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第8章 なびく銀色の風
第90話 シルの能力
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「強くなったって言ってたけど、色々と見せてもらえないか?」
「わかりました。」
シルの能力をある程度認識しておきたかった。シルは断ることなく承諾してくれた。家から出てすぐにある大木の前に立つ。
「まずは風魔法を。」
シルは腕を伸ばしてを広げて唱えていく。見た目は中学生ぐらいだが、凛々しい感じが伝わってくる。
「『ウインドブレス』」
唱えるとシルの手から風が飛び、目の前の大木がピュン!と切られていく。
「……綺麗だな。」
風魔法に変わりはないが、俺のやリーンの風魔法とは少し違う。なんか銀色っぽいのが時々見える。なぜかわからないが。
「…………」
「お、おいシル?どうかしたのか?」
「へっ?あ、すいません。魔法を使ったのは初めてだったのでちょっと感動してしまって。」
あ、感動してたのか。いきなり動かなくなるから心配したぞ。でもその気持ちわかるなー。はじめの頃俺もそんな気分を味わってたな。
「では次は光魔法を。」
ピカーン!
これは変わらない感じだな。俺が暗い時によく使う点灯とほぼ同じ。
「次は天使の加護の1つのを出します。」
「おお!翼か!?」
ちょっとワクワクするな。今のところ天使要素がなかったからな。シルの背中から銀色と白の翼が生えてきた。
「すごい綺麗な翼だ。」
「一応魔力で作り出しているものですが、感覚機能も備わっています。」
「へえー、」
触ってみると、ふわふわだ。プニプニやスベスベはスライム達で堪能してたけど、これはまた新鮮だ。
触るたびに「はふぅ、はふぅ、」とシルが少し声に出していたので慌ててやめた。なんかいけない気分になりそうになった。
「これで飛べるわけか。」
「はい、でも多少魔力が必要なので常時は出せませんね。」
シルはそう言って翼を消した。ようやく視覚的に天使ということがわかった。
「次は天使の加護の使徒召喚をしますね。」
「使徒召喚?」
「はい、この魔法は自分の眷属を呼ぶことができるんです。神さま直属の12使徒達はフェンリルなどの神獣クラスも呼ぶことができるんですが、私程度では出せません。」
「シルは何が出せるの?」
「小鳥が2匹出せるぐらいでしょうか。でも周りの監視だったりはできると思います。」
そう言ってシルは唱え始める。シルの前の地面に魔法陣が現れる。
「我が要求に応えよ、使徒召喚!」
そう唱えると魔法陣から光が出始める。
ピカーーーーン!
「ピイー?」
「「え……」」
たしかに魔法陣から出てきた。鳥が出てきた。
「……でかくないっすか?これ。」
「ええ、ちょっと困惑してます。」
確か小鳥って話だったけどこれはちょっと小鳥の域を超えてるんじゃないですかね?
鳥人?って言うのかわからないけど、腕が羽で足も鳥の足になってる135センチぐらいの女の子が出てきた。マロが気になって俺の頭からぴょーんととびだしてその子に向かっていく。
「ピイー♪」
「きゅー♪」
「もしかしたらこの子神鳥種かもしれません。」
「神鳥種?」
「はい、天使に仕える鳥にも位階がありその中でも頂点に君臨する種族の1つなんです。しかし、神鳥種を出すとなると先ほど出てきた12使徒並みの力がないと無理なんですが。」
この子相当強いのか。今はマロとぴょんぴょんと跳びながら遊んでいるけど。
「多分俺の能力だな。」
「え?」
「実は俺のスキルにテイムっていうのがあって……」
このあとスキルについての説明をした。
「……そんなスキルがあったんですね。」
「シルは勇者っていうのを知っているか?」
「勇者、ですか。詳しいことはわかりませんね。重鎮達でしか話されないことなので。」
「実は俺は勇者だったんだ。」
「ええ!?でも、なんで」
「最初鑑定された時には一般人と変わらないぐらいだった。」
あのときの記憶が少しずつ蘇ってくる。
「それで成長するのを見ようとせずいきなり追い出されたんだ。」
「そんなことが、」
「だけど途中で本来の能力が出てきて、今の勇者だとわかった。」
シルはただ無言で俺の話を聞く。
「だからシルが無能で一人だったというのを聞いてどうにかしたいと思って俺は仲間にした。なんか似た境遇の人かなと思ったんだ。」
「………」
「まあ、そんなわけで改めてよろしくな、シル」
「はい、シンジ様。」
俺とシルは握手を交わし、本当の意味で仲間になったと思う。
~~~~~~~~
「この弓ってシルの物?」
ベアオーグリズリーから助けた時に近くに置いてあった弓をシルに見せる。
「あ、そうです!!私の弓です!」
「そうだったんだ。弓かー、」
「どうかしたんですか?」
「いや、俺は近接戦がメインだからちょうど遠距離攻撃になるなーって。」
「そういうことですか、たしかに私は遠距離の攻撃がメインになりますね。」
「そっか、明日以降にそういうのを決めていけばいいかな。あの子もまだよくわからんし。」
シルが呼び出した鳥の女の子はすでにスライム達と打ち解けている。それどころか遊んでいるレベルだ。
「わかりました。」
シルの能力をある程度認識しておきたかった。シルは断ることなく承諾してくれた。家から出てすぐにある大木の前に立つ。
「まずは風魔法を。」
シルは腕を伸ばしてを広げて唱えていく。見た目は中学生ぐらいだが、凛々しい感じが伝わってくる。
「『ウインドブレス』」
唱えるとシルの手から風が飛び、目の前の大木がピュン!と切られていく。
「……綺麗だな。」
風魔法に変わりはないが、俺のやリーンの風魔法とは少し違う。なんか銀色っぽいのが時々見える。なぜかわからないが。
「…………」
「お、おいシル?どうかしたのか?」
「へっ?あ、すいません。魔法を使ったのは初めてだったのでちょっと感動してしまって。」
あ、感動してたのか。いきなり動かなくなるから心配したぞ。でもその気持ちわかるなー。はじめの頃俺もそんな気分を味わってたな。
「では次は光魔法を。」
ピカーン!
これは変わらない感じだな。俺が暗い時によく使う点灯とほぼ同じ。
「次は天使の加護の1つのを出します。」
「おお!翼か!?」
ちょっとワクワクするな。今のところ天使要素がなかったからな。シルの背中から銀色と白の翼が生えてきた。
「すごい綺麗な翼だ。」
「一応魔力で作り出しているものですが、感覚機能も備わっています。」
「へえー、」
触ってみると、ふわふわだ。プニプニやスベスベはスライム達で堪能してたけど、これはまた新鮮だ。
触るたびに「はふぅ、はふぅ、」とシルが少し声に出していたので慌ててやめた。なんかいけない気分になりそうになった。
「これで飛べるわけか。」
「はい、でも多少魔力が必要なので常時は出せませんね。」
シルはそう言って翼を消した。ようやく視覚的に天使ということがわかった。
「次は天使の加護の使徒召喚をしますね。」
「使徒召喚?」
「はい、この魔法は自分の眷属を呼ぶことができるんです。神さま直属の12使徒達はフェンリルなどの神獣クラスも呼ぶことができるんですが、私程度では出せません。」
「シルは何が出せるの?」
「小鳥が2匹出せるぐらいでしょうか。でも周りの監視だったりはできると思います。」
そう言ってシルは唱え始める。シルの前の地面に魔法陣が現れる。
「我が要求に応えよ、使徒召喚!」
そう唱えると魔法陣から光が出始める。
ピカーーーーン!
「ピイー?」
「「え……」」
たしかに魔法陣から出てきた。鳥が出てきた。
「……でかくないっすか?これ。」
「ええ、ちょっと困惑してます。」
確か小鳥って話だったけどこれはちょっと小鳥の域を超えてるんじゃないですかね?
鳥人?って言うのかわからないけど、腕が羽で足も鳥の足になってる135センチぐらいの女の子が出てきた。マロが気になって俺の頭からぴょーんととびだしてその子に向かっていく。
「ピイー♪」
「きゅー♪」
「もしかしたらこの子神鳥種かもしれません。」
「神鳥種?」
「はい、天使に仕える鳥にも位階がありその中でも頂点に君臨する種族の1つなんです。しかし、神鳥種を出すとなると先ほど出てきた12使徒並みの力がないと無理なんですが。」
この子相当強いのか。今はマロとぴょんぴょんと跳びながら遊んでいるけど。
「多分俺の能力だな。」
「え?」
「実は俺のスキルにテイムっていうのがあって……」
このあとスキルについての説明をした。
「……そんなスキルがあったんですね。」
「シルは勇者っていうのを知っているか?」
「勇者、ですか。詳しいことはわかりませんね。重鎮達でしか話されないことなので。」
「実は俺は勇者だったんだ。」
「ええ!?でも、なんで」
「最初鑑定された時には一般人と変わらないぐらいだった。」
あのときの記憶が少しずつ蘇ってくる。
「それで成長するのを見ようとせずいきなり追い出されたんだ。」
「そんなことが、」
「だけど途中で本来の能力が出てきて、今の勇者だとわかった。」
シルはただ無言で俺の話を聞く。
「だからシルが無能で一人だったというのを聞いてどうにかしたいと思って俺は仲間にした。なんか似た境遇の人かなと思ったんだ。」
「………」
「まあ、そんなわけで改めてよろしくな、シル」
「はい、シンジ様。」
俺とシルは握手を交わし、本当の意味で仲間になったと思う。
~~~~~~~~
「この弓ってシルの物?」
ベアオーグリズリーから助けた時に近くに置いてあった弓をシルに見せる。
「あ、そうです!!私の弓です!」
「そうだったんだ。弓かー、」
「どうかしたんですか?」
「いや、俺は近接戦がメインだからちょうど遠距離攻撃になるなーって。」
「そういうことですか、たしかに私は遠距離の攻撃がメインになりますね。」
「そっか、明日以降にそういうのを決めていけばいいかな。あの子もまだよくわからんし。」
シルが呼び出した鳥の女の子はすでにスライム達と打ち解けている。それどころか遊んでいるレベルだ。
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