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第7章 王と再会編

第78話 シンジ流尋問とスライム達の会話

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 「これがお前らのやり方なのか?」

捕まえた1人の兵士を尋問している。時折ほおをビンタしてはかせている。

 「悪いと思ってる。本当に済まなかった。」

 「ふーーん。」

ピシン!

 「な、!?」

 「本当に悪いと思ってるなら、第一声は『ごめんなさい』だろ!!」

再度兵士のほおをビンタをして答える。

 「なんだ、お前の『うまそうだったから』って。ふざけてんのか!?」

またしても俺はそう答えながらビンタをする。もう兵士のほおは赤く腫れ上がってる。

 「お、お前。そろそろやめないと俺の顔を見たときにあやひまれるぞ」

喋りづらいようだが、それでも反論してくる。俺はカバンからあるものを取り出し、それを兵士にかける。

 「……!?な、ポーション!?」

 「そうやって回復すれば問題ないんだろ?じゃあ俺は心配することはないな。」

~~~~~~~~

 「はあ、はあ、はあ、」

あれから約30発は叩いた。だが腫れるたびにポーションで回復していたため、見た目は何の問題もない。が、彼の精神状態はとてつもなく悪くなっていた。

 「二度とするなよ。」

俺がなぜこれだけ怒っていたのかと言うと、一応客である俺に向かっての態度とは到底思えないような行動ばかりに堪忍袋の尾が切れたからだ。それとさっきの飯中のアクシデントでもかなり腹が立っていた。

(この時のリーンは『なるほど、あえて回復させることにより精神的に削ることができるんですね。今度もし怠けているスライムがいたら使ってみるのもありですね。』と眺めていた。)

 「う、はぁはぁ」

 「ん、お前どうしたんだ?盗み食い失敗したな?」

 「いや、そんなんじゃねえけど。とにかくスライムに絶対手を出しちゃいけない。」

 「ん、ああ、ギルドでの一件か?まあ確かにあの蹴りはなかなか痛そうだな。」

 「いや、そんなもんじゃすまない!!もっと恐ろしいもんが待ってやがるぞ!!」

 「お、おい。とりあえずお前は寝てろ。俺たちでここの見張りはやるからよ。」

~~~~~~~~

一方、尋問中のスライム達

 『というわけで、これが私と主人の初めての出会いね。』

 『それで干し肉?っていうのは美味しかったんですか?』

 『うーん、あの時はまだあんまり味がはっきりわからなかったからあんまり覚えてないんだけど、たしか美味しかったかな?』

アクアのシンジとの出会いについて語っていた。

 『でもやっぱり今の食べ物の方が美味しいよ。それだけは間違いないね。』

 『しかし、そんなことがあったんすね。アクアの姐さんには。俺が来た頃はもう料理してましたもんね。』

 『そうだねー。でもテイロが家を建ててくれるおかげで主人もより美味しく作れるって喜んでいるもんね。』

 『いえいえ、それに俺だけじゃなくてトパーズ率いる土属性ミニスライム達のおかげでもあるっすからね。』

 『あっしらは親方に比べたらまだまだですよ。これからも学ばせていただきます。』

 『私もやってみたいけど、あんまり難しいものは作れないんだよなー。それに土や木なら加工できるけど、土は作れないからな。』

 『でもアクアさんはジュースだったり飲み物を担当してるんっすからやらなくても大丈夫っすよ。』

 『そうだね、確かにジュース作ると主人が喜んでくれるからな。あ、なんか前に新しい調味料のこと言ってたよね?』

 『ああ、醤油とかいうやつですね。なんか魚料理にかけたいとか言ってましたね。』

 『そうそう、色々聞きたいけどあんまり教えてくれないからね。』

 『兄貴はあまり欲がないですからね。』

 『それなら僕たちが聞いてきます!!』

 『おお、ミニちゃん達。いけるかな?』

 『しれっと近づいたところで聞いてみたいと思います。数で対抗してきます。』

 『何を話してるのー』

 『あ、マロちゃん。んまー色々とね。』

 『色々とはしょってないですか?ああ、そういえばマロって重力魔法ができるんだよな。どんな感じなんだ?』

 『んー、はっ!』

 『どうなったテイロ?』

 『おー、これすごいっす。いつもの6倍は跳ねれそうです。うわわ、落ちるのが遅い。』

テイロは調子に乗り、より跳ねた結果かなり跳んでしまい、ふわーと落ちてきた。

 『へえー、面白そうだねー。』

そうアクアが言ってる間に、すでに何匹ものミニスライム達が魔法をかけられたようで、ジャンプしてふわーとなる感覚を楽しんでいた。

 「おーーーい、何やってるんだ?」

そして、シンジとリーンが戻ってきた。

~~~~~~~~

夜の間は、マロがかけてくれた結界魔法のおかげで安心して眠ることができた。(アクア達がわざと魔力を発したことにより周辺のモンスターはびびって手を出しに来なかったというのは内緒である。)座りながらではあったが、後ろのスライムクッションがとても心地よく、いつもと変わらないぐらいだった。

 「さてと、それじゃまた馬車に乗り込もう。」

こうして馬車は再び動き出し王宮を目指して動き始めた。

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今回は久しぶりにスライム達の会話も入れてみました。

あと新作で『仕方なく開拓者になったけど膨大な魔力で最高の村ができそうです』を書き始めました。いつも続かない僕ですが、今回は少し本気出してます。
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