21 / 27
第21話 ハッピーは仕事をしているのか
しおりを挟む
「しかし拠点もだいぶ広くなってきたかなー」
温泉建設地点からハッピーたちの食事スペースへ向かっているエル。温泉建設地点が東、食事スペースが西にあるということでかなりの距離を歩いている。
「どっかのタイミングでスーちゃんに道路作ってもらったりしようかな。これじゃあ足痛めるかもなー」
エルを除く全員がエルの魔力によって進化、強化されているためこの程度は気にしないのだが、エルはほぼ一般人なため少し森の道に苦労していた。
「しかし、この森本当に広いよなー。まあ俺は追い出されたようなもんだし今更な話な気がするけど」
~~~~~~~~~~~
「この辺だったよな、ハッピーたちが頑張ってる場所は」
30分ほどかけてようやく着いたエル。目線の先にはいろんな種族の者たちで色々なものを作っていた。
「ここって責任者って誰だったかな?」
この共同の食事スペースに関しての話は会議が終わった後に関係者間で話し合われたためエルはほとんど知らなかった。
ぴょこん
そこに助け船のようにスーちゃんがやってくる。
「あ!スーちゃんがいるじゃん!!スーちゃんはここの担当なの?」
エルはスーちゃんに駆け寄って抱き上げる。スーちゃんは当然のように魔力を摂取して嬉しそうにプルプル震える。
『私は全建設地点の担当ですよ。今日はここの監督に来たわけです』とエルに返答した。
「全部の建設地点でうごいてるの!?なんで頑張り屋さんなんだ、疲れとかないかな?」
エルは心配そうにスーちゃんの頭部を撫でるもスーちゃんは全く疲れてない様子で『みんなが真面目に頑張ってくれてるので負担はありませんよ。それより他のみんなにも声をかけてきてください』と触手で答える。
「そうだね、またしばらくしたらスーちゃんは別の地点に行くの?」
『そうですね、温泉の建設地点に様子を見に行くかもしれませんね。何かご要望が有ればまた言ってくださいね』と答えるとぴょんと降りて食事スペースに戻る。
「ハッピーはちゃんと仕事してるのかな。まだまだ子供っぽいところがあるからなー」
少し心配に感じながらもハッピーのもとに向かうエル。そんな心配とは裏腹にハッピーを中心として建設されていた。
「ハッピーさん、そっちはもう少し低めの位置でお願いします」
「ピィ!」
ハッピーは食事スペースの建設者の中でもかなり力持ちで力作業をエルフから指示をもらっていて動いているようだった。
ハッピーは特にサボることなく仕事を進めていってる。
「ハッピー!!お疲れ様ー!」
「ピィ!?ピイーーー♪」
ハッピーはエルの声に気づくとすぐさま駆けつけた。今度はギリギリで踏みとどまり頭をすりすりとエルの体に押し付ける。
何事かとエルフたちがハッピーのもとに行くとエルを見つけて、
「あ、エル様。どうかされたんですか?」
「みんなが頑張っている様子を見にきてるんだ。それでハッピーは真面目にやってる?」
「はい、最初は何か見つけるたびにどこかに行ってましたけどなんとなくなだめる方法を見つけてからはきちんとやっていますよ」
最初は何かあればすぐに仕事を中断してどこかに行ってたらしいがエルフはハッピーが仕事を完了するたびに褒めていたためハッピーも仕事を喜んでやり、集中するようになった。
「それならよかったよ、ハッピー完成させたらみんなで一緒に食べようね」
「ピイ!」
ハッピーは羽をバサバサと広げると作業に戻った。
エルは安心した様子で食事スペースを後にし家へと戻った。
温泉建設地点からハッピーたちの食事スペースへ向かっているエル。温泉建設地点が東、食事スペースが西にあるということでかなりの距離を歩いている。
「どっかのタイミングでスーちゃんに道路作ってもらったりしようかな。これじゃあ足痛めるかもなー」
エルを除く全員がエルの魔力によって進化、強化されているためこの程度は気にしないのだが、エルはほぼ一般人なため少し森の道に苦労していた。
「しかし、この森本当に広いよなー。まあ俺は追い出されたようなもんだし今更な話な気がするけど」
~~~~~~~~~~~
「この辺だったよな、ハッピーたちが頑張ってる場所は」
30分ほどかけてようやく着いたエル。目線の先にはいろんな種族の者たちで色々なものを作っていた。
「ここって責任者って誰だったかな?」
この共同の食事スペースに関しての話は会議が終わった後に関係者間で話し合われたためエルはほとんど知らなかった。
ぴょこん
そこに助け船のようにスーちゃんがやってくる。
「あ!スーちゃんがいるじゃん!!スーちゃんはここの担当なの?」
エルはスーちゃんに駆け寄って抱き上げる。スーちゃんは当然のように魔力を摂取して嬉しそうにプルプル震える。
『私は全建設地点の担当ですよ。今日はここの監督に来たわけです』とエルに返答した。
「全部の建設地点でうごいてるの!?なんで頑張り屋さんなんだ、疲れとかないかな?」
エルは心配そうにスーちゃんの頭部を撫でるもスーちゃんは全く疲れてない様子で『みんなが真面目に頑張ってくれてるので負担はありませんよ。それより他のみんなにも声をかけてきてください』と触手で答える。
「そうだね、またしばらくしたらスーちゃんは別の地点に行くの?」
『そうですね、温泉の建設地点に様子を見に行くかもしれませんね。何かご要望が有ればまた言ってくださいね』と答えるとぴょんと降りて食事スペースに戻る。
「ハッピーはちゃんと仕事してるのかな。まだまだ子供っぽいところがあるからなー」
少し心配に感じながらもハッピーのもとに向かうエル。そんな心配とは裏腹にハッピーを中心として建設されていた。
「ハッピーさん、そっちはもう少し低めの位置でお願いします」
「ピィ!」
ハッピーは食事スペースの建設者の中でもかなり力持ちで力作業をエルフから指示をもらっていて動いているようだった。
ハッピーは特にサボることなく仕事を進めていってる。
「ハッピー!!お疲れ様ー!」
「ピィ!?ピイーーー♪」
ハッピーはエルの声に気づくとすぐさま駆けつけた。今度はギリギリで踏みとどまり頭をすりすりとエルの体に押し付ける。
何事かとエルフたちがハッピーのもとに行くとエルを見つけて、
「あ、エル様。どうかされたんですか?」
「みんなが頑張っている様子を見にきてるんだ。それでハッピーは真面目にやってる?」
「はい、最初は何か見つけるたびにどこかに行ってましたけどなんとなくなだめる方法を見つけてからはきちんとやっていますよ」
最初は何かあればすぐに仕事を中断してどこかに行ってたらしいがエルフはハッピーが仕事を完了するたびに褒めていたためハッピーも仕事を喜んでやり、集中するようになった。
「それならよかったよ、ハッピー完成させたらみんなで一緒に食べようね」
「ピイ!」
ハッピーは羽をバサバサと広げると作業に戻った。
エルは安心した様子で食事スペースを後にし家へと戻った。
0
お気に入りに追加
2,040
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜
アノマロカリス
ファンタジー
主人公のテルパは、Sランク冒険者パーティーの有能なサポーターだった。
だが、そんな彼は…?
Sランクパーティーから役立たずとして追い出された…訳ではなく、災害級の魔獣にパーティーが挑み…
パーティーの半数に多大なる被害が出て、活動が出来なくなった。
その後パーティーリーダーが解散を言い渡し、メンバー達はそれぞれの道を進む事になった。
テルパは有能なサポーターで、中級までの攻撃魔法や回復魔法に補助魔法が使えていた。
いざという時の為に攻撃する手段も兼ね揃えていた。
そんな有能なテルパなら、他の冒険者から引っ張りだこになるかと思いきや?
ギルドマスターからの依頼で、魔王を討伐する為の養成学園の新人講師に選ばれたのだった。
そんなテルパの受け持つ生徒達だが…?
サポーターという仕事を馬鹿にして舐め切っていた。
態度やプライドばかり高くて、手に余る5人のアブノーマルな女の子達だった。
テルパは果たして、教え子達と打ち解けてから、立派に育つのだろうか?
【題名通りの女の子達は、第二章から登場します。】
今回もHOTランキングは、最高6位でした。
皆様、有り難う御座います。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
結婚した次の日に同盟国の人質にされました!
だるま
恋愛
公爵令嬢のジル・フォン・シュタウフェンベルクは自国の大公と結婚式を上げ、正妃として迎えられる。
しかしその結婚は罠で、式の次の日に同盟国に人質として差し出される事になってしまった。
ジルを追い払った後、女遊びを楽しむ大公の様子を伝え聞き、屈辱に耐える彼女の身にさらなる災厄が降りかかる。
同盟国ブラウベルクが、大公との離縁と、サイコパス気味のブラウベルク皇子との再婚を求めてきたのだ。
ジルは拒絶しつつも、彼がただの性格地雷ではないと気づき、交流を深めていく。
小説家になろう実績
2019/3/17 異世界恋愛 日間ランキング6位になりました。
2019/3/17 総合 日間ランキング26位になりました。皆様本当にありがとうございます。
本作の無断転載・加工は固く禁じております。
Reproduction is prohibited.
禁止私自轉載、加工
복제 금지.


1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。
下菊みこと
ファンタジー
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。
豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。
小説家になろう様でも投稿しています。

異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる