煽りスキルMAXのメスガキ、異世界で無双するも時々敗北する件

八戸三春

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第一章

46話 メスガキ、ギンとトランプ対決

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その日の夜、宿の部屋はどこか静かな雰囲気が漂っていた。リリアは黙ったままベッドに座っているし、カインはまた酒を片手にうとうとしている。ギンは元気そうに部屋を歩き回っていたが、どうやら私と話すのが好きなようで、私を見つけると嬉しそうに声をかけてきた。

「ねぇ、メスガキ!何か暇だねー!」
「ん?確かに、何もすることないね。」  
私は少し腕を組みながら答える。こうして静かに過ごすのも悪くはないけれど、なんだか物足りない。リリアとギンの間に少し緊張が残っているし、何か気まずい感じが続いていたから、気分転換でもしようかなと思った。

「そうだ!トランプしようよ、トランプ!」  
ギンは急に目を輝かせて言い出した。

「トランプ?まさか、この状況でゲーム?」  
私は少し驚いたが、ギンはすでにトランプを取り出して、テーブルの上に広げ始めている。

「うんうん!楽しいからやろうよ!ルールなんて関係ない!とりあえずやってみよう!」  
ギンは無邪気に言いながら、私にカードを渡してきた。

「まぁ、別に暇だからいいけど。」  
私はしぶしぶカードを受け取り、テーブルに座った。トランプなんて久しぶりだし、こういうのも気分転換にはなるかもしれない。

ゲームが始まると、ギンはもう完全にテンションが上がっていて、あらゆる手を使って私を煽ってくる。

「メスガキ、負けたらおもしろいことしてもらうからねー!ほら、ドキドキしてきたでしょ?」  
ギンはカードをシャッフルしながら、楽しそうに言ってきた。

「うるさいなぁ、負けないから心配すんな。」  
私は少しムッとして言い返した。だって、ギンがそんなことを言ってくると、負けたくなくなるのが人間の性ってもんだ。

ゲームが進んでいくにつれて、ギンの調子はどんどん良くなり、どんなカードでも引けるかのように見えてきた。こっちは少し焦り始める。

「おいおい、どうしたのメスガキ?もしかして、もしかして負けそうなのー?」  
ギンがニヤニヤしながら私を見ている。もう完全に私を煽ることに集中しているようだ。そんなこと言われたら、さらに負けたくない気持ちが強くなる。

「くっ…絶対負けないからな、ギン!」  
私はさらにカードを引きながら必死に反撃しようとするが、どうやらギンの方が一歩上手いようだ。

「はー、メスガキ、残念!また私の勝ちー!」  
ついにギンが勝利を宣言した。私は顔をしかめて、まるで悔しさを隠しきれない。

「うっ…くそ、こんなところで負けるなんて。」  
私はカードをテーブルに叩きつけるように置きながら、むくれている。

「へへへ、いい顔してるねー!じゃあ、お約束の罰ゲームだよ!」  
ギンは満足そうに言って、私をじっと見つめた。

「罰ゲーム?ふざけんな…」  
私はあきらめかけたが、ギンがいきなりクルっと笑って手を叩いた。

「じゃあ、メスガキ、次はあなたが決める番!さぁ、思いっきり楽しもう!」  
ギンは完全に楽しんでいて、私も少しそのテンションに巻き込まれてしまう。

「何だよそれ…」  
私は少し顔をしかめながらも、なんとなくギンに合わせて笑った。

その後、私たちは何度かゲームを繰り返し、結局その夜はトランプをしながら、お互いに少しずつリラックスしていった。リリアやカインは相変わらず黙っていて、ギンと私だけが盛り上がっていたが、少なくとも、今日は何も考えずにただ楽しむことができた。

「ふぅ、結局最後にまた私が勝っちゃったな!」  
ギンが最後に勝ち誇って言ったとき、私は疲れた笑顔を浮かべて言った。

「うるさい、何回も勝ってんじゃねぇよ…」  
でも、内心では少しだけ楽しんでいた自分がいた。

その晩、トランプが終わった後も、私たちはしばらく黙って休んだ。リリアもようやく少しだけ笑顔を見せてくれたようだったし、ギンとの関係が少しずつ修復されているのが感じられた。

「メスガキ、またやろうね!」  
ギンが寝る前にそう言って、私に向かってウインクをした。私は少し照れくさくなりながらも、うんと答えた。

「次は負けないからな…」  
その言葉を呟きながら、私は眠りについた。
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