スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya

文字の大きさ
上 下
147 / 196
第10章 新たなる街への旅路編

第146話 魔王幹部一角の強さ

しおりを挟む
「ふむ、これ1発で倒せるかと踏んでいたがさすがに勇者と言ったところか」

 「…どうも」

まさか初撃からここまでの強さの一撃を叩き込んでくるか。やつの攻撃はかなり強く、放った本人も驚いてるぐらいだ。

やっぱり魔王幹部まで最初はお遊びって言うのはないようだな。…フリースは別物と考えるか。

「一撃防いだぐらいでなにぼさっとしてるんだ」

今度は急接近し、剣をふってきた。スピードも力も一級品だ。

「キュー!」

「レジェンダリースライムはこれでも食らっておきなさい!」

アザゼラの横にいた側近みたいな女が魔法陣を作るとそれをレジェンダリースライムトリオに放つ。

「キュ!?」「ピュ!?」

「なにが起きてるんだ!?」

アクアたちの周りにはマロが使う結界魔法のようなものが張り巡らされている。

驚いたのはそこじゃない、アクアたちが全く壊すことができないことだ。

「ふん、さすがのレジェンダリースライムもあの結界には手も足も出ないか」

アクアたちはなんとか触手の端に魔力を集中させて突き破ろうとするが結界にはまるでこたえない。

「これで厄介なレジェンダリースライムはなにもできないわね」

ヒュン!

高笑いする側近の頬をかすめるように一本の矢が飛んできた。

「……脳天を突き刺したつもりだったんですけどね」

シルが見えないところから弓矢を放ったようだった。

「……まさか私の結界を破ってくるとはね」

突如側近の女の前に結界が現れたが即座に割れてバラバラになってしまった。

「ほう、あの三重の結界を破る威力か。お前の部下もなかなか使えるな!」

「くっ、」

こっちはこっちで集中しないと簡単にやられそうだ。それぐらいの気迫と剣の威力。

「はっはっは!おらおら、それでも勇者様かー!?」

アザゼラの剣を振るスピードがさらに上がり同時に威力も高まり受けるだけでもかなりきつい。

「くっ、火炎爆破バーストフレア!」

「うお、これはなかなか面白いな」

なんとかアザゼラが剣を振る直前に左手で爆発系の魔法を放ち無理矢理距離を作った。

(しかし妙な男だ。今までの剣の受けに今の魔法といい、パワーや魔力は高いがどうも今までの勇者っぽくないな。攻撃も我流のようなものばかり)

「うら、黒炎斬メフィストスラッシュ

氷結斬アイスクルスラッシュ

アザゼラの剣に黒い炎のようなものがまとわりつく。俺は氷をまとわせて相打ちを狙った。

「ふん、その程度の剣技で俺に対抗できると思ったかー!」

「ぐあ!」

剣自体はミスリルでできているため壊れなかったが衝撃を受けきれず俺は吹っ飛ばされてしまった。

「さあさあ、そんなもんなのか!?」

……ちょっとやばいか。

-----------------------------------------------
長らくお待たせして申し訳ございません。これからもだいぶ不定期になると思いますがなんとか続けていきたいと思います。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。 そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。 その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する! 底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる! 第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

異世界じゃスローライフはままならない~聖獣の主人は島育ち~

夏柿シン
ファンタジー
新作≪最弱な彼らに祝福を〜不遇職で導く精霊のリヴァイバル〜≫がwebにて連載開始 【小説第1〜5巻/コミックス第3巻発売中】  海外よりも遠いと言われる日本の小さな離島。  そんな島で愛犬と静かに暮らしていた青年は事故で命を落としてしまう。  死後に彼の前に現れた神様はこう告げた。 「ごめん! 手違いで地球に生まれちゃってた!」  彼は元々異世界で輪廻する魂だった。  異世界でもスローライフ満喫予定の彼の元に現れたのは聖獣になった愛犬。  彼の規格外の力を世界はほっといてくれなかった。

スキルを極めろ!

アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作 何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める! 神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。 不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。 異世界でジンとして生きていく。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

神様がチートをくれたんだが、いやこれは流石にチートすぎんだろ...

自称猫好き
ファンタジー
幼い頃に両親を無くし、ショックで引きこもっていた俺、井上亮太は高校生になり覚悟をきめやり直そう!!そう思った矢先足元に魔法陣が「えっ、、、なにこれ」 意識がなくなり目覚めたら神様が土下座していた「すまんのぉー、少々不具合が起きてのぉ、其方を召喚させてしもたわい」 「大丈夫ですから頭を上げて下さい」 「じゃがのぅ、其方大事な両親も本当は私のせいで死んでしもうてのぉー、本当にすまない事をした。ゆるしてはくれぬだろうがぁ」「そんなのすぎた事です。それに今更どうにもなりませんし、頭を上げて下さい」 「なんて良い子なんじゃ。其方の両親の件も合わせて何か欲しいものとかは、あるかい?」欲しいものとかねぇ~。「いえ大丈夫ですよ。これを期に今からやり直そうと思います。頑張ります!」そして召喚されたらチートのなかのチートな能力が「いや、これはおかしいだろぉよ...」 初めて書きます!作者です。自分は、語学が苦手でところどころ変になってたりするかもしれないですけどそのときは教えてくれたら嬉しいです!アドバイスもどんどん下さい。気分しだいの更新ですが優しく見守ってください。これから頑張ります!

処理中です...