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第10話 森の異変
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「おはよーみんな。」
朝起きて、スーちゃんラーちゃんベッドから立ち上がる。ハッピーはまだ寝ているようで「ピイー……」と寝息を立てて寝ている。
「それじゃあ先に畑に行くね。」
静かにスーちゃんラーちゃんに伝え畑に行くことに決めた。いつも朝ごはんの時間にはスイちゃんやコカトリス小屋のミニスーちゃんが家に戻ってくるが、今日は早起きしたから朝どんなことしているか見にいこうと思った。
「ここの道も早く舗装しないとな。ゴツゴツで歩きにくいな。」
スーちゃんたちスライム一族は跳ねて移動しているためあんまり問題がないらしい。
「さてと、畑はどうなって……!?」
そこにはスイちゃんたちがぴょーんぴょーんと高く跳ねていた。まるで踊りのように。
「何やってるの?こうすると野菜たちがより良く育つの?すごいね。」
踊りをやめた1匹のスイちゃんに話を聞いた。毎日朝昼晩に計3回やるらしい。理由はわからないが育ってくれるのならありがたい。
「今からご飯食べるよ、一緒に食べようよ。」
エルはそう言ってスイちゃんたちに家に戻るように促した。すると、スイちゃんたちは籠から1つトマトを出してエルに渡す。
「これはトマト?今日獲れたばかりなの?このまま食べることができる?それじゃあ一口。ん!?美味しい!!」
すごいみずみずしい!それに加えて酸味と甘みがいい具合にマッチしている。
「これを持って行ったらスーちゃんに喜ばれるかな。他にも野菜があるの?なら一緒に持って行こうか。」
エルがそう提案すると、スイちゃんたちは自分たちの体に野菜を取り込み収納した。
最近はスーちゃんが料理を作ってくれるからかなり助かってる。俺じゃああんま美味しいのは作れないからな。
「コカトリスたちもおはよー。」
「クエーー!」
うんうん、今日も元気がいいな。管理スライムのミニスーちゃんたちも頑張ってくれてるようだし。
~~~~~~~~
「おーいスーちゃん!野菜を持ってきたよー!」
家に帰ってきてスーちゃんに声をかける。スーちゃんは料理をしていた。ラーちゃんが発掘してきた火の魔石を使ったキッチンですでにスープを作っている。ちなみに今はヒカちゃんではなくちゃんとした光の魔石で明かりを出している。
「ピイー!」
「お、ハッピーは待ちきれないようだね。」
ハッピーはすでに椅子に座って料理が来るのを待っていた。スイちゃんたちは体内に収納していた野菜をスーちゃんに渡していく。渡し終わると机の方に乗っかった。
「みんなもスーちゃんの料理が楽しみなようだね。」
スーちゃんはスイちゃんにもらった野菜でサラダも作っていた。エルの健康に気遣っている。偏った食事をしないように食事管理は徹底している。ただ調味料がないためスーちゃんは味付けに困っていた。
「ん!美味しい!」
「ピイー!」
俺は心の底から叫んだ。ハッピーも美味しいようで鳴きながらどんどん食べる。ラーちゃんやほかのミニスライムたちも震わせながら食べていく。
エルたちが使っている食器はスーちゃん特製のガラス皿だよ。スーちゃんたちは自身の溶解液を加工することでガラス細工ができる。スープ用の鍋はラーちゃんが発掘した鉄を使っている。
~~~~~~~~
「今日は何をしようか。」
「ピイー♪」
「ん?今日は森の散策がしたい?わかった。スーちゃんとヒカちゃんたちもついてきてくれるかな?」
エルに呼ばれたスーちゃんたちは隊形を組んで、先頭をスーちゃん、そしてエルを囲むようにヒカちゃんたちが並んでいる。エルを守るための最善の陣形をとった。ハッピーはエルの隣だ。
「それじゃあ、しゅっぱーつ!」
今日こそは剣を使ってモンスターたちを狩ってやるぞ!
歩いて30分が経った頃。エルが疲れて石の上に座って休憩している時だった。
「………きゃー!」
「ん?なんだ!?どこから聞こえたんだ?」
突然女性の悲鳴が聞こえた。それと同時にハッピーがピューンと向かっていった。
「あ、待ってよハッピー!スーちゃんたち、俺たちも急いで行こう。」
エルの声に応えるように触手を上げてスーちゃんたちはぴょんぴょんと声が聞こえた方向に進んだ。
「ピイー!」
「ガーー!」
「ん?あれはグリズリーか?」
ハッピーを追いかけ、ようやく追いついたと思ったら既に戦闘が起こってた。そしてハッピーがちょうどグリズリーを倒したところだった。
「ピイー♪」
「うん、ハッピー良くやったね!」
「あの、」
ん?誰だ。後ろから急に女性の声が聞こえた。後ろを振り返ると、耳が長い女性が数人いた。
「もしかして、エルフですか?」
「はい、実は先ほどグリズリーに襲われていたのですが、その子に助けてもらったんです。」
「そっかー、傷はだいじょうぶ?スーちゃんなんとかできるかな?え、近づいてみろって?」
スーちゃんに言われ、エルフたちに近づいてみる。
「ん!?なんですかこの魔力量は!?」
エルフたちはエルの魔力に気づいた。エルフは人間よりも魔力に敏感なためエルの魔力に気づいた。
朝起きて、スーちゃんラーちゃんベッドから立ち上がる。ハッピーはまだ寝ているようで「ピイー……」と寝息を立てて寝ている。
「それじゃあ先に畑に行くね。」
静かにスーちゃんラーちゃんに伝え畑に行くことに決めた。いつも朝ごはんの時間にはスイちゃんやコカトリス小屋のミニスーちゃんが家に戻ってくるが、今日は早起きしたから朝どんなことしているか見にいこうと思った。
「ここの道も早く舗装しないとな。ゴツゴツで歩きにくいな。」
スーちゃんたちスライム一族は跳ねて移動しているためあんまり問題がないらしい。
「さてと、畑はどうなって……!?」
そこにはスイちゃんたちがぴょーんぴょーんと高く跳ねていた。まるで踊りのように。
「何やってるの?こうすると野菜たちがより良く育つの?すごいね。」
踊りをやめた1匹のスイちゃんに話を聞いた。毎日朝昼晩に計3回やるらしい。理由はわからないが育ってくれるのならありがたい。
「今からご飯食べるよ、一緒に食べようよ。」
エルはそう言ってスイちゃんたちに家に戻るように促した。すると、スイちゃんたちは籠から1つトマトを出してエルに渡す。
「これはトマト?今日獲れたばかりなの?このまま食べることができる?それじゃあ一口。ん!?美味しい!!」
すごいみずみずしい!それに加えて酸味と甘みがいい具合にマッチしている。
「これを持って行ったらスーちゃんに喜ばれるかな。他にも野菜があるの?なら一緒に持って行こうか。」
エルがそう提案すると、スイちゃんたちは自分たちの体に野菜を取り込み収納した。
最近はスーちゃんが料理を作ってくれるからかなり助かってる。俺じゃああんま美味しいのは作れないからな。
「コカトリスたちもおはよー。」
「クエーー!」
うんうん、今日も元気がいいな。管理スライムのミニスーちゃんたちも頑張ってくれてるようだし。
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「おーいスーちゃん!野菜を持ってきたよー!」
家に帰ってきてスーちゃんに声をかける。スーちゃんは料理をしていた。ラーちゃんが発掘してきた火の魔石を使ったキッチンですでにスープを作っている。ちなみに今はヒカちゃんではなくちゃんとした光の魔石で明かりを出している。
「ピイー!」
「お、ハッピーは待ちきれないようだね。」
ハッピーはすでに椅子に座って料理が来るのを待っていた。スイちゃんたちは体内に収納していた野菜をスーちゃんに渡していく。渡し終わると机の方に乗っかった。
「みんなもスーちゃんの料理が楽しみなようだね。」
スーちゃんはスイちゃんにもらった野菜でサラダも作っていた。エルの健康に気遣っている。偏った食事をしないように食事管理は徹底している。ただ調味料がないためスーちゃんは味付けに困っていた。
「ん!美味しい!」
「ピイー!」
俺は心の底から叫んだ。ハッピーも美味しいようで鳴きながらどんどん食べる。ラーちゃんやほかのミニスライムたちも震わせながら食べていく。
エルたちが使っている食器はスーちゃん特製のガラス皿だよ。スーちゃんたちは自身の溶解液を加工することでガラス細工ができる。スープ用の鍋はラーちゃんが発掘した鉄を使っている。
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「今日は何をしようか。」
「ピイー♪」
「ん?今日は森の散策がしたい?わかった。スーちゃんとヒカちゃんたちもついてきてくれるかな?」
エルに呼ばれたスーちゃんたちは隊形を組んで、先頭をスーちゃん、そしてエルを囲むようにヒカちゃんたちが並んでいる。エルを守るための最善の陣形をとった。ハッピーはエルの隣だ。
「それじゃあ、しゅっぱーつ!」
今日こそは剣を使ってモンスターたちを狩ってやるぞ!
歩いて30分が経った頃。エルが疲れて石の上に座って休憩している時だった。
「………きゃー!」
「ん?なんだ!?どこから聞こえたんだ?」
突然女性の悲鳴が聞こえた。それと同時にハッピーがピューンと向かっていった。
「あ、待ってよハッピー!スーちゃんたち、俺たちも急いで行こう。」
エルの声に応えるように触手を上げてスーちゃんたちはぴょんぴょんと声が聞こえた方向に進んだ。
「ピイー!」
「ガーー!」
「ん?あれはグリズリーか?」
ハッピーを追いかけ、ようやく追いついたと思ったら既に戦闘が起こってた。そしてハッピーがちょうどグリズリーを倒したところだった。
「ピイー♪」
「うん、ハッピー良くやったね!」
「あの、」
ん?誰だ。後ろから急に女性の声が聞こえた。後ろを振り返ると、耳が長い女性が数人いた。
「もしかして、エルフですか?」
「はい、実は先ほどグリズリーに襲われていたのですが、その子に助けてもらったんです。」
「そっかー、傷はだいじょうぶ?スーちゃんなんとかできるかな?え、近づいてみろって?」
スーちゃんに言われ、エルフたちに近づいてみる。
「ん!?なんですかこの魔力量は!?」
エルフたちはエルの魔力に気づいた。エルフは人間よりも魔力に敏感なためエルの魔力に気づいた。
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