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「ほら、さっさと出るんだっ」
いつも不機嫌そうだった母親から投げつけられた声は、底冷えするような冷たさを孕んでいた。
居心地が良いとはとても言えない家ではあったが、物心ついてからずっと暮らしていた場所からハァルが引きずり出されたのは十五日程前のこと。
「穀潰しには出て行って貰うよ。赤ん坊の頃に拾ってやって今まで育ててやったんだ。感謝するんだねっ」
え、僕、赤ちゃんの頃に拾われた……?
乱暴に手を摑んだ母親に吐き捨てるように言われた言葉は、ハァルの心に残酷に響いた。
混乱し呆然としたまま荷馬車に乗せられたハァルは、そのまま森の入り口で降ろされてしまう。
「そこを真っ直ぐ行くんだよ。ほら、さっさと歩け。この愚図がっ」
荷馬車で散々にハァルを詰り罵った女は、鬼のような形相で拳を振り上げ、立ちすくむハァルを大声で追い立てた。
慣れない暴力の気配に怯えたハァルは為す術も無く森の奥へ足を運ぶ。
泣きながら歩く身体には枝や小石でたくさんの傷が出来たが、それよりも酷い言葉に切り裂かれた心のほうが傷は深く生々しい。それはしばらく身動きも出来ないほどハァルを打ちのめした。
しばらくはぼんやりして過ごしたハァルだったが、子供の頃から感じていた両親の冷たい態度の理由はそれだったのかと納得も出来た。
もともとハァルは感情も言葉も上手く外に出せず、動作も鈍くぼんやりと一日を過ごす子供だった。
頭の中ではいろんな言葉が渦巻いていたが、きつい吃りで上手く喋ることの出来ないハァルにはそれを人に伝えることは容易なことではなかったのだ。
そんなハァルだったが、実は脳内には誰よりも豊富な知識が渦巻き、世界中のいろんな事柄を知っていて、それは不思議なことに誰に教わったわけでもない頭の中に最初から存在するものであった。
その知識を人に伝えることさえ出来れば、もしかしたら両親の彼への評価は違っていたかもしれないが、残念なことにハァルが話そうとする努力を汲み取る人間は周囲に存在しなかった。
それどころか、ハァルの聞き取りづらい言葉は、いつも両親を苛立たせるだけの結果しか残さない。
そんなハァルに両親が唯一求めたのは、この世の者とは思えないほどの輝くような美貌と華奢な骨格が作り上げるたおやかな肢体を美しく保つことだった。
「愚図で役立たずでも、お前はただ、そこにいて微笑んでいればいい。お前は大事な大事な家族なのだから。ああ、ぶつけたり転んだりして身体に傷でもつけたら大変だ。座っていなさい。それに喋るのは疲れるだろう? お前は黙っていればいいんだよ」
両親により必要以上に動いたり喋ったりすることを制限されていたハァルは、時たまかけられる猫なで声のそれを悲しく感じながら、人並みに出来ることなど何一つない自分がこれ以上迷惑をかけて嫌な顔をされるよりは、と両親の庇護の下、言いつけを守り大人しく家の中で過ごしていた。
成長がとても遅く、いつまでたっても子供のような背丈で体格もか細い、そんなハァルを心配した年の離れた兄が、頻繁に遊びに来てくれるのが唯一の楽しみだった。
村で一番の出世頭と言われていた兄は、読み書き算術を得意として、がっしりとした体格にも恵まれた両親自慢の息子で、村から少し離れた位置にある街に屋敷を持ち大きな商いをしていた。
絵本や服、身の回りの物を揃えてくれ何くれとなく面倒を見てくれていたが、なぜかそんな兄が相手でも心から全てを許すことが出来ず、ハァルは常に孤独に苛まれていた。
ハァルが成人したら迎えに来るからと、何度も繰り返しながら兄が優しく頭を撫でてくれたのを覚えている。
「お前も十五歳になったのだから、そろそろ家の為になることをして貰うよ」
王都に行くのでしばらく遊びに来られないと残念そうに兄が出立した翌日、突然そんなことを告げた両親の手で、ハァルは資産家で有名な村長の家に連れて行かれた。
「おお、本当に、なんと美しい」
そこで待ち構えていたのは色黒で身体中が筋肉の塊のような大男だった。
村長の息子であるその男は厭らしげな笑いを浮かべ、両親に置き去られ怯え立ちすくむハァルの全身を舐め回すようにじっくりと眺めると、無言で寝室に連れ込んだ。
何も喋れない上に痴呆だ、と事前に聞いていた男はハァルを物のように扱うことに躊躇いがない。
いくつかの禁止事項はさえ守れば、その身体を味わうことが出来るのだと、欲望を滾らせた男は荒々しくハァルの服を捲りあげた。
こわい、やだ、こわい、こわいっ、助けて、助けてっ。
服はあっという間に剥ぎ取られ、ゴツゴツと固い手のひらが薄い皮膚を性急に弄り、擦られた肌が痛くて上げそうになった悲鳴をハァルは必死に耐える。
ぬめぬめとした唇がハァルの身体のあちこちを這いまわり、執拗に全身をペロペロと舐められるのが不気味で気持ち悪かった。
うっ、うぅっ、と時たま大男が洩らすくぐもった唸り声や、生臭さにハァルは生きた心地もしない。
ただひたすらに、動かず声を出さずにいろ。と両親に言い含められたことを守り、ハァルは我慢し通した。
「よく、勤めてくれたね。村長もお喜びだった。お前のおかげで一年は贅沢に暮らせる。よくやった」
恐怖に身体を強張らせ青褪めた顔を涙で濡らしたハァルを両親は見たことも無い嬉しげな笑顔で抱きしめた。
両親から褒められたのも抱擁されたのもこの時が初めてで、その後もその行為は年に一度兄が王都に行く度に繰り返された。
「ああ、楽しみだ。あと少しでお前も十八。金をたくさん積んだほうに嫁がせようと思っていたけど、村長に恩を売っておくほうが得かねぇ」
成人を迎える間近になると、両親はそわそわと落ち着き無く日数を指折り数え、不穏な発言を繰り返すようになった。
成人したら家を出るのだと随分前から聞かされていたが、それは兄と一緒に暮らすことだと思っていた。しかし、その行く先が村長の家になるのはハァルにとって地獄でしかない。
そんな未来に怯えていたハァルは、しかし――――幸か不幸か突然太り始めた。
それは、異常な太り方で、華奢だった身体は見る影も無くパンパンに膨れ上がり、驚愕し怒り詰る両親を前に、太った原因など分かるはずもないハァルは項垂れるしかなかった。
成人した後に家から出る話も当然の如く立ち消えたハァルは、それから一年の間家に留め置かれた。
元に戻ることを期待した両親によって、食事の量を減らされたり全身を揉まれたりしたが、ハァルは痩せることなく顔立ちの見分けもつかない程に肥え太っていた。
「こんなことになるなら、初夜の為にとっておいた初物も売っておくんだった。村長は汚らわしい淫売の穴にそりゃあ良い値段を付けてくれていたというのに、金をドブに捨てたようなもんだ。うちの人もお前に誑かされたのか成人してから一年も未練たらたらでお前を捨てようとしない。これでようやくせいせいする。二度とその顔を見せるんじゃないよっ」
荷馬車で散々に聞かされた母親の罵声は、ハァルにも所々理解出来ない汚い言葉だったが、唯一の取り得である見た目を太ることで損なった自分が、家族だと思っていた人間に捨てられたことははっきりと理解出来た。
いつも不機嫌そうだった母親から投げつけられた声は、底冷えするような冷たさを孕んでいた。
居心地が良いとはとても言えない家ではあったが、物心ついてからずっと暮らしていた場所からハァルが引きずり出されたのは十五日程前のこと。
「穀潰しには出て行って貰うよ。赤ん坊の頃に拾ってやって今まで育ててやったんだ。感謝するんだねっ」
え、僕、赤ちゃんの頃に拾われた……?
乱暴に手を摑んだ母親に吐き捨てるように言われた言葉は、ハァルの心に残酷に響いた。
混乱し呆然としたまま荷馬車に乗せられたハァルは、そのまま森の入り口で降ろされてしまう。
「そこを真っ直ぐ行くんだよ。ほら、さっさと歩け。この愚図がっ」
荷馬車で散々にハァルを詰り罵った女は、鬼のような形相で拳を振り上げ、立ちすくむハァルを大声で追い立てた。
慣れない暴力の気配に怯えたハァルは為す術も無く森の奥へ足を運ぶ。
泣きながら歩く身体には枝や小石でたくさんの傷が出来たが、それよりも酷い言葉に切り裂かれた心のほうが傷は深く生々しい。それはしばらく身動きも出来ないほどハァルを打ちのめした。
しばらくはぼんやりして過ごしたハァルだったが、子供の頃から感じていた両親の冷たい態度の理由はそれだったのかと納得も出来た。
もともとハァルは感情も言葉も上手く外に出せず、動作も鈍くぼんやりと一日を過ごす子供だった。
頭の中ではいろんな言葉が渦巻いていたが、きつい吃りで上手く喋ることの出来ないハァルにはそれを人に伝えることは容易なことではなかったのだ。
そんなハァルだったが、実は脳内には誰よりも豊富な知識が渦巻き、世界中のいろんな事柄を知っていて、それは不思議なことに誰に教わったわけでもない頭の中に最初から存在するものであった。
その知識を人に伝えることさえ出来れば、もしかしたら両親の彼への評価は違っていたかもしれないが、残念なことにハァルが話そうとする努力を汲み取る人間は周囲に存在しなかった。
それどころか、ハァルの聞き取りづらい言葉は、いつも両親を苛立たせるだけの結果しか残さない。
そんなハァルに両親が唯一求めたのは、この世の者とは思えないほどの輝くような美貌と華奢な骨格が作り上げるたおやかな肢体を美しく保つことだった。
「愚図で役立たずでも、お前はただ、そこにいて微笑んでいればいい。お前は大事な大事な家族なのだから。ああ、ぶつけたり転んだりして身体に傷でもつけたら大変だ。座っていなさい。それに喋るのは疲れるだろう? お前は黙っていればいいんだよ」
両親により必要以上に動いたり喋ったりすることを制限されていたハァルは、時たまかけられる猫なで声のそれを悲しく感じながら、人並みに出来ることなど何一つない自分がこれ以上迷惑をかけて嫌な顔をされるよりは、と両親の庇護の下、言いつけを守り大人しく家の中で過ごしていた。
成長がとても遅く、いつまでたっても子供のような背丈で体格もか細い、そんなハァルを心配した年の離れた兄が、頻繁に遊びに来てくれるのが唯一の楽しみだった。
村で一番の出世頭と言われていた兄は、読み書き算術を得意として、がっしりとした体格にも恵まれた両親自慢の息子で、村から少し離れた位置にある街に屋敷を持ち大きな商いをしていた。
絵本や服、身の回りの物を揃えてくれ何くれとなく面倒を見てくれていたが、なぜかそんな兄が相手でも心から全てを許すことが出来ず、ハァルは常に孤独に苛まれていた。
ハァルが成人したら迎えに来るからと、何度も繰り返しながら兄が優しく頭を撫でてくれたのを覚えている。
「お前も十五歳になったのだから、そろそろ家の為になることをして貰うよ」
王都に行くのでしばらく遊びに来られないと残念そうに兄が出立した翌日、突然そんなことを告げた両親の手で、ハァルは資産家で有名な村長の家に連れて行かれた。
「おお、本当に、なんと美しい」
そこで待ち構えていたのは色黒で身体中が筋肉の塊のような大男だった。
村長の息子であるその男は厭らしげな笑いを浮かべ、両親に置き去られ怯え立ちすくむハァルの全身を舐め回すようにじっくりと眺めると、無言で寝室に連れ込んだ。
何も喋れない上に痴呆だ、と事前に聞いていた男はハァルを物のように扱うことに躊躇いがない。
いくつかの禁止事項はさえ守れば、その身体を味わうことが出来るのだと、欲望を滾らせた男は荒々しくハァルの服を捲りあげた。
こわい、やだ、こわい、こわいっ、助けて、助けてっ。
服はあっという間に剥ぎ取られ、ゴツゴツと固い手のひらが薄い皮膚を性急に弄り、擦られた肌が痛くて上げそうになった悲鳴をハァルは必死に耐える。
ぬめぬめとした唇がハァルの身体のあちこちを這いまわり、執拗に全身をペロペロと舐められるのが不気味で気持ち悪かった。
うっ、うぅっ、と時たま大男が洩らすくぐもった唸り声や、生臭さにハァルは生きた心地もしない。
ただひたすらに、動かず声を出さずにいろ。と両親に言い含められたことを守り、ハァルは我慢し通した。
「よく、勤めてくれたね。村長もお喜びだった。お前のおかげで一年は贅沢に暮らせる。よくやった」
恐怖に身体を強張らせ青褪めた顔を涙で濡らしたハァルを両親は見たことも無い嬉しげな笑顔で抱きしめた。
両親から褒められたのも抱擁されたのもこの時が初めてで、その後もその行為は年に一度兄が王都に行く度に繰り返された。
「ああ、楽しみだ。あと少しでお前も十八。金をたくさん積んだほうに嫁がせようと思っていたけど、村長に恩を売っておくほうが得かねぇ」
成人を迎える間近になると、両親はそわそわと落ち着き無く日数を指折り数え、不穏な発言を繰り返すようになった。
成人したら家を出るのだと随分前から聞かされていたが、それは兄と一緒に暮らすことだと思っていた。しかし、その行く先が村長の家になるのはハァルにとって地獄でしかない。
そんな未来に怯えていたハァルは、しかし――――幸か不幸か突然太り始めた。
それは、異常な太り方で、華奢だった身体は見る影も無くパンパンに膨れ上がり、驚愕し怒り詰る両親を前に、太った原因など分かるはずもないハァルは項垂れるしかなかった。
成人した後に家から出る話も当然の如く立ち消えたハァルは、それから一年の間家に留め置かれた。
元に戻ることを期待した両親によって、食事の量を減らされたり全身を揉まれたりしたが、ハァルは痩せることなく顔立ちの見分けもつかない程に肥え太っていた。
「こんなことになるなら、初夜の為にとっておいた初物も売っておくんだった。村長は汚らわしい淫売の穴にそりゃあ良い値段を付けてくれていたというのに、金をドブに捨てたようなもんだ。うちの人もお前に誑かされたのか成人してから一年も未練たらたらでお前を捨てようとしない。これでようやくせいせいする。二度とその顔を見せるんじゃないよっ」
荷馬車で散々に聞かされた母親の罵声は、ハァルにも所々理解出来ない汚い言葉だったが、唯一の取り得である見た目を太ることで損なった自分が、家族だと思っていた人間に捨てられたことははっきりと理解出来た。
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