仕方なく開拓者になったけど、膨大な魔力のおかげで最高の村ができそう

Miiya

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第22話 遂に完成!?

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あれからさらに日にちが経った。エルは変わらず毎日のように建築の様子、みんなの頑張りを身に回ってきていた。他の者たちはとにかく一生懸命に作業を進めていた。

温泉はエルの希望通りにラーちゃんが露天風呂を2か所作り、夜の風景が見やすい場所と朝日が見える場所に作った。

今はすべての建築が完了したとのほうこくを受けたエルが「みんなお疲れ!!完成したんだしさっそく食事スペースを使って宴会を開こう!」と提案したことにより宴会の準備が進んでいた。

この準備ももちろんスーちゃん主導のもと作業が進められていたが今回の建築で頑張りを見せたエルフとドッグマンはともに休憩していたので、新たに増えたミニスーちゃんたちが準備を進めていた。

ミニスーちゃんたちもある程度スーちゃんたちに似た能力を持っているため、地下室に保存してある獣の肉や畑で収穫された作物を体内に収納してキッチンに持って行ってた。

ぴょんぴょんと跳ねながら運ぶ姿はかわいらしくエルはその様子をみて悶絶しかけながらもスーちゃんたちと宴会の時に食べる料理などを考えていた。しかしすでに建設期間中の数日間の間にも他種族間での食事があったため特に好みなどに気をかける必要がなかったようだ。

そのことを事前に把握していたスーちゃんはラーちゃんに会場設営を任せてとにかく料理制作していた。エルフ族はそこまで多くは食べないが、ドッグマンに関してはよく食べるためかなりの量を作っている。なるべくレパートリーを多くしながらも量にも気遣っている。

「スーちゃんむっちゃ作るの早いねー」

エルは素直にスーちゃんを褒める。しかしこのスピードを国を代表するようなシェフが見れば騒然としてしまうだろう。おそらく3倍のスピードで仕上げているうえ質も勝るとも劣らないほど。

当然エルフ達にも衝撃を与えており、

「はは、スーちゃんさんは一体どこまで作るおつもりなんでしょうね」

「そんなことを言っても事実は変わらないわ。私たちは完成した料理を運ぶわよ」

エレル達は次々に完成されてく料理をパーティー会場に運んで行った。

~~~~~~~~~~~~~~~~

「はーーー気持ちいいーー」

「ピーーーー♪」

パーティーの設営が行われている中、エルとルーは完成したばかりの温泉に浸かっていた。

スーちゃんがいち早く温泉を利用して欲しいと頼んだのが表向きの理由ではあるが、裏ではパーティーの内容のサプライズを作戦していたのだ。

「しかし、ほんとうに広く作られてるよなー。だけどまだこの先も改良されてくのかな?スペースがまだ余っていたし」

現時点で既に全種族が収容しても余る広さであるが、この先の村の発展も見越していたラーちゃんは少しだけスペースを残していた。

「ピー!」

「ん?体洗って欲しいのか?そっか、羽だとうまく石鹸を使えなもんな」

エルはルーの要望にこたえ、石鹸を泡だててルーの綺麗な羽を丁寧に洗った。
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