107 / 196
第9章 温泉街リリーシア
第106話 さらに進む
しおりを挟む
「これで終わりかな。」
「ブート、お前こんなに罠設置できたか?少なくともこんな器用なことできなかっただろ。」
「たしかにいつもの俺じゃあできなかったな。だがなこれを見ろ。」
ブートは1つの黒い石を取り、リョーキに見せつける。
「……なるほどな、これだったらできるわけだ。」
リョーキはその石を見て不敵に笑い、ブートの言うことに納得するように頷く。
「まあ、俺はお前が何をやろうとも文句は言わねえ。ただヘマはするなよ。」
「もちろんだ。あいつらがここに来た時のことを考えるとハハハハハ!!!!」
森にそんな奇妙で下品な笑い声が響きわたった。
~~~~~~~~
「ふぅー、満足です。」
「すまないな、こんなにご馳走になって。」
「大丈夫ですよ。というかうちの場合ある1つの存在が……」
「ああ、そういうことか。」
みんな十分に食べれたと満足する一方ルーはまだ物足りないらしい。魔力を常に必要とするから仕方ないかもしれないけどそれでも量は半端じゃない。
今も結局5人分のステーキやサラダをぺろりと平らげてしまった。
「でもお腹は全然痩せてますよね。」
「そうだよな。シルにもわからないのか。」
毎度のこと不思議に思う。正直体の中に入るわけないだろ!!って言うぐらいの量を食べてるにもかかわらず太ってない。それどころかスリムだ。代謝がいいのか?(神鳥種は魔力を常時吸収して生活するため、体内になるべく魔力を取り込むために魔力含有量が高いものを食べたがり量も多い。しかし、摂取した魔力は即使われるため残ることがない。)
「シンジ、もう再開して大丈夫か?」
「はい、ルーも動けますし周りにもまだモンスターはいないようです。」
周りの警戒は主に探査スキルの使えるミニスライム達がやってくれてる。アクアはこの間は休憩している。魔力量の問題はないが緊張しっぱなしだから休みたいそうだ。
「キュー!」
「うん、ヨーグさん。前方にガジスゴブリンが30はいるそうです。」
「そうか、朝話した陣形で倒しに行くぞ。」
ヨーグさんのパーティーは平均ランクはD。しかし、ヨーグ自身はCで他の人たちがDやEである。対してガジスゴブリンはゴブリン族の中でもかなり卓越した力を持っており驚異のCランク対象である。
そのため俺とヨーグさんは個人、ヨーグさんのパーティーメンバー全員、シルとルー、スライムはそれぞれ陣形を組んで戦うことにした。
「それじゃあ挨拶代わりに、ほいっと、」
久々の人型モンスターとの戦闘にプロレスの技を使いたいすぎる。とりあえず前方の1匹にフランケンシュタイナー。この技は背中で受け身を取らないと頭から突き刺さるきつい技だ。
「ギ、、シュ、」
当然受け身を知らないゴブリンは頭から刺さりいともたやすく倒れた。
「ギャアー!」
「よっ、は!」
後ろからくるゴブリンの攻撃を避け、そのままドロップキック。頭に入れたためその場で一回転しながら吹き飛ぶ。ミニスライム装備のおかげで着地が痛くない。
「しかし、1発で倒せるのか?」
これも成長スキルによるレベルアップの成果か?実感が湧きづらいんだよな。投げ技は地面が柔らかいとあんまり意味ないとかで。
「ぎゃあ!!」
「考えている時間は無いようだな。」
かなりの数が来ている。ひとまずは全滅まで相手にしないといけない。その後も時折魔法攻撃を混ぜながら倒していった。
「みんな怪我はないか。」
「大丈夫っすよ、リーダー。」
「ええ、もし怪我してもリーンちゃんのポーションで1発回復できますよ。」
笑い合いながら戦闘が終了した。技術はさすがといったところ。俺みたいな3ヶ月のやつとは違い計算された攻撃を繰り広げてた。連携も素晴らしくアイコンタクト1つで全て解決していた。
「ピイー、」
「また食べたいの?はい、」
こちらにも信頼が厚いタッグがいたな。それでもまだシルは弓が無い。早めに作ってもらったほうがいいなこれは。
「シンジ、あのファイトスタイルはなんだ?みたことなかったけど。」
!?ヨーグさんからそんな質問が飛んできた。えーーと、
「あー、、俺の故郷に代々伝わる格闘技で多分本とかにも載ってないかと、、」
「そうか。故郷の技なら見たことなくてもおかしくないな。」
ふー、あぶねー。というか普通に考えてなかったな。前にも栄光の者の武闘家に聞かれたな。次からはあらかじめ考えたのを話すか。
「リーダー、回収が終わりました!」
「おお、だいぶ早かったな。」
「アクアちゃんとテイロちゃんがすごい張り切って解体してくれたおかげでスムーズに終わったんですよ。」
「そうなんですよ!うちにもスライム飼ってみませんか?」
「たしかにシンジのところのスライムを見ていると意外と悪くないのかもな。」
おっとー、これはなかなかいいことを聞けた気がするなーー。
一方天界では。
「おおーー、そうそう。早くスライムを従魔にしたほうがいいわよーー!」
エレノアがこの様子をみて歓喜の声を上げながら期待を寄せていた。
~~~~~~~~
「うわーー、なんだこれ。俺が呼び出したやつじゃないぞ。」
「な、何が起きてるんだ、ブートあれはなんだよ。」
「なんだこいつらは。」
森ではある異変が起きようとしていた。
「ブート、お前こんなに罠設置できたか?少なくともこんな器用なことできなかっただろ。」
「たしかにいつもの俺じゃあできなかったな。だがなこれを見ろ。」
ブートは1つの黒い石を取り、リョーキに見せつける。
「……なるほどな、これだったらできるわけだ。」
リョーキはその石を見て不敵に笑い、ブートの言うことに納得するように頷く。
「まあ、俺はお前が何をやろうとも文句は言わねえ。ただヘマはするなよ。」
「もちろんだ。あいつらがここに来た時のことを考えるとハハハハハ!!!!」
森にそんな奇妙で下品な笑い声が響きわたった。
~~~~~~~~
「ふぅー、満足です。」
「すまないな、こんなにご馳走になって。」
「大丈夫ですよ。というかうちの場合ある1つの存在が……」
「ああ、そういうことか。」
みんな十分に食べれたと満足する一方ルーはまだ物足りないらしい。魔力を常に必要とするから仕方ないかもしれないけどそれでも量は半端じゃない。
今も結局5人分のステーキやサラダをぺろりと平らげてしまった。
「でもお腹は全然痩せてますよね。」
「そうだよな。シルにもわからないのか。」
毎度のこと不思議に思う。正直体の中に入るわけないだろ!!って言うぐらいの量を食べてるにもかかわらず太ってない。それどころかスリムだ。代謝がいいのか?(神鳥種は魔力を常時吸収して生活するため、体内になるべく魔力を取り込むために魔力含有量が高いものを食べたがり量も多い。しかし、摂取した魔力は即使われるため残ることがない。)
「シンジ、もう再開して大丈夫か?」
「はい、ルーも動けますし周りにもまだモンスターはいないようです。」
周りの警戒は主に探査スキルの使えるミニスライム達がやってくれてる。アクアはこの間は休憩している。魔力量の問題はないが緊張しっぱなしだから休みたいそうだ。
「キュー!」
「うん、ヨーグさん。前方にガジスゴブリンが30はいるそうです。」
「そうか、朝話した陣形で倒しに行くぞ。」
ヨーグさんのパーティーは平均ランクはD。しかし、ヨーグ自身はCで他の人たちがDやEである。対してガジスゴブリンはゴブリン族の中でもかなり卓越した力を持っており驚異のCランク対象である。
そのため俺とヨーグさんは個人、ヨーグさんのパーティーメンバー全員、シルとルー、スライムはそれぞれ陣形を組んで戦うことにした。
「それじゃあ挨拶代わりに、ほいっと、」
久々の人型モンスターとの戦闘にプロレスの技を使いたいすぎる。とりあえず前方の1匹にフランケンシュタイナー。この技は背中で受け身を取らないと頭から突き刺さるきつい技だ。
「ギ、、シュ、」
当然受け身を知らないゴブリンは頭から刺さりいともたやすく倒れた。
「ギャアー!」
「よっ、は!」
後ろからくるゴブリンの攻撃を避け、そのままドロップキック。頭に入れたためその場で一回転しながら吹き飛ぶ。ミニスライム装備のおかげで着地が痛くない。
「しかし、1発で倒せるのか?」
これも成長スキルによるレベルアップの成果か?実感が湧きづらいんだよな。投げ技は地面が柔らかいとあんまり意味ないとかで。
「ぎゃあ!!」
「考えている時間は無いようだな。」
かなりの数が来ている。ひとまずは全滅まで相手にしないといけない。その後も時折魔法攻撃を混ぜながら倒していった。
「みんな怪我はないか。」
「大丈夫っすよ、リーダー。」
「ええ、もし怪我してもリーンちゃんのポーションで1発回復できますよ。」
笑い合いながら戦闘が終了した。技術はさすがといったところ。俺みたいな3ヶ月のやつとは違い計算された攻撃を繰り広げてた。連携も素晴らしくアイコンタクト1つで全て解決していた。
「ピイー、」
「また食べたいの?はい、」
こちらにも信頼が厚いタッグがいたな。それでもまだシルは弓が無い。早めに作ってもらったほうがいいなこれは。
「シンジ、あのファイトスタイルはなんだ?みたことなかったけど。」
!?ヨーグさんからそんな質問が飛んできた。えーーと、
「あー、、俺の故郷に代々伝わる格闘技で多分本とかにも載ってないかと、、」
「そうか。故郷の技なら見たことなくてもおかしくないな。」
ふー、あぶねー。というか普通に考えてなかったな。前にも栄光の者の武闘家に聞かれたな。次からはあらかじめ考えたのを話すか。
「リーダー、回収が終わりました!」
「おお、だいぶ早かったな。」
「アクアちゃんとテイロちゃんがすごい張り切って解体してくれたおかげでスムーズに終わったんですよ。」
「そうなんですよ!うちにもスライム飼ってみませんか?」
「たしかにシンジのところのスライムを見ていると意外と悪くないのかもな。」
おっとー、これはなかなかいいことを聞けた気がするなーー。
一方天界では。
「おおーー、そうそう。早くスライムを従魔にしたほうがいいわよーー!」
エレノアがこの様子をみて歓喜の声を上げながら期待を寄せていた。
~~~~~~~~
「うわーー、なんだこれ。俺が呼び出したやつじゃないぞ。」
「な、何が起きてるんだ、ブートあれはなんだよ。」
「なんだこいつらは。」
森ではある異変が起きようとしていた。
84
お気に入りに追加
11,478
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

スキルを極めろ!
アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作
何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める!
神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。
不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。
異世界でジンとして生きていく。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる