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第10章 新たなる街への旅路編
第145話 動き出す
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「アザゼラ様、報告します。先ほど調査隊から変わった雪山の痕跡が見つかりました」
「ほう、変わった痕跡?」
調査隊の報告によると、雪山に丸いものが踏んだような足跡が残ってたそうだ。しかしマーク10に生息するモンスターでそのような足跡を付けるモンスターはいないということを踏まえ変わった足跡と伝えた。
「ふむ、もしかすると勇者の仲間かもしれんな。つまりもう見つけられるということか?」
「まだ調査中とのことで今しばらくお待ちください」
アザゼラは吹雪が吹いてる中足跡が見つかったということは目標と近いはず、と考えてたために報告の内容に少し違和感を覚える。
「そろそろ体がなまってきそうだ。俺も動き出すとしようか」
アザゼラは椅子のそばに置いてある魔剣を手にし立ち上がり歩みを進める。それを見た部下たちも早急に武装準備をし、調査隊の報告をもとに先遣隊として先に向かった。
「さて、ようやくまみえることができるな、今代の勇者。せいぜい楽しませてくれよ」
不敵な笑みを浮かべながら拠点から出ていきシンジたちのもとに向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふー、うまかったなドラゴン料理」
「そうですね、さすがシンジ様とリーンさんです。それに体の寒さもだいぶ楽になりましたね」
今回はスープにしてブリザードドラゴンの肉をいろんな形にして煮込んで食べた。食べたことで寒さにある程度耐性がついたのか全く寒さを感じなくなった。
「ルーも満足しているようですし」
「ピルルーー♪」
今回もルーがスープの大半を食べた。しかも最初は肉ばかり食べていたためシルになんどか怒られていたが最終的にはドラゴンの肉が食べれて満足したのか今にも眠たそうな顔をしている。
「そろそろ片づけるか...」
ドオン!!!
洞窟の入り口が突如爆破した。それに伴い洞窟も半壊し吹雪が吹き込んでくる。いや、それ以上のことがあった。
「この感覚、フリースの時に似ている。まさか!?」
爆破の煙が消えていくと、そこにはマーク10では見たことがなかった魔物が大勢いた。特に真ん中にいる魔物が身にまとう魔力は他とは比べ物にならない。
「魔王幹部か?」
視線の先にいる黒い翼を広げている男に話しかける。その男は不敵な笑みを浮かべながらこう答えた。
「ああ、その通りだ」
思ったよりあっさりの回答だった。洞窟破壊しているしこれでなんもないのは意味わからないが。
「お前はどうやらフリースを倒した勇者のようだな。お前が纏うその魔力、ただの勇者ではないな。俺の名はアザゼラ、魔王幹部の1人だ」
やはりこいつも魔王幹部か。すると突然後ろからアクアとリーンとテイロのレジェンダリースライムトリオが現れてきた。
「ほほう、そいつらが勇者の部下か。かなりの手練れの様子だ」
「そうですか?私から見るに単なるスライムにしか見えませんが」
横からアザゼラの部下と思われる女が何か話しかけている。
「どうやら隠蔽しているみたいだからな。あれだけの魔力だ、ちゃんと隠しておかないと逃げられるし警戒されるからな」
そんなことをいつの間に。誰かが教えたとも思えない。本能的に隠ぺいしたのか?
「俺の目は少し特殊だからある程度の隠蔽であればすぐに見破れる。あのレジェンダリースライムがただのスライムに見えたらかなりの脅威になるもんな」
スライムを見ただけでは確かに単なる雑魚モンスターだ。実際さっきの部下が甘く見ていたわけだし。それがいきなりワイバーンやブリザードドラゴンを屠るような攻撃が来るんだ、そりゃ怖いわな。
「...さて、もういいだろう」
「なっ!?」
アザゼラがいきなり消えたと思ったら目の前に現れ剣を振ってきた。
「よく防いだな」
なるほど、もう勝負は始まってるってことだな。
「ほう、変わった痕跡?」
調査隊の報告によると、雪山に丸いものが踏んだような足跡が残ってたそうだ。しかしマーク10に生息するモンスターでそのような足跡を付けるモンスターはいないということを踏まえ変わった足跡と伝えた。
「ふむ、もしかすると勇者の仲間かもしれんな。つまりもう見つけられるということか?」
「まだ調査中とのことで今しばらくお待ちください」
アザゼラは吹雪が吹いてる中足跡が見つかったということは目標と近いはず、と考えてたために報告の内容に少し違和感を覚える。
「そろそろ体がなまってきそうだ。俺も動き出すとしようか」
アザゼラは椅子のそばに置いてある魔剣を手にし立ち上がり歩みを進める。それを見た部下たちも早急に武装準備をし、調査隊の報告をもとに先遣隊として先に向かった。
「さて、ようやくまみえることができるな、今代の勇者。せいぜい楽しませてくれよ」
不敵な笑みを浮かべながら拠点から出ていきシンジたちのもとに向かった。
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「ふー、うまかったなドラゴン料理」
「そうですね、さすがシンジ様とリーンさんです。それに体の寒さもだいぶ楽になりましたね」
今回はスープにしてブリザードドラゴンの肉をいろんな形にして煮込んで食べた。食べたことで寒さにある程度耐性がついたのか全く寒さを感じなくなった。
「ルーも満足しているようですし」
「ピルルーー♪」
今回もルーがスープの大半を食べた。しかも最初は肉ばかり食べていたためシルになんどか怒られていたが最終的にはドラゴンの肉が食べれて満足したのか今にも眠たそうな顔をしている。
「そろそろ片づけるか...」
ドオン!!!
洞窟の入り口が突如爆破した。それに伴い洞窟も半壊し吹雪が吹き込んでくる。いや、それ以上のことがあった。
「この感覚、フリースの時に似ている。まさか!?」
爆破の煙が消えていくと、そこにはマーク10では見たことがなかった魔物が大勢いた。特に真ん中にいる魔物が身にまとう魔力は他とは比べ物にならない。
「魔王幹部か?」
視線の先にいる黒い翼を広げている男に話しかける。その男は不敵な笑みを浮かべながらこう答えた。
「ああ、その通りだ」
思ったよりあっさりの回答だった。洞窟破壊しているしこれでなんもないのは意味わからないが。
「お前はどうやらフリースを倒した勇者のようだな。お前が纏うその魔力、ただの勇者ではないな。俺の名はアザゼラ、魔王幹部の1人だ」
やはりこいつも魔王幹部か。すると突然後ろからアクアとリーンとテイロのレジェンダリースライムトリオが現れてきた。
「ほほう、そいつらが勇者の部下か。かなりの手練れの様子だ」
「そうですか?私から見るに単なるスライムにしか見えませんが」
横からアザゼラの部下と思われる女が何か話しかけている。
「どうやら隠蔽しているみたいだからな。あれだけの魔力だ、ちゃんと隠しておかないと逃げられるし警戒されるからな」
そんなことをいつの間に。誰かが教えたとも思えない。本能的に隠ぺいしたのか?
「俺の目は少し特殊だからある程度の隠蔽であればすぐに見破れる。あのレジェンダリースライムがただのスライムに見えたらかなりの脅威になるもんな」
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「...さて、もういいだろう」
「なっ!?」
アザゼラがいきなり消えたと思ったら目の前に現れ剣を振ってきた。
「よく防いだな」
なるほど、もう勝負は始まってるってことだな。
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