仕方なく開拓者になったけど、膨大な魔力のおかげで最高の村ができそう

Miiya

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第27話 オーク蹂躙

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オークの群れに移動している間にその他の情報をスーちゃんはミニスーちゃんから聞いており「オークのほとんどが槍を持っており、中には盾を持っているものもいます」とのことだった。

そして先遣隊が観察している場所にスーちゃんたちが到着した。先遣隊の情報通りでオークは総勢38体いた。普段はせいぜい数体でしか行動をしないオークがこれだけの数、まして装備をすることもまれであるため何かがあったように感じる。

そしてスーちゃんは作戦を考え、「ミニスーちゃんたちは木々の上に隠れて魔法攻撃をするものと特攻するものに、エレルさんたちエルフは突撃をするミニスーちゃんたちの後方支援をお願いします」と触手で伝える全員が首をうなづき配置に着く。

そしてスーちゃんは全員が配置に着いたことを感じると、1匹オーク総勢38体の前にぴょんぴょんと跳ねる。

「グルル!!」

オークたちはスーちゃんを発見するとなめたような態度になる。一見スライムがオークに殺されに来たようにしか見えない。しかし、スーちゃんの作戦の1つでスーちゃんは自身の魔力を極限にまで隠して単なるスライムに見せていた。

そしてスーちゃんが触手を振った瞬間にそれぞれの位置から攻撃が始まる。スーちゃんの後ろからぴょんぴょんと突撃するミニスーちゃんたち。それに油断しているオークたちに背後から魔法攻撃を始めるミニスーちゃんたち。

オークは背後からの奇襲に焦り陣形を大きく崩してしまう。氷や火、水に土と様々な魔法攻撃が飛び交い、それぞれに対処することは大変困難であり次々に倒れていく。

魔法をなんとか掻い潜るオークはスーちゃんと共に突撃したミニスーちゃんに足止めを喰らい、エレルたちエルフの弓攻撃でたおされている。

「グル…グルルルーーア!!」

オークの群の中心に一際大きな個体がおり、そいつがこの群れのリーダー格である。なんとか逃れようとするもスーちゃんはそれを許さずに近寄る。

リーダー格のオークは群れの中では比較的いい装備をしており、盾も木材ではなく金属製に見える。しかしスーちゃんはそのすべてを嘲笑うかのように自慢の盾をいともたやすく溶解液でボロボロにしてしまう。

そして槍で突こうとするもただでさえ小さく当てづらい上にスーちゃんのスピードは目にも止まらないほどで当てられるはずもなかった。スーちゃんはオークの背後を取ると触手を硬化させオークの心臓部を一閃、オークは完全に沈黙した。

その後オークの群れを全て撃破したのを確認し、エルへの報告にエルフたちを行かせた。

そしてオークの返り血や氷や火など魔法攻撃で壊れ汚れている箇所の修復をミニスーちゃん達に任せ、スーちゃんはオークの解体と収納を始めた。

槍自体は粗末であったが解体して先についている石を再利用可能の状態に戻したりと使えるものをなるべく回収していく。

そしてすべての作業が完了したのを確認するとスーちゃんはミニスーちゃんに再び先遣隊として先に行ってもらいミニスーちゃんが触手を上げて移動したのを確認するとエルの元に戻った。
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感想 17

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みんなの感想(17件)

いの
2021.01.15 いの

25話の主人公のセリフの「久々な感じ」が「久々な漢字」になっていますよ!

解除
未来
2020.03.28 未来

とても面白く一気読みさせていただきました
これからの更新を楽しみに待っています

解除
matt
2020.01.09 matt

文章があまり上手くない様なので勉強した方がいいかと思います。

解除

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