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第6章 キエハナ編
第59話 なんかあっさり
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「シンジ!!もう終わりだ!!」
「え!?」
今俺はとどめを刺そうとでかい岩の上に乗っている。ここからムーンサルトプレスをしようとしたが止められた。
「さっき言っただろう。私の判断で合格っていうのは。」
「え?それじゃ俺は。」
「お前は晴れて今日からCランク冒険者だ。」
「やったーー!!」
いよっしゃー!ランクアップ!!」
「きゅー♪」「ピュー♪」「キュー♪」
外から応援してくれてたみんなも嬉しそうに跳ねたり腕をゆらゆら動かしている。嬉しいなー。
「それじゃあゼラはこの後の処理を任せる。」
「わかりました。シンジくん、付いてきて。」
ゼラさんに言われるがままについていった。
~~~~~~~~
「ターク、それで彼はどうだった?」
「いてて、『どうだった?』じゃねえよ!!なんなんだよあいつ。」
「だから言っただろう。本気でやれと。」
「はぁー、他の『ドラゴンスレイヤー』の噂は本当だったんですね。」
「ああ、だが私も最初は半信半疑だったよ。」
「当たり前ですよ。Dランクのテイマーがソロで倒すなんて。しかも見た目は駆け出し感が抜けてないし。」
「それにあんまりここの常識も知らないようだ。例えば魔力漏れを抑えるような帽子があったらいくら出す?」
「そんなやばい商品があるんですか?俺でしたら多分30万ダリルぐらい出しますかね?多分ワイバーン5体分には相当するんじゃないかと。」
「実は、シンジのスライムがポンと出した。」
「…………は?マジですか?」
「ああ、まじだ。しかも大きさも調整されるあたり『ウルルガ』の糸だと思う。」
「え!?あのウルルガですか?」
ウルルガ、この種族はとにかく目立たない場所に生息している上に個体数も少ない。仮に乱獲したとしても、その後の育て方や管理方法が未だ解明されてない種族だ。あまり草などは食べないらしいが今はそれしかわかってない。
「つまりシンジは何かしらの方法でウルルガと関係があり、糸を提供してもらえるほどの中でありウルルガの扱い方も知っているということだな。」
「はあー、それじゃあもうCランクの冒険者というスケールにもおさまってないっすね。」
「そういう意味でも彼はすでにAランクの実力が備わっている。」
「しかし、まだ冒険者としては短いんですよね?」
「ああ、確か1月と少しだったかな。異例中の異例だな。」
「俺も対峙した時に栄光の者がふと頭をよぎりましたね。」
「ああ彼らもそういえばシンジ並みのスピードで上がってったな。」
「ギルドマスター的には早くランクを上げさせたいところでしょ?」
「そうだな。彼はまだ風格も無ければ実績も少ない。早めにあげないと何かしらの問題に関わってくるからな。」
「しかもとんでもなく強い従魔なのにスライムですからね。」
「そこも問題なんだよな。見た目は野生のスライムとほぼ一緒。しかも全員が魔力を隠すことができるから人畜無害のスライムにしか見えない。」
「彼もしばらくはここにいるでしょうからその間に色々と施すつもりでしょ?」
「ああ、そのつもりだ。おっと、時間が長引いたな。私たちも戻ろう。」
なるべく早く彼のことを考えていかないとな。ここの街は比較的自由だから権力争いや貴族間の揉め事に会うことはないだろうがその分すぐに噛みつくような馬鹿が突っかかるかもしれない。早くこの街の住民たちにしらせないとな。
~~~~~~~~
「はい、シンジくん。これがCランクの冒険者カードです。」
「ありがとうございます。なんか見た目が変わってますね。」
前までは白色だったのがこのカードは少し銀色になっている。
「Cランクから昇格試験がある代わりにこのようにカードに色がつくんです。Cランクというのは本物かどうかという目安にもなりますからね。」
「へー。」
「それとCランクから素材の換金額が上昇します。Cランクなら1.1倍ですね。あ、昨日の魔石の換金が済みましたのでお渡ししますね。」
そう言ってゼラさんは別の部屋に向かう。しばらく待っていると麻袋を6つ持ってきてゼラさんが戻ってきた。
「ええと、占めて95万4000ダリルですね。」
「95万!?」
なんつー大金だよ。
「ええ、私たちも確認作業をしましたが問題ありません。ただブースイーターの魔石に関しては少し色をつけさせていただきました。」
「ブースイーター?」
「あ、えっと、とんでもなく速い猿型のモンスターですね。」
ああ、あいつのことか。でもなんで色を?
「ここ最近、あのモンスターが街の近くをテリトリーにしてしまい、低ランクの冒険者ではまず気づくことさえできないためこの街に来ることが出来ず困っていたんです。ですので今回は特別報酬ということで少し高めにしました。」
「なるほど。」
「なるほどって言ってますけどブースイーターも一応Cランク推奨モンスターですからね。」
そうだったの!?めんどくさかったけどあんまり攻撃力はなかった気がするけど。そんな強かったのかなあいつ。
「というわけで15万ダリルが6つと残りが1つですね。どうぞ。」
麻袋を受け取りカバンに入れる。
「この後はどうしますか?クエストを受けられますか?」
「あー、ちょっとお店を見て回りたいと思います。」
「そうですか、それでは行ってらっしゃいませ。」
とりあえず露店があるところを探すかな。
「え!?」
今俺はとどめを刺そうとでかい岩の上に乗っている。ここからムーンサルトプレスをしようとしたが止められた。
「さっき言っただろう。私の判断で合格っていうのは。」
「え?それじゃ俺は。」
「お前は晴れて今日からCランク冒険者だ。」
「やったーー!!」
いよっしゃー!ランクアップ!!」
「きゅー♪」「ピュー♪」「キュー♪」
外から応援してくれてたみんなも嬉しそうに跳ねたり腕をゆらゆら動かしている。嬉しいなー。
「それじゃあゼラはこの後の処理を任せる。」
「わかりました。シンジくん、付いてきて。」
ゼラさんに言われるがままについていった。
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「ターク、それで彼はどうだった?」
「いてて、『どうだった?』じゃねえよ!!なんなんだよあいつ。」
「だから言っただろう。本気でやれと。」
「はぁー、他の『ドラゴンスレイヤー』の噂は本当だったんですね。」
「ああ、だが私も最初は半信半疑だったよ。」
「当たり前ですよ。Dランクのテイマーがソロで倒すなんて。しかも見た目は駆け出し感が抜けてないし。」
「それにあんまりここの常識も知らないようだ。例えば魔力漏れを抑えるような帽子があったらいくら出す?」
「そんなやばい商品があるんですか?俺でしたら多分30万ダリルぐらい出しますかね?多分ワイバーン5体分には相当するんじゃないかと。」
「実は、シンジのスライムがポンと出した。」
「…………は?マジですか?」
「ああ、まじだ。しかも大きさも調整されるあたり『ウルルガ』の糸だと思う。」
「え!?あのウルルガですか?」
ウルルガ、この種族はとにかく目立たない場所に生息している上に個体数も少ない。仮に乱獲したとしても、その後の育て方や管理方法が未だ解明されてない種族だ。あまり草などは食べないらしいが今はそれしかわかってない。
「つまりシンジは何かしらの方法でウルルガと関係があり、糸を提供してもらえるほどの中でありウルルガの扱い方も知っているということだな。」
「はあー、それじゃあもうCランクの冒険者というスケールにもおさまってないっすね。」
「そういう意味でも彼はすでにAランクの実力が備わっている。」
「しかし、まだ冒険者としては短いんですよね?」
「ああ、確か1月と少しだったかな。異例中の異例だな。」
「俺も対峙した時に栄光の者がふと頭をよぎりましたね。」
「ああ彼らもそういえばシンジ並みのスピードで上がってったな。」
「ギルドマスター的には早くランクを上げさせたいところでしょ?」
「そうだな。彼はまだ風格も無ければ実績も少ない。早めにあげないと何かしらの問題に関わってくるからな。」
「しかもとんでもなく強い従魔なのにスライムですからね。」
「そこも問題なんだよな。見た目は野生のスライムとほぼ一緒。しかも全員が魔力を隠すことができるから人畜無害のスライムにしか見えない。」
「彼もしばらくはここにいるでしょうからその間に色々と施すつもりでしょ?」
「ああ、そのつもりだ。おっと、時間が長引いたな。私たちも戻ろう。」
なるべく早く彼のことを考えていかないとな。ここの街は比較的自由だから権力争いや貴族間の揉め事に会うことはないだろうがその分すぐに噛みつくような馬鹿が突っかかるかもしれない。早くこの街の住民たちにしらせないとな。
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「はい、シンジくん。これがCランクの冒険者カードです。」
「ありがとうございます。なんか見た目が変わってますね。」
前までは白色だったのがこのカードは少し銀色になっている。
「Cランクから昇格試験がある代わりにこのようにカードに色がつくんです。Cランクというのは本物かどうかという目安にもなりますからね。」
「へー。」
「それとCランクから素材の換金額が上昇します。Cランクなら1.1倍ですね。あ、昨日の魔石の換金が済みましたのでお渡ししますね。」
そう言ってゼラさんは別の部屋に向かう。しばらく待っていると麻袋を6つ持ってきてゼラさんが戻ってきた。
「ええと、占めて95万4000ダリルですね。」
「95万!?」
なんつー大金だよ。
「ええ、私たちも確認作業をしましたが問題ありません。ただブースイーターの魔石に関しては少し色をつけさせていただきました。」
「ブースイーター?」
「あ、えっと、とんでもなく速い猿型のモンスターですね。」
ああ、あいつのことか。でもなんで色を?
「ここ最近、あのモンスターが街の近くをテリトリーにしてしまい、低ランクの冒険者ではまず気づくことさえできないためこの街に来ることが出来ず困っていたんです。ですので今回は特別報酬ということで少し高めにしました。」
「なるほど。」
「なるほどって言ってますけどブースイーターも一応Cランク推奨モンスターですからね。」
そうだったの!?めんどくさかったけどあんまり攻撃力はなかった気がするけど。そんな強かったのかなあいつ。
「というわけで15万ダリルが6つと残りが1つですね。どうぞ。」
麻袋を受け取りカバンに入れる。
「この後はどうしますか?クエストを受けられますか?」
「あー、ちょっとお店を見て回りたいと思います。」
「そうですか、それでは行ってらっしゃいませ。」
とりあえず露店があるところを探すかな。
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