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第9章 温泉街リリーシア
第95話 温泉街
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「やっと着いたな。温泉街、リリーシア。」
あの後も火山地帯による猛暑に悶えながらなんとか入り口と思われる場所についた。
「身分証を提示しなさい。」
門番の兵士がそう声をかけてくるので、ギルドカードを見せる。
「うむ、よろしい。そこの女性と子供は?」
「あ、実は田舎から来た人でしてまだ持ってないんです。これから作る予定です。」
忘れてたー。天使だから持ってるわけがなかったな。シルも武器を持たずに大丈夫だと表現する。
「そうか、そこのハーピーはちゃんとしつけられてるよな?街で暴れられたらすぐに捕まるから気をつけるように。」
「はい、ところで私たちはこれからどうやって街の中に入るんですか?」
「ああ、見たところ重い荷物も無いみたいだから、ここから登ってくれ。」
兵士に促されてついていくと、そこには大きな魔方陣が貼られていた。
「この上に乗って魔力を流せば風魔法で体を持ち上げて街まで上げる。お前らなら問題ないだろう。」
そう言いながら、ある器具を渡してくる。
「これは……パラシュート?」
「ん?パラシュート?なんだそれは。これは[マンダ]と言ってこれを広げると風の力を受けて空に浮かぶ器具だ。」
「これはどうやって使うんですか?」
「ああ、これはここの紐を引っ張ると中から帆みたいなものが出てくるからそれに風を受けさせるんだ。」
説明はまさにパラシュートの使い方だった。上からか下からかの違いはあったが。
「それじゃあまずここに立って、足元に魔力を流してくれ。」
スライム達を肩や腕に乗せて魔力を流すと、魔方陣が光りだす。そしてかなり強い風が吹いてくる。
「よし、あとは紐を引っ張れば出発だ。」
ビュオーーーーーン
「「おおーーーーー」」
帆の部分が風を受けて一気に飛び始めた。
「ピイー♪」
器用だな。ルーはパラシュ....マンダをつけてなかったけど羽で綺麗に飛んでる。嬉しそうに飛んでいる。そういえばこれまで一度も見たこと無かったけど飛び回りたかったのかな?
~~~~~~~~~~
「これはマロの重力魔法でいいな。」
マンダにまさかのレンタル料がかかった。たぶん重力魔法でも同じことが出来ると思うし次からは借りないとこ。
「つきましたね、ここが温泉街ですか。」
周りは屋台が置いてあるが、その向こう側には温泉の湯気みたいなものが見える。川のような温泉も流れており、温泉街で有名と言われてもおかしくない景色だ。
「いまからどうしますか?」
「ああ、先にギルドに行こうか。シルの冒険者登録しないといけないし。」
「わかりました。」
ギルドに向かう途中ルーが「ピイー....」と屋台のご飯をおいしそうに見ていた。そのたびにシルは「仕方ないわね」と言いながら買っていた。(俺の金だが)
~~~~~~~~~~
「ここがギルドかな。意外と見た目は変わらないんだな。」
街の雰囲気にあわせた外観かなと思ったが、キエハナとかのギルドと変わらないものだった。よく考えれば同じじゃないとわかりにくいな。
バタン!
ドアを開けるといっせいにこちらを見てきた。たぶん初顔だからかな。とりあえず受け付けの方に行こう。
「あ、こちらに来たのは初めてですか。」
「はい、実はこの人の冒険者登録をしたいと思いまして。」
「わかりました、それではこちらにお名前を書いてください。」
シルは受付さんの指示に従いながら記入していく。
「このハーピーの女の子はシノ族の子ですか?」
シノ族?
「はい、」
「珍しいですね、シノ族は人間になつくことが少ないのでこうして従魔として引き連れることが無いんですよね。」
シルが小声でこう話す。
「ここで神鳥種だというのはまずいと思いまして。ここはルーに申し訳ないんですがシノ族だという設定にしてもらおうと思います。」
確かに神鳥種と言うことはフェンリルがいるといってるようなものだし隠したほうがいいのか。
「この後はなにかクエストを受けますか?」
「いえ、今日は受けるつもりは無いです。明日また来ます。」
「わかりました、まだまだこれからだとは思いますがこれから冒険者として頑張ってくださいね。」
ん、言い方に少し棘がある気がする。リリアさんが言ってたことかな。最初もこんな感じの反応はあったけど久しぶりだな。
「この後はどうしますか。」
「一旦従魔でも一緒に泊まれる宿を探してから、温泉街を楽しむかな。」
ギルドをでてとりあえず宿屋が集中している道の方に入る。大きい宿屋だと5階ぐらいある。泊まる団体は冒険者以外にも観光で来る人たちも多いそうで、そのためこの街の宿屋産業がかなり発展しており、競争もなかなか激しいらしい。
あの後も火山地帯による猛暑に悶えながらなんとか入り口と思われる場所についた。
「身分証を提示しなさい。」
門番の兵士がそう声をかけてくるので、ギルドカードを見せる。
「うむ、よろしい。そこの女性と子供は?」
「あ、実は田舎から来た人でしてまだ持ってないんです。これから作る予定です。」
忘れてたー。天使だから持ってるわけがなかったな。シルも武器を持たずに大丈夫だと表現する。
「そうか、そこのハーピーはちゃんとしつけられてるよな?街で暴れられたらすぐに捕まるから気をつけるように。」
「はい、ところで私たちはこれからどうやって街の中に入るんですか?」
「ああ、見たところ重い荷物も無いみたいだから、ここから登ってくれ。」
兵士に促されてついていくと、そこには大きな魔方陣が貼られていた。
「この上に乗って魔力を流せば風魔法で体を持ち上げて街まで上げる。お前らなら問題ないだろう。」
そう言いながら、ある器具を渡してくる。
「これは……パラシュート?」
「ん?パラシュート?なんだそれは。これは[マンダ]と言ってこれを広げると風の力を受けて空に浮かぶ器具だ。」
「これはどうやって使うんですか?」
「ああ、これはここの紐を引っ張ると中から帆みたいなものが出てくるからそれに風を受けさせるんだ。」
説明はまさにパラシュートの使い方だった。上からか下からかの違いはあったが。
「それじゃあまずここに立って、足元に魔力を流してくれ。」
スライム達を肩や腕に乗せて魔力を流すと、魔方陣が光りだす。そしてかなり強い風が吹いてくる。
「よし、あとは紐を引っ張れば出発だ。」
ビュオーーーーーン
「「おおーーーーー」」
帆の部分が風を受けて一気に飛び始めた。
「ピイー♪」
器用だな。ルーはパラシュ....マンダをつけてなかったけど羽で綺麗に飛んでる。嬉しそうに飛んでいる。そういえばこれまで一度も見たこと無かったけど飛び回りたかったのかな?
~~~~~~~~~~
「これはマロの重力魔法でいいな。」
マンダにまさかのレンタル料がかかった。たぶん重力魔法でも同じことが出来ると思うし次からは借りないとこ。
「つきましたね、ここが温泉街ですか。」
周りは屋台が置いてあるが、その向こう側には温泉の湯気みたいなものが見える。川のような温泉も流れており、温泉街で有名と言われてもおかしくない景色だ。
「いまからどうしますか?」
「ああ、先にギルドに行こうか。シルの冒険者登録しないといけないし。」
「わかりました。」
ギルドに向かう途中ルーが「ピイー....」と屋台のご飯をおいしそうに見ていた。そのたびにシルは「仕方ないわね」と言いながら買っていた。(俺の金だが)
~~~~~~~~~~
「ここがギルドかな。意外と見た目は変わらないんだな。」
街の雰囲気にあわせた外観かなと思ったが、キエハナとかのギルドと変わらないものだった。よく考えれば同じじゃないとわかりにくいな。
バタン!
ドアを開けるといっせいにこちらを見てきた。たぶん初顔だからかな。とりあえず受け付けの方に行こう。
「あ、こちらに来たのは初めてですか。」
「はい、実はこの人の冒険者登録をしたいと思いまして。」
「わかりました、それではこちらにお名前を書いてください。」
シルは受付さんの指示に従いながら記入していく。
「このハーピーの女の子はシノ族の子ですか?」
シノ族?
「はい、」
「珍しいですね、シノ族は人間になつくことが少ないのでこうして従魔として引き連れることが無いんですよね。」
シルが小声でこう話す。
「ここで神鳥種だというのはまずいと思いまして。ここはルーに申し訳ないんですがシノ族だという設定にしてもらおうと思います。」
確かに神鳥種と言うことはフェンリルがいるといってるようなものだし隠したほうがいいのか。
「この後はなにかクエストを受けますか?」
「いえ、今日は受けるつもりは無いです。明日また来ます。」
「わかりました、まだまだこれからだとは思いますがこれから冒険者として頑張ってくださいね。」
ん、言い方に少し棘がある気がする。リリアさんが言ってたことかな。最初もこんな感じの反応はあったけど久しぶりだな。
「この後はどうしますか。」
「一旦従魔でも一緒に泊まれる宿を探してから、温泉街を楽しむかな。」
ギルドをでてとりあえず宿屋が集中している道の方に入る。大きい宿屋だと5階ぐらいある。泊まる団体は冒険者以外にも観光で来る人たちも多いそうで、そのためこの街の宿屋産業がかなり発展しており、競争もなかなか激しいらしい。
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