戦わせる。
「え!?」
2匹とも一直線に跳ねて行ってゴブリンに体当たりする。ゴブリンの方が遅いため2匹の体当たりは当たったが、
ポヨーーーン
そんなにダメージは与えられてないようだ。ゴブリンも特に問題ないように、当たった部分をパンパンと叩くだけだ。何事もなかったかのように。
「あ、危ない!!……え!?」
ゴブリンが反撃にと自身の棍棒をラピスに叩きつけた。棍棒がラピスの体にめり込むが、ポヨーンと棍棒は弾き飛ばされる。ラピスは特に変わらない様子。
ラピス
HP:15
体力も変わってないことからもしかしたら物理攻撃は効きづらいのかもしれない。確かにスライムの対処法は体内にある核を刃のある武器で刺すことが一般的だったな。
「2匹とも一旦戻って!」
このままでは体当たりするだけと思い2匹を呼び戻す。その声に反応し2匹とも戻ってくる。
「ラピスは体を伸ばしてゴブリンの足を捉えて動けなくさせて。そこにラルは体当たりじゃなくて溶解液を出して倒して。」
感情豊かなスライム達だが、知能がだいぶ低いためまだ作戦を考えられないようだ。ひとまず俺が考えた作戦を伝えるといつものように元気に触手を伸ばしてゴブリンの方に跳ねる。ゴブリンはまた来たかと今度は大分余裕を持っている。
「今度はそうはいかないぞ。」
ラルが近づくとゴブリンは動きに合わせて棍棒で叩こうとする。が、下ではラピスが体を細長く伸ばして足を絡めたためゴブリンはこけた。
「ギ!?」
急にこかされたことで事態の把握が追いつかないようだ。ゴブリンも知能は低いしな。倒れ顔が地面に近くなったところでラルが一気に溶解液を飛ばす。
「ギャアーーーー!」
「うわ、エグいな。」
どんどんゴブリンの顔面がデロデロと溶けていく。動がなくなったのを確認するとラピス元の姿に戻りラルと一緒に溶解液を飛ばしてゴブリンを処理する。
「あ、ゴブリンの魔石だけ取ってくれる?」
このままだとすべて食い尽くしそうだったからそう声をかける。しばらくすると魔石を除きゴブリンが完全にいなくなった。
魔石というのは魔物の体内、心臓部にある部位で魔力の源とも言われる部位。ゴブリンのように魔法適正が無くとも魔石には多量の魔力が備わってる。例外はあるがモンスターの中で最も査定金額の高い素材だ。
取ってくれた魔石を見ると、
「デコボコだな。」
どうやら途中で溶解液で溶かした部分があり、綺麗な状態ではなかった。それでも本来魔石はなかなか取らない素材だから取れるだけでも十分だ。
「この調子で街まで行こうか。」
体を伸ばす。だがいつもよりもベッドがポヨンポヨンしている。えっと昨日は…….
「!?あー、ラピスとラル!!急いでどかないと!!大丈夫?」
そうだった。昨日どうしても寝れなかった俺を包み込んでくれたんだ。大丈夫かと心配したけど、ベッド形態から縮んでいつものボールの形に戻りぴょんぴょんと挨拶するように跳ねる。
「おはよう。もうここを出るけどいいかな?」
肉体的にも精神的にもスライム2匹のおかげでだいぶ回復した。おかげでもう洞窟を出られそうだ。聞くといつものようにビシッと触手をあげる。
「そうだ。先にステータス見とこうかな。」
名前:ラピス
種族:スライム
レベル:1
生後1日
HP:15
MP:15
力:12
素早さ:30
知力:10
運:16
スキル:溶解液
レイトの従魔
名前:ラル
種族:スライム
レベル:1
生後1日
HP:14
MP:16
力:13
素早さ:28
知力:11
運:16
スキル:溶解液
レイトの従魔
うわー、やはり低い。並みのスライムはこれの半分もないから普通に高いがスライム。いやわかってたけど。
「別に弱くてもいいもんな。大切な仲間なんだからな2匹とも。」
そうさ。それに生まれたばかりなんだからこれからだよ、強くなるのは。そう思い立ち上がる。
「んーーー、、しょ。」
一度ストレッチをして体を伸ばす。スライムベッドはすごく心地よかったため疲れが取れて爽快な朝になった。
「朝日が眩しいな。」
洞窟から出ると、森の木々の間から差し込む光に驚きながら、森の中に進んだ。やっぱり多少の不安はあるが、
ぴょんぴょん、ポヨンポヨン
ラピスとラルの可愛らしい移動にそんな不安はかき消された。本当に可愛いな!!
「ギャァ」
「うわ、ゴブリンか。」
ゴブリン、スライムと並んで最弱クラスに入るモンスター。繁殖力が強いため個体数はかなり多い。子供のサイズが一般的。目の前のゴブリンも俺より少し小さいぐらいだ。ゴブリン一体ならどんな職業のひとでもたおすことができるが、
ぴょんぴょん
ゴブリンを目の前にして気分良く跳ねている2匹。
「ラピスとラルがやりたい?」
聞いてみると肯定するように跳ねる。俺もスライムがどう戦うのか気になるところだし戦わせる。
「え!?」
2匹とも一直線に跳ねて行ってゴブリンに体当たりする。ゴブリンの方が遅いため2匹の体当たりは当たったが、
ポヨーーーン
そんなにダメージは与えられてないようだ。ゴブリンも特に問題ないように、当たった部分をパンパンと叩くだけだ。何事もなかったかのように。
「あ、危ない!!……え!?」
ゴブリンが反撃にと自身の棍棒をラピスに叩きつけた。棍棒がラピスの体にめり込むが、ポヨーンと棍棒は弾き飛ばされる。ラピスは特に変わらない様子。
ラピス
HP:15
体力も変わってないことからもしかしたら物理攻撃は効きづらいのかもしれない。確かにスライムの対処法は体内にある核を刃のある武器で刺すことが一般的だったな。
「2匹とも一旦戻って!」
このままでは体当たりするだけと思い2匹を呼び戻す。その声に反応し2匹とも戻ってくる。
「ラピスは体を伸ばしてゴブリンの足を捉えて動けなくさせて。そこにラルは体当たりじゃなくて溶解液を出して倒して。」
感情豊かなスライム達だが、知能がだいぶ低いためまだ作戦を考えられないようだ。ひとまず俺が考えた作戦を伝えるといつものように元気に触手を伸ばしてゴブリンの方に跳ねる。ゴブリンはまた来たかと今度は大分余裕を持っている。
「今度はそうはいかないぞ。」
ラルが近づくとゴブリンは動きに合わせて棍棒で叩こうとする。が、下ではラピスが体を細長く伸ばして足を絡めたためゴブリンはこけた。
「ギ!?」
急にこかされたことで事態の把握が追いつかないようだ。ゴブリンも知能は低いしな。倒れ顔が地面に近くなったところでラルが一気に溶解液を飛ばす。
「ギャアーーーー!」
「うわ、エグいな。」
どんどんゴブリンの顔面がデロデロと溶けていく。動がなくなったのを確認するとラピス元の姿に戻りラルと一緒に溶解液を飛ばしてゴブリンを処理する。
「あ、ゴブリンの魔石だけ取ってくれる?」
このままだとすべて食い尽くしそうだったからそう声をかける。しばらくすると魔石を除きゴブリンが完全にいなくなった。
魔石というのは魔物の体内、心臓部にある部位で魔力の源とも言われる部位。ゴブリンのように魔法適正が無くとも魔石には多量の魔力が備わってる。例外はあるがモンスターの中で最も査定金額の高い素材だ。
取ってくれた魔石を見ると、
「デコボコだな。」
どうやら途中で溶解液で溶かした部分があり、綺麗な状態ではなかった。それでも本来魔石はなかなか取らない素材だから取れるだけでも十分だ。
「この調子で街まで行こうか。」
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