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第10章 新たなる街への旅路編
第137話 盗賊が現れた
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「ひっひっ、さてと今日も冒険者狩りをするか。」
俺の名前はドーガス、ここらじゃあちょっと有名な盗賊だぜ。俺が今いる森は【エリーゼの森】って言うんだけどよそれなりに強いやつが来るんだ」。
そしてそいつらをぼこぼこにして金を搾り上げるのがこの俺様ってわけだ。大体がこの森のモンスターたちに疲弊させられてるからな、そこで俺がおいしいところを取るっていうわけだ。
「しかし今日は意外と森が静かだな。」
いつもならもっと木が倒れる音がしているもんだがな。今日の獲物は少ないのか?それとも静かに倒すタイプなのか?まあ俺様には関係ない話だぜ。
「もう少しもぐってみるとするか。」
そこに冒険者という金がある限り俺はどこまででも突っ走るぜ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「やっと見つけたぜ。」
歩きだしてから2時間もかかってようやく今日の獲物が見つかった。ほんとうに今日はなにかとおかしいことが多く続くな。第二の金のモンスターも全然出てこない。
出てこないにしてもかなり妙だ。モンスター同士が戦ったり冒険者が倒したとしてももう少し血の匂いが充満するはずだ。むしろ充満しているからこそ俺もすぐに索敵できるんだが。
「今日の獲物はそれだけやりがいがあるってことか。」
相手が強ければそれだけ金も多く手に入る俺にとってこの森は庭同然だ。どんな手を使っても確実に仕留めてやるぜ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「今日は意外とモンスターに遭遇しないな。珍しいこともあるんだな。」
エリーゼの森2日目だが、昨日とは打って変わってモンスターに出くわさない。もちろんアクアが索敵しているがそれでもあえて出会って素材を手に入れてることもあり少し妙に感じる。
「え?朝にすでにミニスライムの何匹かが先遣隊として出向いてるの?」
アクア情報によると朝ご飯を食べてる段階で数匹のミニスライムが出口に先に向かってるらしい。そして先にモンスターを狩って安全にしている。
「別にそんなことしなくてもいいんだけどな。みんな簡単に瞬殺するからそこまでする必要はないと思うんだけどな。」
もちろん安全に行動するのに越したことはないけどあんまり働いてもらうのもな。俺としては村の復興だけでもかなり働いてくれたと思ってるのに。
先に行ってしまったのなら仕方ないけど無理してなにか問題が起こってしまうほうがいやだからあとで少し声をかける必要あるか。
リーンも了承しているようだし、この森のレベルに問題がないからってことだろうか。
「キュー!!」
「どうした?え?先遣隊のミニスライムが戻ってきてるの?」
帰ってきたのかと思ったけどそういうわけではなくもう少し奥まで行く予定らしい。でも戻ってきてるってことはなにか問題があったのか。
「お疲れ、人間がいたの?しかもなんか気味が悪い人間?」
誰だろうか?でもミニスライムたちが人を襲わずにちゃんと連絡してくれる人に対する優しさがあることに少し誇らしくなる。気味が悪い、か。
「とりあえず、モンスターを狩ったんだよね?なら素材の回収をしておこう。」
考えてても今はいいや。ミニスライムたちが頑張った成果を確認したい。体から次々と出てくるモンスターの量に驚きつつ確認していく。
アクアがどんどん血抜きと解体を進めていきたくさんのモンスターの素材があっという間になくなりすべてカバンの中におさめられた。
「み、見つけたぞ!!」
「!?」
後ろから野太い声が聞こえ後ろを振り返るとそこには大きい剣を持った男がそこにはいた。
「はあ、はあ、やっと、やっと見つけたぞ。なんだお前のそこの小さいスライムは。」
「はあ?」
「いきなり現れてはバレシアグリズリーを一発で倒しやがる。しかもなんか体のなかに取り込んでいるし。」
「だからなんだよ。別に用がないんなら出ていけ。」
「そうはいかねえんだな。そんな便利なスライムを見つけたとなれば見過ごすほどお人よしではないぜ。というわじでさっさと荷物とそのスライムを置いて行け!!」
「シンジ様どうしますか?」
「ふー、俺がやる。みんなも手を出さないでくれ。」
シンジはそういうがシルは隠れて弓を構えるがそれをアクアは触手をのばして止める。『手を出しちゃいけないよ。』と言いたげに。
「お前がここのリーダーか。さて、悪いことは言わない。そこのスライムたちを俺によこせば下手に手は出さないがどうする?」
男は剣を持ったままだがどうだ、と言わんばかりに提案する。
「俺がそんな提案に乗るとでも思ってるのか?」
「お前が乗る乗らないの問題じゃねえんだよ。お前は俺の指示に従わないといけないんだよ、お前は今の立場が」どうなってるのかわかるのか?」
男は力を誇示するように近くの大木に剣を振って簡単にスパンと切る。
「これを見てもまだ俺にたてつくか?」
「ごたごたうるさいんだよ。俺のスライムに手を出そうとする奴は許さねえぞ。」
「ふん、格好つけても死んだらなんも意味ないんだよ!」
男は剣を俺の顔面目掛けて振ってきたがキーンと甲高い音が鳴り響いた。
「な、」
「で、続きは?」
俺の名前はドーガス、ここらじゃあちょっと有名な盗賊だぜ。俺が今いる森は【エリーゼの森】って言うんだけどよそれなりに強いやつが来るんだ」。
そしてそいつらをぼこぼこにして金を搾り上げるのがこの俺様ってわけだ。大体がこの森のモンスターたちに疲弊させられてるからな、そこで俺がおいしいところを取るっていうわけだ。
「しかし今日は意外と森が静かだな。」
いつもならもっと木が倒れる音がしているもんだがな。今日の獲物は少ないのか?それとも静かに倒すタイプなのか?まあ俺様には関係ない話だぜ。
「もう少しもぐってみるとするか。」
そこに冒険者という金がある限り俺はどこまででも突っ走るぜ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「やっと見つけたぜ。」
歩きだしてから2時間もかかってようやく今日の獲物が見つかった。ほんとうに今日はなにかとおかしいことが多く続くな。第二の金のモンスターも全然出てこない。
出てこないにしてもかなり妙だ。モンスター同士が戦ったり冒険者が倒したとしてももう少し血の匂いが充満するはずだ。むしろ充満しているからこそ俺もすぐに索敵できるんだが。
「今日の獲物はそれだけやりがいがあるってことか。」
相手が強ければそれだけ金も多く手に入る俺にとってこの森は庭同然だ。どんな手を使っても確実に仕留めてやるぜ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「今日は意外とモンスターに遭遇しないな。珍しいこともあるんだな。」
エリーゼの森2日目だが、昨日とは打って変わってモンスターに出くわさない。もちろんアクアが索敵しているがそれでもあえて出会って素材を手に入れてることもあり少し妙に感じる。
「え?朝にすでにミニスライムの何匹かが先遣隊として出向いてるの?」
アクア情報によると朝ご飯を食べてる段階で数匹のミニスライムが出口に先に向かってるらしい。そして先にモンスターを狩って安全にしている。
「別にそんなことしなくてもいいんだけどな。みんな簡単に瞬殺するからそこまでする必要はないと思うんだけどな。」
もちろん安全に行動するのに越したことはないけどあんまり働いてもらうのもな。俺としては村の復興だけでもかなり働いてくれたと思ってるのに。
先に行ってしまったのなら仕方ないけど無理してなにか問題が起こってしまうほうがいやだからあとで少し声をかける必要あるか。
リーンも了承しているようだし、この森のレベルに問題がないからってことだろうか。
「キュー!!」
「どうした?え?先遣隊のミニスライムが戻ってきてるの?」
帰ってきたのかと思ったけどそういうわけではなくもう少し奥まで行く予定らしい。でも戻ってきてるってことはなにか問題があったのか。
「お疲れ、人間がいたの?しかもなんか気味が悪い人間?」
誰だろうか?でもミニスライムたちが人を襲わずにちゃんと連絡してくれる人に対する優しさがあることに少し誇らしくなる。気味が悪い、か。
「とりあえず、モンスターを狩ったんだよね?なら素材の回収をしておこう。」
考えてても今はいいや。ミニスライムたちが頑張った成果を確認したい。体から次々と出てくるモンスターの量に驚きつつ確認していく。
アクアがどんどん血抜きと解体を進めていきたくさんのモンスターの素材があっという間になくなりすべてカバンの中におさめられた。
「み、見つけたぞ!!」
「!?」
後ろから野太い声が聞こえ後ろを振り返るとそこには大きい剣を持った男がそこにはいた。
「はあ、はあ、やっと、やっと見つけたぞ。なんだお前のそこの小さいスライムは。」
「はあ?」
「いきなり現れてはバレシアグリズリーを一発で倒しやがる。しかもなんか体のなかに取り込んでいるし。」
「だからなんだよ。別に用がないんなら出ていけ。」
「そうはいかねえんだな。そんな便利なスライムを見つけたとなれば見過ごすほどお人よしではないぜ。というわじでさっさと荷物とそのスライムを置いて行け!!」
「シンジ様どうしますか?」
「ふー、俺がやる。みんなも手を出さないでくれ。」
シンジはそういうがシルは隠れて弓を構えるがそれをアクアは触手をのばして止める。『手を出しちゃいけないよ。』と言いたげに。
「お前がここのリーダーか。さて、悪いことは言わない。そこのスライムたちを俺によこせば下手に手は出さないがどうする?」
男は剣を持ったままだがどうだ、と言わんばかりに提案する。
「俺がそんな提案に乗るとでも思ってるのか?」
「お前が乗る乗らないの問題じゃねえんだよ。お前は俺の指示に従わないといけないんだよ、お前は今の立場が」どうなってるのかわかるのか?」
男は力を誇示するように近くの大木に剣を振って簡単にスパンと切る。
「これを見てもまだ俺にたてつくか?」
「ごたごたうるさいんだよ。俺のスライムに手を出そうとする奴は許さねえぞ。」
「ふん、格好つけても死んだらなんも意味ないんだよ!」
男は剣を俺の顔面目掛けて振ってきたがキーンと甲高い音が鳴り響いた。
「な、」
「で、続きは?」
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