スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya

文字の大きさ
上 下
148 / 196
第10章 新たなる街への旅路編

第147話 ピンチ!?

しおりを挟む
パワー型だと思いきや狙いどころはいやらしいところ。特に俺が戦闘慣れしてないってのと見越してきてるだろう。

俺の場合パワーは完全に負けていて、スピードで掻き回そうとしても、先を読まれて傷を負わせれない。

「おら!何考えてやがんだ!そんな暇ねえぞ」

「くっ!」

やっぱ考えてる暇はない。いつやられるかわからない。

「シンジ様!?」

「貴方の相手はこっちですよ」

シルがこっちに視線を向けるが、側近の放つ魔弾でかなり苦しめられてる様子だ。

「この!『大海の剣アクアスラッシュ』!!」

「見え見えの攻撃だ」

俺は水属性の強大な剣技を放ったが、アザゼラはそれをギリギリの位置でかわす。

「力押しだけではそう簡単に倒すことはできない」

アザゼラはそう言うと剣の先をこちらに向ける。

「お前は確かにスピードは速い。俺ら魔王軍幹部の中でもお前よりも速いやつほとんどいないだろう。だがそれだけでは勝てるわけでもない。スピードだけでなく力もないわけではないし。魔法もそつなくこなせてる」

「!?」

突然後ろから刺されたような感覚。俺は後ろから剣で突き刺されたようだ。

「お前の持つそのポテンシャルに反して経験値の無さがお前の弱点だ」

「どうしていきなり後ろから刺されているんだ」

「まあ話したところで変わらんだろう。お前にいろいろ話して警戒を俺だけに向けほかのほうには向けさせなかった。そして気付かないギリギリの量の魔力を飛ばし、お前の背中の近くで最後集約させ突き刺した」

いや、こんなん普通経験しないだろ。なんつー経験の差だよ。警戒できねえわこんな攻撃方法。

「シンジ様!?」

すまない、シル。それにアクアたちスライムのみんな。俺はこの世界に来て初めて死ぬと感じた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

「シンジ様!?」

まずいです。シンジ様が倒された。ここはとにかく、

「ルー、私が敵を引き付けるから何が何でもシンジ様を背負ってどこかに逃げなさい」

「ピー!?ピーー!!ピー!!」

ルー、やっぱり気付いている。とても私が敵の攻撃に耐えれないことを。でも、

「大丈夫、絶対にあなたのもとに戻るわ。だからお願い」

「ピー...ピ!!」

ルーはなんとか抵抗していたけどなんとか了承してくれ、シンジ様のほうに飛んで行った。

「何をしようとしているのかわからないけど、そう簡単に逃げさせわしないよ」

あの日、私はもう死んでいた運命。だけどあの人が、シンジ様が私を助けてくださり私は生きてこれた。もうすでになくしたこの命。シンジ様のためなら喜んでささげる

「発動、『銀血の天使シルバーブラッドエンジェル』」

「なに!?この魔力の膨れ方は?」

「ほう、おもしろいな」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚

ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。 原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。 気が付けば異世界。10歳の少年に! 女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。 お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。 寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる! 勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう! 六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる! カクヨムでも公開しました。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果

ひむよ
ファンタジー
全てが平均的な少年、山田 涼太。 その少年は努力してもしなくても、何をしても平均的だった。そして少年は中学2年生の時に努力することをやめた。 そのまま成長していき、高校2年生になったとき、あることが起こり少年は全てが異常へと変わった。 それは───異世界召喚だ。 異世界に召喚されたことによって少年は、自分のステータスを確認できるようになった。すぐに確認してみるとその他の欄に平均的1と平均的2というものがあり、それは0歳の時に入手していた! 少年は名前からして自分が平均的なのはこれのせいだと確信した。 だが全てが平均的と言うのは、異世界ではチートだったのだ。 これは平均的で異常な少年が自由に異世界を楽しみ、無双する話である。 hotランキング1位にのりました! ファンタジーランキングの24hポイントで1位にのりました! 人気ランキングの24hポイントで 3位にのりました!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

処理中です...