それは確かに愛だった

都心に住んでいる、久遠 永久 は両親が有名な写真家で将来が言わずとも決まっていること以外は他の人と何も変わらない高校3年性だ。自分が撮った写真をコンクールに応募し、最優秀賞を撮っても「久遠さんの息子さんの写真なら凄いのは当たり前」などと理屈にもならないような感想を述べられる。それが段々嫌になり僕自身の写真を見てくれる人はいないと自己嫌悪に陥っていく。彼は必死に良い写真を撮ろうと、世界的に写真家“水瀬 碧”の写真集を見て、それを真似するようになり、写真で必要な“自分の世界”を失っていく。それを見かねた彼の両親は彼に夏休みの間、祖父母の家に行くことを提案する。祖父母が住んでいるのは人口1万人弱の自然で溢れる島だった。そこで彼は細身の女の子に出会い距離が縮まっていく。彼女は実は水瀬 碧だった。しかし、彼女には大きな秘密があってー?!

2人は笑う。それは本当に愛だったねと。
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