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第九十三話
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午前中の訓練を終えて、昼食のために屋敷に戻る。
今日の昼食は明太子のパスタとマルゲリータピザだ。
パスタはサナのお気に入りのメニューの一つで、茹で加減にはコダワリが有る。
「今日のパスタは自信が有ります。ご期待くださいね♡」
と言ってくれていただけあって、お店で食べるパスタにも負けていない。
今日の麺は、なんとサナとメイドたちが作った生パスタだそうだ。
モチモチした食感が堪らない。
いつもは弁当を作ってもらうエリスたちだが、今日は新作の生パスタだと聞いて、わざわざ昼食の為だけに戻って来た。
「エリス、ラズロフへはもう到着できそうかい?」
隣で明太子スパゲティーを頬張るエリスに質問する。
「んぐっ んぐむむ…んぐっ」
急に質問した俺も悪いけど、エリスもそんなに慌てる必要も無い。
「ゆっくり飲み込んでからで構わないよ…」
エリスはペットボトルの冷えたお茶でスパゲティーを流し込むと
「も…申し訳ありませんでした…。ラズロフ王都の防護壁のすぐ近くまで到着しました。後はお屋敷に高機動車を置いて行き、徒歩で入国する予定です」
と報告してくれる。
「そうか。途中で厄介な魔獣と遭遇したりとかは無かったかい?」
「魔物はやはりレムリア王都周辺よりも高レベルなのが出没しますね。ですが、戦闘フォーメーションの良い訓練になっています」
「相手が自分より弱そうだからと油断はしないようにね」
エリスたちに限ってそれは無いと思うが、一応注意だけはしておく。
つい先日も王都のすぐ近くで、『弱いコボルトだから』と油断した冒険家たちが全滅寸前にさせられ、仲間の半数以上を失った事件が有ったんだ。
その事件を受けて、屋敷の騎士隊がコボルトの群れを討伐したんだが、
『相手が自分よりレベルが低くて弱い事が解っていても、手を抜くな。常に自分より強く狡猾な相手であると思って、全力で戦え』
と、夜の全体ミーティングでしつこいくらい念押ししておいた。
昼食後は日本の店に顔を出す。
プレオープンの日取りと来店記念の品物について話し合っている最中だった。
「英樹さんはこのタオルとポーチだったら、どっちを貰うと嬉しいですか?」
と質問されたんだが、俺みたいなおっさんが可愛らしいポーチなんて貰っても困るだけだし、タオルは箪笥の肥しになってしまう可能性が高いからなぁ…。
個人的には店のターゲットが十代~三十代の若い女性なんだから、ポーチの方が喜ばれそうに思うけどなぁ。
「解りました。じゃ、ポーチで進めますね」
って言ってくれるけど、おれの判断なんて仰ぐ必要は無いんだけどな。
会議は早々に中座して、制服の発注に行く。
サイズは全員の採寸をしてあるので問題無い。
エイミーさんを含めて縫製工場組の四人には、某ファミレスの制服を注文した。
エプロンも付属しているから、問題無いだろう。
その後、会議を終えた未希と合流してダイヤの取引に向かう。
一千万円が口座に振り込まれたことを確認すると、屋敷に戻る。
今日はサナと買い出しデートだからな。
買い物した物を荷台に積み込んでいると
「ダーリン、先日お話したお店に立ち寄りたいのですが…宜しいでしょうか?」
サナが申し訳なさそうに言う。
「構わないよ。行こう」
サナのご希望の店は商店街の真ん中の良い位置にある八百屋だ。
しかし、客の姿が無く、営業しているのかいないのか解らないくらい雰囲気が暗い。
「ちょっと行ってきます」
堪らなくなったのか、車を止めるとサナが飛び出すように降りて行く。
俺も後に続いて店に向かう。
「レイティア、いますか?」
サナが店の奥に声を掛ける。店先には数点のしおれた様な野菜しか置いておらず、開店休業状態な感じがした。感染性病原菌が大流行した時の俺の店みたいで、胸が締め付けられる。
店の奥から金髪で細身のちょっと顔色が悪い女の子が出て来た。
「サナ…。来てくれたの?」
「はい。どうしてるか気になって。ダーリン、ご紹介します。彼女は私の幼馴染でレイティア・カイエスです。レイティア、こちらは私の夫で『ヒデキ・ヤスダ』様です。精霊様で、とっても頼りになるお方です」
「え?!今、『夫』って言った?サナ、結婚したの??」
「はい。つい先日、結婚していただきました」
『結婚していただいた』って…。嫁に来て貰ったのは俺の方だよ?
と言う言葉は、空気を読んで今は胸に仕舞っておくことにする。
「おめでとう、サナ。精霊様と結婚だなんて、サナはやっぱり凄いなぁ。私の誇りだよ」
「ありがとうございます、レイティア。でもね、嬉しい報告が出来たのは良いのですが、お店はやっぱり厳しい状態が続いているようですね」
「そうだね…。お母さんが死んじゃってから、もう二月…。頑張ってみたけど作物の育ちは悪いし、今更違う野菜を育てるようにギルマスからも言われるし…。お母さんが頑張ってたの、今になって良く解るよ。もっと真面目に教えてもらえば良かった…」
堪りかねたのか、レイティアさんはしゃがみ込んで嗚咽を漏らす。
「急なことでしたもんね…。まだお若かったし働き盛りでしたから…。こんなことになるなんて誰にも予想できなかったんですから、自分を責めないでください」
サナはレイティアさんの背中を優しく抱き締める。
「レイティアさん、次に育てる野菜は決めてあるんですか?」
俺も横にしゃがんで、質問する。
「いいえ。まだ何も決めていません…」
涙を拭いながら、レイティアさんは答える。
「それでは、私の考えを聞いて貰えますか?」
そこで俺は、サナと話していた『トウモロコシ』の話をする。
「トウモロコシですか…?初めて聞く名前の野菜です」
「とっても瑞々しくて、甘くて美味しいお野菜なんですよ」
サナも一緒になって勧めてくれる。
「百聞は一見に如かず。まずは食べてみてください」
俺は屋敷から持って来ていた茹でたトウモロコシの皮を剥き、レイティアさんに差し出す。
それを一口食べたレイティアさんは
「美味しい!これはすごく美味しいです!」
と喜んでくれる。
「美味しいだけじゃないんです。栄養もとっても豊富ですし、茹でるだけではなくて焼いても美味しいですし、スープにもなるんですよ」
「でも…、勝手に野菜を育てたら、ギルマスに怒られないかな…?」
レイティアさんが二の足を踏むのは当然だろう。
「そこはご心配なく。ギルドには話を通してあります」
実はティファに頼んで、王都のファーマーズギルドのギルマスには話を付けてもらったんだ。
その旨もキチンと伝える。
「如何ですか?最初の栽培に必要な苗や種は準備済みです」
「そんな…。今の私にはお礼ができないです…」
と委縮してしまう。
「お礼なんて必要ないです。その代わり、私どもの屋敷には優先的にトウモロコシを卸していただけないでしょうか?」
「そんなことでよろしいのですか?」
「勿論ですよ。妻の大事なお友達の為ですから」
そこまで伝えると、レイティアさんはやっと笑顔になってくれる。
その笑顔を見ていると『来てよかった』と感じさせられる。
「ですが、もう一つ栽培していただきたい野菜が有ります」
「どのようなお野菜でしょうか…?」
俺は愛車の後部座席から『茄子』を取り出す。
「これは茄子という野菜です」
そう、この世界には茄子も無かったんだ。
店の奥のキッチンを借りて、サナに『焼きナス』を作ってもらう。
「さぁ、レイティア。お試しください」
まずは何も付けずに、素のままで食べてもらう。
「すごく淡泊な味のお野菜ですね」
トウモロコシと違って、少し不評だった。
が…。
「では、次は此方をどうぞ」
差し出したのは、おろし生姜を乗せて醤油を掛けた焼きナスだ。
「なにこれ!?すっごく美味しい!!」
そうだろう。
そう言うと思っていた。
「この『茄子』の栽培許可も貰ってます。安心して栽培してください」
「ありがとうございます!このお野菜で再起を目指します!」
少しは役に立てただろうか?
一度屋敷に戻って苗や種を持って、再びお店に出向く。
それらをお店からほど近い畑に運び込み、土魔法を駆使して畑を耕し直し、トウモロコシの苗を植える。
あとは水やりなどを忘れない事だ。
今日の昼食は明太子のパスタとマルゲリータピザだ。
パスタはサナのお気に入りのメニューの一つで、茹で加減にはコダワリが有る。
「今日のパスタは自信が有ります。ご期待くださいね♡」
と言ってくれていただけあって、お店で食べるパスタにも負けていない。
今日の麺は、なんとサナとメイドたちが作った生パスタだそうだ。
モチモチした食感が堪らない。
いつもは弁当を作ってもらうエリスたちだが、今日は新作の生パスタだと聞いて、わざわざ昼食の為だけに戻って来た。
「エリス、ラズロフへはもう到着できそうかい?」
隣で明太子スパゲティーを頬張るエリスに質問する。
「んぐっ んぐむむ…んぐっ」
急に質問した俺も悪いけど、エリスもそんなに慌てる必要も無い。
「ゆっくり飲み込んでからで構わないよ…」
エリスはペットボトルの冷えたお茶でスパゲティーを流し込むと
「も…申し訳ありませんでした…。ラズロフ王都の防護壁のすぐ近くまで到着しました。後はお屋敷に高機動車を置いて行き、徒歩で入国する予定です」
と報告してくれる。
「そうか。途中で厄介な魔獣と遭遇したりとかは無かったかい?」
「魔物はやはりレムリア王都周辺よりも高レベルなのが出没しますね。ですが、戦闘フォーメーションの良い訓練になっています」
「相手が自分より弱そうだからと油断はしないようにね」
エリスたちに限ってそれは無いと思うが、一応注意だけはしておく。
つい先日も王都のすぐ近くで、『弱いコボルトだから』と油断した冒険家たちが全滅寸前にさせられ、仲間の半数以上を失った事件が有ったんだ。
その事件を受けて、屋敷の騎士隊がコボルトの群れを討伐したんだが、
『相手が自分よりレベルが低くて弱い事が解っていても、手を抜くな。常に自分より強く狡猾な相手であると思って、全力で戦え』
と、夜の全体ミーティングでしつこいくらい念押ししておいた。
昼食後は日本の店に顔を出す。
プレオープンの日取りと来店記念の品物について話し合っている最中だった。
「英樹さんはこのタオルとポーチだったら、どっちを貰うと嬉しいですか?」
と質問されたんだが、俺みたいなおっさんが可愛らしいポーチなんて貰っても困るだけだし、タオルは箪笥の肥しになってしまう可能性が高いからなぁ…。
個人的には店のターゲットが十代~三十代の若い女性なんだから、ポーチの方が喜ばれそうに思うけどなぁ。
「解りました。じゃ、ポーチで進めますね」
って言ってくれるけど、おれの判断なんて仰ぐ必要は無いんだけどな。
会議は早々に中座して、制服の発注に行く。
サイズは全員の採寸をしてあるので問題無い。
エイミーさんを含めて縫製工場組の四人には、某ファミレスの制服を注文した。
エプロンも付属しているから、問題無いだろう。
その後、会議を終えた未希と合流してダイヤの取引に向かう。
一千万円が口座に振り込まれたことを確認すると、屋敷に戻る。
今日はサナと買い出しデートだからな。
買い物した物を荷台に積み込んでいると
「ダーリン、先日お話したお店に立ち寄りたいのですが…宜しいでしょうか?」
サナが申し訳なさそうに言う。
「構わないよ。行こう」
サナのご希望の店は商店街の真ん中の良い位置にある八百屋だ。
しかし、客の姿が無く、営業しているのかいないのか解らないくらい雰囲気が暗い。
「ちょっと行ってきます」
堪らなくなったのか、車を止めるとサナが飛び出すように降りて行く。
俺も後に続いて店に向かう。
「レイティア、いますか?」
サナが店の奥に声を掛ける。店先には数点のしおれた様な野菜しか置いておらず、開店休業状態な感じがした。感染性病原菌が大流行した時の俺の店みたいで、胸が締め付けられる。
店の奥から金髪で細身のちょっと顔色が悪い女の子が出て来た。
「サナ…。来てくれたの?」
「はい。どうしてるか気になって。ダーリン、ご紹介します。彼女は私の幼馴染でレイティア・カイエスです。レイティア、こちらは私の夫で『ヒデキ・ヤスダ』様です。精霊様で、とっても頼りになるお方です」
「え?!今、『夫』って言った?サナ、結婚したの??」
「はい。つい先日、結婚していただきました」
『結婚していただいた』って…。嫁に来て貰ったのは俺の方だよ?
と言う言葉は、空気を読んで今は胸に仕舞っておくことにする。
「おめでとう、サナ。精霊様と結婚だなんて、サナはやっぱり凄いなぁ。私の誇りだよ」
「ありがとうございます、レイティア。でもね、嬉しい報告が出来たのは良いのですが、お店はやっぱり厳しい状態が続いているようですね」
「そうだね…。お母さんが死んじゃってから、もう二月…。頑張ってみたけど作物の育ちは悪いし、今更違う野菜を育てるようにギルマスからも言われるし…。お母さんが頑張ってたの、今になって良く解るよ。もっと真面目に教えてもらえば良かった…」
堪りかねたのか、レイティアさんはしゃがみ込んで嗚咽を漏らす。
「急なことでしたもんね…。まだお若かったし働き盛りでしたから…。こんなことになるなんて誰にも予想できなかったんですから、自分を責めないでください」
サナはレイティアさんの背中を優しく抱き締める。
「レイティアさん、次に育てる野菜は決めてあるんですか?」
俺も横にしゃがんで、質問する。
「いいえ。まだ何も決めていません…」
涙を拭いながら、レイティアさんは答える。
「それでは、私の考えを聞いて貰えますか?」
そこで俺は、サナと話していた『トウモロコシ』の話をする。
「トウモロコシですか…?初めて聞く名前の野菜です」
「とっても瑞々しくて、甘くて美味しいお野菜なんですよ」
サナも一緒になって勧めてくれる。
「百聞は一見に如かず。まずは食べてみてください」
俺は屋敷から持って来ていた茹でたトウモロコシの皮を剥き、レイティアさんに差し出す。
それを一口食べたレイティアさんは
「美味しい!これはすごく美味しいです!」
と喜んでくれる。
「美味しいだけじゃないんです。栄養もとっても豊富ですし、茹でるだけではなくて焼いても美味しいですし、スープにもなるんですよ」
「でも…、勝手に野菜を育てたら、ギルマスに怒られないかな…?」
レイティアさんが二の足を踏むのは当然だろう。
「そこはご心配なく。ギルドには話を通してあります」
実はティファに頼んで、王都のファーマーズギルドのギルマスには話を付けてもらったんだ。
その旨もキチンと伝える。
「如何ですか?最初の栽培に必要な苗や種は準備済みです」
「そんな…。今の私にはお礼ができないです…」
と委縮してしまう。
「お礼なんて必要ないです。その代わり、私どもの屋敷には優先的にトウモロコシを卸していただけないでしょうか?」
「そんなことでよろしいのですか?」
「勿論ですよ。妻の大事なお友達の為ですから」
そこまで伝えると、レイティアさんはやっと笑顔になってくれる。
その笑顔を見ていると『来てよかった』と感じさせられる。
「ですが、もう一つ栽培していただきたい野菜が有ります」
「どのようなお野菜でしょうか…?」
俺は愛車の後部座席から『茄子』を取り出す。
「これは茄子という野菜です」
そう、この世界には茄子も無かったんだ。
店の奥のキッチンを借りて、サナに『焼きナス』を作ってもらう。
「さぁ、レイティア。お試しください」
まずは何も付けずに、素のままで食べてもらう。
「すごく淡泊な味のお野菜ですね」
トウモロコシと違って、少し不評だった。
が…。
「では、次は此方をどうぞ」
差し出したのは、おろし生姜を乗せて醤油を掛けた焼きナスだ。
「なにこれ!?すっごく美味しい!!」
そうだろう。
そう言うと思っていた。
「この『茄子』の栽培許可も貰ってます。安心して栽培してください」
「ありがとうございます!このお野菜で再起を目指します!」
少しは役に立てただろうか?
一度屋敷に戻って苗や種を持って、再びお店に出向く。
それらをお店からほど近い畑に運び込み、土魔法を駆使して畑を耕し直し、トウモロコシの苗を植える。
あとは水やりなどを忘れない事だ。
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