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第2章 成長と訓練編
第18話 スライム踊る
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起きるとリーンが掛け布団をめくり始めた。本当にこの子はしっかりしてるな。隣のアクアなんか、布団が無くなったにもかかわらずまだ寝てる。
※この世界のスライムが寝ているかどうかは普通わかりませんが、シンジはそれすらも気づくほどのスライム好きなのでわかるのです。
「ありがとうリーン、アクアも起きろよ~。」
「ピュー!」
「キュ……キュ!」
リーンはお礼を言われ嬉しそうに腕を揺らしているが、アクアはまだ寝ぼけてるようだ。
そんなアクアとリーンを肩に乗せて、飯を食いに行く。降りて、ご飯を受け取りに行くとリーンも付いてくる。アクアもリーンについてくる。
受け取り皿を受け取るとリーンもアクアもだいぶ下から上に腕を伸ばして受け取る。その様子にほかの人から驚きの視線を感じる。
どうやって移動するのかと心配したが、体を伸ばして引っ込めてと這うように移動してうまく皿を持っていった。
意外と腕伸びるんだな。1メートルはあった気がする。しかもアクア達はだいたい20センチぐらいだからな。不思議だな。
朝ごはんを食べると、またしてもリーンはドレッシングという素晴らしいもの出してくれる。
しかし、昨日の摂取量より明らかに多いからなぜ出るのか聞いたところ『一度成分を知れば、ある程度は魔力と溶解液で創り出せます。』と言ってた。アイテム生成なのかな。
ご飯を食べ終え、部屋に戻って準備をする。剣を腰に下げ、グローブをはめて、スライム2匹を肩に乗せて今日も出発だ。
ギルドに行くと、「昨日ダンジョン制覇したばかりなのに、すごいですね。」と言われたが、一応逃げてる身でもあるので、ゆったりはしてられない。それに2匹ともやる気に満ちている。
「今日はどうしようかな。」
ん、薬草採集にしようかな。リーンも加わってかなり集めるのは速くなってるだろうから。
「今日はこの霊薬草って言う薬草採集のクエストにするけどいいかな。」
「キュー!」
「ピュー!」
2匹とも了承してくれた。Dランクのクエストが初めてだから結構緊張するな。というかクエスト自体まだそんなに受けてないしなあ。
門を出て、採集しに行こうと森の方へ行く。途中リーンが色々集めていたが、この子は特に賢いから食べてるわけではないだろうと特に何も言わなかった。
モンスターと出くわすが、だいたいアクアが「キュ~♪」と言いながら淡々と倒していくので、すぐに森についた。
森の中は思ったよりモンスターは少なかった。よく考えれば、狭いからそんなに繁殖しないのか。
虫もいるが、敵対はしてこないので基本スルーだ。極力倒さず進めたいしな。面倒だし。
「お、コボルト達か。」
コボルト3体に出くわす。
「アクアとリーン、1人1体倒すぞ。」
「キュー!」
「ピュー!」
俺は走り込み、剣を振ってくるところを避け、手にトラースキックを入れて剣を離した瞬間にDDTで一気に始末する。
ブレーンバスターとかやりたいけど、自分の体にかなり響くからまだやらないな。DDTも少し痛いし。
アクアとリーンは、それぞれ溶解液で剣を溶かして顔にも打ち出し、倒していく。そしてアクアが吸収、解体してそれをリーンがひょいひょいと俺のカバンに入れていく。
そして、ついに霊薬草の元にたどり着く。この薬草は、状態異常の万能薬として重宝される薬草のようだ。
だが、あまり数が見つからないようなので、少しランクが高いそうだ。ここにもノルマ20のうち5本しかない。ひとまず摘んでおく。
最後の一つを摘むところでリーンが俺の腕を止める。すると霊薬草を自分で掴み、それを取り込む。
「お、おい何やって…なんだみとけってことなのか?」
止めようとするも、リーンが俺を止める。そしてアクアを呼んで、腕をゆらゆら揺らして何かを伝える。するとアクアも理解したようで、リーンの前に立つ。
リーンが体から小さなものを取り出し、それを地面に埋める。そこにアクアが水魔法で埋めた箇所に水をかける。いつものような相手を倒すような水ではなく、じょうろの水のようだ。
そして、水をかけ終えた後、アクアとリーンが腕を伸ばして奇妙なダンスを踊り始める。何やってるんだ。
すると、埋めた箇所からポン!と芽が生え、さらにアクアが水をかけると、ニョキニョキと伸びていく。すると30本ぐらいの霊薬草が生えてきた。
それを摘んで、カバンにまたひょいひょい入れてく。終わると、アクアとリーンがぴょんぴょん跳ねて、腕を伸ばして褒めて欲しそうに震える。
「ありがとうな、アクア、リーン。俺のために頑張ってくれたんだな。」
「キュ~♪」「ピュ~♪」
2匹とも撫でると、嬉しそうぴょんぴょんと跳ね、2匹とも腕を伸ばしてハイタッチをする。ウンウン実に可愛らしい光景だ。
しかし、すごいな。まさか草を生やすなんて。(笑ってるわけではない)もしかしてあの小さいのは霊薬草の種だったのか。
スライム達がすごい働きをして、戻る途中で、何か騒がしい音がする。現場に行くと、羽の生えた小さな少女みたいなのが、他のモンスターに襲われてた。
「アクア、リーン。助けるぞ。」
「キュー!」「ピュー!」
-----------------------------------------------
ちなみに霊薬草を育てれた理由は、リーンが霊薬草を取り込みそこから種を取り出しそれを埋める。そのあと、アクアが水をかけましたが、アクアの出す水は通常とは違い、魔力がとても高い水だったので、急成長のできる土壌が完成したのです。
その後のダンスはアイテム生成の力を外部に使うためなのと、儀式的なものです。『スライム、栽培のダンス』とかですかね。
少し説明が長くなりましたが、そういう理由なのです。
※この世界のスライムが寝ているかどうかは普通わかりませんが、シンジはそれすらも気づくほどのスライム好きなのでわかるのです。
「ありがとうリーン、アクアも起きろよ~。」
「ピュー!」
「キュ……キュ!」
リーンはお礼を言われ嬉しそうに腕を揺らしているが、アクアはまだ寝ぼけてるようだ。
そんなアクアとリーンを肩に乗せて、飯を食いに行く。降りて、ご飯を受け取りに行くとリーンも付いてくる。アクアもリーンについてくる。
受け取り皿を受け取るとリーンもアクアもだいぶ下から上に腕を伸ばして受け取る。その様子にほかの人から驚きの視線を感じる。
どうやって移動するのかと心配したが、体を伸ばして引っ込めてと這うように移動してうまく皿を持っていった。
意外と腕伸びるんだな。1メートルはあった気がする。しかもアクア達はだいたい20センチぐらいだからな。不思議だな。
朝ごはんを食べると、またしてもリーンはドレッシングという素晴らしいもの出してくれる。
しかし、昨日の摂取量より明らかに多いからなぜ出るのか聞いたところ『一度成分を知れば、ある程度は魔力と溶解液で創り出せます。』と言ってた。アイテム生成なのかな。
ご飯を食べ終え、部屋に戻って準備をする。剣を腰に下げ、グローブをはめて、スライム2匹を肩に乗せて今日も出発だ。
ギルドに行くと、「昨日ダンジョン制覇したばかりなのに、すごいですね。」と言われたが、一応逃げてる身でもあるので、ゆったりはしてられない。それに2匹ともやる気に満ちている。
「今日はどうしようかな。」
ん、薬草採集にしようかな。リーンも加わってかなり集めるのは速くなってるだろうから。
「今日はこの霊薬草って言う薬草採集のクエストにするけどいいかな。」
「キュー!」
「ピュー!」
2匹とも了承してくれた。Dランクのクエストが初めてだから結構緊張するな。というかクエスト自体まだそんなに受けてないしなあ。
門を出て、採集しに行こうと森の方へ行く。途中リーンが色々集めていたが、この子は特に賢いから食べてるわけではないだろうと特に何も言わなかった。
モンスターと出くわすが、だいたいアクアが「キュ~♪」と言いながら淡々と倒していくので、すぐに森についた。
森の中は思ったよりモンスターは少なかった。よく考えれば、狭いからそんなに繁殖しないのか。
虫もいるが、敵対はしてこないので基本スルーだ。極力倒さず進めたいしな。面倒だし。
「お、コボルト達か。」
コボルト3体に出くわす。
「アクアとリーン、1人1体倒すぞ。」
「キュー!」
「ピュー!」
俺は走り込み、剣を振ってくるところを避け、手にトラースキックを入れて剣を離した瞬間にDDTで一気に始末する。
ブレーンバスターとかやりたいけど、自分の体にかなり響くからまだやらないな。DDTも少し痛いし。
アクアとリーンは、それぞれ溶解液で剣を溶かして顔にも打ち出し、倒していく。そしてアクアが吸収、解体してそれをリーンがひょいひょいと俺のカバンに入れていく。
そして、ついに霊薬草の元にたどり着く。この薬草は、状態異常の万能薬として重宝される薬草のようだ。
だが、あまり数が見つからないようなので、少しランクが高いそうだ。ここにもノルマ20のうち5本しかない。ひとまず摘んでおく。
最後の一つを摘むところでリーンが俺の腕を止める。すると霊薬草を自分で掴み、それを取り込む。
「お、おい何やって…なんだみとけってことなのか?」
止めようとするも、リーンが俺を止める。そしてアクアを呼んで、腕をゆらゆら揺らして何かを伝える。するとアクアも理解したようで、リーンの前に立つ。
リーンが体から小さなものを取り出し、それを地面に埋める。そこにアクアが水魔法で埋めた箇所に水をかける。いつものような相手を倒すような水ではなく、じょうろの水のようだ。
そして、水をかけ終えた後、アクアとリーンが腕を伸ばして奇妙なダンスを踊り始める。何やってるんだ。
すると、埋めた箇所からポン!と芽が生え、さらにアクアが水をかけると、ニョキニョキと伸びていく。すると30本ぐらいの霊薬草が生えてきた。
それを摘んで、カバンにまたひょいひょい入れてく。終わると、アクアとリーンがぴょんぴょん跳ねて、腕を伸ばして褒めて欲しそうに震える。
「ありがとうな、アクア、リーン。俺のために頑張ってくれたんだな。」
「キュ~♪」「ピュ~♪」
2匹とも撫でると、嬉しそうぴょんぴょんと跳ね、2匹とも腕を伸ばしてハイタッチをする。ウンウン実に可愛らしい光景だ。
しかし、すごいな。まさか草を生やすなんて。(笑ってるわけではない)もしかしてあの小さいのは霊薬草の種だったのか。
スライム達がすごい働きをして、戻る途中で、何か騒がしい音がする。現場に行くと、羽の生えた小さな少女みたいなのが、他のモンスターに襲われてた。
「アクア、リーン。助けるぞ。」
「キュー!」「ピュー!」
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ちなみに霊薬草を育てれた理由は、リーンが霊薬草を取り込みそこから種を取り出しそれを埋める。そのあと、アクアが水をかけましたが、アクアの出す水は通常とは違い、魔力がとても高い水だったので、急成長のできる土壌が完成したのです。
その後のダンスはアイテム生成の力を外部に使うためなのと、儀式的なものです。『スライム、栽培のダンス』とかですかね。
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