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第5章 キエハナへ編
第54話 平原再び
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少し修正入れました。
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「おおーー!快晴だ!これもみんなが一生懸命作ったてるてる坊主のおかげだね。」
朝起きると窓から光が差し込んでくる。そしてみんなの体が崩れることはなかった。布団形態からいつものボール型に戻るとぴょんぴょんと跳ねて挨拶を交わしてくれる。夜晴れた後に探索に行ってくれたミニスライム達も捕まえたものを持ってきて誇らしげに跳ねている。
「早く朝ごはん食べて森を出ようか。」
ジーさんの言っていた日数よりも俺たちの足が速かったため今日の昼までには森を出られそうだ。ここの森にちょっと飽きてきたからな。
~~~~~~~~
歩き始めて2時間。時にはいのししのような食用の動物だったり、コボルトやゴブリンのような魔物も出てきた。ほとんどが俺が倒す前にミニスライム達が先読みしてぽよんぽよんと跳ねて溶解液を飛ばして一撃必殺で倒していく。こいつらの強さがいまいちわからない。毎回他の人から驚かれるんだよなー。でも今でこそあんまり雑魚モンスターを積極的には倒しに行かないアクアたちはさらに強いからな。
そして森からついに出て体中に太陽の光が当たる。
「あ、スライムだ。」
スライムを仲間にしている俺としてはあんまり倒したくは無いな。そう危惧するが杞憂だった。明らかに見つかる距離なのに野生のスライム達は気づいてないのかあたりを跳ねているだけだ。やっぱり知能が低いのか。前に話を聞いたのだが、スライムは基本自ら人を襲うことは無いらしい。だからえさを与えればテイム出来るほど簡単な存在らしい。だから高ランクほどスライムテイマーは少ない。でも俺はあの形や跳ねてる姿、見ているだけでときめいてしまう。
ヒュン
なんだ今の風は。するとアクアが『なんかすばしっこいモンスターが近くにいるのー。でも速過ぎて全然捕らえられない。』と見つけたはいいが困ったような感じで腕を揺らす。どうしようか。
「テイロは土魔法で囲むことできるか?むずかしいか、、あーー気にしなくて良いよ。」
俺の期待にこたえられなくてしょんぼりしてしまったテイロを持ち上げて頭部を撫でる。これ以上考えているとまた襲ってくるかもしれんな。
「リーンあいつを一発で倒せれるか?」
『そうですね、いけると思いますが溜めるのに2~3秒ほどかかります。』と腕を動かして伝えてくれた。
「十分だ。心配しなくて良いよ。ミニスライム達は背中のほうに張り付いてくれる?」
ミニスライム達の装備を少し変えてもらう。そしてもう一度あのモンスターのほうに近づく。近くではひゅんひゅんと風の音が聞こえる。モンスターが起こしているんだろう。
ヒュンヒュンヒュン
「そこだ!!」
攻撃してこようとした瞬間ギリギリでかわし腰を掴む。サルのようなモンスターでよかった。つかんだまま一緒に好転をしてそのままブリッジをする。後方回転足折固めだ。掴んだままジャーマンだともしかしたら持ち上げた瞬間にバク転でよけるかもしれなかった。プロレスラーのなかにも持ち上げられる勢いを逆に利用してかわす人もいる。
「ギャ~~~!」
モンスターは足をじたばたさせるが、俺のほうがパワーが上なのですぐには弾かれない。でも時間が経てば弾かれる。
「ピュー!」
横からリーンが風魔法でレーザーのような風がモンスターに突き刺さった。
「ギギギ、ガァ、」
リーンの風魔法がモンスターの心臓部に綺麗に突き刺さり完全に倒れた。ジタバタしていた足も力が抜けていた。
「ありがとうリーン、それに背中に張り付いてくれたミニスライム達も。」
後転するときに背中を痛めるかもと思い張り付いてもらったが、全く痛みを感じなかった。これならブレーンバスターとかも臆せずできるかも。そんな淡い期待を抱きながらキエハナへ進む。
~~~~~~~~
平原をしばらく歩くと、空気が少し変わり潮風のようなものが吹いている。おそらく海が近いからだろう。あと少しでつくのかな。まだ街が見えないからなんとも言えないが。
「ブフォーーー!!」
「うお、ブーボウか。そうだ、こいつをご飯にしよう。」
イノシシ型のモンスターで皮はそこまで価値はないが、中の肉はその巨体を支えるため筋肉が発達しているため味がいいらしい。
「さあ来い来い来い、」
ブーボウの動きに合わせて避ける。そして振り返った瞬間に膝蹴り。顎を的確に捉えられふらふらになったところで、首を剣で切って終わり。そしてアクア達は一斉に解体を始める。アクアが取れた顔の部分を、ミニスライム達はそれぞれが手分けをして部位ごとに解体する。ミニスライム達の連携は眼を見張るものがあり、切ったものを別のミニスライムに渡してすぐにカバンに入れることで最適解に近い解体をしていた。ちなみにアクアの解体はミニスライムよりも技術が高いため、自身よりも大きいものを体の中に入れ、見えないところで解体できるのだ。なのでアクアの解体は一見するとただ跳ねてるようにしか見えない。
そして俺の隣ではリーンが紅茶を入れてくれた。うーん美味しい。みんなにはいつも世話になってるし、キエハナでは美味しい魚料理を提供しよう。
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スライム達が頑張ってる姿を想像するとなんか可愛く感じてしまう今日この頃。
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「おおーー!快晴だ!これもみんなが一生懸命作ったてるてる坊主のおかげだね。」
朝起きると窓から光が差し込んでくる。そしてみんなの体が崩れることはなかった。布団形態からいつものボール型に戻るとぴょんぴょんと跳ねて挨拶を交わしてくれる。夜晴れた後に探索に行ってくれたミニスライム達も捕まえたものを持ってきて誇らしげに跳ねている。
「早く朝ごはん食べて森を出ようか。」
ジーさんの言っていた日数よりも俺たちの足が速かったため今日の昼までには森を出られそうだ。ここの森にちょっと飽きてきたからな。
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歩き始めて2時間。時にはいのししのような食用の動物だったり、コボルトやゴブリンのような魔物も出てきた。ほとんどが俺が倒す前にミニスライム達が先読みしてぽよんぽよんと跳ねて溶解液を飛ばして一撃必殺で倒していく。こいつらの強さがいまいちわからない。毎回他の人から驚かれるんだよなー。でも今でこそあんまり雑魚モンスターを積極的には倒しに行かないアクアたちはさらに強いからな。
そして森からついに出て体中に太陽の光が当たる。
「あ、スライムだ。」
スライムを仲間にしている俺としてはあんまり倒したくは無いな。そう危惧するが杞憂だった。明らかに見つかる距離なのに野生のスライム達は気づいてないのかあたりを跳ねているだけだ。やっぱり知能が低いのか。前に話を聞いたのだが、スライムは基本自ら人を襲うことは無いらしい。だからえさを与えればテイム出来るほど簡単な存在らしい。だから高ランクほどスライムテイマーは少ない。でも俺はあの形や跳ねてる姿、見ているだけでときめいてしまう。
ヒュン
なんだ今の風は。するとアクアが『なんかすばしっこいモンスターが近くにいるのー。でも速過ぎて全然捕らえられない。』と見つけたはいいが困ったような感じで腕を揺らす。どうしようか。
「テイロは土魔法で囲むことできるか?むずかしいか、、あーー気にしなくて良いよ。」
俺の期待にこたえられなくてしょんぼりしてしまったテイロを持ち上げて頭部を撫でる。これ以上考えているとまた襲ってくるかもしれんな。
「リーンあいつを一発で倒せれるか?」
『そうですね、いけると思いますが溜めるのに2~3秒ほどかかります。』と腕を動かして伝えてくれた。
「十分だ。心配しなくて良いよ。ミニスライム達は背中のほうに張り付いてくれる?」
ミニスライム達の装備を少し変えてもらう。そしてもう一度あのモンスターのほうに近づく。近くではひゅんひゅんと風の音が聞こえる。モンスターが起こしているんだろう。
ヒュンヒュンヒュン
「そこだ!!」
攻撃してこようとした瞬間ギリギリでかわし腰を掴む。サルのようなモンスターでよかった。つかんだまま一緒に好転をしてそのままブリッジをする。後方回転足折固めだ。掴んだままジャーマンだともしかしたら持ち上げた瞬間にバク転でよけるかもしれなかった。プロレスラーのなかにも持ち上げられる勢いを逆に利用してかわす人もいる。
「ギャ~~~!」
モンスターは足をじたばたさせるが、俺のほうがパワーが上なのですぐには弾かれない。でも時間が経てば弾かれる。
「ピュー!」
横からリーンが風魔法でレーザーのような風がモンスターに突き刺さった。
「ギギギ、ガァ、」
リーンの風魔法がモンスターの心臓部に綺麗に突き刺さり完全に倒れた。ジタバタしていた足も力が抜けていた。
「ありがとうリーン、それに背中に張り付いてくれたミニスライム達も。」
後転するときに背中を痛めるかもと思い張り付いてもらったが、全く痛みを感じなかった。これならブレーンバスターとかも臆せずできるかも。そんな淡い期待を抱きながらキエハナへ進む。
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平原をしばらく歩くと、空気が少し変わり潮風のようなものが吹いている。おそらく海が近いからだろう。あと少しでつくのかな。まだ街が見えないからなんとも言えないが。
「ブフォーーー!!」
「うお、ブーボウか。そうだ、こいつをご飯にしよう。」
イノシシ型のモンスターで皮はそこまで価値はないが、中の肉はその巨体を支えるため筋肉が発達しているため味がいいらしい。
「さあ来い来い来い、」
ブーボウの動きに合わせて避ける。そして振り返った瞬間に膝蹴り。顎を的確に捉えられふらふらになったところで、首を剣で切って終わり。そしてアクア達は一斉に解体を始める。アクアが取れた顔の部分を、ミニスライム達はそれぞれが手分けをして部位ごとに解体する。ミニスライム達の連携は眼を見張るものがあり、切ったものを別のミニスライムに渡してすぐにカバンに入れることで最適解に近い解体をしていた。ちなみにアクアの解体はミニスライムよりも技術が高いため、自身よりも大きいものを体の中に入れ、見えないところで解体できるのだ。なのでアクアの解体は一見するとただ跳ねてるようにしか見えない。
そして俺の隣ではリーンが紅茶を入れてくれた。うーん美味しい。みんなにはいつも世話になってるし、キエハナでは美味しい魚料理を提供しよう。
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スライム達が頑張ってる姿を想像するとなんか可愛く感じてしまう今日この頃。
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