19 / 27
第19話 建築は進む
しおりを挟む
「精が出るねー。」
エルの拠点の今後の方針が決まってから2日、すでに各地で作業準備が終わり建築に入っていた。
「あ、エルさん。」
「あ、ターグス。調子はどうかな?」
「いやーエルさんのあの音頭のおかげもあってドッグマンだけでなくエルフたちもかなり気合が入ってるみたいですよ。」
ターグスはドッグマンとエルフたちを統率して共同スペースを作っているところである。この建築にはスライム族は誰も手伝ってない。
「なかなかエルフたちの意外な一面も発見できて、この作業も面白くなってるところですよ」
ターグスが言うにはエルフはそこまで力があるわけではないがそれを補って余りある技術力を有しており、特に技術を要される場面ではドッグマンの5倍のスピードで仕上げるほどだった。
「そうですね、私たちもドッグマンの持つパワーには思わず舌を巻きましたわ。あれだけの木材の量をいっぺんに持ってきますもん」
「そうだよねー、ドッグマンたちって見るからに力ありそうだよね!!この腕の筋肉の大きさとかすごいよね」
「まあわれらは戦いは基本肉弾戦で行うのでとにかく体を鍛えないといけなかったですからね」
「新しく木材持ってきました!!」
話が盛り上がる中、1人のドッグマンが新たに木材を持ってきたようだった。
「それじゃあ俺たちは作業を続行しますのでこれで失礼します。早めに木材は切っとけよ、エルフたちに加工してもらうからな」
「そうだね、じゃあ残りの作業も頑張ってね!」
ターグスは休憩中だったドッグマンに木材を適度な長さに切るように指示を出していた。また同様にエルフの人たちにも切った木を建物に使えるように仕上げるように指示を出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふー、ターグスたちは結構仲良くなってたな。うんうんいい感じだ」
エルはターグス達が頑張ってるのをしみじみと感じながら今度は温泉を建設している場所に向かって歩いていた。
「……そこはスーちゃんさんに任せて、私たちはこっちだ」
温泉建築予定からエレルの指示の声が聞こえてくる。実際エルフ族はかなり忙しく動きており、その額には汗が出ているほどだ。
「今日はかなり日差しが強いから無理は禁物だよ」
「あ、エル様。大丈夫ですよ、我々はこれでもまだ抑えてるほうですから」
「そう?ならいいけど。ところでどれぐらいかかりそうかな?」
「この調子でいくとあと4日ほどはかかりますかね。ですが途中でターグスさんたちが応援に来るそうでもう少し早くには終わりそうです」
「へー、俺も手伝える事とかあるかな?」
「いえいえ!!エル様にお手をわずらすわけにはいきませんよ。それにこうして見て回ってくださるだけでもありがたいですよ」
エレルはだいぶ強めにエルに大丈夫だと伝えた。エルには力仕事をさせたくないようである。
「まあ俺が入っても足引っ張るだけかもしれないからなー」
「では私はそろそろ持ち場に戻りますね。もしお時間があるようでしたらラーちゃんさんの方に行って見てはどうでしょう?」
「おお、ラーちゃんも確かここで頑張ってるもんね。よーし待っててよー」
エルはエレルに言われるがままにラーちゃんが担当している浴槽の方に走り去った。
「さ、外装を早く仕上げますよ。ラーちゃんさんのところもすぐに終わってしまいますよ」
エレルは再び作業に戻り他のエルフ族の者に指示を出した。
エルの拠点の今後の方針が決まってから2日、すでに各地で作業準備が終わり建築に入っていた。
「あ、エルさん。」
「あ、ターグス。調子はどうかな?」
「いやーエルさんのあの音頭のおかげもあってドッグマンだけでなくエルフたちもかなり気合が入ってるみたいですよ。」
ターグスはドッグマンとエルフたちを統率して共同スペースを作っているところである。この建築にはスライム族は誰も手伝ってない。
「なかなかエルフたちの意外な一面も発見できて、この作業も面白くなってるところですよ」
ターグスが言うにはエルフはそこまで力があるわけではないがそれを補って余りある技術力を有しており、特に技術を要される場面ではドッグマンの5倍のスピードで仕上げるほどだった。
「そうですね、私たちもドッグマンの持つパワーには思わず舌を巻きましたわ。あれだけの木材の量をいっぺんに持ってきますもん」
「そうだよねー、ドッグマンたちって見るからに力ありそうだよね!!この腕の筋肉の大きさとかすごいよね」
「まあわれらは戦いは基本肉弾戦で行うのでとにかく体を鍛えないといけなかったですからね」
「新しく木材持ってきました!!」
話が盛り上がる中、1人のドッグマンが新たに木材を持ってきたようだった。
「それじゃあ俺たちは作業を続行しますのでこれで失礼します。早めに木材は切っとけよ、エルフたちに加工してもらうからな」
「そうだね、じゃあ残りの作業も頑張ってね!」
ターグスは休憩中だったドッグマンに木材を適度な長さに切るように指示を出していた。また同様にエルフの人たちにも切った木を建物に使えるように仕上げるように指示を出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふー、ターグスたちは結構仲良くなってたな。うんうんいい感じだ」
エルはターグス達が頑張ってるのをしみじみと感じながら今度は温泉を建設している場所に向かって歩いていた。
「……そこはスーちゃんさんに任せて、私たちはこっちだ」
温泉建築予定からエレルの指示の声が聞こえてくる。実際エルフ族はかなり忙しく動きており、その額には汗が出ているほどだ。
「今日はかなり日差しが強いから無理は禁物だよ」
「あ、エル様。大丈夫ですよ、我々はこれでもまだ抑えてるほうですから」
「そう?ならいいけど。ところでどれぐらいかかりそうかな?」
「この調子でいくとあと4日ほどはかかりますかね。ですが途中でターグスさんたちが応援に来るそうでもう少し早くには終わりそうです」
「へー、俺も手伝える事とかあるかな?」
「いえいえ!!エル様にお手をわずらすわけにはいきませんよ。それにこうして見て回ってくださるだけでもありがたいですよ」
エレルはだいぶ強めにエルに大丈夫だと伝えた。エルには力仕事をさせたくないようである。
「まあ俺が入っても足引っ張るだけかもしれないからなー」
「では私はそろそろ持ち場に戻りますね。もしお時間があるようでしたらラーちゃんさんの方に行って見てはどうでしょう?」
「おお、ラーちゃんも確かここで頑張ってるもんね。よーし待っててよー」
エルはエレルに言われるがままにラーちゃんが担当している浴槽の方に走り去った。
「さ、外装を早く仕上げますよ。ラーちゃんさんのところもすぐに終わってしまいますよ」
エレルは再び作業に戻り他のエルフ族の者に指示を出した。
0
お気に入りに追加
2,040
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
結婚した次の日に同盟国の人質にされました!
だるま
恋愛
公爵令嬢のジル・フォン・シュタウフェンベルクは自国の大公と結婚式を上げ、正妃として迎えられる。
しかしその結婚は罠で、式の次の日に同盟国に人質として差し出される事になってしまった。
ジルを追い払った後、女遊びを楽しむ大公の様子を伝え聞き、屈辱に耐える彼女の身にさらなる災厄が降りかかる。
同盟国ブラウベルクが、大公との離縁と、サイコパス気味のブラウベルク皇子との再婚を求めてきたのだ。
ジルは拒絶しつつも、彼がただの性格地雷ではないと気づき、交流を深めていく。
小説家になろう実績
2019/3/17 異世界恋愛 日間ランキング6位になりました。
2019/3/17 総合 日間ランキング26位になりました。皆様本当にありがとうございます。
本作の無断転載・加工は固く禁じております。
Reproduction is prohibited.
禁止私自轉載、加工
복제 금지.
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。
下菊みこと
ファンタジー
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。
豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。
小説家になろう様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる