114 / 196
第9章 温泉街リリーシア
第113話 報復
しおりを挟む
「さて、ブートたちに聞きたいことがあるんだが、」
「なんでこいつがここにいるんだ!?」
ブートは俺達がここにいることにかなり動揺している。その目はまるで幽霊でも見ているようだ。
「お前はどうせ俺達が魔王幹部を倒せずに死んだと思ってたんだろ。」
「お前ただのスライムテイマーだろ、なぜ...いや、どうせ尻尾巻いて逃げてきたんだろ。」
は?こいつは何を言ってるんだ?
「それで急いで逃げてギルドマスターにすがりついてんだろ。」
「俺達のことをお前の勝手な基準で判断するな。」
「じゃあ証拠のひとつでも見せてみろってんだよ。」
こいつ、自分は虚偽の報告のときに何も示さなかったくせしてこのクソ野郎。
「じゃあ、ブート。これがなんだかわかるか?」
「あ?何だその魔石?そんなもん見せ付けてなにになるんだよ。
ヨーグさんは机においてあったフリースの魔石を持ち上げてブートに見せるもなにも気づいてないのか依然態度を変えない。
「じゃあ、今度はこっちを見てもろ。」
「そんなもん見せて何...ひっ!?」
「どうやら覚えありだな。」
ヨーグさんは今度はフリース本体を見せ付けた。最初こそ余裕そうな表情だったが見たとたんに顔色が真っ青になりひざがガクガクと震え始めた。
「な、何を言ってるんだ、よ。」
「仕方ない、ギルドマスター頼みます。」
「もちろんだ、『記憶解析』。」
「ひ、や、やめてくれ!!」
「ブートもちゃんと知ってるようだな。ギルドマスターは記憶の一部を読むことが出来る。」
ギルドマスターにもそんな能力があるのか。ヴィルさんの魔眼にもかなり驚いたがそれを超える能力だとは。
「...ほうほう、確かにお前達の前に幹部がいるのが見える。」
「すごい。」
シルが素直にギルドマスターの能力に驚く。俺もだ。
「これでお前達の悪事が暴露したな。」
「く、」
「さらに他にもお前達の悪事はばれてる。」
ヨーグさんはさらにブートが設置したであろう罠をいくつか出し始める。
「先ずはこの石だ。」
「うん、こ、これは!?」
「お前が違法で持ってきたヒュージサーペントの召喚石だ。」
この石を見るや否やブートの額はさらに汗を噴き出していた。
「この召喚石にお前の魔力が流れている。つまりお前は外で使ったということで完全に犯罪だ。」
「く、くそーー。お前が、お前みたいなスライムテイマーがあんな化け物を倒しやがるせいで!!」
完全に自身の悪事がばれてしまったブートはそう叫びながら拳に魔力をこめて飛びついてくる。
「きゅー!!」
じゅううううーーー!!
「ああ!!腕がー!!」
マロがブートの腕に思い切り溶解液をぶっ掛けた。ブートの腕は煙を出している。完全に溶けてないのは魔力をこめていたからだろう。
「まだその程度でよかったな。それが顔にかかってたらお前、死んでたぞ。」
まだマロが子スライムでよかったな。もし容赦が無かったらこいつの首から上はなくなってただろう。ワイバーンのときは楽しそうに一発で倒していた。
「その程度で転げまわるくせによくうちのシルを勧誘したな。」
「くそー!なめやがって!!」
俺は腕の痛みに転げまわってるブートに近づき少し煽ってみる。まあ、予想通り簡単に乗ってきた。
「食らえ『ダークエクスプロージョン』!!」
「『フレイムインパクト』」
パシュン!
ブートは残ってる魔力を使い溶けてない左手で闇魔法を出してくる。俺は火魔法でブートの魔法を打ち消す。
「な、なんでその程度の魔法で俺の『ダークエクスプロージョン』を完全に打ち消すなんて。」
「おいおい、ただのスライムテイマーに打ち消された気分はどうだ?」
「くそ、お前なんかいなければ、お前なんかいなければーー。」
「もういい、」
無理に飛んできたブートに蹴りを入れる。ブートの即頭部に完璧にヒットし気を失いながら頭から倒れる。
「二度と俺の仲間を侮辱するな。」
聞こえてないはずのブートに俺はそう言った。
「さて、そっちのお仲間さんはどうする?」
「はあ、勝手にしろ。どうせ暴れても捕まるだけだしな。」
ギルドマスターはブートの横にいた仲間に声をかけ捕まえる準備を始めた。抵抗のない二人は即座にギルドマスター室から出て行った。
~~~~~~~~~
「ギルドマスター、あいつの処置はどうなるんですか?」
「そうだな、仲間のほうはわからないがブートに関しては死刑は避けられない。」
「そんなに酷い刑になるんですか!?」
「シンジはあまり知らないようだな。あの召喚石だけでも終身刑は避けられない。その上その召喚石を悪質に使ったことでさらに刑は重くなる。」
そこまであの召喚石は重要なものだったのか?でもなぜあいつはそんな石を手に入れることができたのか。
「それでお前達については明日以降に伝えるから待て。さすがに魔王幹部クラスの処理となるとかなり時間がかかる。おそらくしばらく俺はここを離れることになる。」
「でしょうな、それだけの事態ですな。むしろ俺達がかかわっていることが少しおかしいぐらいです。」
「シンジに関してはこの後もう少し話がある。ヨーグたちは席をはずしてくれ。」
「わかりました。シンジまたな。」
ヨーグさん達は手を軽く振りながら出て行った。
「これをどう見る?シンジ。」
「おそらく魔王軍の侵攻でしょうね。しかもかなり重要ですね。」
「だろうな、前にお前が魔王の魔法にかかったことがあったな。ということはかなり危険になってるってことか。」
「正直相手がまだよかったです。」
格闘しかしない相手だったからよかったけど体の表面に毒があったり隠しナイフを使うやつだったりしたらプロレス技は通用しなかっただろう。
「なら、ここからかなり離れた場所にあるが第二の王都[ミラーゼル]に行ってみるといい。」
「ミラーゼル?」
「そこには闘技場がある。そこで鍛えることも出来る。」
「そうですか、少し考えて見ます。」
「まあそれがいいだろう。それにしばらくはリリーシアから離れることは出来ないしな。」
今回の報酬やその後の処理がかなり問題になってるんだろう。
「今日のところは一旦帰れ。また呼ぶからな。」
「わかりました。」
俺達はワーグさんに挨拶をしてギルドマスター室を後にした。
-----------------------------------------------
いつもお気に入り登録ありがとうこざいます。
「なんでこいつがここにいるんだ!?」
ブートは俺達がここにいることにかなり動揺している。その目はまるで幽霊でも見ているようだ。
「お前はどうせ俺達が魔王幹部を倒せずに死んだと思ってたんだろ。」
「お前ただのスライムテイマーだろ、なぜ...いや、どうせ尻尾巻いて逃げてきたんだろ。」
は?こいつは何を言ってるんだ?
「それで急いで逃げてギルドマスターにすがりついてんだろ。」
「俺達のことをお前の勝手な基準で判断するな。」
「じゃあ証拠のひとつでも見せてみろってんだよ。」
こいつ、自分は虚偽の報告のときに何も示さなかったくせしてこのクソ野郎。
「じゃあ、ブート。これがなんだかわかるか?」
「あ?何だその魔石?そんなもん見せ付けてなにになるんだよ。
ヨーグさんは机においてあったフリースの魔石を持ち上げてブートに見せるもなにも気づいてないのか依然態度を変えない。
「じゃあ、今度はこっちを見てもろ。」
「そんなもん見せて何...ひっ!?」
「どうやら覚えありだな。」
ヨーグさんは今度はフリース本体を見せ付けた。最初こそ余裕そうな表情だったが見たとたんに顔色が真っ青になりひざがガクガクと震え始めた。
「な、何を言ってるんだ、よ。」
「仕方ない、ギルドマスター頼みます。」
「もちろんだ、『記憶解析』。」
「ひ、や、やめてくれ!!」
「ブートもちゃんと知ってるようだな。ギルドマスターは記憶の一部を読むことが出来る。」
ギルドマスターにもそんな能力があるのか。ヴィルさんの魔眼にもかなり驚いたがそれを超える能力だとは。
「...ほうほう、確かにお前達の前に幹部がいるのが見える。」
「すごい。」
シルが素直にギルドマスターの能力に驚く。俺もだ。
「これでお前達の悪事が暴露したな。」
「く、」
「さらに他にもお前達の悪事はばれてる。」
ヨーグさんはさらにブートが設置したであろう罠をいくつか出し始める。
「先ずはこの石だ。」
「うん、こ、これは!?」
「お前が違法で持ってきたヒュージサーペントの召喚石だ。」
この石を見るや否やブートの額はさらに汗を噴き出していた。
「この召喚石にお前の魔力が流れている。つまりお前は外で使ったということで完全に犯罪だ。」
「く、くそーー。お前が、お前みたいなスライムテイマーがあんな化け物を倒しやがるせいで!!」
完全に自身の悪事がばれてしまったブートはそう叫びながら拳に魔力をこめて飛びついてくる。
「きゅー!!」
じゅううううーーー!!
「ああ!!腕がー!!」
マロがブートの腕に思い切り溶解液をぶっ掛けた。ブートの腕は煙を出している。完全に溶けてないのは魔力をこめていたからだろう。
「まだその程度でよかったな。それが顔にかかってたらお前、死んでたぞ。」
まだマロが子スライムでよかったな。もし容赦が無かったらこいつの首から上はなくなってただろう。ワイバーンのときは楽しそうに一発で倒していた。
「その程度で転げまわるくせによくうちのシルを勧誘したな。」
「くそー!なめやがって!!」
俺は腕の痛みに転げまわってるブートに近づき少し煽ってみる。まあ、予想通り簡単に乗ってきた。
「食らえ『ダークエクスプロージョン』!!」
「『フレイムインパクト』」
パシュン!
ブートは残ってる魔力を使い溶けてない左手で闇魔法を出してくる。俺は火魔法でブートの魔法を打ち消す。
「な、なんでその程度の魔法で俺の『ダークエクスプロージョン』を完全に打ち消すなんて。」
「おいおい、ただのスライムテイマーに打ち消された気分はどうだ?」
「くそ、お前なんかいなければ、お前なんかいなければーー。」
「もういい、」
無理に飛んできたブートに蹴りを入れる。ブートの即頭部に完璧にヒットし気を失いながら頭から倒れる。
「二度と俺の仲間を侮辱するな。」
聞こえてないはずのブートに俺はそう言った。
「さて、そっちのお仲間さんはどうする?」
「はあ、勝手にしろ。どうせ暴れても捕まるだけだしな。」
ギルドマスターはブートの横にいた仲間に声をかけ捕まえる準備を始めた。抵抗のない二人は即座にギルドマスター室から出て行った。
~~~~~~~~~
「ギルドマスター、あいつの処置はどうなるんですか?」
「そうだな、仲間のほうはわからないがブートに関しては死刑は避けられない。」
「そんなに酷い刑になるんですか!?」
「シンジはあまり知らないようだな。あの召喚石だけでも終身刑は避けられない。その上その召喚石を悪質に使ったことでさらに刑は重くなる。」
そこまであの召喚石は重要なものだったのか?でもなぜあいつはそんな石を手に入れることができたのか。
「それでお前達については明日以降に伝えるから待て。さすがに魔王幹部クラスの処理となるとかなり時間がかかる。おそらくしばらく俺はここを離れることになる。」
「でしょうな、それだけの事態ですな。むしろ俺達がかかわっていることが少しおかしいぐらいです。」
「シンジに関してはこの後もう少し話がある。ヨーグたちは席をはずしてくれ。」
「わかりました。シンジまたな。」
ヨーグさん達は手を軽く振りながら出て行った。
「これをどう見る?シンジ。」
「おそらく魔王軍の侵攻でしょうね。しかもかなり重要ですね。」
「だろうな、前にお前が魔王の魔法にかかったことがあったな。ということはかなり危険になってるってことか。」
「正直相手がまだよかったです。」
格闘しかしない相手だったからよかったけど体の表面に毒があったり隠しナイフを使うやつだったりしたらプロレス技は通用しなかっただろう。
「なら、ここからかなり離れた場所にあるが第二の王都[ミラーゼル]に行ってみるといい。」
「ミラーゼル?」
「そこには闘技場がある。そこで鍛えることも出来る。」
「そうですか、少し考えて見ます。」
「まあそれがいいだろう。それにしばらくはリリーシアから離れることは出来ないしな。」
今回の報酬やその後の処理がかなり問題になってるんだろう。
「今日のところは一旦帰れ。また呼ぶからな。」
「わかりました。」
俺達はワーグさんに挨拶をしてギルドマスター室を後にした。
-----------------------------------------------
いつもお気に入り登録ありがとうこざいます。
81
お気に入りに追加
11,479
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界巻き込まれ転移譚~無能の烙印押されましたが、勇者の力持ってます~
影茸
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移することになった僕、羽島翔。
けれども相手の不手際で異世界に転移することになったにも関わらず、僕は巻き込まれた無能と罵られ勇者に嘲笑され、城から追い出されることになる。
けれども僕の人生は、巻き込まれたはずなのに勇者の力を使えることに気づいたその瞬間大きく変わり始める。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる