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第9章 温泉街リリーシア
第104話 いらつき
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「何か俺に目的があるんですか?」
「いや、特に無い。なるべく君に干渉するなと言われている。」
よかった、やはりあの国王はまだ話のわかる人だった。
「ただ、リド宰相がいなかったな。それが少し不自然だった気が……」
……ピキ、、
「……すまない、何か地雷を踏んでしまったようだね。」
「いえ、お気になさらず。」
いかん、リドという言葉に少し過敏に反応してしまった。こうなった元凶でもある男、だ。
「とりあえず俺がギルドマスターとして話すことはない。だが個人的に聞きたいことが1つある。そこの2人、いや1人と1匹、いや1匹と1匹か?」
!?まさかシルが天使って気づいたのか!?見た目は人間そっくりだが。
「魔力の性質が違うんだ。えーと、シルって言ったね。君は天使だね。」
「はい。」
「しかもただの天使じゃない、『アークエンジェル』ってところかな。」
「アークエンジェル!?」
「はい、シンジ様のスキルによって強くなったときに同時に進化したと思います。」
これがテイムスキルの真骨頂なのか。確かに当初ゴブリンしか倒せなかったけど今ではDランクのモンスターも普通に倒せるようになってきているし。
「そしてそこのハーピーは神鳥種かな。最初は信じられなかったけどね。」
「ピイ♪」
ルーだけはなぜか嬉しそうだ。やっぱ子供と言う感じかな。どうしても能力が高すぎるせいで時々見間違えるけど。
「だからといって特に言うことはない。ただ確認しておきたかった。俺の名前はワーグだ。よろしくな。」
「はい、よろしくお願いします。」
俺たちは部屋を出た後、クエストの依頼完了の報告をしにいった。一日ですべてクリアしたのがなぜか驚かれた。
~~~~~~~~~~
翌日、昨日と同じように朝食をすませてギルドに向かった。向かったんだが、
「なんか、すごい騒いでますね。」
そう、昨日はそれなりだったが今日は本当に騒がしい。なにがあったのかわからないがとりあえず入ろう。
「あ、シンジじゃないか。」
「あ、ヨーグさん!おはようございます。」
入ると、ヨーグさんたちがいた。そしてその中の女性冒険者がまっさきにルーの元に向かい羽を触っていた。ルーは「ピイー♪」と嬉しそうに鳴く。
「これはなにがあったんですか。」
「ああ、実はモンスターの大量出現があったらしくそのための緊急クエストだ。」
「なるほど、そこにヨーグさんたちも参加するんですか?」
「ああ、そのつもりだ。そうだ、シンジたちも参加しないか。」
「え、入れるんですか?」
「緊急クエストだから制限は無い。それに昨日早くランク上げたいって言ってたな。緊急クエストはそれにもってこいなんだ。」
「そうなんですか。シルはどう思う?」
「私はシンジ様が参加されるのであれば断りはしません。」
「そうか、俺たちも参加します。」
「わかった、それじゃあこっちの部屋が召集場所だから着いて来い。」
そういわれ俺たちはヨーグさんの後をついて行く。
キイーーー
「!?お前は!?」
「あ!!あのスライムテイマーか!?」
扉を開けるとそこには温泉にいたあの忌まわしき男がいた。
「おいおい、まじかよ。お前みたいなやつがここに来ていいとおも...おお!」
俺の目の前に立ちはだかり勝手に話し始めるが急に目線と声のトーンが変わった。
「いい女じゃねえか。」
シルに下品な顔をしながら男は声をかけ始める。
「やめろ、」
俺はシルと男の間に立ちはだかりその下品な目を変える。
「シンジ様...」
「お前の女ってのがもったいないよな。こんなスライムテイマーなんかの仲間とはな。」
「おい、ブート。そこまでにしておけ。それにシンジも。」
ヨーグさんが腕で俺とこの男を離す。ヨーグさんはこの男と知り合いなようだ。
「こいつはブート、ランクCの冒険者だ。」
Cか、意外とあるんだな。マロのあの溶解液を普通に避けていたし実力者のようだ。
「そしてこっちはシンジで、冒険者ランクは...」
「ふん、こいつのことはどうでもいい。どうせ覚えたところですぐ死ぬだろうしな。」
「っつ!」
「噛み付くのもいい加減にしろ。それじゃあ俺たちパーティーとシンジたちで動くからそっちはそっちで何とかしてくれ。」
「ああ、そうだな。」
シュン!!
「シンジ!?危ない!」
ブートがいきなり後ろから酒瓶を投げつけてきた。
パシン!
「こいつはありがたくいただくよ。」
後ろ向きのままブートが投げてきた瓶をキャッチする。
「ちっ!せいぜい泣くんじゃねえぞ。」
ブートは怒りに満ちたような顔と声でそう反応した。
「すまないな、一応あれでもかなりの実力者だ。女癖は悪いしいい噂は聞かない。あいつの行動には十分に気をつけてくれよ。」
「ええ、もともとそのつもりです。」
手の骨を鳴らしながら闘志を燃やす。いや本当に腹立った。スライムのことを馬鹿にするはシルのことをあんな下品な目で見やがって。
「それじゃあ、役割についてある程度相談したほうがいいな。」
「そうですね、俺は近接から中距離、シルとルーは中、遠距離です。あとスライムについては臨機応変な対応をすると思います。」
「わかった、俺は近接、こっちのシュリーは魔法の遠距離、ライザも近距離、タンク役だ。」
「わかりました。」
クエスト開始時刻まで作戦会議を行っていた。
「いや、特に無い。なるべく君に干渉するなと言われている。」
よかった、やはりあの国王はまだ話のわかる人だった。
「ただ、リド宰相がいなかったな。それが少し不自然だった気が……」
……ピキ、、
「……すまない、何か地雷を踏んでしまったようだね。」
「いえ、お気になさらず。」
いかん、リドという言葉に少し過敏に反応してしまった。こうなった元凶でもある男、だ。
「とりあえず俺がギルドマスターとして話すことはない。だが個人的に聞きたいことが1つある。そこの2人、いや1人と1匹、いや1匹と1匹か?」
!?まさかシルが天使って気づいたのか!?見た目は人間そっくりだが。
「魔力の性質が違うんだ。えーと、シルって言ったね。君は天使だね。」
「はい。」
「しかもただの天使じゃない、『アークエンジェル』ってところかな。」
「アークエンジェル!?」
「はい、シンジ様のスキルによって強くなったときに同時に進化したと思います。」
これがテイムスキルの真骨頂なのか。確かに当初ゴブリンしか倒せなかったけど今ではDランクのモンスターも普通に倒せるようになってきているし。
「そしてそこのハーピーは神鳥種かな。最初は信じられなかったけどね。」
「ピイ♪」
ルーだけはなぜか嬉しそうだ。やっぱ子供と言う感じかな。どうしても能力が高すぎるせいで時々見間違えるけど。
「だからといって特に言うことはない。ただ確認しておきたかった。俺の名前はワーグだ。よろしくな。」
「はい、よろしくお願いします。」
俺たちは部屋を出た後、クエストの依頼完了の報告をしにいった。一日ですべてクリアしたのがなぜか驚かれた。
~~~~~~~~~~
翌日、昨日と同じように朝食をすませてギルドに向かった。向かったんだが、
「なんか、すごい騒いでますね。」
そう、昨日はそれなりだったが今日は本当に騒がしい。なにがあったのかわからないがとりあえず入ろう。
「あ、シンジじゃないか。」
「あ、ヨーグさん!おはようございます。」
入ると、ヨーグさんたちがいた。そしてその中の女性冒険者がまっさきにルーの元に向かい羽を触っていた。ルーは「ピイー♪」と嬉しそうに鳴く。
「これはなにがあったんですか。」
「ああ、実はモンスターの大量出現があったらしくそのための緊急クエストだ。」
「なるほど、そこにヨーグさんたちも参加するんですか?」
「ああ、そのつもりだ。そうだ、シンジたちも参加しないか。」
「え、入れるんですか?」
「緊急クエストだから制限は無い。それに昨日早くランク上げたいって言ってたな。緊急クエストはそれにもってこいなんだ。」
「そうなんですか。シルはどう思う?」
「私はシンジ様が参加されるのであれば断りはしません。」
「そうか、俺たちも参加します。」
「わかった、それじゃあこっちの部屋が召集場所だから着いて来い。」
そういわれ俺たちはヨーグさんの後をついて行く。
キイーーー
「!?お前は!?」
「あ!!あのスライムテイマーか!?」
扉を開けるとそこには温泉にいたあの忌まわしき男がいた。
「おいおい、まじかよ。お前みたいなやつがここに来ていいとおも...おお!」
俺の目の前に立ちはだかり勝手に話し始めるが急に目線と声のトーンが変わった。
「いい女じゃねえか。」
シルに下品な顔をしながら男は声をかけ始める。
「やめろ、」
俺はシルと男の間に立ちはだかりその下品な目を変える。
「シンジ様...」
「お前の女ってのがもったいないよな。こんなスライムテイマーなんかの仲間とはな。」
「おい、ブート。そこまでにしておけ。それにシンジも。」
ヨーグさんが腕で俺とこの男を離す。ヨーグさんはこの男と知り合いなようだ。
「こいつはブート、ランクCの冒険者だ。」
Cか、意外とあるんだな。マロのあの溶解液を普通に避けていたし実力者のようだ。
「そしてこっちはシンジで、冒険者ランクは...」
「ふん、こいつのことはどうでもいい。どうせ覚えたところですぐ死ぬだろうしな。」
「っつ!」
「噛み付くのもいい加減にしろ。それじゃあ俺たちパーティーとシンジたちで動くからそっちはそっちで何とかしてくれ。」
「ああ、そうだな。」
シュン!!
「シンジ!?危ない!」
ブートがいきなり後ろから酒瓶を投げつけてきた。
パシン!
「こいつはありがたくいただくよ。」
後ろ向きのままブートが投げてきた瓶をキャッチする。
「ちっ!せいぜい泣くんじゃねえぞ。」
ブートは怒りに満ちたような顔と声でそう反応した。
「すまないな、一応あれでもかなりの実力者だ。女癖は悪いしいい噂は聞かない。あいつの行動には十分に気をつけてくれよ。」
「ええ、もともとそのつもりです。」
手の骨を鳴らしながら闘志を燃やす。いや本当に腹立った。スライムのことを馬鹿にするはシルのことをあんな下品な目で見やがって。
「それじゃあ、役割についてある程度相談したほうがいいな。」
「そうですね、俺は近接から中距離、シルとルーは中、遠距離です。あとスライムについては臨機応変な対応をすると思います。」
「わかった、俺は近接、こっちのシュリーは魔法の遠距離、ライザも近距離、タンク役だ。」
「わかりました。」
クエスト開始時刻まで作戦会議を行っていた。
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