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第百十話
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この世界には王族や貴族、平民や奴隷と云った身分制度が有るのが気に食わない。
が、人種や種族の差別や偏見が無い。
それはこの世界の良い所であると思う。
人種の王族や奴隷が居れば、ドワーフやエルフ等の王族や奴隷も居る。
俺自身も貴族としてこの世界で生活しているわけだが、日本では普通の一般市民なので、どうもピンと来ない部分も有る。
それでも否応なく貴族としての仕事の割り振られる訳で、今日は自分の領地の視察に訪れている。
俺が治めているとされる地域には、そこそこのクラスの地区(パーム地区)も有れば、貧民街と呼ばれるロゼス地区も有る。
今はそのロゼス地区の再開発に着手している。
以前視察に来た時は、それはもう酷い有り様だった。
暴力が蔓延しており、あらゆる犯罪が横行していた。
まずはそれらを牛耳っていた組織を壊滅する所から始めたんだが、それは意外にもあっさりと決着してしまった。
結論だけ言えば、イラッと来たのでそのボスの腹にワンパン入れたんだ。
(その後、彼がどうなったかはご想像にお任せする)
で、今は地区のクリーンアップ作戦を実行中だ。
治安問題のクリーンアップは終わったので、今は環境のクリーンアップ中だ。
まずは道をキレイにする。
ゴミの放置を無くす所から始め、傷んで穴だらけだった道路の穴を埋めた。
そして街路樹を植え、花などの植物も植えた。
少し厳しいかも知れないが、ゴミのポイ捨てには罰金を科すことにした。
これが効果覿面だったのか、ゴミ投棄が一気に減った。
見せしめに何件か本当に罰金を科したんだが、道がキレイだと人は自然と優しくなるもんだ。
そして住環境の問題だ。
ホームレスも多いこの地域に、公営住宅を建設することにした。
古く傾いたような家や廃墟なども取り壊し、建て直す。
やはり、廃墟やボロ家は人の心をも荒廃させてしまうものだからな。
それでミコトたちビルダーギルドが大忙しになってしまったのは、申し訳なく思う。
町の広場に仮設の簡易住宅を作ってそこに住人を一旦移動させて、一気に工事を開始した。
そうすることで、区画ごとに住人の引っ越しを纏められるからな。
加えて、地区の清掃等に携わる者には、家賃を割引する制度も設けた。
これに関しては自治会を設置して、役割分担と相互監視のシステムを構築した。
こういうシステムの抜け穴を見付けて、ズルをしようとする奴は絶対に出て来るからな。
それを抑止するためのシステムだ。
あと、職業問題。
街路樹の世話役や建設作業員を地区内で採用した。
食堂を開業し、そのための料理人やウエイトレスも地区内で採用。
食と職を一気に改善させるための計画だ。
やる気の有る者には資金を貸し付けて、まずは露天商を開業させた。
それらの露天商を纏めた公設市場を開設。
また、それらの商店から成る『商店会』も設置した。
扱う商品や仕入れ先は個人に任せる。
但し、盗品を扱った場合は王国の法律に則って処罰され、商店会からも永久追放される。
それらがようやく形になって来た。
思い描いている理想像にはまだまだ程遠いが、自分たちの暮らす地域を何とかしたいと思っていた住人も一定数居たようなので、そういう人たちが率先してクリーンアップ作戦に参加してくれており、今では住人の八割の人が何らかの役目を担っている。
ちなみに、残りの二割の内の半数以上は高齢者と子供だ。
最近では子供たちが元気に遊ぶ声が聞こえるようになった。
それだけ治安が良くなったと言えるだろう。
賑やかな子供たちの声ってのは、街の宝だな。
『パーム地区に負けない街づくりをしよう!』
と、先日就任した自治会長が演説をしていたのが印象的だった。
ロゼス地区のクリーンアップ作戦だが、パーム地区の自治会長の遣り方を参考にさせてもらったんだけどな。
『自治会制度』も、パーム地区を参考に創設したし。
ただ、パーム地区はロゼス地区の『清掃活動』を参考に、よりキレイな街づくりを始めると言っていた。
清掃活動が始まってからのロゼス地区の変わり方は凄かったからな。
この二つの地区は隣り合っている訳ではないけれど、これからは互いを意識して切磋琢磨してくれることだろう。
ロゼス地区に作った食堂だが、これは日本の料理を出す『異世界食堂』ではない。
まずは通常のレムリア料理で、価格を安く設定した。
異世界料理を出すのなら、料理人の教育から始めないとならないから時間も掛かる。
それよりも安くて腹いっぱい食べられる店を出した方が、地区の住人からは喜ばれる。
あと、十五歳未満の未成年の子供には『子供食堂』を併設して無料で食事を提供する。
無職の人には『皿洗いを二時間手伝う』ことで食事を提供する制度も作った。
無償で食事を食べていた人達も、職に就いてお金が払えるようになると
「以前はお世話になったから」
と、給料を握りしめて普通に食べに来てくれるようになっているが、それでもこの『食事提供サービス』を止める気は無い。
こうすることで、活気溢れる街になった。
このロゼス地区に、旅人と冒険者向けの温泉宿を作る計画も進んでいる。
最近、レムリアに来る旅人や冒険者が増えているんだ。
温泉を掘って以来、人気になっているらしい。
所謂、インバウンドだな。
俺も最近知ったんだが、この王都の外れに王宮が管理する地下ダンジョンが有るらしい。
ダンジョンそのものは中級冒険者レベルの規模だそうだが、これまで冒険者たちはそのダンジョンでの経験値と賞金稼ぎが目当てで来ていた。
が、温泉施設や屋敷で経営する食堂やレストランが出来たことで『ダンジョンと温泉と美味いメシ』に変化している。
旅人もこれまでは『レムリアは只の中継点』として、夕方に到着して朝には出て行くことがほとんどだった。
しかし、これも『レムリアの温泉と美味いメシ』に変化しており、旅の目的地がレムリアになったり、中継点だとしても数日間滞在する人が増えている。
そんなこんなで国としての収益も増えつつある。
これはお客さんたちに飽きられないように二の手三の手を考えなければならない。
女王に呼び出されて『観光大臣に』と打診されたが、流石に断った。
そして、その観光大臣にはサナの母上エミーナさんが就任することになった。
が、人種や種族の差別や偏見が無い。
それはこの世界の良い所であると思う。
人種の王族や奴隷が居れば、ドワーフやエルフ等の王族や奴隷も居る。
俺自身も貴族としてこの世界で生活しているわけだが、日本では普通の一般市民なので、どうもピンと来ない部分も有る。
それでも否応なく貴族としての仕事の割り振られる訳で、今日は自分の領地の視察に訪れている。
俺が治めているとされる地域には、そこそこのクラスの地区(パーム地区)も有れば、貧民街と呼ばれるロゼス地区も有る。
今はそのロゼス地区の再開発に着手している。
以前視察に来た時は、それはもう酷い有り様だった。
暴力が蔓延しており、あらゆる犯罪が横行していた。
まずはそれらを牛耳っていた組織を壊滅する所から始めたんだが、それは意外にもあっさりと決着してしまった。
結論だけ言えば、イラッと来たのでそのボスの腹にワンパン入れたんだ。
(その後、彼がどうなったかはご想像にお任せする)
で、今は地区のクリーンアップ作戦を実行中だ。
治安問題のクリーンアップは終わったので、今は環境のクリーンアップ中だ。
まずは道をキレイにする。
ゴミの放置を無くす所から始め、傷んで穴だらけだった道路の穴を埋めた。
そして街路樹を植え、花などの植物も植えた。
少し厳しいかも知れないが、ゴミのポイ捨てには罰金を科すことにした。
これが効果覿面だったのか、ゴミ投棄が一気に減った。
見せしめに何件か本当に罰金を科したんだが、道がキレイだと人は自然と優しくなるもんだ。
そして住環境の問題だ。
ホームレスも多いこの地域に、公営住宅を建設することにした。
古く傾いたような家や廃墟なども取り壊し、建て直す。
やはり、廃墟やボロ家は人の心をも荒廃させてしまうものだからな。
それでミコトたちビルダーギルドが大忙しになってしまったのは、申し訳なく思う。
町の広場に仮設の簡易住宅を作ってそこに住人を一旦移動させて、一気に工事を開始した。
そうすることで、区画ごとに住人の引っ越しを纏められるからな。
加えて、地区の清掃等に携わる者には、家賃を割引する制度も設けた。
これに関しては自治会を設置して、役割分担と相互監視のシステムを構築した。
こういうシステムの抜け穴を見付けて、ズルをしようとする奴は絶対に出て来るからな。
それを抑止するためのシステムだ。
あと、職業問題。
街路樹の世話役や建設作業員を地区内で採用した。
食堂を開業し、そのための料理人やウエイトレスも地区内で採用。
食と職を一気に改善させるための計画だ。
やる気の有る者には資金を貸し付けて、まずは露天商を開業させた。
それらの露天商を纏めた公設市場を開設。
また、それらの商店から成る『商店会』も設置した。
扱う商品や仕入れ先は個人に任せる。
但し、盗品を扱った場合は王国の法律に則って処罰され、商店会からも永久追放される。
それらがようやく形になって来た。
思い描いている理想像にはまだまだ程遠いが、自分たちの暮らす地域を何とかしたいと思っていた住人も一定数居たようなので、そういう人たちが率先してクリーンアップ作戦に参加してくれており、今では住人の八割の人が何らかの役目を担っている。
ちなみに、残りの二割の内の半数以上は高齢者と子供だ。
最近では子供たちが元気に遊ぶ声が聞こえるようになった。
それだけ治安が良くなったと言えるだろう。
賑やかな子供たちの声ってのは、街の宝だな。
『パーム地区に負けない街づくりをしよう!』
と、先日就任した自治会長が演説をしていたのが印象的だった。
ロゼス地区のクリーンアップ作戦だが、パーム地区の自治会長の遣り方を参考にさせてもらったんだけどな。
『自治会制度』も、パーム地区を参考に創設したし。
ただ、パーム地区はロゼス地区の『清掃活動』を参考に、よりキレイな街づくりを始めると言っていた。
清掃活動が始まってからのロゼス地区の変わり方は凄かったからな。
この二つの地区は隣り合っている訳ではないけれど、これからは互いを意識して切磋琢磨してくれることだろう。
ロゼス地区に作った食堂だが、これは日本の料理を出す『異世界食堂』ではない。
まずは通常のレムリア料理で、価格を安く設定した。
異世界料理を出すのなら、料理人の教育から始めないとならないから時間も掛かる。
それよりも安くて腹いっぱい食べられる店を出した方が、地区の住人からは喜ばれる。
あと、十五歳未満の未成年の子供には『子供食堂』を併設して無料で食事を提供する。
無職の人には『皿洗いを二時間手伝う』ことで食事を提供する制度も作った。
無償で食事を食べていた人達も、職に就いてお金が払えるようになると
「以前はお世話になったから」
と、給料を握りしめて普通に食べに来てくれるようになっているが、それでもこの『食事提供サービス』を止める気は無い。
こうすることで、活気溢れる街になった。
このロゼス地区に、旅人と冒険者向けの温泉宿を作る計画も進んでいる。
最近、レムリアに来る旅人や冒険者が増えているんだ。
温泉を掘って以来、人気になっているらしい。
所謂、インバウンドだな。
俺も最近知ったんだが、この王都の外れに王宮が管理する地下ダンジョンが有るらしい。
ダンジョンそのものは中級冒険者レベルの規模だそうだが、これまで冒険者たちはそのダンジョンでの経験値と賞金稼ぎが目当てで来ていた。
が、温泉施設や屋敷で経営する食堂やレストランが出来たことで『ダンジョンと温泉と美味いメシ』に変化している。
旅人もこれまでは『レムリアは只の中継点』として、夕方に到着して朝には出て行くことがほとんどだった。
しかし、これも『レムリアの温泉と美味いメシ』に変化しており、旅の目的地がレムリアになったり、中継点だとしても数日間滞在する人が増えている。
そんなこんなで国としての収益も増えつつある。
これはお客さんたちに飽きられないように二の手三の手を考えなければならない。
女王に呼び出されて『観光大臣に』と打診されたが、流石に断った。
そして、その観光大臣にはサナの母上エミーナさんが就任することになった。
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