スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya

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第1章 異世界召喚

第6話 アクア戦闘

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この後の説明はまず、ランクからだった。
 「冒険者は下からG~Sまであります。上がる条件はクエストの依頼数、質、また討伐してきたモンスターで判断します。またC以降は昇格テストがあります。ここまで大丈夫ですか。」
 「はい、大丈夫です。」

 「それでは、あとはクエストについてですが、自身のランクから上1つまでなら受けることが可能です。失敗した場合罰金もありますのでご注意ください、このあとはどうされますか?」

 「とりあえずクエスト一つ受けてみます。」
 「わかりました。」
俺はゴブリンの討伐のクエストを選んだ。まぁすでに何回も倒したことあるから大丈夫だろう。

準備しようと街中を見てみる。前は急ぎだったから食べ物もあまり買えなかったが、今は時間あるからゆっくり見物できる。アクアも特に問題ないようだ。

まずは武器屋で身なりを少し整える。ショートソードだと少し物足りないので、普通の剣を買う。あと、少し小さめのローブを着ておく。これで魔法の通りも良くなるし、いざとなれば顔も隠せる。

あと、魔導コンロというものも買った。アクアのおかげで肉が手に入ったが、調理しなければ特に意味がないので、鍋とかも買って道中は作ることにする。そうそう、オーク肉をこの前カバンから出したら綺麗なままだった。おそらくこのカバンは時間が止まる仕組みになっている。生肉が入るのはなかなか大きい。

他にもパンや水も買う。水はアクアも良く飲むから大量に買っておく。そしていよいよ門から出る。

昨日も通った草原。そこには何人かの冒険者もいた。だが冒険者は基本相互不干渉主義なのだ。これはモラルでもあり、法律でもある。もし、モンスターを押し付ければ即刻ムショ行きになる。俺はアクアとのんびりと旅していくからいいけど。

 「キュ!」
 「ゴブリンだな。5体か。アクアやるか?」
 「キュ♪」

肩からアクアを下ろす。アクアもやる気満々なようだ。

 「キュー!」

一気にゴブリンの方へ駆け出す。ゴブリンもアクアに合わせて棍棒を振る。

 「危ない!」

ゴブリンがアクア攻撃した。心配したがそれは杞憂だった。
 「キューー」

体に当たったはずの棍棒が、ポヨンと弾き返される。アクアにけがは無さそうだ。そしてそのまま体当たりして倒す。

 「キュー」

いつもの鳴き声だが、普通に水魔法を使ってる。ゴブリンたちを余裕で屠る。全て倒すとそのまま吸収する。レベルが上がったのか、昨日よりも速い。そして終わると俺の方に駆け寄って、足元をまわる。

 「おつかれ、良くやったな。」
 「キュ♪キュ♪」

褒めて撫でると喜んでるのか、元気よくポヨンと跳ねる。

この後もひたすらモンスターを倒していった。レベルもどんどん上がってった。

名前:シンジ=タダ
種族:人間
年齢:17
レベル:21
HP320/320
MP210/240
職業:テイマー
魔法:生活魔法、火魔法5、水魔法2、風魔法1、土魔法1、光魔法1
スキル:成長(神)、テイム(神)、剣術(中)、魔力上昇
武闘(中)
称号:異世界召喚者
従魔:アクア(スライム)


名前:アクア
種族:スライム
年齢:6日
HP:185/185 
MP105/120
レベル:15
魔法:水魔法6、
スキル:体当たり、高濃度溶解液、解体術、洗浄、消化(強)、
称号:シンジの従魔

うんうん。いい感じに強くなってきてるかな。アクアも溶解液が強化されて、ゴブリンたちの解体もすごい簡単にやってる。

 「ご飯にしようか。」
 「キュー♪」

今日は昨日アクアが解体してくれたオーク肉を使う。買ってきた魔導コンロと鍋を用意して、調味料もいくつか用意して。アクアも待ちきれないのかクルクル回っている。

うん。いい匂いもしてきた。そろそろ頃合いだな。

 「アクア、皿を頂戴。」

アクアに頼んで皿を持ってきてもらいそこに乗せる。そしてナイフで切って、あと、パンも用意して完成だ。

 「いただきます。」
 「キュー♪」

うん!?うまい。調味料をほとんど入れてないのにこのうまさか。オーク自体が美味しいのか。そういや前に食べた串焼きも美味しかったな。ここの肉は日本よりも美味いのかな。
パンをちぎったり、ステーキを切り分けて、アクアに食べさせる。
 
 「美味いか?」
 「キュー!」

美味しいらしい。すごいプルプルしている。食べる量がそこまでいらないからいい子だな。ただ水だけはとんでもなく飲む。多分俺より飲んでいる。ん?だから水魔法があんなに高いのか?分からんが。

 「ふー、美味しかったな。」
 「キュ♪」

後片付けをするが、皿に残った油とかをどうしようかと思ったが、うちにはアクアがいるじゃん。

 「この汚れを落とせる?」
 「キュ!」

任せろと、言うように跳ね、皿の方へ寄る。するとあっという間になくなり、皿も綺麗になった。鍋とかもついでに綺麗にしてもらった。アクア自身も満足してる。

 「それじゃあ、この後もゴブリン討伐頑張るか。」
 「キュー!キュ!?」

うん。どうした?いつもと少し反応が違う。すると向こうから傷を負った冒険者がいる。慌てて駆け寄る。

 「大丈夫ですか!」
 「討伐中にこいつが怪我しちまった。あいにくポーションは無いし、光魔法も使える奴がいない。あんたも見たところ使え無さそうだな。すまないな。」

光魔法?確かステータスにあったな。

 「俺なら光魔法使えます。」
 「え?」
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