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第百十五話
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アリシアと二人で部屋を出て、手を繋いで廊下を歩く。
途中でミスティーの部屋に寄ることも忘れない。
洗濯物を畳んでいる最中だったが、何故かサテラがそこで片付けを手伝っていた。
どうやら、洗濯室でサテラに用事を頼まれたが
「英樹様にお部屋を片付けるように言われておりまして…」
と本人が口を滑らしたらしい。
それで「どういうこと?」とサテラが部屋に同行する事態になった。
「英樹様、私の指導が行き届いていなかったためにご迷惑をお掛け致しました。今後はこの様なことの無いように監督いたしますので、王宮返還だけは容赦してあげていただけませんでしょうか?」
サテラは実に部下想いだな。
「わかったよ。今回はサテラに免じて許そうじゃないか。ただし、次は無いぞ」
一応脅しも入れておいたが、これでサテラの面目も保たれただろう。
取り敢えず、この件はこれで一件落着としよう。
事務棟の一階までアリシアと手を繋いで行き、騎士隊詰め所に戻るというアリシアとはそこでキスをして別れて、俺は自分の執務室に戻った。
暫くすると、サナが執務室に戻って来た。
手に器を持っているってことは、料理研究会が終わったんだろう。
「ダーリン、ただいま戻りました」
「おかえり、サナ。なんだかいい香りがするね」
そう言うと、サナが手にしていた器を見せてくれる。
「はい♡ 今日はサトイモを炊いてみたんです。お味見をお願いできますか?」
器の中で美味しそうなサトイモと蒟蒻が湯気を立てている。
「ほう。これは美味しそうだね。楽しみだな」
サナは器用にサトイモをお箸で摘まみ、フーフーして自分の唇で熱さを確認してくれる。
「はい、あーんしてください♡ ダーリン♡」
本当に可愛いな、この幼な妻は。
差し出してくれたサトイモをパクリと一口で食べて嚙みしめる。
「美味い!良く再現できてるよ!!」
この煮物も俺の母ちゃんの自慢の一品なんだ。
「本当ですか!?良かったです♡」
「サナ、もう一つちょうだい」
「はい♡ お好きなだけどうぞ♡」
サナも嬉しそうに食べさせてくれるので、結局器に入っていた四つを全て食べてしまった。
「サナ、もう一人結婚しようと思うんだ」
サナが渡してくれた書類に目を通しつつ、そんな話題を振る。
「良いですね!どなたと結婚なさるんですか?」
日本でだと妻とこんな話をすることは無いだろう。
「うん。第一騎士隊のアリシアを妻として迎えようと思ってる」
そこはサナの目を見て、立ち上がってから言う。
真剣に考えての事だと意思を伝えるためだ。
「アリシア様ですか!素敵な女性ですものね」
「そうだね。どことなくサナに似ていて安心感があるし、それにやっぱり可愛いからね」
サナを抱き締めながら言う。
「ダーリンが妻としてお見初めになられたんですから、私はとっても良い事だと思います!」
「ありがとう。サナがそう言ってくれて安心したよ」
先日、ミコトを正式に妻として迎えたが、騎士隊からはまだ妻を娶っていないことが気になっていた。
王宮に行くとセリカやカレン女王から『騎士隊から妻は取らないのですか?』と聞かれるのも鬱陶しいと思っていた。
それに、アリシアはやっぱり素敵で可愛らしい女性だし、現時点で屋敷の中で妻として迎えたい女性はアリシアだとも、子供を産んでもらいたいとも思っている。
だからアリシアを選んだんだ。
「発表はいつなさるんですか?」
サナはサプライズプレゼントを貰ったかのように嬉しそうに聞いて来る。
「うん。今晩の夕食が済んだら皆を集めて発表しようと思ってるんだ」
ミコトの時は事前に情報が出回っていたから誰も驚かなかったが、今回はきっと誰も予想していないだろうから間違いなく騒ぎになると思う。
騎士隊の中から『年功序列で!』なんて不満の声が出ないかという不安も有ったりする。
「それはアリシア様ご本人はご存知なんですか?」
「いや…。それが…『結婚しよう』とは言ったけど、今日とは言ってないんだ」
「それはアリシア様も驚かれるでしょうね」
尚もサナは嬉しそうに言う。
「突然言っても大丈夫かな?『キモイ』とか思われないかな?」
正直にそんな不安を吐露すると、サナは優しく抱き締めてくれる。
「大丈夫ですよ。アリシア様ならきっと受けて下さると思います。こんなに素敵なダーリンに結婚を申し込まれて嬉しくない女性なんて居ませんよ」
サナがそう言って頭を撫でてくれると、なんだか不安も飛んで行くような気がする。
「サナがそう言ってくれるなら、大丈夫だと思う。頑張るよ」
「はい!私の時の様に素敵なプロポーズになると信じてます」
サナは俺の額に優しくキスをしてくれた。
本当にサナは出来た妻だと思う。
夕食後、見回りや給仕の勤務中の者も含めて全員にダイニングに集合してもらう。
全員が揃うのを待つ間に、俺は執務室に戻りサナに常装服に着替えさせてもらった。
普段の俺は来客時はチノパンとポロシャツで、日常はジーパンとTシャツで過ごすことがほとんどだ。
常装服を着るのは登城する時や特別なことが有る時だけなので、俺がその姿で現れるだけで『何か有る』と思ってもらえるだろうし、特別感も演出できるだろう。
サナが一足先にダイニングに入り、全員が揃っていることを確認してくれる。
「皆様、ご静粛にお願い致します」
サナがステージに立ってそう言うと、ガヤガヤしていた皆が静まり返る。
このステージはミコトが作ってくれた物だ。
「皆様にお集まりいただいたこの場で、ダーリンから重大な発表があります。ではダーリン、どうぞ」
呼ばれた俺もステージに上がる。
「皆、今日の仕事もお疲れ様でした。巡回や給仕、食事の片付けや当直勤務の人はまだまだ終われないだろうけど、残りの仕事も宜しくお願いします。今日は皆に話したいことが二つあります。一つ目は、皆にボーナスの支給を開始するということ。ボーナスというのは、給料とは別に支払われるお金で、騎士とメイドの皆は給料の四か月分を、使用人の皆には六か月分を、年に二回、六月と十二月に分けて支給することにしました」
全員から歓声が上がる。
本当はボーナスの話は本当はサナとの結婚式の後で発表するつもりだったけれど、サナと協議して前倒しにした。
結婚発表の前にテンションを上げておこうと言う魂胆だ。
「ボーナスについて、何か聞きたいことはありますか?」
数人が手を上げたが
「そのボーナスをもらうと、その分お給料が減ったりとかはしないですか?」
「ボーナスを貰える月は、お給料は支給されないんですか?」
などの質問がほとんどだった。
「その心配は無用です。給料もこれまで通り、変わらず支給されます」
と簡潔に答えておいた。
「さて、二つ目の話ですが…」
皆のテンションも最高潮だ。
「第一騎士隊のアリシア・ローズマリー。こちらに来てステージに上がってください」
満を持してアリシアを前に呼び出す。
突然呼ばれた本人は驚きのあまり固まっている。
「アリシア・ローズマリー。どうした?来ないのか?」
ステージ上からアリシアに呼びかけると、そろそろと立ち上がり、まさに恐る恐るといった感じでステージに向かって歩き出す。
『昼間にあんなに愛し合ったつもりでいたのに、何か怒りを買うことをしてしまっただろうか?』
というような表情だ。
今すぐ抱き締めて『そんなことは無いよ』と言ってあげたくなるが、グッと我慢する。
ステージに上がったアリシアと向き合う。
「アリシア、なぜ呼ばれたか解かるかい?」
「いいえ…解らないです…」
アリシアは今にも泣き出しそうな顔をしてしまっている。
なんだか可哀想になって来たので、早く解放してあげないと。
「そうか…。なら仕方ないな…」
アリシアとサナ以外の全員は、何とも言えない表情をしている。
『アリシアは一体何をしてしまったんだろう。アリシアはどうなってしまうんだろう。何とか助けられないだろうか』
声は聞こえないが、皆の顔はそんな顔だ。
「アリシア、左手を出すんだ」
そう言うと、素直なアリシアは恐る恐る左手を出す。
その手の薬指に一つの指輪をはめてあげて、アリシアの前に跪く。
そして、大きな声で言った。
「アリシア・ローズマリーさん。私と結婚してください!」
周囲が一層静まり返る。
『あれ?俺はやらかしてしまったか??』
そう思った瞬間、遅ればせながら皆の理解が追い付いたようで歓声が上がる。
さっきのボーナスの時より大きな歓声だ。
アリシア本人もキョトンとしていたが、皆から少し遅れて漸く理解してきたようだ。
両手で口元を覆い、ボロボロと大粒の涙を流す。
「アリシア、俺と結婚してくれるかい?」
改めてそう聞くと、アリシアは涙を流したまま無言で何度も頷いてくれる。
「私…私なんかで…本当に…よろしいんですか?」
やっと口を開いたアリシアは、やはり自分を卑下して言う。
「アリシア、『私なんか』なんて淋しい事を言わないでくれ。俺は君のことを愛してるし、君と結婚したいと本気で思ったからこそ、こうして結婚を申し込んだ。だから、もっと自分に自信を持って良いんだよ。『私は安田英樹の妻なんだ』と、胸を張っておくれよ」
アリシアは泣きながらも笑ってくれて
「はい!喜んでお受け致します。まだまだ至らない妻だと思いますが、精一杯英樹様の妻として励んで参りますので、末永く宜しくお願い致します」
そう言ってくれた。
アリシアのその返答を聞いて周囲はさらにテンションが上がり、歓声はさらに大きくなった。
途中でミスティーの部屋に寄ることも忘れない。
洗濯物を畳んでいる最中だったが、何故かサテラがそこで片付けを手伝っていた。
どうやら、洗濯室でサテラに用事を頼まれたが
「英樹様にお部屋を片付けるように言われておりまして…」
と本人が口を滑らしたらしい。
それで「どういうこと?」とサテラが部屋に同行する事態になった。
「英樹様、私の指導が行き届いていなかったためにご迷惑をお掛け致しました。今後はこの様なことの無いように監督いたしますので、王宮返還だけは容赦してあげていただけませんでしょうか?」
サテラは実に部下想いだな。
「わかったよ。今回はサテラに免じて許そうじゃないか。ただし、次は無いぞ」
一応脅しも入れておいたが、これでサテラの面目も保たれただろう。
取り敢えず、この件はこれで一件落着としよう。
事務棟の一階までアリシアと手を繋いで行き、騎士隊詰め所に戻るというアリシアとはそこでキスをして別れて、俺は自分の執務室に戻った。
暫くすると、サナが執務室に戻って来た。
手に器を持っているってことは、料理研究会が終わったんだろう。
「ダーリン、ただいま戻りました」
「おかえり、サナ。なんだかいい香りがするね」
そう言うと、サナが手にしていた器を見せてくれる。
「はい♡ 今日はサトイモを炊いてみたんです。お味見をお願いできますか?」
器の中で美味しそうなサトイモと蒟蒻が湯気を立てている。
「ほう。これは美味しそうだね。楽しみだな」
サナは器用にサトイモをお箸で摘まみ、フーフーして自分の唇で熱さを確認してくれる。
「はい、あーんしてください♡ ダーリン♡」
本当に可愛いな、この幼な妻は。
差し出してくれたサトイモをパクリと一口で食べて嚙みしめる。
「美味い!良く再現できてるよ!!」
この煮物も俺の母ちゃんの自慢の一品なんだ。
「本当ですか!?良かったです♡」
「サナ、もう一つちょうだい」
「はい♡ お好きなだけどうぞ♡」
サナも嬉しそうに食べさせてくれるので、結局器に入っていた四つを全て食べてしまった。
「サナ、もう一人結婚しようと思うんだ」
サナが渡してくれた書類に目を通しつつ、そんな話題を振る。
「良いですね!どなたと結婚なさるんですか?」
日本でだと妻とこんな話をすることは無いだろう。
「うん。第一騎士隊のアリシアを妻として迎えようと思ってる」
そこはサナの目を見て、立ち上がってから言う。
真剣に考えての事だと意思を伝えるためだ。
「アリシア様ですか!素敵な女性ですものね」
「そうだね。どことなくサナに似ていて安心感があるし、それにやっぱり可愛いからね」
サナを抱き締めながら言う。
「ダーリンが妻としてお見初めになられたんですから、私はとっても良い事だと思います!」
「ありがとう。サナがそう言ってくれて安心したよ」
先日、ミコトを正式に妻として迎えたが、騎士隊からはまだ妻を娶っていないことが気になっていた。
王宮に行くとセリカやカレン女王から『騎士隊から妻は取らないのですか?』と聞かれるのも鬱陶しいと思っていた。
それに、アリシアはやっぱり素敵で可愛らしい女性だし、現時点で屋敷の中で妻として迎えたい女性はアリシアだとも、子供を産んでもらいたいとも思っている。
だからアリシアを選んだんだ。
「発表はいつなさるんですか?」
サナはサプライズプレゼントを貰ったかのように嬉しそうに聞いて来る。
「うん。今晩の夕食が済んだら皆を集めて発表しようと思ってるんだ」
ミコトの時は事前に情報が出回っていたから誰も驚かなかったが、今回はきっと誰も予想していないだろうから間違いなく騒ぎになると思う。
騎士隊の中から『年功序列で!』なんて不満の声が出ないかという不安も有ったりする。
「それはアリシア様ご本人はご存知なんですか?」
「いや…。それが…『結婚しよう』とは言ったけど、今日とは言ってないんだ」
「それはアリシア様も驚かれるでしょうね」
尚もサナは嬉しそうに言う。
「突然言っても大丈夫かな?『キモイ』とか思われないかな?」
正直にそんな不安を吐露すると、サナは優しく抱き締めてくれる。
「大丈夫ですよ。アリシア様ならきっと受けて下さると思います。こんなに素敵なダーリンに結婚を申し込まれて嬉しくない女性なんて居ませんよ」
サナがそう言って頭を撫でてくれると、なんだか不安も飛んで行くような気がする。
「サナがそう言ってくれるなら、大丈夫だと思う。頑張るよ」
「はい!私の時の様に素敵なプロポーズになると信じてます」
サナは俺の額に優しくキスをしてくれた。
本当にサナは出来た妻だと思う。
夕食後、見回りや給仕の勤務中の者も含めて全員にダイニングに集合してもらう。
全員が揃うのを待つ間に、俺は執務室に戻りサナに常装服に着替えさせてもらった。
普段の俺は来客時はチノパンとポロシャツで、日常はジーパンとTシャツで過ごすことがほとんどだ。
常装服を着るのは登城する時や特別なことが有る時だけなので、俺がその姿で現れるだけで『何か有る』と思ってもらえるだろうし、特別感も演出できるだろう。
サナが一足先にダイニングに入り、全員が揃っていることを確認してくれる。
「皆様、ご静粛にお願い致します」
サナがステージに立ってそう言うと、ガヤガヤしていた皆が静まり返る。
このステージはミコトが作ってくれた物だ。
「皆様にお集まりいただいたこの場で、ダーリンから重大な発表があります。ではダーリン、どうぞ」
呼ばれた俺もステージに上がる。
「皆、今日の仕事もお疲れ様でした。巡回や給仕、食事の片付けや当直勤務の人はまだまだ終われないだろうけど、残りの仕事も宜しくお願いします。今日は皆に話したいことが二つあります。一つ目は、皆にボーナスの支給を開始するということ。ボーナスというのは、給料とは別に支払われるお金で、騎士とメイドの皆は給料の四か月分を、使用人の皆には六か月分を、年に二回、六月と十二月に分けて支給することにしました」
全員から歓声が上がる。
本当はボーナスの話は本当はサナとの結婚式の後で発表するつもりだったけれど、サナと協議して前倒しにした。
結婚発表の前にテンションを上げておこうと言う魂胆だ。
「ボーナスについて、何か聞きたいことはありますか?」
数人が手を上げたが
「そのボーナスをもらうと、その分お給料が減ったりとかはしないですか?」
「ボーナスを貰える月は、お給料は支給されないんですか?」
などの質問がほとんどだった。
「その心配は無用です。給料もこれまで通り、変わらず支給されます」
と簡潔に答えておいた。
「さて、二つ目の話ですが…」
皆のテンションも最高潮だ。
「第一騎士隊のアリシア・ローズマリー。こちらに来てステージに上がってください」
満を持してアリシアを前に呼び出す。
突然呼ばれた本人は驚きのあまり固まっている。
「アリシア・ローズマリー。どうした?来ないのか?」
ステージ上からアリシアに呼びかけると、そろそろと立ち上がり、まさに恐る恐るといった感じでステージに向かって歩き出す。
『昼間にあんなに愛し合ったつもりでいたのに、何か怒りを買うことをしてしまっただろうか?』
というような表情だ。
今すぐ抱き締めて『そんなことは無いよ』と言ってあげたくなるが、グッと我慢する。
ステージに上がったアリシアと向き合う。
「アリシア、なぜ呼ばれたか解かるかい?」
「いいえ…解らないです…」
アリシアは今にも泣き出しそうな顔をしてしまっている。
なんだか可哀想になって来たので、早く解放してあげないと。
「そうか…。なら仕方ないな…」
アリシアとサナ以外の全員は、何とも言えない表情をしている。
『アリシアは一体何をしてしまったんだろう。アリシアはどうなってしまうんだろう。何とか助けられないだろうか』
声は聞こえないが、皆の顔はそんな顔だ。
「アリシア、左手を出すんだ」
そう言うと、素直なアリシアは恐る恐る左手を出す。
その手の薬指に一つの指輪をはめてあげて、アリシアの前に跪く。
そして、大きな声で言った。
「アリシア・ローズマリーさん。私と結婚してください!」
周囲が一層静まり返る。
『あれ?俺はやらかしてしまったか??』
そう思った瞬間、遅ればせながら皆の理解が追い付いたようで歓声が上がる。
さっきのボーナスの時より大きな歓声だ。
アリシア本人もキョトンとしていたが、皆から少し遅れて漸く理解してきたようだ。
両手で口元を覆い、ボロボロと大粒の涙を流す。
「アリシア、俺と結婚してくれるかい?」
改めてそう聞くと、アリシアは涙を流したまま無言で何度も頷いてくれる。
「私…私なんかで…本当に…よろしいんですか?」
やっと口を開いたアリシアは、やはり自分を卑下して言う。
「アリシア、『私なんか』なんて淋しい事を言わないでくれ。俺は君のことを愛してるし、君と結婚したいと本気で思ったからこそ、こうして結婚を申し込んだ。だから、もっと自分に自信を持って良いんだよ。『私は安田英樹の妻なんだ』と、胸を張っておくれよ」
アリシアは泣きながらも笑ってくれて
「はい!喜んでお受け致します。まだまだ至らない妻だと思いますが、精一杯英樹様の妻として励んで参りますので、末永く宜しくお願い致します」
そう言ってくれた。
アリシアのその返答を聞いて周囲はさらにテンションが上がり、歓声はさらに大きくなった。
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