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第8章 なびく銀色の風
第92話 お風呂、
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「ご飯も食べたし、あとはお風呂に入って寝るだけかな。」
食器を片付けながらそんなことをつぶやく。1日の疲れを取るには風呂が一番だ。
「ここにお風呂があるんですか!?」
「ああ、あるよ。石造りの風呂でミニスライム達にいつもお湯を作ってもらってるんだ。石鹸も最近はリーンに作ってもらってるものが多種あるし。」
「お風呂、入るの初めてなんです!いつもはお湯を染み込ませたタオルで拭くことしかできなくて。」
そうか、ここの人たちはそういえば生活魔法かタオルで拭くしかできないんだったな。久しくカルチャーショックを受けた気分だ。
「入り方はそうだな、リーン、シル達に風呂の使い方とか教えてあげて。」
リーンに頼むと『かしこまりました。ファイとルビはミニスライム達を連れて先にお風呂の準備をしてきてください。』とミニスライム達を招集して指示を出した。指示を出されたミニスライムたちは『かしこまりました!』と腕を上げてぴょんぴょんと浴槽に向かい始めた。
「でも、着替えとかはどうすればいいですか。」
「ああ、それならリーンが作ってくれるよ。パジャマもあるし多分大丈夫だよ。洗濯も大丈夫。」
「え!?リーンさんは服も作れるんですか!?」
「うん、そうだよ。リーンにためしに作ってみて。」
リーンはカバンから糸玉を取り出し、体に取り込み、しばらくした後綺麗なピンク色のパジャマを作り出した。
「ええ!?こんな簡単に作ることができるんですか!?」
シルは受け取ったパジャマをみて驚いている。俺とリーンはこの光景に慣れているからかシルの様子に首を傾げることしかできなかった。
「そういえばルーって服はどうするんだ?」
ルーはある程度羽毛に覆われいるため裸体を見せてはいないから問題ないが、流石に女の子があのままはキツイ気がする。そんな質問にリーンが『でしたらルーの分も一緒に作っておきますね。』とルー用の服も作成し始めた。
「シンジ様、この服の素材ってもしかしてウルルガの糸ですか!?この誰にも合う自動伸縮機能でこの手触り。」
「ウルルガ?俺はそういえばわからないな。前に助けた蚕の一族からもらってる糸なんだけど。」
シンジが以前助けたウルルガの一族とは今でも関係が続いており、シンジは知らないがリーンはマジックバッグを応用してモンスターの魔石を交換して沢山の糸玉を手に入れている。実は魔石によりウルルガ一族はさらなる繁栄を極めたためより多くの糸玉の生成ができるためこのような関係ができていた。「シンジさんもっと使って欲しいのに。」とシーンも困るぐらい糸玉が多くある。
「ピイー♪」
「ルーもリーンさんに作ってもらった服を着て喜んでるわね。」
リーンに渡された服を着てルーは鳴き声を上げて嬉しさを表してる。そんなやりとりをしてると1匹のミニスライムがぴょんぴょんと来て『お風呂の準備が完了しました。』と伝えに来てくれた。
「そうか、それじゃシル達は風呂先に入ってきてよ。リーン頼むよ。」
「それじゃ、お先失礼しますね。」
リーンを先頭にシルとルーは風呂場の方に向かった。あぐらをかいているとアクアが突然ぴょんと足の上に乗ってきた。
「水が欲しいのか?」
「キュー♪」
これは水が欲しい時のアクションだ。カバンから水を取り出してアクアに飲ませる。
「そういえばステータス見てなかったな。」
名前:シンジ=タダ
種族:人間
年齢:17
レベル:125
HP1565/1565
MP1235/1235
職業:テイマー
魔法:生活魔法、火魔法13、水魔法6、風魔法8、土魔法5、光魔法10、氷魔法2、闇魔法1、テイマー魔法2
スキル:成長(神)、テイム(神)、剣術(大)、魔力上昇
プロレス(大)、魔力譲渡、敏捷強化、魔力隠蔽、自己治癒能力上昇、調合(大)
称号:異世界召喚者、海王類の覇者
従魔:アクア(スライム)、リーン(スライム)、テイロ(スライム)、マロ(エンジェルスライム)、ミニスライム35匹シル(天使)
………レベルがやばいことになってた
~~~~~~~~
「ふあー、お風呂楽しみです。」
服を脱ぎながらシルはお風呂を見てそうつぶやく。リーンはルーが脱ぎ捨てた服を瞬時に畳んでいた。
「ピイー!」
「あ、こら!いきなり行ったら危ないよ。」
ルーは浴槽を見るや否やぴょーんと入ろうとする。それをリーンは触手を伸ばして止めて『いきなり入るのはやめなさい。まずは掛け湯をするんですよ。』と桶を取りそこにお湯をため始めた。
「しかし、本当にすごいわね。あんなちっちゃなスライム達がこんな立派なお風呂を作るなんて。」
シルは風呂のちょうどいいお湯加減に満足しながらそう呟く。浴槽の周りでは水魔法を使い足りなくなったお湯を追加するミニスライム、ぬるくなった時に追い焚きをするミニスライム、浴槽から流れ落ちた水を吸収するミニスライムとかなりの数のミニスライムが風呂場にいたのだ。
「ピイー♪」
「ルーも満足しているようね。でも助けられて本当に良かった。シンジ様はすごいな。」
『当たり前です。私たちをこれまで大切にしてくださったシンジ様は格が違うんですよ。』とリーンはぷかぷかと湯船に浮かびながらそう触手を動かす。
「ふふ、そうですね。ルー、体を洗うよ。」
シルは浴槽から出て石鹸を取って泡立てると、ルーの体を綺麗にしていく。「ピイ、ピイ」と嬉しそうな声を上げるルー。
「綺麗で触り心地いい羽。」
シルはしばらくの間ルーの綺麗な羽毛に魅了されていた。
-----------------------------------------------
シーンとは第19話で登場したあのカイコガの一族の長のことですね。決して新キャラでもスライム達でもない。
食器を片付けながらそんなことをつぶやく。1日の疲れを取るには風呂が一番だ。
「ここにお風呂があるんですか!?」
「ああ、あるよ。石造りの風呂でミニスライム達にいつもお湯を作ってもらってるんだ。石鹸も最近はリーンに作ってもらってるものが多種あるし。」
「お風呂、入るの初めてなんです!いつもはお湯を染み込ませたタオルで拭くことしかできなくて。」
そうか、ここの人たちはそういえば生活魔法かタオルで拭くしかできないんだったな。久しくカルチャーショックを受けた気分だ。
「入り方はそうだな、リーン、シル達に風呂の使い方とか教えてあげて。」
リーンに頼むと『かしこまりました。ファイとルビはミニスライム達を連れて先にお風呂の準備をしてきてください。』とミニスライム達を招集して指示を出した。指示を出されたミニスライムたちは『かしこまりました!』と腕を上げてぴょんぴょんと浴槽に向かい始めた。
「でも、着替えとかはどうすればいいですか。」
「ああ、それならリーンが作ってくれるよ。パジャマもあるし多分大丈夫だよ。洗濯も大丈夫。」
「え!?リーンさんは服も作れるんですか!?」
「うん、そうだよ。リーンにためしに作ってみて。」
リーンはカバンから糸玉を取り出し、体に取り込み、しばらくした後綺麗なピンク色のパジャマを作り出した。
「ええ!?こんな簡単に作ることができるんですか!?」
シルは受け取ったパジャマをみて驚いている。俺とリーンはこの光景に慣れているからかシルの様子に首を傾げることしかできなかった。
「そういえばルーって服はどうするんだ?」
ルーはある程度羽毛に覆われいるため裸体を見せてはいないから問題ないが、流石に女の子があのままはキツイ気がする。そんな質問にリーンが『でしたらルーの分も一緒に作っておきますね。』とルー用の服も作成し始めた。
「シンジ様、この服の素材ってもしかしてウルルガの糸ですか!?この誰にも合う自動伸縮機能でこの手触り。」
「ウルルガ?俺はそういえばわからないな。前に助けた蚕の一族からもらってる糸なんだけど。」
シンジが以前助けたウルルガの一族とは今でも関係が続いており、シンジは知らないがリーンはマジックバッグを応用してモンスターの魔石を交換して沢山の糸玉を手に入れている。実は魔石によりウルルガ一族はさらなる繁栄を極めたためより多くの糸玉の生成ができるためこのような関係ができていた。「シンジさんもっと使って欲しいのに。」とシーンも困るぐらい糸玉が多くある。
「ピイー♪」
「ルーもリーンさんに作ってもらった服を着て喜んでるわね。」
リーンに渡された服を着てルーは鳴き声を上げて嬉しさを表してる。そんなやりとりをしてると1匹のミニスライムがぴょんぴょんと来て『お風呂の準備が完了しました。』と伝えに来てくれた。
「そうか、それじゃシル達は風呂先に入ってきてよ。リーン頼むよ。」
「それじゃ、お先失礼しますね。」
リーンを先頭にシルとルーは風呂場の方に向かった。あぐらをかいているとアクアが突然ぴょんと足の上に乗ってきた。
「水が欲しいのか?」
「キュー♪」
これは水が欲しい時のアクションだ。カバンから水を取り出してアクアに飲ませる。
「そういえばステータス見てなかったな。」
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スキル:成長(神)、テイム(神)、剣術(大)、魔力上昇
プロレス(大)、魔力譲渡、敏捷強化、魔力隠蔽、自己治癒能力上昇、調合(大)
称号:異世界召喚者、海王類の覇者
従魔:アクア(スライム)、リーン(スライム)、テイロ(スライム)、マロ(エンジェルスライム)、ミニスライム35匹シル(天使)
………レベルがやばいことになってた
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「ふあー、お風呂楽しみです。」
服を脱ぎながらシルはお風呂を見てそうつぶやく。リーンはルーが脱ぎ捨てた服を瞬時に畳んでいた。
「ピイー!」
「あ、こら!いきなり行ったら危ないよ。」
ルーは浴槽を見るや否やぴょーんと入ろうとする。それをリーンは触手を伸ばして止めて『いきなり入るのはやめなさい。まずは掛け湯をするんですよ。』と桶を取りそこにお湯をため始めた。
「しかし、本当にすごいわね。あんなちっちゃなスライム達がこんな立派なお風呂を作るなんて。」
シルは風呂のちょうどいいお湯加減に満足しながらそう呟く。浴槽の周りでは水魔法を使い足りなくなったお湯を追加するミニスライム、ぬるくなった時に追い焚きをするミニスライム、浴槽から流れ落ちた水を吸収するミニスライムとかなりの数のミニスライムが風呂場にいたのだ。
「ピイー♪」
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「ふふ、そうですね。ルー、体を洗うよ。」
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「綺麗で触り心地いい羽。」
シルはしばらくの間ルーの綺麗な羽毛に魅了されていた。
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