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第七十七話
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昨夜はティファとリサに相手をしてもらって、3Pで四発中出しを楽しんだ。
リサとティファのレズプレイはなかなか見応えがある。
レズプレイをさせながら、サナとのセックスを見物させることにハマっていたりする。
サナもノリノリでセックスに応じてくれるから、楽しくて仕方ない。
昨夜は後背位で突きまくって、潮を吹くサナをたっぷりと見てもらった。
でも、そのプレイがしばらく出来ない。
今朝からサナに生理が来てしまったんだ。
「ダーリン、申し訳ありません。暫くセックスのお相手が出来ません…」
と言うけれど、仕方のないことだ。
それにこのタイミングで来てくれたから、むしろ良かった。結婚式に間に合う。
「サナが元気でいてくれている証拠なんだから、謝ることじゃないよ」
と言うと、サナは嬉しそうに俺に抱き付いて
「ダーリンは本当にお優しいですね…♡ 惚れ直しちゃいます♡」
なんて囁いてくれる。
これ以上惚れられると、どんなことになってしまうのかな?
あずさは今朝から使用人たちの髪を切っている。
先日オファーをしてから美容院で必要なアイテムを揃えていたらしく、トリートメントなども持ち込んでくれている。
当面は風呂の脱衣所の鏡の前に椅子を並べて対応してくれるそうだが、建設中の温泉施設内に専用のスペースを設ける予定だ。
設計の変更をミコトに聞いてみたら
「それくらいなら大丈夫ですよ」
と快く応じてくれた。
最近、新たな武器を導入した。
騎士隊が合流して人数が増えたから、迫撃砲や榴弾砲、地対空誘導弾を導入して訓練を重ねているんだ。
レイナからの情報で、『ドラゴンライダー』という小型の竜に乗って空中から攻撃を仕掛けて来る兵が居ることを知ったからだ。
翼竜などのモンスターと対峙した時は重機関銃や通常の自動小銃等で対処できたが、安全面を考慮しても武装を強化するに越したことはないからな。
車両も大幅に増やして、軽装甲機動車や装輪式機動戦闘車も導入した。
全員の運転技術や火器取り扱い練度が向上したからだが、おかげで機動力も戦闘力も大幅に強化することが出来た。
訓練の状況や必要に応じてSSM(地対艦誘導弾等)なんかの導入を考えている。
そうなると屋敷の騎士隊だけでは人数が足りないから、王宮の騎士隊を投入してもらう必要が生じて来るが、それは女王やセリカとの交渉次第だな。
武装と言えば、屋敷の門番や巡回をしてくれている使用人にも拳銃と短機関銃を支給したのだが、最近はそれらの訓練にも積極的に取り組むことにした。
警察官の制服を着せているからリボルバーを支給しようかとも思ったんだが、同じように警備に当たっている騎士隊と弾丸や弾倉を共用できた方が便利だから、同じ拳銃を使用してもらうことにした。
当然リボルバー用ホルスターは使えなくなるけど、簡単に錬成できるから気にしない。
暇を見つけて格闘術の手解きをして来たけど、今後は未希にお願いしても良いかもね。
格闘術などの訓練を自主的に行えるように、トレーニングジムなんかを温泉施設の中に併設する。
今もトレーニングマシンやサンドバッグが有るが、テラスに置いてあるから景観が良くないので、移動させたいと思っているんだ。
とは言え、トレーニングに勤しむキャミソール姿の可愛い女の子たちの肌に玉のような汗が弾ける光景を眺めるのも、なかなか楽しいんだけどね。
早朝から使用人三人の髪を切ってくれたあずさを日本の事務所に送る。
未希と陽菜は一足先に日本に戻って仕事を始めているが、今日は陽菜にはある品物の調達を頼んだ。
それは腕時計だ。あちらの世界には時間の概念が希薄だからだ。
教会の鐘の音だけが時間を報せてくれるのはロマンチックだが、教会は日時計で管理している。
屋敷の勤怠などをハッキリさせるためにも時計は必要だと思ったので、ちゃんとした時計を導入することにした。
とは言え、勇者や騎士の仕事はどうにもならない部分が有るけどな。
『五時なので帰ります』なんて戦っている魔物に言ったら、殺されるだけだ。
だから臨機応変に対応してもらわなければならないけど、作戦の円滑な遂行のためにも時計は必要だからな。
パッと見て判りやすいのはデジタルの時計だが、文字が違う此方の世界では数字を憶えてもらうまで難しいだろう。
なので、まずはアナログの時計を導入して時計に慣れてもらう。
ソーラー発電の物を選んで買っておいてくれと言っておいた。
「お兄ちゃんみたいなソーラー電波時計が良いのかな?」
なんてボケるから
「陽菜、バカを言うな。この世界に電波の発信基地は存在しないぞ」
と、思わずツッコミを入れてしまった。
「そっか。そりゃそうだよね。スマホも使えないの忘れてたよ」
だそうだ。
陽菜って、すごく天然だと思う。それが良い所でもあるのだが。
午前の仕事を終えて昼ご飯を食べていたら、王城からセリカが来た。
また何か押し付けられるか、無茶な仕事を振られるかするのかと思っていたが、どうやらそうではないようだ。
「今日はどういうご用件ですか?」
と問うと
「いえ、今日はサナ殿のことで来ました」
と言う。
「私ですか?」
俺の横で控えていたサナが声を上げる。
「ええ。サナ殿、貴女は何か魔力を向上させるような訓練をしましたか?」
「いいえ。特に何もしていませんけど…」
「そうですか…」
セリカは少し考え込む。
「なんです?」
「なんて言えば良いのか…。いえ、悪い話ではないんですけどね…」
なんだよ。話しの中身が見えて来ない。
「私の妻のことなのです。どういうお話なのか、詳しくお聞かせ願いたい」
「サナ殿の魔力値が大幅に上がっているんです」
は?どいうこと?
「私の魔力値が…ですか?」
サナもキョトンとしている。
「ええ、魔導士とは言いませんが、中級魔法使いくらいの魔力を持っていますね」
「私は幼い頃の適正検査で、魔法使いなどの大きな魔力を必要とする職業には就けないと言われましたのでメイドになったんですが…」
「そうですよねぇ…。ですが、サナ殿の魔力値は以前よりもかなり上がっているんです」
なんだそれ。どういうことだよ。
「サナ殿だけではないのです。エリスやティファも上がっていますし、以前から高い魔力を持っているユキやミクも軒並み魔力値が上がっています。ユキは上級精霊術士に、ミクは魔導士にジョブチェンジが可能なほどですよ」
なんだそれは…。何が起きているんだ?
「ミクは最近そうなったようですけど、ユキは以前からその気配を感じていたのです。で、気になったのでサナ殿もお調べしたら…。と言う感じです。何かお心当たりは有りませんか?」
なんだろう?そんな特別な何かをした記憶は無いが。
「屋敷の他の居住者はどうですか?そんな気配は無いですか?」
「今のところ、討伐隊の勇者たちだけですね」
ん?サナを含む討伐隊メンバーだけ?
「セリカ殿。魔力値が上がっている中に、リサは含まれていますか?」
「リサですか?リサは最近来たばかりなのでちゃんと測定したわけではないですが…。それでも少しは上がっているようですね」
なるほど。そう言う事か。
「皆、俺が抱いているメンバーだ…」
思わず口に出てしまった。
それを聞いたセリカがニヤリと笑う。
「なるほど…安田侯爵が抱かれた者ですか…」
なんかセリカの笑顔が怖いぞ。
「だからと言って、屋敷に住んでいる者以外は抱きませんよ」
「わかっていますとも」
「これ以上屋敷の人口を増やすのもお断りです」
「そこは少し考えていただけませんか?」
「お断りします。今でも騎士とメイドは抱けていませんから」
「そうなのですか?」
「そうですよ」
「てっきり、お預けした日に全員済ませているのかと…」
「二十七人も一気に抱けるか!」
思わずツッコンでしまった。
「まぁ、冗談はさておき…」
「冗談かよ!」
またツッコンでしまった。
「安田侯爵の精には魔力が含まれているのかも知れませんね。どのようにして魔力譲渡が行われるのか確認してみたいのですが、一度見学させていただけませんか?」
「させねーよ!」
もう無茶苦茶だ。
まぁでも、俺とのセックスで魔力が譲渡できるかもしれないことが解かった。
ひょっとしたら、この方法で日本組に魔力を譲渡できるかも知れない。
此方の女性たちのように元々魔力が無ければ増やすことは出来ないのかも知れないが、それでもセックスはするわけだし、試してみる価値は有る。
でも、日本でセックスしても意味が無いだろう。
俺が魔法を使えるのは此方の世界だけだからな。
初回のセックスを済ませているあずさに付き合ってもらって試してみようか?
でも…
「魔力譲渡を試したいからセックスさせてくれ」
とか言ったら嫌われるかも知れないなぁ…。
引っ叩かれても文句は言えない所業だよな。
でも、当番以外でセックスに持ち込むにはどうすれば良いのかな?
最近は何の脈絡もなくセックスに持ち込める生活をしていたから、雰囲気作りとかそんなのに疎くなっている気がするな。
イヤな男になってしまいそうだから、気を付けよう。
こんな気分の時は、サナと手を繋いで庭でも散歩しよう。
温泉施設の建築状況を視察して、これからのことを少し考えてみよう。
俺はこの世界で何をすべきなのか?
何のために俺は選ばれてこの世界に来たのか?
考えることはたくさん有るが、『何故俺なのか』という答えだけは解らないままだ。
それをずっと考えてはいたけれど、さっぱり解らないから考えるのを諦めた。
俺は今の現状を受け入れて生きて行く。
日本では店も有るし、原石販売のおかげで安泰だ。
こっちの世界でも貴族の役職でかなりの金額を稼いでいるし、これからは温泉ビジネスも始まる。
俺の給料は指揮官の給料の大金貨二十枚だけだと思っていたら
「いいえ。ダーリンのお給料は役職が多いので、合計したら大金貨四十枚です。それに加えて、ダーリンの所領が有りますから、その税収も入って来ます。これからは温泉の使用料なども入るでしょうから、もっと増えると思いますよ」
とサナに言われてしまった。
「え?俺は領地なんて持ってるの?」
「はい。侯爵という立派な貴族ですから、ご自身の所領をお持ちです」
「いつの間にそんなの持たされたの?」
「ダミアスを成敗された際にその領地がダーリンに移譲されています。あと、侯爵に昇進された折にドミオンの領地もダーリンに移譲されています」
「え?そんなことになってんの?」
「はい。今はダーリンが領主となっています」
なんとまぁ…。開いた口が塞がらん。
「ご存知なかったですか?」
「うん、知らなかったよ…」
「申し訳ありません。セリカ様がご説明なさると仰っていましたので…」
あの女…。何も聞かされちゃいねーっての。
「良いんだよ。サナが悪いわけじゃないもの…。サナ、その所領の税率は他の貴族の領地と比べてどうなの?無駄に高かったりしない?」
「そうですね…。ダミアスが治めていた領地は税収が妙に高いですし、街も荒んでいますね…。ちょっと改革が必要かも知れません」
そういやダミアスは税収の横領とかやってたもんな。
「じゃあ、税率を周囲に合わせて下げてみよう。あと、その荒んだ街を一度視察しておこう。どうやって浄化するかも考えないとならないからね」
「ダーリンの所領である地域には、縫製工場の職人を雇った貧民街が含まれています」
なるほど…、貧民街か…。
考えが無いわけでもないけれど、実行するにはやはり一度見ておいた方が良さそうだな。
治安の悪い地域にサナを連れて行くのは、気が引けるけれどな。
リサとティファのレズプレイはなかなか見応えがある。
レズプレイをさせながら、サナとのセックスを見物させることにハマっていたりする。
サナもノリノリでセックスに応じてくれるから、楽しくて仕方ない。
昨夜は後背位で突きまくって、潮を吹くサナをたっぷりと見てもらった。
でも、そのプレイがしばらく出来ない。
今朝からサナに生理が来てしまったんだ。
「ダーリン、申し訳ありません。暫くセックスのお相手が出来ません…」
と言うけれど、仕方のないことだ。
それにこのタイミングで来てくれたから、むしろ良かった。結婚式に間に合う。
「サナが元気でいてくれている証拠なんだから、謝ることじゃないよ」
と言うと、サナは嬉しそうに俺に抱き付いて
「ダーリンは本当にお優しいですね…♡ 惚れ直しちゃいます♡」
なんて囁いてくれる。
これ以上惚れられると、どんなことになってしまうのかな?
あずさは今朝から使用人たちの髪を切っている。
先日オファーをしてから美容院で必要なアイテムを揃えていたらしく、トリートメントなども持ち込んでくれている。
当面は風呂の脱衣所の鏡の前に椅子を並べて対応してくれるそうだが、建設中の温泉施設内に専用のスペースを設ける予定だ。
設計の変更をミコトに聞いてみたら
「それくらいなら大丈夫ですよ」
と快く応じてくれた。
最近、新たな武器を導入した。
騎士隊が合流して人数が増えたから、迫撃砲や榴弾砲、地対空誘導弾を導入して訓練を重ねているんだ。
レイナからの情報で、『ドラゴンライダー』という小型の竜に乗って空中から攻撃を仕掛けて来る兵が居ることを知ったからだ。
翼竜などのモンスターと対峙した時は重機関銃や通常の自動小銃等で対処できたが、安全面を考慮しても武装を強化するに越したことはないからな。
車両も大幅に増やして、軽装甲機動車や装輪式機動戦闘車も導入した。
全員の運転技術や火器取り扱い練度が向上したからだが、おかげで機動力も戦闘力も大幅に強化することが出来た。
訓練の状況や必要に応じてSSM(地対艦誘導弾等)なんかの導入を考えている。
そうなると屋敷の騎士隊だけでは人数が足りないから、王宮の騎士隊を投入してもらう必要が生じて来るが、それは女王やセリカとの交渉次第だな。
武装と言えば、屋敷の門番や巡回をしてくれている使用人にも拳銃と短機関銃を支給したのだが、最近はそれらの訓練にも積極的に取り組むことにした。
警察官の制服を着せているからリボルバーを支給しようかとも思ったんだが、同じように警備に当たっている騎士隊と弾丸や弾倉を共用できた方が便利だから、同じ拳銃を使用してもらうことにした。
当然リボルバー用ホルスターは使えなくなるけど、簡単に錬成できるから気にしない。
暇を見つけて格闘術の手解きをして来たけど、今後は未希にお願いしても良いかもね。
格闘術などの訓練を自主的に行えるように、トレーニングジムなんかを温泉施設の中に併設する。
今もトレーニングマシンやサンドバッグが有るが、テラスに置いてあるから景観が良くないので、移動させたいと思っているんだ。
とは言え、トレーニングに勤しむキャミソール姿の可愛い女の子たちの肌に玉のような汗が弾ける光景を眺めるのも、なかなか楽しいんだけどね。
早朝から使用人三人の髪を切ってくれたあずさを日本の事務所に送る。
未希と陽菜は一足先に日本に戻って仕事を始めているが、今日は陽菜にはある品物の調達を頼んだ。
それは腕時計だ。あちらの世界には時間の概念が希薄だからだ。
教会の鐘の音だけが時間を報せてくれるのはロマンチックだが、教会は日時計で管理している。
屋敷の勤怠などをハッキリさせるためにも時計は必要だと思ったので、ちゃんとした時計を導入することにした。
とは言え、勇者や騎士の仕事はどうにもならない部分が有るけどな。
『五時なので帰ります』なんて戦っている魔物に言ったら、殺されるだけだ。
だから臨機応変に対応してもらわなければならないけど、作戦の円滑な遂行のためにも時計は必要だからな。
パッと見て判りやすいのはデジタルの時計だが、文字が違う此方の世界では数字を憶えてもらうまで難しいだろう。
なので、まずはアナログの時計を導入して時計に慣れてもらう。
ソーラー発電の物を選んで買っておいてくれと言っておいた。
「お兄ちゃんみたいなソーラー電波時計が良いのかな?」
なんてボケるから
「陽菜、バカを言うな。この世界に電波の発信基地は存在しないぞ」
と、思わずツッコミを入れてしまった。
「そっか。そりゃそうだよね。スマホも使えないの忘れてたよ」
だそうだ。
陽菜って、すごく天然だと思う。それが良い所でもあるのだが。
午前の仕事を終えて昼ご飯を食べていたら、王城からセリカが来た。
また何か押し付けられるか、無茶な仕事を振られるかするのかと思っていたが、どうやらそうではないようだ。
「今日はどういうご用件ですか?」
と問うと
「いえ、今日はサナ殿のことで来ました」
と言う。
「私ですか?」
俺の横で控えていたサナが声を上げる。
「ええ。サナ殿、貴女は何か魔力を向上させるような訓練をしましたか?」
「いいえ。特に何もしていませんけど…」
「そうですか…」
セリカは少し考え込む。
「なんです?」
「なんて言えば良いのか…。いえ、悪い話ではないんですけどね…」
なんだよ。話しの中身が見えて来ない。
「私の妻のことなのです。どういうお話なのか、詳しくお聞かせ願いたい」
「サナ殿の魔力値が大幅に上がっているんです」
は?どいうこと?
「私の魔力値が…ですか?」
サナもキョトンとしている。
「ええ、魔導士とは言いませんが、中級魔法使いくらいの魔力を持っていますね」
「私は幼い頃の適正検査で、魔法使いなどの大きな魔力を必要とする職業には就けないと言われましたのでメイドになったんですが…」
「そうですよねぇ…。ですが、サナ殿の魔力値は以前よりもかなり上がっているんです」
なんだそれ。どういうことだよ。
「サナ殿だけではないのです。エリスやティファも上がっていますし、以前から高い魔力を持っているユキやミクも軒並み魔力値が上がっています。ユキは上級精霊術士に、ミクは魔導士にジョブチェンジが可能なほどですよ」
なんだそれは…。何が起きているんだ?
「ミクは最近そうなったようですけど、ユキは以前からその気配を感じていたのです。で、気になったのでサナ殿もお調べしたら…。と言う感じです。何かお心当たりは有りませんか?」
なんだろう?そんな特別な何かをした記憶は無いが。
「屋敷の他の居住者はどうですか?そんな気配は無いですか?」
「今のところ、討伐隊の勇者たちだけですね」
ん?サナを含む討伐隊メンバーだけ?
「セリカ殿。魔力値が上がっている中に、リサは含まれていますか?」
「リサですか?リサは最近来たばかりなのでちゃんと測定したわけではないですが…。それでも少しは上がっているようですね」
なるほど。そう言う事か。
「皆、俺が抱いているメンバーだ…」
思わず口に出てしまった。
それを聞いたセリカがニヤリと笑う。
「なるほど…安田侯爵が抱かれた者ですか…」
なんかセリカの笑顔が怖いぞ。
「だからと言って、屋敷に住んでいる者以外は抱きませんよ」
「わかっていますとも」
「これ以上屋敷の人口を増やすのもお断りです」
「そこは少し考えていただけませんか?」
「お断りします。今でも騎士とメイドは抱けていませんから」
「そうなのですか?」
「そうですよ」
「てっきり、お預けした日に全員済ませているのかと…」
「二十七人も一気に抱けるか!」
思わずツッコンでしまった。
「まぁ、冗談はさておき…」
「冗談かよ!」
またツッコンでしまった。
「安田侯爵の精には魔力が含まれているのかも知れませんね。どのようにして魔力譲渡が行われるのか確認してみたいのですが、一度見学させていただけませんか?」
「させねーよ!」
もう無茶苦茶だ。
まぁでも、俺とのセックスで魔力が譲渡できるかもしれないことが解かった。
ひょっとしたら、この方法で日本組に魔力を譲渡できるかも知れない。
此方の女性たちのように元々魔力が無ければ増やすことは出来ないのかも知れないが、それでもセックスはするわけだし、試してみる価値は有る。
でも、日本でセックスしても意味が無いだろう。
俺が魔法を使えるのは此方の世界だけだからな。
初回のセックスを済ませているあずさに付き合ってもらって試してみようか?
でも…
「魔力譲渡を試したいからセックスさせてくれ」
とか言ったら嫌われるかも知れないなぁ…。
引っ叩かれても文句は言えない所業だよな。
でも、当番以外でセックスに持ち込むにはどうすれば良いのかな?
最近は何の脈絡もなくセックスに持ち込める生活をしていたから、雰囲気作りとかそんなのに疎くなっている気がするな。
イヤな男になってしまいそうだから、気を付けよう。
こんな気分の時は、サナと手を繋いで庭でも散歩しよう。
温泉施設の建築状況を視察して、これからのことを少し考えてみよう。
俺はこの世界で何をすべきなのか?
何のために俺は選ばれてこの世界に来たのか?
考えることはたくさん有るが、『何故俺なのか』という答えだけは解らないままだ。
それをずっと考えてはいたけれど、さっぱり解らないから考えるのを諦めた。
俺は今の現状を受け入れて生きて行く。
日本では店も有るし、原石販売のおかげで安泰だ。
こっちの世界でも貴族の役職でかなりの金額を稼いでいるし、これからは温泉ビジネスも始まる。
俺の給料は指揮官の給料の大金貨二十枚だけだと思っていたら
「いいえ。ダーリンのお給料は役職が多いので、合計したら大金貨四十枚です。それに加えて、ダーリンの所領が有りますから、その税収も入って来ます。これからは温泉の使用料なども入るでしょうから、もっと増えると思いますよ」
とサナに言われてしまった。
「え?俺は領地なんて持ってるの?」
「はい。侯爵という立派な貴族ですから、ご自身の所領をお持ちです」
「いつの間にそんなの持たされたの?」
「ダミアスを成敗された際にその領地がダーリンに移譲されています。あと、侯爵に昇進された折にドミオンの領地もダーリンに移譲されています」
「え?そんなことになってんの?」
「はい。今はダーリンが領主となっています」
なんとまぁ…。開いた口が塞がらん。
「ご存知なかったですか?」
「うん、知らなかったよ…」
「申し訳ありません。セリカ様がご説明なさると仰っていましたので…」
あの女…。何も聞かされちゃいねーっての。
「良いんだよ。サナが悪いわけじゃないもの…。サナ、その所領の税率は他の貴族の領地と比べてどうなの?無駄に高かったりしない?」
「そうですね…。ダミアスが治めていた領地は税収が妙に高いですし、街も荒んでいますね…。ちょっと改革が必要かも知れません」
そういやダミアスは税収の横領とかやってたもんな。
「じゃあ、税率を周囲に合わせて下げてみよう。あと、その荒んだ街を一度視察しておこう。どうやって浄化するかも考えないとならないからね」
「ダーリンの所領である地域には、縫製工場の職人を雇った貧民街が含まれています」
なるほど…、貧民街か…。
考えが無いわけでもないけれど、実行するにはやはり一度見ておいた方が良さそうだな。
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