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第5章 キエハナへ編
第52話 流石うちのスライム
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タイトル変更しました。
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怪我している女性を助けるために近づく。光魔法は極力使うなと言われている。どうしようかな。そんな風に考えているとリーンがチョンチョンと腕を伸ばして背中を突っつく。
「どうしたリーン?…って!?ポーション!?」
なんとリーンがポーションを持っていた。なぜ持ってるのか聞いたら『いろんな薬草を混ぜ合わせてポーションを作りました。ガラス瓶に入れれば怪しまれません。』とわしゃわしゃと腕を動かして伝えてくれた。たしかにそのままのポーションは信じられないな。
「流石だリーン、それじゃ使わせてもらう。どうぞ。」
そう言ってリーン特製ポーションをリーダー格のエルフに渡す。
「あ、ありがとう。……嘘!?これ上級ポーション!?しかも純度が高い。」
倒れている女性の傷はみるみるとなくなり、目を覚ました。そしてかけたエルフはなんか驚いてる。
「これどこに売ってたの!?こんな完璧なポーション見たことないわよ!!」
「え、これはうちのスライムのリーンが作ってくれたんです。」
「え、スライムが作った……?」
やはり信じられないようなので、リーンに実演してもらう。今度は先にガラス瓶を作ってもらい、そこにポーションを垂らしてもらった。いきなり体から出てもわからないだろうし。
「本当にできてる。信じられない光景だけど、信じるしかないわね。」
「あ、自己紹介がまだでしたね。俺は冒険者のシンジ。こっちは俺の従魔のスライム達、左からアクア、リーン、テイロ、………」
と俺の説明は簡素にし、スライム達の名前を1匹ずつ伝えていく。途中からなんか微妙な反応をされたのが気にかかるがまあいいか。
「私はチームリーダーのアイシャ、弓を使ってる。そしてこっちの剣使いがメルル、魔法使いがファル。」
「先程はポーションをくれてありがとう。」
「……どうも、」
「ああ、ファルは人付き合いが苦手でね。気にしないでくれ。悪いやつじゃないんだ。」
「あ、いえ。」
その後、彼女達は事の経緯を説明してくれた。近くにエルフの村があるそうで、彼女達はそこの探索チームらしい。モンスターの生息の調査でこの森に入ったそうだが、突然コボルトの大群に見つかってしまい、今に至る。
「君のことは詮索する気は無いが、君は本当にテイマーなのか?とてもじゃないが、テイマーの域を超えている。」
「一応テイマーです。職業もそう登録しています。それにスライム達も俺の仲間ですから。」
「そ、そうだな。ただ自身も戦うテイマーは中々見ないもんだから。冒険者ランクはいくつなんだ?」
「今はDランクです。」
「この強さでDランクなんて...」
~~~~~~~~~
「それじゃ俺はこれで。」
「ああ、本当にありがとう。今度会ったらぜひ私達の村に案内するよ。」
彼女たちはまだ探索の途中ということもあり、早々にわかれることになった。俺もなるべく早めにキエハナに行きたかったし。
「ピュー♪」
「リーンは嬉しそうだな。」
彼女らにもらった薬草がとても良い物だったようだ。 ついでにさっきマロが食べた薬草について聞いたら、『サイリ草』と言われる薬草で、特殊な魔力ポーションの材料になるほど貴重な薬草らしい。かなり高濃度の魔力があるため、マロは惹かれたんだろう。げっぷをした理由は結局わからずじまいになった。
~~~~~~~~~~
「今日はここまでにしようか。」
今日はコボルとの大群と戦ったのもあり、早めに切り上げた。俺の掛け声の呼応するかのように、テイロはカバンの中から建材を取り出す。そしてリーンは数匹のミニスライムを連れて周りの木の伐採を始めた。俺はただ待つのも暇なので調理器具を取り出して、夜ご飯を作る。そしてモンスターに襲われないようにミニスライム達に警戒を頼んだが、マロが俺たちを覆えるほどの大きさの結界を出してくれたので、残りのミニスライム達には皿の配膳やテイロの建築の手伝いを頼んだ。
今日はオムライスを作る予定だ。なんとバームにケチャップがあったのだ。なのでチキンライスが作れるのだ。グリーンピースが無いのがちょっと残念だが、鶏肉はコッコバードという鶏に似た魔物の肉を使った。卵もコッコバードの物を使った。
「お、テイロたちも作業が終わったようだね。それじゃ中に入ってご飯にしようか。」
マロにはいつものようにアクアの水を入れてあげる。まだスプーンは使えないようなので俺がマロに食べさせてる。ただ食事量は前の時とは大きく変わりアクアたちと変わらない量になった。よくわからないが、本人もよくわかってないようなので俺も特に気にしなかった。
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今回少し短めですいません。少しネタが尽きつつあり、更新が遅れる可能性があります。
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怪我している女性を助けるために近づく。光魔法は極力使うなと言われている。どうしようかな。そんな風に考えているとリーンがチョンチョンと腕を伸ばして背中を突っつく。
「どうしたリーン?…って!?ポーション!?」
なんとリーンがポーションを持っていた。なぜ持ってるのか聞いたら『いろんな薬草を混ぜ合わせてポーションを作りました。ガラス瓶に入れれば怪しまれません。』とわしゃわしゃと腕を動かして伝えてくれた。たしかにそのままのポーションは信じられないな。
「流石だリーン、それじゃ使わせてもらう。どうぞ。」
そう言ってリーン特製ポーションをリーダー格のエルフに渡す。
「あ、ありがとう。……嘘!?これ上級ポーション!?しかも純度が高い。」
倒れている女性の傷はみるみるとなくなり、目を覚ました。そしてかけたエルフはなんか驚いてる。
「これどこに売ってたの!?こんな完璧なポーション見たことないわよ!!」
「え、これはうちのスライムのリーンが作ってくれたんです。」
「え、スライムが作った……?」
やはり信じられないようなので、リーンに実演してもらう。今度は先にガラス瓶を作ってもらい、そこにポーションを垂らしてもらった。いきなり体から出てもわからないだろうし。
「本当にできてる。信じられない光景だけど、信じるしかないわね。」
「あ、自己紹介がまだでしたね。俺は冒険者のシンジ。こっちは俺の従魔のスライム達、左からアクア、リーン、テイロ、………」
と俺の説明は簡素にし、スライム達の名前を1匹ずつ伝えていく。途中からなんか微妙な反応をされたのが気にかかるがまあいいか。
「私はチームリーダーのアイシャ、弓を使ってる。そしてこっちの剣使いがメルル、魔法使いがファル。」
「先程はポーションをくれてありがとう。」
「……どうも、」
「ああ、ファルは人付き合いが苦手でね。気にしないでくれ。悪いやつじゃないんだ。」
「あ、いえ。」
その後、彼女達は事の経緯を説明してくれた。近くにエルフの村があるそうで、彼女達はそこの探索チームらしい。モンスターの生息の調査でこの森に入ったそうだが、突然コボルトの大群に見つかってしまい、今に至る。
「君のことは詮索する気は無いが、君は本当にテイマーなのか?とてもじゃないが、テイマーの域を超えている。」
「一応テイマーです。職業もそう登録しています。それにスライム達も俺の仲間ですから。」
「そ、そうだな。ただ自身も戦うテイマーは中々見ないもんだから。冒険者ランクはいくつなんだ?」
「今はDランクです。」
「この強さでDランクなんて...」
~~~~~~~~~
「それじゃ俺はこれで。」
「ああ、本当にありがとう。今度会ったらぜひ私達の村に案内するよ。」
彼女たちはまだ探索の途中ということもあり、早々にわかれることになった。俺もなるべく早めにキエハナに行きたかったし。
「ピュー♪」
「リーンは嬉しそうだな。」
彼女らにもらった薬草がとても良い物だったようだ。 ついでにさっきマロが食べた薬草について聞いたら、『サイリ草』と言われる薬草で、特殊な魔力ポーションの材料になるほど貴重な薬草らしい。かなり高濃度の魔力があるため、マロは惹かれたんだろう。げっぷをした理由は結局わからずじまいになった。
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「今日はここまでにしようか。」
今日はコボルとの大群と戦ったのもあり、早めに切り上げた。俺の掛け声の呼応するかのように、テイロはカバンの中から建材を取り出す。そしてリーンは数匹のミニスライムを連れて周りの木の伐採を始めた。俺はただ待つのも暇なので調理器具を取り出して、夜ご飯を作る。そしてモンスターに襲われないようにミニスライム達に警戒を頼んだが、マロが俺たちを覆えるほどの大きさの結界を出してくれたので、残りのミニスライム達には皿の配膳やテイロの建築の手伝いを頼んだ。
今日はオムライスを作る予定だ。なんとバームにケチャップがあったのだ。なのでチキンライスが作れるのだ。グリーンピースが無いのがちょっと残念だが、鶏肉はコッコバードという鶏に似た魔物の肉を使った。卵もコッコバードの物を使った。
「お、テイロたちも作業が終わったようだね。それじゃ中に入ってご飯にしようか。」
マロにはいつものようにアクアの水を入れてあげる。まだスプーンは使えないようなので俺がマロに食べさせてる。ただ食事量は前の時とは大きく変わりアクアたちと変わらない量になった。よくわからないが、本人もよくわかってないようなので俺も特に気にしなかった。
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今回少し短めですいません。少しネタが尽きつつあり、更新が遅れる可能性があります。
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