異世界召喚されて神様貴族生活

シロイイヌZ

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第七十八話

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 俺とサナの結婚の記念と、俺の侯爵就任、サナのお母上様の子爵就任を記念して、この王都に記念品を贈呈しようと思う。
何を贈呈するかと言えば、時計台だ。
時計台は時間を管理している教会に建築してもらっている最中だが、もうすぐその建築工事も終了する。
時計は俺が錬成した物を天辺に取り付けてもらう。
「時間と言う概念をこの国に根付かせる」
という触れ込みで、生産性の向上を狙っていたりする。
日時計でだと雨や曇りの日には正確な鐘を鳴らせないのが問題だった。
やはり正確な時間を知るためには、時計が不可欠だろう。
遊んで暮らすだけならこの世界にそんな概念を持ち込みたくはなかったが、この国の一員として暮らすからにはより良い国に育て上げていきたいと思うからな。
 完成後は時計台の時間通りに鐘を鳴らしてもらうことになるから、より正確な時間を報せることが出来るようになるはずだ。

 屋敷の温泉施設や射撃施設の建築だけでもミコトは大変なのに、時計台まで任せてしまって申し訳ない気持ちで一杯だ。
それ以外にも一般の家の建築や王城の改修など、ビルダーギルドマスターとして朝から夕食時まで走り回って仕事をしている。
そのうち運転を教えてあげて、専用のトラックでも錬成してあげようかな。
サナにも俺が仕事用に買ったのと同じSUVを錬成してあげたら喜んでくれたし、きっとミコトにも喜んでもらえると思う。
ミコトを呼び捨てにするようになったのは、彼女が屋敷に住むようになってからだ。
俺はそれまで通り『ミコトさん』と呼んでいたんだが
「私も呼び捨てにしてくれないと、何だか淋しいです」
と言われてしまったので、そうするようにした。

 今日は休日なんだが、サナは生理なのでプールサイドで読書をして過ごすと言う。
ミコトも少し遅れてプールに来たが、Tシャツと短パンというスタイルだ。
「ミコトは水着に着替えてプールに入らないのかい?」
「いえ、そうしたいんですけど、バタバタしてたので水着を買えなかったんですよ」
なるほど、そういうことか。
「そうなんだ。じゃ、ちょっと待って。シャリース、ちょっといいかい?」
飲み物を片手に通りかかったシャリースに声を掛ける。
「はい。なんでしょう?」
「ちょっと買い物をしたいんだけど、店を開けてくれるかい?」
「あ、はい。畏まりました」
休日には店が閉まってしまうのは問題が有るな。
使用人の皆に交代で対応をお願いしよう。
彼女たちにお金を扱う場所を任せないのは、何だか信用していないみたいだしな。
「休日の店の対応は使用人の皆にお願いしようか?」
歩きながらシャリースに提案してみる。
「それは良いかも知れませんね。彼女たちにもお店の仕事をしてもらえると助かります」
「日常でも忙しかったりするかい?」
「そうですね…。二人体制だと回らない時も有ります。クレアはずっとお店に入りっぱなしになってしまうので、メイドとしてのお仕事との両立が難しいようですし」
そうか。それは気付かなかったな。
「じゃぁ、やっぱり使用人の皆にも店に入ってもらおうか。計算とか売り上げの記帳とか、彼女たちに仕事を教えてあげてくれるかい?」
「はい。畏まりました。いつから始めますか?」
「明日は彼女たちの半休日だから、明後日からにしようか。二人ずつ五日間でどうだろう?」
「大丈夫だと思います」
言いながら店の鍵を開けてくれたので、ミコトを連れて中に入る。
俺がディスプレイをした時よりも、何だか華があるように思う。
「ミコト、この中から水着を選ぶといいよ」
ミコトを水着のラックの前に案内する。
「こんなにたくさん有るんですね…。迷っちゃいます」
「どれも似合うと思うけど、この白いビキニはどうかな?」
これは初めてミコトを見た日から狙っていた路線だ。
本人が拒否するなら仕方ないけど、是非着てもらいたい。
「英樹様がこれが良いと仰るなら、これにします」
なんて素直なんだ!
「シャリース、会計を頼むよ」
「はい。では、銅貨三枚です」
水着は銅貨三枚で売っているんだ。
「英樹様!自分で払いますよ!」
ミコトが慌てて自分で払おうとするが
「良いんだ。せっかく俺の嫁になるために引っ越して来てくれたんだ。そのお礼として俺からのプレゼントだよ」
「英樹様…」
ミコトは目を潤ませて、嬉しそうに水着を胸に抱き締めた。
シャリースにお礼を言って、店の前で別れる。
ミコトとサナと一緒にミコトの部屋に行く。
「さっそく着替えますね」
と言うから、一緒に部屋に入る。
「英樹様?どうされましたか?」
「可愛いミコトが着替える所を見せて」
と、ミコトに迫る。
「でも、私の当番はまだ先で…」
「昼間は当番は関係ないって知ってた?」
ミコトを抱き締めて唇を奪う。
まずは優しくキスをして、反応を見て強めのキスをする。
ぎこちないキスだけど、ミコトは懸命に俺の舌を追うように応えてくれる。
暫くキスを楽しんだ後、額をくっ付けて見つめ合う。
「キスは初めてだった?」
「はい…。初めてしました」
「初めてのキスの感想は?」
「なんて言うか…。すごく甘くて美味しかったです…」
可愛らしい感想だな。
「ミコトの裸を見たいんだ。見せてくれるかい?」
「サナ様みたいに綺麗じゃないと思いますよ…?」
「サナはサナ。ミコトはミコトだよ。人それぞれに良い所が有るんだよ」
俺はなんてキザなんだ。
ミコトはTシャツを脱いでくれる。淡いブルーのブラに包まれたたわわなおっぱいが姿を見せる。
その仕草には艶っぽさは無いけれど、恥じらいを棄てた思い切りの良さを感じさせる。
こういうのも悪くないな。
「いかがですか…?」
まだ全裸ではないけど、下着姿を露にして恥じらいを見せる。
これもいいな。
「綺麗だよ。ミコト」
そんなミコトを抱き締め、もう一度キスをした。

 ミコトとベッドに入ってセックスを始めるが、やはりフェラチオは下手だ。
やったことが無いんだから仕方がないけど、ここはサナ先生のお力をお借りしよう。
「サナ、入って来てくれるかい?」
ドアに向かって声を掛けると、静かにドアが開く。
「ダーリン、お呼びですか?」
サナは遠慮深いので、廊下で待っていてくれた。
「ミコトの代わりにフェラチオをしてくれないか?」
「はい。では、失礼致しますね」
サナはサッと俺の前に来るとベッドに座る俺の股間に跪く。
「では、始めます。ミコト様、よくご覧になってくださいね」
そう言って肉棒を優しく掴んで亀頭に舌を這わせる。
サナのフェラチオはやっぱり最高だな。
ほぼ毎日俺とセックスをしているからか、屋敷で一番上手になった。
「そうやってお舐めするんですね…」
「はい。ここはこうすると、ダーリンはとても気持ちよさそうなお顔をなさってくださいます。でも、ここを強く吸うと痛くなってしまうそうなので、ご注意くださいね」
なんて講義をしながらでも、思わずサナの口内に射精してしまいそうだ。
「ミコト、此処に来て四つん這いになって、お尻を俺に向けてごらん」
「あ…はい。こうですか?」
プリンとしたお尻を俺に向けて突き出して来る。
「それで良いよ」
ミコトのお尻に顔を埋めてクンニを始める。
「ぁん♡ 英喜様…、そのような場所は…」
「ミコト様、ダーリンにペロペロしていただくのはとっても気持ちいいですよ」
「あっ♡ 気持ちいいけど…汚いから… あん♡」
「ミコトのおまんこは汚くないよ。とっても美味しいよ」
「ダメ…♡ あぁん♡ おかしくなっちゃうからっ…♡ あぁうっ♡」

 たっぷりとクンニを楽しんで、指でおまんこを解してあげた。
その間に、俺もサナの口内に一発射精させてもらった。
「ミコト、挿入いれるよ」
ベッドに寝かせたミコトに正常位で挿入を開始する。
「来て…♡ 英樹様…♡ いっぱい…エッチなこと…して♡」
とろとろに濡れたミコトのおまんこに亀頭をゆっくりと挿入する。
「はぅ…♡ 英樹様が入って来る…♡」
「痛かったら、すぐに言うんだぞ」
「はい…♡ 大丈…ふぐっ」
ミコトの最奥に到達する。
普段力仕事で鍛えているからか、締まりがすごい。
処女膜の抵抗がほとんど無かったのは、身体を動かす仕事だからだろうか。
「これで一つになったよ。気分はどうだい?」
「なんだか不思議…♡ でも…気持ちいい…♡」
「これからもっと気持ち良くなりますよ」
サナも横で見守っている。
気持ち良いのなら、遠慮なく腰を使わせてもらう。

 「はっ…♡ はひぃっ♡ んっぐぅ♡ あぁん♡ 英樹様っ♡ 大好きっ♡」
挿入を開始してから、ミコトは既に四回の潮を吹いた。
日に焼けた肌を晒し、おっぱいをたゆんたゆんと揺らして喘ぐ様はやはり綺麗だ。
ミコトを受け入れて良かったと実感する。
「あふぅっ♡ んっ♡ はぁっ♡ 気持ち…いいっ♡ また…出ちゃうっ♡」
ミコトは五回目の潮をブシュッと吹き出して、さらに喘ぐ。
感じ方がどんどん深くなっているのが、俺にも伝わって来る。
「どうだい?セックスは気持ちいいだろう?」
ついついいつものSっ気が首をもたげて来る。
「すごい…♡ 気持ちいい…ですっ♡ んはぁっ♡ またイくぅっ♡」
ミコトは何度も絶頂するが、それでも奥までは挿入していない。
感じやすさはサナと同じくらいなのかも知れないな。
これで子宮挿入をしたら、どうなるんだろうか?
これからが楽しみだな。
「ミコト、どこに出して欲しい?初めてのセックスだし、ご希望を叶えるよ?」
と、サービスもしてあげる。
膣内なかに…膣内に出して…♡ 妊娠させて…♡」
そう言ってくれるから、思い切り膣内に射精した。

 ミコトは屋敷に入ることを志願した時から
『出来たら結婚して、子供を産ませていただきたいです』
と言っていたから、いずれは妊娠させてあげたいと思っている。
でも、第一号はサナと決めているから、今は妊娠させてあげることは出来ない。
それはミコトにも伝えて承諾してもらっていることだが、本音として早く妊娠したいんだろうな。
ミクは間違いなく全員に避妊魔法を施したと言っていたから、間違いないだろう。
「ミコト、避妊魔法は受けたよね?」
一応、確認しておく。
「はい。ミクちゃんに施してもらいました。エリスから、『妊娠させて』と言うと盛り上がると聞いたので、言ってみました」
なんと、エリスもしょうもない事を教えるなぁ。
まぁ、なんだかちょっと悪い気はしないのも事実なんだけど。
「実際に妊娠させてあげられるのは少し先になるけど、必ず俺たちの子供を産ませてあげるから、今は我慢してね」
そう言って優しく髪を撫でてあげる。
「はい。その時をお待ちしています」
「ミコト様、一緒に元気なダーリンのお子を産みましょうね」
サナもそう言って、ミコトの髪を撫でた。

 真っ白いビキニを着たミコトと爽やかなブルーのサマードレスを着たサナと手を繋いで、プールに向かった。
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