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第1話 授かる
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「さ、今日はいよいよアルスの誕生日ね」
「ああ、これで15歳か。いよいよ節目の歳になったな」
「おめでとうな、アルス」
「ありがとう、父さん、母さん、兄ちゃん」
俺アルス=エノヴァ、名家エノヴァ家の次男として生まれてきた。エノヴァ家は代々名門テイマーとして有名で国内外でその名が知れ渡っている。今代当主の父はエンシェントドラゴンをテイムモンスターにしており世界でも指折りのテイマー。
兄も父の影響を色濃く引き継いでいたのか幻獣の一角、ヤマタノオロチを扱っている。どちらとも最強クラスのモンスターでSS級とされてる。
「俺も兄のエリアルもいいモンスターを授かっている。お前にもきっといいテイムモンスターを授かるだろう」
「アルスにもきっと強い相棒が授かってくるはずだよ」
「そうだね、今から楽しみだよ」
「それにしてもアルスの髪色はなんでこんな色をしてるんだろうな」
「ああ、それに関しては俺にもわからん。異例だからな」
エノヴァ家の人たちは全員テイムモンスターを授かるのだが、必ず髪色がそのテイムモンスターのメインカラーになっている。
父であれば赤色、兄は青と緑色が混じった色である。2人に共通してるのは単色であるということだ。だが俺の髪色は違う。
「水色に銀色が入り混じってる。2種類の髪色は歴史の長いエノヴァ家でも前例がない。もしかしたら歴代最高のテイマーになるかもしれんな」
「その可能性はすごい高いと思うよ。だってアルスはテイマーにすごいあこがれてるもんな」
「そんなハードル上げないでよ。まだ授かってないんだからさ」
「もうそろそろ儀式の時間になるか」
父がそう言うと俺は壁掛け時計に注目した。正午になる10分前だ。
「それじゃあ地下の大聖堂に向かうね」
俺は洗礼を受ける場所として代々使われてきている地下の大聖堂に向かった。父さん、母さん、兄ちゃんが見守ってくれてる。
「最高のパートナーが来てほしいなー」
そんな希望を胸に抱きながら大聖堂への階段を下っていく。うちの屋敷は当主が変わるごとにリフォームされるがこの地下だけは作られた当初から一切変わってない。
「この偶像の前で祈ればいいんだったかな。あ、魔力も開放しないと」
この大聖堂には格式高い装飾と1つの偶像が置かれているだけだ。初代が自身の魔力をすべてこの偶像につぎ込んで次の世代の人たちにテイムモンスターが授かるようにしたと記録されている。
「そう考えるといったいどれだけの魔力を持ってたんだろうか初代は」
そんな疑問も抱きながら俺は偶像の前に跪き両手を合わせて祈りながらゆっくりと魔力を開放していく。
「!?」
解放した魔力が徐々に偶像に蓄えられていた魔力と共鳴し始めた。おそらくこの後に俺のもとにテイムモンスターが現れるのか?
「うっ!?」
そうなことを考えていると突如部屋が白い光で包まれ、目を開けられなくなった。
プニョン
「ピーー!!」
「...へ?」
目の前にいたのは水色のスライムと銀色のハーピーの2体だった。
「ああ、これで15歳か。いよいよ節目の歳になったな」
「おめでとうな、アルス」
「ありがとう、父さん、母さん、兄ちゃん」
俺アルス=エノヴァ、名家エノヴァ家の次男として生まれてきた。エノヴァ家は代々名門テイマーとして有名で国内外でその名が知れ渡っている。今代当主の父はエンシェントドラゴンをテイムモンスターにしており世界でも指折りのテイマー。
兄も父の影響を色濃く引き継いでいたのか幻獣の一角、ヤマタノオロチを扱っている。どちらとも最強クラスのモンスターでSS級とされてる。
「俺も兄のエリアルもいいモンスターを授かっている。お前にもきっといいテイムモンスターを授かるだろう」
「アルスにもきっと強い相棒が授かってくるはずだよ」
「そうだね、今から楽しみだよ」
「それにしてもアルスの髪色はなんでこんな色をしてるんだろうな」
「ああ、それに関しては俺にもわからん。異例だからな」
エノヴァ家の人たちは全員テイムモンスターを授かるのだが、必ず髪色がそのテイムモンスターのメインカラーになっている。
父であれば赤色、兄は青と緑色が混じった色である。2人に共通してるのは単色であるということだ。だが俺の髪色は違う。
「水色に銀色が入り混じってる。2種類の髪色は歴史の長いエノヴァ家でも前例がない。もしかしたら歴代最高のテイマーになるかもしれんな」
「その可能性はすごい高いと思うよ。だってアルスはテイマーにすごいあこがれてるもんな」
「そんなハードル上げないでよ。まだ授かってないんだからさ」
「もうそろそろ儀式の時間になるか」
父がそう言うと俺は壁掛け時計に注目した。正午になる10分前だ。
「それじゃあ地下の大聖堂に向かうね」
俺は洗礼を受ける場所として代々使われてきている地下の大聖堂に向かった。父さん、母さん、兄ちゃんが見守ってくれてる。
「最高のパートナーが来てほしいなー」
そんな希望を胸に抱きながら大聖堂への階段を下っていく。うちの屋敷は当主が変わるごとにリフォームされるがこの地下だけは作られた当初から一切変わってない。
「この偶像の前で祈ればいいんだったかな。あ、魔力も開放しないと」
この大聖堂には格式高い装飾と1つの偶像が置かれているだけだ。初代が自身の魔力をすべてこの偶像につぎ込んで次の世代の人たちにテイムモンスターが授かるようにしたと記録されている。
「そう考えるといったいどれだけの魔力を持ってたんだろうか初代は」
そんな疑問も抱きながら俺は偶像の前に跪き両手を合わせて祈りながらゆっくりと魔力を開放していく。
「!?」
解放した魔力が徐々に偶像に蓄えられていた魔力と共鳴し始めた。おそらくこの後に俺のもとにテイムモンスターが現れるのか?
「うっ!?」
そうなことを考えていると突如部屋が白い光で包まれ、目を開けられなくなった。
プニョン
「ピーー!!」
「...へ?」
目の前にいたのは水色のスライムと銀色のハーピーの2体だった。
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