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第6章 キエハナ編
第57話 リリアの悩み
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「さてと、とりあえず今日は話は終わりだ。明日ちゃんと来るんだぞ。」
「わかりました、それと従魔OKの宿屋を教えてもらえてもいいですか?」
「ああ、なら適当に家を建ててくれ。」
「……え?」
「君はバームで家を建てたんだろ?ここは特に土地代とかないから好きなように建てていぞ。もちろん建てたら申請書を出してくれよ。」
おいおい、ここそんな自由なのかよ。しかもジーさんとんでも無いこと言ったな。どんだけ言ってるのか気になるな。
「まぁ、それじゃあ失礼します。」
~~~~~~~~
「ふーー、ようやく終わったか。」
「ええ、聞いていた以上の人物でしたね。」
「ああ。」
まったくだよ。なんなんだよジー、お前から聞いていたの全部あってたのかよ。なんで家を建てられるんだよ。冗談かと思ってたのによ。それにあの白いスライムにつけた帽子もやばすぎる代物だ。あんなん世界に知れ渡るような生産者でもなかなか作れないぞ。
「それで一旦返したわけですけど、見た感じどうでしたか?」
「やっぱり風格はあんまりないな。とてもあの見た目でドラゴン倒したとは思えない。」
「たしかに私からもそうは見えませんでした。でもあのスライム達はとんでもなかったですね。」
「お前の魔眼で見たのか?」
「はい。」
ゼラの眼は全てを見ることのできる心眼に近い能力『魔力識眼』を持っている。相手の隠されている魔力も見通すことができる。
「彼の魔力はおそらくAランクにも引けを取らないほどです。それでテイマーなのでおそらくはAは超える能力を持っていると思います。」
「そうか、彼はテイマーだったな。本当に信じられないな。」
「他のみんなには何かしら警告をしないといけないですかね。」
「ああ、そうだな。それにバームでもすでに事件があったらしい。」
「事件?」
「ジャルファ一家の衰退があっただろう。」
「はい。」
「あれ、シンジが関わっている。」
「え!?あれはシンジくんが関わっているんですか?」
「正確には向こう側がシンジのスライムに手出し仕掛けたらしい。」
「なるほど。ならば余計に他のものには手を出さないように警告しないといけませんね。」
「それと、これをどうする。」
私の目の前の机には無数の魔石が置いてある。帰る際に「魔石があったら鑑定して報酬を出すから出してくれ。」と言ったら何百も置いていった。本来取りづらい魔石だが、スライムが解体することで簡単にとれると彼は言ったが。
「しかもこれ見ていると量だけでなく質も凄いですね。」
「ああ、この魔石はブースイーターのだな。」
ブースイーターはこの街周辺のモンスターの中では格段に難しいモンスターだ。あのスピードは初見ではなかなかクリアできない。多分あのエンジェルスライムが結界魔法を使って抑えたんだろう。(注:シンジは結界魔法の存在を忘れており使ってない。)
「しかし明日の試験、相手になりますかね?」
「さあな、一応呼んでいるから相手はさせるけどなんとも言えねえな。」
本当に早くランクを上げたいな。ジーの思っていることが何となくわたしにもわかってきた気がするよ。
「とにかくとんでもないもんを引き受けてしまったようだな。」
「まあ、気長にやってけばいいですよ。何だかんだギルドマスターも少し楽しみなんでしょ?」
「ああ、しばらくは退屈しないだろうな。あ!あいつが本当に家建ててるか見に行くか。」
「そうですね、今日の仕事はないので大丈夫ですね。」
「それじゃあ探しに行くか。」
~~~~~~~~
「この辺りがいいかな。」
俺は今家を建てる場所を探しに来ている。せっかく海の街ということで海の近くがいいな。ちょうど余ってるような土地もあるようだし。
「それじゃあまずは土を補強しないといけないかな。テイロ頼む。」
土地がボコボコだったのでテイロにならすように頼む。テイロは腕を伸ばすと一気にボコボコの土地を平らにならしていく。ものの五分で終わった。
「おー流石テイロだ。次は建築を頼めるか?」
『お任せくださいっす!』と元気よく腕をあげると、数匹の建築ができるミニスライムを連れてカバンから建材を取り出し一気に建てていく。頭の上ではリーンからもらった帽子が嬉しいのかいつもは出してない腕を出したまま帽子を持って嬉しそうに跳ねている。
「おー、シンジ。」
「あ、ギルドマスターと、副ギルドマスター。」
「おいおい、わたしのことは別に下の名前で呼んで構わんよ。というか本当にスライムが建ててるんだな。」
「ええ、本当ですね。」
二人は呆然とテイロ達が建てている家を見ている。あ、いつもより時間かかってるな。今回は定住するからかな。
「リーンは何をしているんだ?棚?」
『シンジ様のカバンとは別の場所に置いておきたいものがあるので仕分けできるように作っております。』と腕を揺らして伝える。カバンは時間が止まるから時間経過で変わったりするような素材がわからないな。
「な、何でスライムからポンポンと物が出てくるのよ。」
「あ、そうだ。よかったらごはんここで食べていきませんか?」
「いいのか?」
「ええ、せっかく来たんですから。それとも何か用事がございましたか?」
「いや、そんなことはない。それじゃお言葉に甘えようか。」
~~~~~~~~
一旦テイロには2階作成を中止してもらい、ご飯にした。今日はなるべく腕によりをかけようと、フワトロのオムレツとフレンチトーストを作った。
「うおー!うまいぞ!!」
「ここまでできるなんて。」
「みんないろんな作業ができるので料理は俺が担当しているんです。」
ただ最近はリーンが作ろうとしているからな。リーンには服だったりとかで世話になってるからいいんだけどな。
「それじゃあ、私たちは失礼するよ。また明日な。」
「はい。」
-----------------------------------------------
あけましておめでとうございます!!
これからもこの作品『スライムと異世界冒険~追い出されたが実は強かった』をぜひぜひ読んでいってください。
「わかりました、それと従魔OKの宿屋を教えてもらえてもいいですか?」
「ああ、なら適当に家を建ててくれ。」
「……え?」
「君はバームで家を建てたんだろ?ここは特に土地代とかないから好きなように建てていぞ。もちろん建てたら申請書を出してくれよ。」
おいおい、ここそんな自由なのかよ。しかもジーさんとんでも無いこと言ったな。どんだけ言ってるのか気になるな。
「まぁ、それじゃあ失礼します。」
~~~~~~~~
「ふーー、ようやく終わったか。」
「ええ、聞いていた以上の人物でしたね。」
「ああ。」
まったくだよ。なんなんだよジー、お前から聞いていたの全部あってたのかよ。なんで家を建てられるんだよ。冗談かと思ってたのによ。それにあの白いスライムにつけた帽子もやばすぎる代物だ。あんなん世界に知れ渡るような生産者でもなかなか作れないぞ。
「それで一旦返したわけですけど、見た感じどうでしたか?」
「やっぱり風格はあんまりないな。とてもあの見た目でドラゴン倒したとは思えない。」
「たしかに私からもそうは見えませんでした。でもあのスライム達はとんでもなかったですね。」
「お前の魔眼で見たのか?」
「はい。」
ゼラの眼は全てを見ることのできる心眼に近い能力『魔力識眼』を持っている。相手の隠されている魔力も見通すことができる。
「彼の魔力はおそらくAランクにも引けを取らないほどです。それでテイマーなのでおそらくはAは超える能力を持っていると思います。」
「そうか、彼はテイマーだったな。本当に信じられないな。」
「他のみんなには何かしら警告をしないといけないですかね。」
「ああ、そうだな。それにバームでもすでに事件があったらしい。」
「事件?」
「ジャルファ一家の衰退があっただろう。」
「はい。」
「あれ、シンジが関わっている。」
「え!?あれはシンジくんが関わっているんですか?」
「正確には向こう側がシンジのスライムに手出し仕掛けたらしい。」
「なるほど。ならば余計に他のものには手を出さないように警告しないといけませんね。」
「それと、これをどうする。」
私の目の前の机には無数の魔石が置いてある。帰る際に「魔石があったら鑑定して報酬を出すから出してくれ。」と言ったら何百も置いていった。本来取りづらい魔石だが、スライムが解体することで簡単にとれると彼は言ったが。
「しかもこれ見ていると量だけでなく質も凄いですね。」
「ああ、この魔石はブースイーターのだな。」
ブースイーターはこの街周辺のモンスターの中では格段に難しいモンスターだ。あのスピードは初見ではなかなかクリアできない。多分あのエンジェルスライムが結界魔法を使って抑えたんだろう。(注:シンジは結界魔法の存在を忘れており使ってない。)
「しかし明日の試験、相手になりますかね?」
「さあな、一応呼んでいるから相手はさせるけどなんとも言えねえな。」
本当に早くランクを上げたいな。ジーの思っていることが何となくわたしにもわかってきた気がするよ。
「とにかくとんでもないもんを引き受けてしまったようだな。」
「まあ、気長にやってけばいいですよ。何だかんだギルドマスターも少し楽しみなんでしょ?」
「ああ、しばらくは退屈しないだろうな。あ!あいつが本当に家建ててるか見に行くか。」
「そうですね、今日の仕事はないので大丈夫ですね。」
「それじゃあ探しに行くか。」
~~~~~~~~
「この辺りがいいかな。」
俺は今家を建てる場所を探しに来ている。せっかく海の街ということで海の近くがいいな。ちょうど余ってるような土地もあるようだし。
「それじゃあまずは土を補強しないといけないかな。テイロ頼む。」
土地がボコボコだったのでテイロにならすように頼む。テイロは腕を伸ばすと一気にボコボコの土地を平らにならしていく。ものの五分で終わった。
「おー流石テイロだ。次は建築を頼めるか?」
『お任せくださいっす!』と元気よく腕をあげると、数匹の建築ができるミニスライムを連れてカバンから建材を取り出し一気に建てていく。頭の上ではリーンからもらった帽子が嬉しいのかいつもは出してない腕を出したまま帽子を持って嬉しそうに跳ねている。
「おー、シンジ。」
「あ、ギルドマスターと、副ギルドマスター。」
「おいおい、わたしのことは別に下の名前で呼んで構わんよ。というか本当にスライムが建ててるんだな。」
「ええ、本当ですね。」
二人は呆然とテイロ達が建てている家を見ている。あ、いつもより時間かかってるな。今回は定住するからかな。
「リーンは何をしているんだ?棚?」
『シンジ様のカバンとは別の場所に置いておきたいものがあるので仕分けできるように作っております。』と腕を揺らして伝える。カバンは時間が止まるから時間経過で変わったりするような素材がわからないな。
「な、何でスライムからポンポンと物が出てくるのよ。」
「あ、そうだ。よかったらごはんここで食べていきませんか?」
「いいのか?」
「ええ、せっかく来たんですから。それとも何か用事がございましたか?」
「いや、そんなことはない。それじゃお言葉に甘えようか。」
~~~~~~~~
一旦テイロには2階作成を中止してもらい、ご飯にした。今日はなるべく腕によりをかけようと、フワトロのオムレツとフレンチトーストを作った。
「うおー!うまいぞ!!」
「ここまでできるなんて。」
「みんないろんな作業ができるので料理は俺が担当しているんです。」
ただ最近はリーンが作ろうとしているからな。リーンには服だったりとかで世話になってるからいいんだけどな。
「それじゃあ、私たちは失礼するよ。また明日な。」
「はい。」
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あけましておめでとうございます!!
これからもこの作品『スライムと異世界冒険~追い出されたが実は強かった』をぜひぜひ読んでいってください。
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