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第2章 成長と訓練編
第11話 支度
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あの事件から一夜。寝覚めは悪かった。俺がきたことで1人が職を失ってしまったのだ。たしかに汚点は向こうにあるが、それでも日本とは違う異世界だからか少しツライな。少し重い体を起こす。
「キュー、キュー。」
「あれ、アクア今日はいつもより早いね。ああ、お腹すいたのか。」
「キュー!」
今日もいつも通り、食堂へ行って朝ごはんを食べる。そして、準備をする。
今日は、パーティじゃなく、アクアと一緒にクエストをやっていく。昨日、ギルドマスターから言われた、アクアを狙うやつがいるかもしれない。それをいち早く改善するため、ランク上げと、レベル上げをする。
それと、今はわからないが、勇者達の動向、特にリドが俺を狙っているかわからない今、とにかくやられないためにも強くならないといけない。
ギルドへ行くと、いつもと違い俺への罵詈雑言は飛び交っていない。昨日、あの受付を一蹴したからか。少なくとも俺への評価は少し変わったかな?
クエストを見てみる。とりあえずレベル上げをしたいからモンスター系を受けたいが、思ったよりなかった。すると、珍しくいたギルドマスターから声をかけられる。
「シンジ、何かいいの見つかったか?」
「いえ、あまりいいのがないですね。」
「そういうと思って、これをお前さんに見せに来たんだ。」
ん?俺とアクアが、渡された書類を見てみる。中にはダンジョンと記されている。
「実はこの街から少ししたところに新しくダンジョンができたそうだ。」
「ダンジョンってできるものなんですか?」
「ああ、ダンジョンは魔力が極度に集中することによって起こる現象なんだ。そこにはモンスターがうようよいたり、宝物もあったりする。行く価値はあるんじゃないかと思ったんだが。」
おそらくギルドマスターは昨日言ったから、この話を俺に持ち込んだんだろう。俺みたいなGに渡すような件ではない。
「俺としては願っても無い話だけど、クリアできますかね?」
「んー、まぁそこは言っちゃあつまらないだろう。自分の目、耳、肌で感じることだな。」
どうやら教えてはくれない。まだ、モンスターの生態もわかってないそうだ。だが、俺に持ち込無ということは、流石にクソ強いモンスターは出ないということだろう。
「わかりました。それじゃあ準備して行ってきます。」
ダンジョン攻略の場合、一度受付の方に申請してから、受けないといけないようだ。無断で行った場合、無報酬だったり、謹慎生活を強いられる場合もあるそうだ。
ダンジョンに行くということで、買い物に行く。とりあえず野営できるようにテントを買いに来た。
「いらしゃい。お、君がギルドマスターが言ってた子か。ついてこい。」
どうやら俺がダンジョンに行くことを見越して話を通しておいたらしい。まぁ、この見た目でテントくださいは怪しいからな。
ついていくと、そこには多種多様なテントや他のキャンプグッズみたいなのがあった。そして、店員が見せてくれたテント、簡単な折りたたみ式で、人が4人分入りそうな広さだ。しかも防犯対策もあり、内側から一度魔力を注いだ者しか使えない優れもの。
「これが一つで30万ダリルだな。もちろんツケにしておいてもいいぞ。」
「いや、今ここで払いますね。」
カバンを確認すると、まだ41万ぐらい残ってた。
「うおぃ!まじか、払えるのかよ。ギルドマスターがツケにしとけと頼んでたのに。」
ギルドマスターむちゃくちゃ優しくないですか。話も通してくれたりと。
「それじゃああと、他にも欲しいのがあるので、それも一緒に払います。」
「おう。」
占めて、39万ダリルだった。金網やフライパンのような鉄の物に、剣を新調したからかな。用紙によると、ダンジョン攻略の日数が3日ほどらしい。今のままじゃあ、折れる可能性があったのだ。
「ありがとうございました。」
「おうよ、またこいよー。」
俺は店を後にし、八百屋や精肉店に向かった。休憩の際に、なるべく美味しいものを食べたいからだ。前に干し肉とかを食べたが、思ったよりきつかった。アクアは美味しそうに食べてたけど、俺はあまり合わなかった。
「よし、それじゃあ、ダンジョンの方へ行くか! 」
「キュー!」
いつものように門を出るが、いつもとは違う方角へ進む。徒歩で30分らしい。あ、ゴブリ…アクア倒すの早くない?道中は「ヤッホー」と楽しそうにアクアがどんどんモンスターを倒して行った。
そしてようやく到着した。
「おー、これがダンジョンかあ。」
「キュー。」
洞窟のような場所だった。用紙どうりだ。あ、ご丁寧に階段まであるよ。
「それじゃあ攻略していくぞー。」
「キュー!!」
カバンを持ち直し、アクアもしっかりと肩に乗る。降りてみると、松明のようなもので明かりがあった。中は結構入り組んでいた。
「お、早速モンスター。」
モグラみたいだな。土からいきなり出てきた。こちらに向かってくるので、飛び出してきたところを避けて、
「くらえ、トラースキック。」
後ろ向きになり、顔面めがけて横から蹴る。しっかりと入り、モグラは1発で、倒れた。するとアクアがぴょんとモグラの方へ行って早速吸収する。
「ちゃんと部位は残してよー。」
「キュー。」
「キュー、キュー。」
「あれ、アクア今日はいつもより早いね。ああ、お腹すいたのか。」
「キュー!」
今日もいつも通り、食堂へ行って朝ごはんを食べる。そして、準備をする。
今日は、パーティじゃなく、アクアと一緒にクエストをやっていく。昨日、ギルドマスターから言われた、アクアを狙うやつがいるかもしれない。それをいち早く改善するため、ランク上げと、レベル上げをする。
それと、今はわからないが、勇者達の動向、特にリドが俺を狙っているかわからない今、とにかくやられないためにも強くならないといけない。
ギルドへ行くと、いつもと違い俺への罵詈雑言は飛び交っていない。昨日、あの受付を一蹴したからか。少なくとも俺への評価は少し変わったかな?
クエストを見てみる。とりあえずレベル上げをしたいからモンスター系を受けたいが、思ったよりなかった。すると、珍しくいたギルドマスターから声をかけられる。
「シンジ、何かいいの見つかったか?」
「いえ、あまりいいのがないですね。」
「そういうと思って、これをお前さんに見せに来たんだ。」
ん?俺とアクアが、渡された書類を見てみる。中にはダンジョンと記されている。
「実はこの街から少ししたところに新しくダンジョンができたそうだ。」
「ダンジョンってできるものなんですか?」
「ああ、ダンジョンは魔力が極度に集中することによって起こる現象なんだ。そこにはモンスターがうようよいたり、宝物もあったりする。行く価値はあるんじゃないかと思ったんだが。」
おそらくギルドマスターは昨日言ったから、この話を俺に持ち込んだんだろう。俺みたいなGに渡すような件ではない。
「俺としては願っても無い話だけど、クリアできますかね?」
「んー、まぁそこは言っちゃあつまらないだろう。自分の目、耳、肌で感じることだな。」
どうやら教えてはくれない。まだ、モンスターの生態もわかってないそうだ。だが、俺に持ち込無ということは、流石にクソ強いモンスターは出ないということだろう。
「わかりました。それじゃあ準備して行ってきます。」
ダンジョン攻略の場合、一度受付の方に申請してから、受けないといけないようだ。無断で行った場合、無報酬だったり、謹慎生活を強いられる場合もあるそうだ。
ダンジョンに行くということで、買い物に行く。とりあえず野営できるようにテントを買いに来た。
「いらしゃい。お、君がギルドマスターが言ってた子か。ついてこい。」
どうやら俺がダンジョンに行くことを見越して話を通しておいたらしい。まぁ、この見た目でテントくださいは怪しいからな。
ついていくと、そこには多種多様なテントや他のキャンプグッズみたいなのがあった。そして、店員が見せてくれたテント、簡単な折りたたみ式で、人が4人分入りそうな広さだ。しかも防犯対策もあり、内側から一度魔力を注いだ者しか使えない優れもの。
「これが一つで30万ダリルだな。もちろんツケにしておいてもいいぞ。」
「いや、今ここで払いますね。」
カバンを確認すると、まだ41万ぐらい残ってた。
「うおぃ!まじか、払えるのかよ。ギルドマスターがツケにしとけと頼んでたのに。」
ギルドマスターむちゃくちゃ優しくないですか。話も通してくれたりと。
「それじゃああと、他にも欲しいのがあるので、それも一緒に払います。」
「おう。」
占めて、39万ダリルだった。金網やフライパンのような鉄の物に、剣を新調したからかな。用紙によると、ダンジョン攻略の日数が3日ほどらしい。今のままじゃあ、折れる可能性があったのだ。
「ありがとうございました。」
「おうよ、またこいよー。」
俺は店を後にし、八百屋や精肉店に向かった。休憩の際に、なるべく美味しいものを食べたいからだ。前に干し肉とかを食べたが、思ったよりきつかった。アクアは美味しそうに食べてたけど、俺はあまり合わなかった。
「よし、それじゃあ、ダンジョンの方へ行くか! 」
「キュー!」
いつものように門を出るが、いつもとは違う方角へ進む。徒歩で30分らしい。あ、ゴブリ…アクア倒すの早くない?道中は「ヤッホー」と楽しそうにアクアがどんどんモンスターを倒して行った。
そしてようやく到着した。
「おー、これがダンジョンかあ。」
「キュー。」
洞窟のような場所だった。用紙どうりだ。あ、ご丁寧に階段まであるよ。
「それじゃあ攻略していくぞー。」
「キュー!!」
カバンを持ち直し、アクアもしっかりと肩に乗る。降りてみると、松明のようなもので明かりがあった。中は結構入り組んでいた。
「お、早速モンスター。」
モグラみたいだな。土からいきなり出てきた。こちらに向かってくるので、飛び出してきたところを避けて、
「くらえ、トラースキック。」
後ろ向きになり、顔面めがけて横から蹴る。しっかりと入り、モグラは1発で、倒れた。するとアクアがぴょんとモグラの方へ行って早速吸収する。
「ちゃんと部位は残してよー。」
「キュー。」
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