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第11章 テイマーの街
第159話 ゼノン
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「名前はなんて言うん?」
「シンジです」
「ほー珍しい名前やんな。この街は闘技場が多い関係でああやって試合に負けては弱いやつをいじるのが趣味な奴もいるんや」
ゼノンというこの人、年は30手前ぐらいか?しゃべり方はなんか独特だがそんなに悪い人ではないのか?
「はてはて、そこのスライムよーやるの」
ゼノンさんはマロの方に視線を向ける。何かわかってないのかキョトンとしているが。
「よし、ちょうどいい時間や。昼飯でも食いにいこか」
ゼノンさんはギルドの方に向かった。シルは特に気にしてないようなのでついてくことにした。
ギルドに入ると先ほどよりもさらに活気にあふれており、いろんな声が飛び交っていた。
「おう、おもろしろかったぞ!」「あいつもあれで懲りるさ」「見ない顔だがやるな」
「あいつは初心者いじりも多くてな、多分中には根に持っている奴もいるだろう」
あいつそんなこともやってたのか。まあやっててもそうでなくとも遠慮する気はさらさらないが。
すこし大きめの席に着くと注文を受けにギルドの人がきた。
「おう、好きなもの頼んでいいぞ。ここは俺が出すから」
「いえ、そんなわけにはいきませんよ」
俺はゼノンさんからの提案を断らせてもらう。もちろんありがたい話だがうちにはルーというとんでもなく食べる存在がいる。しかしゼノンさんも引き下がる様子はない。
結果としてうちのスライムたちが食べたものだけを払ってもらうことにした。ゼノンさんも渋々ではるが納得してくれた。
「しかし、これだけでいいのか?」
ゼノンさんがスライムたちが頼んだ料理に少し不満があるようだ。なにしろそこまで頼んではいないからだ。全員が「自分たちのほうがおいしい」とのことだった。
だがルーの前には大量の料理が並んでいる。ゼノンさんが「おいおい、そんな小さいのに食べきれるんか?」と心配そうな顔をしていたがいらぬ心配、片っ端から食べ進めている。
「ところでシンジはどうしてここに来たんだ?やっぱ闘技場か?」
「もちろん闘技場もどんなものか楽しみではあったんですが一番はテイマーギルドの存在ですかね」
「あー、そういやミラーゼルはそれも有名やったな。ここに来るほとんどのやつらが闘技場やからな」
「テイマーギルドにスライムに関して何かありますかね?」
「どやろな。俺は見たことないからの、まあ聞いてみりゃええんちゃうか?」
そう簡単にはいかないか。テイマーギルドはまた別の場所にあるらしいのでご飯を食べ終えたら向かうことにした。
「ここにはしばらくおるんか?」
「はい、滞在はする予定ですね」
「なら闘技場によってみ、なかなかおもろいもんが見れるからの」
そういえばさっきからやけにゼノンさんは闘技場のことを推している気がするな。
「悪いの、俺はそろそろ出るわ。ほなまたな」
ゼノンさんはお金だけおいてギルドから出ていった。
「変わった人ですね」
「そうだね、でも悪い人ではなさそうだ」
一方でご飯をおごってもらったアクアたち、アクアはここのキンキンに冷えた水をゴクゴクと飲んでおり、リーンはひたすらドレッシングを味見しており、テイロは食べ終えている済の皿を触手で持って眺めている。
「きゅー」
マロは意外にも料理をそれなりに食べていた。しかしそのどれもが魔力の高いものを素材に使っているものでリッチに楽しんでいた。
「ピー♪」
...いつものようにバクバク食べているルー。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
なかなかおもろいもん見つけたな。スライムはとんでもない存在だったな、あれだけの存在でありながらも魔力を極限にまで抑えてただのスライムのように演じていたな。
「まあ何よりもシンジやな」
あいつはほんまにおもろい。おもろすぎて久々に血が滾るの。
「シンジです」
「ほー珍しい名前やんな。この街は闘技場が多い関係でああやって試合に負けては弱いやつをいじるのが趣味な奴もいるんや」
ゼノンというこの人、年は30手前ぐらいか?しゃべり方はなんか独特だがそんなに悪い人ではないのか?
「はてはて、そこのスライムよーやるの」
ゼノンさんはマロの方に視線を向ける。何かわかってないのかキョトンとしているが。
「よし、ちょうどいい時間や。昼飯でも食いにいこか」
ゼノンさんはギルドの方に向かった。シルは特に気にしてないようなのでついてくことにした。
ギルドに入ると先ほどよりもさらに活気にあふれており、いろんな声が飛び交っていた。
「おう、おもろしろかったぞ!」「あいつもあれで懲りるさ」「見ない顔だがやるな」
「あいつは初心者いじりも多くてな、多分中には根に持っている奴もいるだろう」
あいつそんなこともやってたのか。まあやっててもそうでなくとも遠慮する気はさらさらないが。
すこし大きめの席に着くと注文を受けにギルドの人がきた。
「おう、好きなもの頼んでいいぞ。ここは俺が出すから」
「いえ、そんなわけにはいきませんよ」
俺はゼノンさんからの提案を断らせてもらう。もちろんありがたい話だがうちにはルーというとんでもなく食べる存在がいる。しかしゼノンさんも引き下がる様子はない。
結果としてうちのスライムたちが食べたものだけを払ってもらうことにした。ゼノンさんも渋々ではるが納得してくれた。
「しかし、これだけでいいのか?」
ゼノンさんがスライムたちが頼んだ料理に少し不満があるようだ。なにしろそこまで頼んではいないからだ。全員が「自分たちのほうがおいしい」とのことだった。
だがルーの前には大量の料理が並んでいる。ゼノンさんが「おいおい、そんな小さいのに食べきれるんか?」と心配そうな顔をしていたがいらぬ心配、片っ端から食べ進めている。
「ところでシンジはどうしてここに来たんだ?やっぱ闘技場か?」
「もちろん闘技場もどんなものか楽しみではあったんですが一番はテイマーギルドの存在ですかね」
「あー、そういやミラーゼルはそれも有名やったな。ここに来るほとんどのやつらが闘技場やからな」
「テイマーギルドにスライムに関して何かありますかね?」
「どやろな。俺は見たことないからの、まあ聞いてみりゃええんちゃうか?」
そう簡単にはいかないか。テイマーギルドはまた別の場所にあるらしいのでご飯を食べ終えたら向かうことにした。
「ここにはしばらくおるんか?」
「はい、滞在はする予定ですね」
「なら闘技場によってみ、なかなかおもろいもんが見れるからの」
そういえばさっきからやけにゼノンさんは闘技場のことを推している気がするな。
「悪いの、俺はそろそろ出るわ。ほなまたな」
ゼノンさんはお金だけおいてギルドから出ていった。
「変わった人ですね」
「そうだね、でも悪い人ではなさそうだ」
一方でご飯をおごってもらったアクアたち、アクアはここのキンキンに冷えた水をゴクゴクと飲んでおり、リーンはひたすらドレッシングを味見しており、テイロは食べ終えている済の皿を触手で持って眺めている。
「きゅー」
マロは意外にも料理をそれなりに食べていた。しかしそのどれもが魔力の高いものを素材に使っているものでリッチに楽しんでいた。
「ピー♪」
...いつものようにバクバク食べているルー。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
なかなかおもろいもん見つけたな。スライムはとんでもない存在だったな、あれだけの存在でありながらも魔力を極限にまで抑えてただのスライムのように演じていたな。
「まあ何よりもシンジやな」
あいつはほんまにおもろい。おもろすぎて久々に血が滾るの。
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