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第3章 次の街へ編
第28話 兆しが見えない
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ドラゴン。この世界ではどのくらい珍しいのか、どのくらいの強さなのかはわからないが、それでも今目の前にいるドラゴンのこの殺気のような魔力はまさに強者そのものだ。
魔法耐性も高い。リーンの風魔法が通らないとは思わなかった。俺の火魔法も全くダメージを与えれてない。力は言うまでもなく強い。
「結構危機的状況だな。っと!」
またしても腕を振るう。まだスピードは俺の方が速いから避けれるが、疲れた時が怖いな。集中力切らさないようにしないとな。
「『フレイムアロー』」
30本の火の矢を放った。これもやはり効いていない。全く動じない。ここまでくるとちょっとキツイな。
「グ、グガラーー」
「な、あぶねー!」
突然叫び声をあげ、火のブレスを吐いてきた。なんとか間一髪で避けたが、周りは燃え盛ってる。ミニスライム達はアクアとリーンが守ってくれてるようだから大丈夫だが、威力は凄そうだ。
俺は走り出して、ドラゴンの元に突っ込む。当然ドラゴンはそれに対応してくる。今までの敵は知能が低く、フェイントにも簡単にかかるが、ドラゴンはそうはいかなかった。紙一重でかわすも、すぐにまた腕を振ってくる。仕方なく後ろに下がる。
「速さでは勝ってるから撹乱して一気に倒すか」
もう一度走り出す。が、さっきとは違い常に『ファイアーアロー』を展開して打ち続け、ダメージは無いながらも気を取られてるうちに剣で体を斬る。
ガキン!
「な、硬え!」
振った剣はドラゴンの硬い鱗に弾かれた。この剣は確かにそこまでいい素材を使用してるわけではない。むしろバームで強い剣を手に入れる予定だった。
すると今度はドラゴンが火の玉を吐き出してきた。
「な、しまった!?グア!」
避ける暇がなく、急いでガードした。ガードさおかげで、あんまり吹っ飛ばされなかったが、痛い。異世界に来て多分本当の意味で始めてダメージをくらった。
「くっ、本当に強いな。」
小説とか漫画で、ドラゴンを簡単に屠ってるのを見てたせいで、過小評価してたけど、普通に考えたらこんな大きいやつとまともに戦えないよな。
「って、今更こんなこと言っても仕方ないな。」
今はとにかくこいつを倒すことだけを考えないと。体の表面は鱗に覆われ、剣は通らないし魔法も当然効きづらい。
「『ウィンドカッター』」
俺は風の刃を放った。
今までと違うのは、狙った場所が顔ということだ。見たところ顔には鱗のようなものが見受けられない。もしかしたらと思い放った。
「グ!」
「えっ!?」
なんと避けたのだ。首を傾けた。つまり顔は危ないということだ。効かないのら今まで通りにうければいいだけだから。これで少し希望が見えてきた。
再三走り込む。ドラゴンも火の玉を吐いて応戦するが、スピードで勝ってる俺からすればもうなんの問題もない。ひょひょいと避けて、一気に懐に駆け込む。
すると火の玉を吐かず、腕をふるって攻撃するが、これも避ける。そしてドラゴンの体に乗ったかる。そして、腕に魔力を込めて首元にラリアットを振り下ろす。
「クガア!」
ドラゴンの体が少しよろめいた。よしこれならいけるぞ。うわ、危ない。すぐに攻撃とは油断できない。でもこれでダメージは与えられた。よしこれならなんとかいけ……
「クギャアーーー!ウガラー!!」
「くっ!?なんだこれは。」
ドラゴンがいきなり叫び出した。そしてその直後に突風のようなものが吹き込んできた。少し空気が変わり、ドラゴンの目つきも変わってきた。
「これは怒らせたやつかな?」
できればさっきのままで戦いたかったんだが、見た目からもう怒ってるようにしか見えない。
「うわ!?速い!」
先程同様腕を振ってきたが、スピードが段違いに上がっている。さっきまでは余裕だったが、今のはギリギリだ。
「急いで倒さないと。」
走り込む。当然ドラゴンも反撃をする。それを紙一重で避ける。顔に魔法を叩き込む。
「『フレイムランス』」
火の槍をドラゴンの顔に突き刺す。さっきの反応であれば、効くはずだ。
「グル?」
「な、効いてない!?怒って強化されたのか。」
手応えはあったはずなのに全く効いてない様子。これ以上の火の魔法はもう無いぞ。ここで成長スキルの弱点が出てくるな。
俺のスキル成長(神)はとんでもないスピードでレベルが上がる上に、様々な種類のスキルも覚えることができる。これだけ見ると素晴らしいスキルにしか見えない。だが、このスキルには弱点がある。
武器スキルや魔法スキルというのは、最初に覚えれば、鍛錬無しにスキルが使えたり、魔法が放てたりすることができる。言わば、補助的な側面も持つ。
だが、俺の場合、覚えることはできるが、補助的役割を持たないため、鍛錬が必要になる。大皿を渡されても、何も入っていないようなもの。中身が無いから、なんの意味のないのだ。
だから未だに簡単な魔法スキルしかできない。アクアやリーンは補助的役割のスキルで魔法を持っているので、最初から使えてる。俺は2匹の魔法を使うことはできない。すでに覚えてるが、鍛錬が足りないからだ。
魔法耐性も高い。リーンの風魔法が通らないとは思わなかった。俺の火魔法も全くダメージを与えれてない。力は言うまでもなく強い。
「結構危機的状況だな。っと!」
またしても腕を振るう。まだスピードは俺の方が速いから避けれるが、疲れた時が怖いな。集中力切らさないようにしないとな。
「『フレイムアロー』」
30本の火の矢を放った。これもやはり効いていない。全く動じない。ここまでくるとちょっとキツイな。
「グ、グガラーー」
「な、あぶねー!」
突然叫び声をあげ、火のブレスを吐いてきた。なんとか間一髪で避けたが、周りは燃え盛ってる。ミニスライム達はアクアとリーンが守ってくれてるようだから大丈夫だが、威力は凄そうだ。
俺は走り出して、ドラゴンの元に突っ込む。当然ドラゴンはそれに対応してくる。今までの敵は知能が低く、フェイントにも簡単にかかるが、ドラゴンはそうはいかなかった。紙一重でかわすも、すぐにまた腕を振ってくる。仕方なく後ろに下がる。
「速さでは勝ってるから撹乱して一気に倒すか」
もう一度走り出す。が、さっきとは違い常に『ファイアーアロー』を展開して打ち続け、ダメージは無いながらも気を取られてるうちに剣で体を斬る。
ガキン!
「な、硬え!」
振った剣はドラゴンの硬い鱗に弾かれた。この剣は確かにそこまでいい素材を使用してるわけではない。むしろバームで強い剣を手に入れる予定だった。
すると今度はドラゴンが火の玉を吐き出してきた。
「な、しまった!?グア!」
避ける暇がなく、急いでガードした。ガードさおかげで、あんまり吹っ飛ばされなかったが、痛い。異世界に来て多分本当の意味で始めてダメージをくらった。
「くっ、本当に強いな。」
小説とか漫画で、ドラゴンを簡単に屠ってるのを見てたせいで、過小評価してたけど、普通に考えたらこんな大きいやつとまともに戦えないよな。
「って、今更こんなこと言っても仕方ないな。」
今はとにかくこいつを倒すことだけを考えないと。体の表面は鱗に覆われ、剣は通らないし魔法も当然効きづらい。
「『ウィンドカッター』」
俺は風の刃を放った。
今までと違うのは、狙った場所が顔ということだ。見たところ顔には鱗のようなものが見受けられない。もしかしたらと思い放った。
「グ!」
「えっ!?」
なんと避けたのだ。首を傾けた。つまり顔は危ないということだ。効かないのら今まで通りにうければいいだけだから。これで少し希望が見えてきた。
再三走り込む。ドラゴンも火の玉を吐いて応戦するが、スピードで勝ってる俺からすればもうなんの問題もない。ひょひょいと避けて、一気に懐に駆け込む。
すると火の玉を吐かず、腕をふるって攻撃するが、これも避ける。そしてドラゴンの体に乗ったかる。そして、腕に魔力を込めて首元にラリアットを振り下ろす。
「クガア!」
ドラゴンの体が少しよろめいた。よしこれならいけるぞ。うわ、危ない。すぐに攻撃とは油断できない。でもこれでダメージは与えられた。よしこれならなんとかいけ……
「クギャアーーー!ウガラー!!」
「くっ!?なんだこれは。」
ドラゴンがいきなり叫び出した。そしてその直後に突風のようなものが吹き込んできた。少し空気が変わり、ドラゴンの目つきも変わってきた。
「これは怒らせたやつかな?」
できればさっきのままで戦いたかったんだが、見た目からもう怒ってるようにしか見えない。
「うわ!?速い!」
先程同様腕を振ってきたが、スピードが段違いに上がっている。さっきまでは余裕だったが、今のはギリギリだ。
「急いで倒さないと。」
走り込む。当然ドラゴンも反撃をする。それを紙一重で避ける。顔に魔法を叩き込む。
「『フレイムランス』」
火の槍をドラゴンの顔に突き刺す。さっきの反応であれば、効くはずだ。
「グル?」
「な、効いてない!?怒って強化されたのか。」
手応えはあったはずなのに全く効いてない様子。これ以上の火の魔法はもう無いぞ。ここで成長スキルの弱点が出てくるな。
俺のスキル成長(神)はとんでもないスピードでレベルが上がる上に、様々な種類のスキルも覚えることができる。これだけ見ると素晴らしいスキルにしか見えない。だが、このスキルには弱点がある。
武器スキルや魔法スキルというのは、最初に覚えれば、鍛錬無しにスキルが使えたり、魔法が放てたりすることができる。言わば、補助的な側面も持つ。
だが、俺の場合、覚えることはできるが、補助的役割を持たないため、鍛錬が必要になる。大皿を渡されても、何も入っていないようなもの。中身が無いから、なんの意味のないのだ。
だから未だに簡単な魔法スキルしかできない。アクアやリーンは補助的役割のスキルで魔法を持っているので、最初から使えてる。俺は2匹の魔法を使うことはできない。すでに覚えてるが、鍛錬が足りないからだ。
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