異世界召喚されて神様貴族生活

シロイイヌZ

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第五十三話

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 サナに言われた通りに応接室で待つ。
数分も待つことなく、サナが三人の女性を連れて応接室に入って来る。
一人はミクが以前着ていたようなローブを纏った女性で、残りの二人は騎士のようだ。
「セリカ様、こちらがユキ様が召喚された精霊の安田英樹様です。そして、私が結婚していただいた夫でもあります。ダーリン、こちらは王宮魔導士のセリカ様です。女王陛下の補佐も兼務されておられます」
サナは完全にメイドモードな口調で紹介してくれる。
このセリカと言う女性は二十五歳くらいだろうか?綺麗な女性ではあると思うけど、俺の好みではない。
それと気に食わないのが、なんか俺のことを値踏みするような目で見ていることだ。
とは言え女王の補佐とかなんだから、身分も相当なものなんだろう。
「安田英樹と申します。ユキの召喚に応じて日本という異世界の国から参りました」
俺の自己紹介にも大した反応は見せない。
「王宮魔導士のセリカ・フォン・アイレスです。精霊とのことですけど、間違いありませんか?」
うわ…、なんかすげぇ高飛車。可愛くねぇの。こういう女は好きになれないな。
「えぇ…まぁ…。そのようですね」
その返答を鼻で笑われた。
「ニホン…ですか。聞いたことが有りませんね。きっと辺境の未発達な国なのでしょうね」
うわ、イビリ魔か。引っ叩きたい。まぁ、戦闘時でもなければ女性に手は上げないけど。
サナを見るとセリカの俺に対する態度が気に食わないようで、顔が引き攣っている。
『抑えて』とアイコンタクトを送ると、サナは無言で小さく頷いた。
「先日の大きいだけで美しさの欠片も無いあの魔法陣も貴方の仕業ですか」
「市中を奇妙な乗り物で徘徊していると聞き及んでいますよ。貴方、本当は勇者を騙そうと企む魔族なのではないですか?」
等々、黙って聞いてりゃ言いたい放題だ。
まぁ、女性が重用される世界での男の扱いなんて、ボンボンでもなきゃこんなもんなのかもな。
「レイナ、以前召喚した精霊は本当に使い物にならなくて参りましたね」
「そうですね。アレは本当にダメでした」
レイナと呼ばれた女性騎士たちと三人で俺を嘲笑う。
試しにレイナのステータスを見てやる。
「レイナ LV:38 王宮騎士団長 二十二歳 剣術スキル61」
その他ズラズラとスキルが出てきたが、どれもエリスと大差ない。
むしろ火器スキルが有る分、エリスの方が優れているかも知れないな。
 それにしても二十二歳か。鎧で隠されてるから見えないけど、スタイルは良さそうだな。ピンクっぽいベリーショートの髪で見た目は十代にしか見えないし、滅茶苦茶可愛くて一発ヤってみたいのは山々だけど、性格がちょっと残念だなぁ。
「さぁ?使い物になるかどうかは解りかねます。ですが、私は相当に強いですよ?」
でも、言われっ放しは俺の性に合わないから、挑発するように言い返してやった。
「ふん…。大層な自信がお有りのようですね」
またセリカが鼻で笑うが、まぁ誰が相手でもこの世界では負ける気はしないな。
「では、私と手合わせ願いましょうか」
レイナが前に出て俺の安い挑発に乗って来る。
「それは良いですね。精霊殿の強さを拝見させていただきましょうか」
セリカのその言葉を受けてレイナが腰の剣に手を掛ける。
「お待ちください!」
横に控えていたもう一人の騎士が声を上げてズカズカと向かってくる。
茶色のロングヘアにブルーの瞳の美少女だ。この娘も鎧で身体が隠れてるけど相当に可愛いし、おっぱい揉んでやりてぇな。
サナとの約束が有るからやらないけどね。
「私は王宮騎士団第二騎士隊のマリコ・フォン・アーデルハイド。お前如きにレイナ団長がお手を煩わせる必要はない。私がお相手する!」
そう言っていきなり剣を抜いて来た。
何考えてんだ?この女は。こんな所で戦ったら屋敷が滅茶苦茶になりかねないし、俺の可愛いサナが怪我でもしたらどうすんだ。
あまりの非常識さにイラッとしたが
「此処は手狭です。庭に出ましょうか」
努めて冷静に言う。
「この場所で十分だ!剣を抜け!」
何なんだよ。こいつは…。何を熱くなってやがる。
「マリコ、精霊殿の仰るとおりです。ここも元は陛下の持ち物だったお屋敷です。建物に傷を付けてはなりません。お庭に出ましょう」
セリカはなんか知らないけど余裕たっぷりの口調でそう告げた。
「…解りました。セリカ様がそう仰るのであれば…」
セリカの言葉に剣を収めたので、取り敢えずは庭に出ることにした。

 「マリコ様は騎士としてはまだまだ駆け出しですが、ご実家は『アーデルハイド道場』と言う剣術道場で、剣の腕前は騎士団でも五本の指に入るとか。レイナ様も同じ道場の門下で、道場始まって以来の最強剣士と言われています。その腕を買われて若くして騎士団長まで昇り詰められた剣豪です。エリス姉さまも同じ道場の門下でいらっしゃいます」
庭に向かう途中、サナが教えてくれた。
「ふぅん。有名人なんだ」
「えぇ。超有名人です」
サナが『超』を付けるとなんだか可愛いな。
なんて呑気なことを考える。
「それでもダーリンが負けるだなんて考えられないですけどね♡」
と言って応援もしてくれる。
なるほどね。剣術道場のお嬢様剣士に超有名最強騎士団長ねぇ…。
まぁ…なんでも良いけど、さっさと終わらせてとっととお帰り願おう。

 庭の広い部分でマリコと対峙する。
「始める前に言っておきますが、私は『女性には手を上げずに守る』と言うことを標榜する国の出身です」
向き合って話し始める。
「ふん!随分と軟弱な国だな!」
「確かにその通り。そのような国の生まれでも、私個人は『真の男女平等』を目指しております故、敵意を向けて来る相手は男でも女でも容赦なく叩きのめします。貴女が大きな怪我をなさらないように手加減はしますが、痛い思いくらいはさせるかも知れません。ご容赦ください」
そう言って一礼する。
「言い残したいことはそれだけか?私とて手加減をしてやりたいところだが、そのよく回る口に免じて全力で相手をしてやる!さぁ、剣を抜け!!」
なんかもう、悪役のテンプレートみたいなこと言ってやがるな。
「必要ありません。どうぞ、お好きなタイミングでどこからでも掛かっていらっしゃい」
あの香港映画のスターのように指先をクイクイッとやって挑発する。
「ふざけるな!あの世で後悔するといい!!」
上段に構えて突進して来たので左手で剣戟を流してそのまま腕を取った。
いつでも来いとは言ったけど、礼くらいしろよ。騎士道どこ行った?
「レイナ、マリコの腕も確かなのですよね?」
「はい。騎士団でも指折りの…」
セリカとレイナがそんな話をしている途中で、マリコを一本背負いの要領でポイッと投げてあげる。
一割にも満たないくらいの力だったが、思いの外キレイに飛んで行った。
「ぴぎゃっ!」
地面に叩きつけられたマリコは情けない声を出して倒れた。
「マリコ!何してるの!気を抜くんじゃないわよ!!」
「わかっています!」
バッと立ち上がって再度突進を試みて来る。まぁ、その根性は見上げたもんだ。
「てりゃぁぁぁっ!」
連続した剣戟は見事だった。うん。太刀筋も悪くは無い。
普通なら一刀両断にされていてもおかしくはないんだろうが、俺には止まっているようにしか見えないから、ヒラヒラと躱してやる。
「なんで!なんで当たらないの!?」
悪いけど、日本のハエの方がよっぽどすばしっこいよ。
サナを見ると、なんか目を♡にして俺のことを見ている。
「くそ!くそ!くそぉ!!」
ダメだよ。女の子がそんな汚い言葉を使っちゃ。
マリコは顔を真っ赤にしてムキになって剣戟を放って来るが、もういいだろう。
懐に入るように間合いを詰めて、裏拳で左の頬を打つ。
「ひゃんっ!」
また一割未満の力で打った。それ以上の力を入れると、いつかの魔物みたいに首が捻じ切れてしまうかも知れないからな。
それでも派手にぶっ飛ん行ってしまったけど、唇くらいは切っているかも知れないが大きな怪我はさせてないだろう。
 歩み寄って助け起こしてやる。武士の情けだ。
「私が…負けた…?」
わなわなと震えながら、そんな言葉を呟いている。
まぁ見下した相手に負けるのは悔しいだろうな。俺の知ったこっちゃないけど。
「どうぞ…殺してください…」
マリコは観念したように呟いた。
『試合』ではなく『死合』ってことか?まぁ、あっちは真剣を使っていたもんな。
「なぜ殺すのです?私は『痛い目くらい』とは言いましたが、殺す気なんてありませんよ」
「私を…殺さない…のですか…?」
「殺しませんよ。殺すより愛でる方が良い」
「愛でる…?」
「女性は皆、殺すより愛でる方が良い。私の世界の常識です」
そう言って歩き去ると、レイナが駆け寄って来た。
「マリコ!大丈夫!?」
「団長…。私…」
「何も言わなくていいわ!貴様!次は私が相手だ!!」

 マリコは初めての感情に戸惑っていた。
実家の道場でも男になど負けたことは一度だって無い。
道場主である母は、衛兵の中でも最強と呼び声高かった父と恋に落ちて自分を産んだ。
「私もいつか私より強い男と巡り会って、その男の子供を産むんだ」
そう心に誓って幼い頃から剣の道に励んで来たが、今日までそのような強い男と巡り会うことは無かった。
 それがたった今、自分は男である英樹に負けた。
自身の中で最強の剣技を用いてもその刃は英樹を掠ることさえ敵わなかった。
それどころか、英樹は素手で自分を捻じ伏せてしまったのだ。
そしてこの最強の男は、女は殺さず愛でるものだとさえ言った。
その言葉に胸の奥がキュンと締め付けられるのと同時に、子宮が疼いたのが解かった。
『私もこのお方のお子を産ませていただきたい…』
心の底からそう願った。
「これが…恋…というもの…なのね…」
英樹の背中を見送りながら呟いた。

 レイナが剣を抜いて真っ赤な顔で立ち向かってくる。
自分の部下が負けたのがそんなに悔しいのかよ。
あぁもう…鬱陶しいなぁ…。
「てやぁぁぁぁぁっ!」
面倒なので斬りかかって来たレイナの剣をムンズと掴む。
「いきなり斬りかかって来るとは無礼ですね。騎士道に反すると思いませんか?」
「なんだとぉ!?ええい!放せ!尋常に勝負しろ!!」
剣を引き抜こうとしたって無駄だ。いくら鍛えていても俺の腕力に敵うはずがない。
その剣を奪い取って、セリカの足元の地面に突き刺さすように投げ捨てる。
「ひっ…!」
恐れ慄いたセリカが尻もちを突いて後退る。いい気味だ。
「…レイナ!何をしているのです!?早く…早く倒してしまいなさい!!」
そう言われたレイナも泣きそうな顔をして少しずつジリジリと後退っている。
今の俺って、悪役っぽくないか?
心配になってサナに目を遣るが、相変わらずサナの目は♡になっている。
うん…。心配…無さそうだね…。
半歩ずつレイナを追い詰めると、自棄になったのか拳や蹴りを繰り出して来る。
自衛隊の格闘術を体得している俺からすれば、お話にもならない。
レイナが振り上げた拳を掴み、裏拳で一発頬を打つ。勿論、一割未満の力だ。
「なっ!?」
信じられないというような顔を向けたレイナに、今度は往復ビンタを張る。
「ひぃっ!」
構わずもう一発頬を張る。
「なにを…っ!」
パンッ!
「やめ…っ」
パンッ!パンッ!
レイナが何かを言おうとする度に一発、時には往復でビンタを張る。
力は入れてないが、十五発くらい引っ叩いただろうか。
「もう…許して…」
「なんだ?聞こえんぞ」
さらにビンタを張ろうと手を振り上げる。
「私の…負けです…!もう…勘弁して…ください…!」
泣き出したレイナはその場に崩れ落ちた。
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