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第3章
第40話
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第40話
ダンジョンボスを倒した俺はスカルブに姿を出して貰って、コアの在処を探すのに手伝って貰う事にした。
ガメニには誰も居ない場所から突然女の子が現れたから、凄く驚かれたけど、俺の仲間で不思議なスキルを持ってると言って無理矢理納得させた。
「アレ?何だこれ」
スカルブにコアの在処を聞こうとしたが、さっき回し蹴りして倒したオーガの方向から、半透明で黄色の直径4cmくらいの卓球の玉くらいの物が転がって来た。
倒したオーガの方向を見ると、オーガは壁にめり込んで、かろうじて手と足が見える程壁に埋まっていた。
この黄色い玉は何だろうと思い拾いあげて、手に取って見ると、表面はザラザラしていて手触りが余りよろしくない。
硬さを確かめる様に少し握ると砕けてしまった。
「ミ、ミーツ様?今ミーツ様が砕かれた玉がこのダンジョンのコアです。
コアを破壊した為、ダンジョンが崩れます」
「え?嘘、でもザラザラしてたぞ?
コアって向こうのダンジョンみたいに、スベスベしてるもんじゃないのか?」
「回答、ダンジョンによりますが、死にかけのコアはザラザラしていて色も透明になると聞いた事あります。
後30秒程で、このダンジョンが崩れます」
スカルブがそう言うと、ダンジョンの天井が崩れ落ちて来た。
悠長に話している場合じゃなかった!
急いで瞬間転移を行い、先程疲れてると言った冒険者達の居た場所に転移した。
「は?何だ?何したんだオッサン?
コアを壊したと思ったら、何でこんな場所に居るんだ?」
「きっと、ダンジョン特有の転移の魔法陣が現れたんだよ」
瞬間転移なんて、ホイホイ言えるものでは無いだろうから誤魔化した。
「イヤイヤイヤ、あり得ないから!
このダンジョンはダンジョンボス倒しても魔法陣なんて現れないからな」
「え?そうなの?何で?」
「そんなの知らねぇよ!
多分、コアが弱かったんだろうよ」
誤魔化しが失敗したみたいだ。
どうしよう、スカルブのスキルで来たと言っておこう。
「俺の助手のコイツのスキルだよ」
「そ、そうなのか?ところでオッサンは何でダンジョンを潰そうと思ったんだ?」
「それに答えてもいいが、先にオッサンって言うのを止めないか?
ミーツって名乗ったんだから名前で呼べよ」
「オッサンはオッサンなんだから良いじゃねぇかよ」
こちらのガメニは名前で呼んでくれないみたいで、少しムカっときたが、ここで拳骨するわけにもいかないし、仕方なく理由を話してあげる事にした。
「ダンジョンは一つで良いだろうと、考えたんだよ。俺は向こうのダンジョンのダンジョンマスターだから、黄金を取りたかったら向こうで取ればいいと考えたんだよ」
「は?意味分からねぇよ。
何で向こうのダンジョンマスターになったからって、コッチのダンジョンを破壊する必要があるんだよ。
まぁ、そのお陰で俺はメリアンに会えるかもしれねぇけどな」
あれ?そういえば、そうかも知れない。
何でコッチのダンジョンを潰そうと思ったんだっけな。
「まぁ、良いじゃないか。
コアを壊してしまったし今更だよ」
「まあ、そうだけどよ。
コアを壊してしまって良かったのか?
死罪とかにならないか?」
た、確かに!無断で勝手にコアを壊したと王にバレたら、無罪どころか死罪でもおかしくないかもしれない。
「こ、壊れかけだったし勝手に壊れた事にしておこうよ。な?ガメニ。
向こうのダンジョンのガメニに会わせてやるから黙っていろよ?」
「ま、マジかオッサン!
メリアンに会わせてくれるのか?
メリアンに会わせてくれるなら、こんなクソみたいなダンジョンの一つや二つ潰れても良いぜ」
「「うるせーぞ!ガメニ!」」
ガメニが大声を出した事で、先程の檻の仲間二人にガメニは怒られてしまった。
とりあえず、この二人から離れた場所に移動してダンジョンの入口に向かうと、入口は完全に崩れて入れない状態だ。
崩れる時ある程度、地響きがあった筈だけどあの二人は気が付かなかったのかな?
ダンジョンが崩れた事によって、城も傾いたりしてないかな?
今考えても分からない事は保留にしておこう。
「ガメニ、とりあえず向こうのガメニの様子を見てくるから少しここで待っててくれよ。
ってややこしいな、もう向こうのガメニはメリアンって呼ぶか」
「はあ?それなら俺も連れて行けよ」
「とりあえず、確認をしてくるだけだからさ少しだけだから待ってろよ」
そう言うと瞬間転移して、向こう檻のキモとメリアンの元に転移した。
「やあ、さっき振り」
キモとメリアンは驚いている。
「ミーツさん、ど、どうしたんだ?」
「いや、向こうのダンジョンでもガメニがいたから、確認の為に来たんだ。
お前、本当はガメニじゃなくてメリアンって言うのか?」
「え!アイツに会ったのか?
良かった、生きていたんだ」
涙をポロポロ零してメリアンは泣き出した。
キモ達は意味分からない様で、頭に?が浮いているのが分かる。
そんなメリアンの肩に手を置き元の位置に戻る様、再び瞬間移動すると、ガメニの前に転移してメリアンと再会させた。
「うおおおお!メリアーン!
生きてた、生きてた」
「ミーツさん、ありがとう!
ガメニに会えるとは思わなかった。
一時はミーツさんの事を好きになり掛けていたけど、一時の迷いだったよ」
「そうか、良かったな。
ガメニとメリアンは恋人同士なのか?」
「そうだぜ、オッサン!」
「バ、バカ!ガメニ、ミーツさんって呼べよ。ミーツさんは呼び方にうるさいんだぞ」
「もういいよ。所で残りの仲間の2人もガメニとメリアンの仲の事は知っているのか?」
「知ってるよ。仲間の2人も恋仲だしな。
オレがガメニと付き合うようになったのも、残りの2人のお陰だし」
「おい、メリアン、もうオレって言うのを止めろよ」
「もう無理だよ。癖になっちまったもんよ」
ガメニとメリアンがイチャイチャしだした。俺は少しイラッと来たが我慢していると、いつの間にか姿を消していたスカルブも不快に思ったのか、姿を現してメリアンの頭にチョップをした。
「駄ビッチ、見苦しいです。
ミーツ様と私の前でイチャイチャしないで下さい。正直BLみたいで気持ち悪いです」
「イテテ、偶にスカルブって意味分からない事を言うよな。それにスカルブこそ、ミーツさんとダンジョンでイチャイチャしてたじゃないか」
「してませんが?」
「してただろ!」
スカルブとメリアンが、してた、してない、の言い争いをやりだした所で俺はガメニに話しかけてみる事にした。
「なぁ、ガメニ、お前達がこのダンジョンに来た時から3人なのか?向こうのダンジョンみたいに最初は複数いて、段々数が減ったとかか?」
「そうだな。最初はコッチでも全部で10人程居たけど、魔物に殺されたり、冒険者同士のイザコザで命を落とした奴とかいたぜ」
成る程、それなら尚更ここの王妃やギルマスのシルビアには報いを受けて貰わなければならないな。
イザとなれば瞬間転移を繰り返して、牢屋にいる冒険者や、ダンジョンにいる奴等全員を連れ出すか。
此処で考え事をしていると、スカルブとメリアンはまだ同じ言い合いをしていたから、2人に軽~くデコピンをすると、まだ手加減できてない所為か、メリアンは痛そうにしゃがみ込んだが、スカルブは瞬時にシールドを張ったのか傷一つない状態だが、2人の言い合いを終わらせた。
ガメニとメリアンにはこの場所で待ってて貰って、檻の方に向かうと丁度よく檻の外側にグリーさんが俺を呼びに来ていた。
ダンジョンボスを倒した俺はスカルブに姿を出して貰って、コアの在処を探すのに手伝って貰う事にした。
ガメニには誰も居ない場所から突然女の子が現れたから、凄く驚かれたけど、俺の仲間で不思議なスキルを持ってると言って無理矢理納得させた。
「アレ?何だこれ」
スカルブにコアの在処を聞こうとしたが、さっき回し蹴りして倒したオーガの方向から、半透明で黄色の直径4cmくらいの卓球の玉くらいの物が転がって来た。
倒したオーガの方向を見ると、オーガは壁にめり込んで、かろうじて手と足が見える程壁に埋まっていた。
この黄色い玉は何だろうと思い拾いあげて、手に取って見ると、表面はザラザラしていて手触りが余りよろしくない。
硬さを確かめる様に少し握ると砕けてしまった。
「ミ、ミーツ様?今ミーツ様が砕かれた玉がこのダンジョンのコアです。
コアを破壊した為、ダンジョンが崩れます」
「え?嘘、でもザラザラしてたぞ?
コアって向こうのダンジョンみたいに、スベスベしてるもんじゃないのか?」
「回答、ダンジョンによりますが、死にかけのコアはザラザラしていて色も透明になると聞いた事あります。
後30秒程で、このダンジョンが崩れます」
スカルブがそう言うと、ダンジョンの天井が崩れ落ちて来た。
悠長に話している場合じゃなかった!
急いで瞬間転移を行い、先程疲れてると言った冒険者達の居た場所に転移した。
「は?何だ?何したんだオッサン?
コアを壊したと思ったら、何でこんな場所に居るんだ?」
「きっと、ダンジョン特有の転移の魔法陣が現れたんだよ」
瞬間転移なんて、ホイホイ言えるものでは無いだろうから誤魔化した。
「イヤイヤイヤ、あり得ないから!
このダンジョンはダンジョンボス倒しても魔法陣なんて現れないからな」
「え?そうなの?何で?」
「そんなの知らねぇよ!
多分、コアが弱かったんだろうよ」
誤魔化しが失敗したみたいだ。
どうしよう、スカルブのスキルで来たと言っておこう。
「俺の助手のコイツのスキルだよ」
「そ、そうなのか?ところでオッサンは何でダンジョンを潰そうと思ったんだ?」
「それに答えてもいいが、先にオッサンって言うのを止めないか?
ミーツって名乗ったんだから名前で呼べよ」
「オッサンはオッサンなんだから良いじゃねぇかよ」
こちらのガメニは名前で呼んでくれないみたいで、少しムカっときたが、ここで拳骨するわけにもいかないし、仕方なく理由を話してあげる事にした。
「ダンジョンは一つで良いだろうと、考えたんだよ。俺は向こうのダンジョンのダンジョンマスターだから、黄金を取りたかったら向こうで取ればいいと考えたんだよ」
「は?意味分からねぇよ。
何で向こうのダンジョンマスターになったからって、コッチのダンジョンを破壊する必要があるんだよ。
まぁ、そのお陰で俺はメリアンに会えるかもしれねぇけどな」
あれ?そういえば、そうかも知れない。
何でコッチのダンジョンを潰そうと思ったんだっけな。
「まぁ、良いじゃないか。
コアを壊してしまったし今更だよ」
「まあ、そうだけどよ。
コアを壊してしまって良かったのか?
死罪とかにならないか?」
た、確かに!無断で勝手にコアを壊したと王にバレたら、無罪どころか死罪でもおかしくないかもしれない。
「こ、壊れかけだったし勝手に壊れた事にしておこうよ。な?ガメニ。
向こうのダンジョンのガメニに会わせてやるから黙っていろよ?」
「ま、マジかオッサン!
メリアンに会わせてくれるのか?
メリアンに会わせてくれるなら、こんなクソみたいなダンジョンの一つや二つ潰れても良いぜ」
「「うるせーぞ!ガメニ!」」
ガメニが大声を出した事で、先程の檻の仲間二人にガメニは怒られてしまった。
とりあえず、この二人から離れた場所に移動してダンジョンの入口に向かうと、入口は完全に崩れて入れない状態だ。
崩れる時ある程度、地響きがあった筈だけどあの二人は気が付かなかったのかな?
ダンジョンが崩れた事によって、城も傾いたりしてないかな?
今考えても分からない事は保留にしておこう。
「ガメニ、とりあえず向こうのガメニの様子を見てくるから少しここで待っててくれよ。
ってややこしいな、もう向こうのガメニはメリアンって呼ぶか」
「はあ?それなら俺も連れて行けよ」
「とりあえず、確認をしてくるだけだからさ少しだけだから待ってろよ」
そう言うと瞬間転移して、向こう檻のキモとメリアンの元に転移した。
「やあ、さっき振り」
キモとメリアンは驚いている。
「ミーツさん、ど、どうしたんだ?」
「いや、向こうのダンジョンでもガメニがいたから、確認の為に来たんだ。
お前、本当はガメニじゃなくてメリアンって言うのか?」
「え!アイツに会ったのか?
良かった、生きていたんだ」
涙をポロポロ零してメリアンは泣き出した。
キモ達は意味分からない様で、頭に?が浮いているのが分かる。
そんなメリアンの肩に手を置き元の位置に戻る様、再び瞬間移動すると、ガメニの前に転移してメリアンと再会させた。
「うおおおお!メリアーン!
生きてた、生きてた」
「ミーツさん、ありがとう!
ガメニに会えるとは思わなかった。
一時はミーツさんの事を好きになり掛けていたけど、一時の迷いだったよ」
「そうか、良かったな。
ガメニとメリアンは恋人同士なのか?」
「そうだぜ、オッサン!」
「バ、バカ!ガメニ、ミーツさんって呼べよ。ミーツさんは呼び方にうるさいんだぞ」
「もういいよ。所で残りの仲間の2人もガメニとメリアンの仲の事は知っているのか?」
「知ってるよ。仲間の2人も恋仲だしな。
オレがガメニと付き合うようになったのも、残りの2人のお陰だし」
「おい、メリアン、もうオレって言うのを止めろよ」
「もう無理だよ。癖になっちまったもんよ」
ガメニとメリアンがイチャイチャしだした。俺は少しイラッと来たが我慢していると、いつの間にか姿を消していたスカルブも不快に思ったのか、姿を現してメリアンの頭にチョップをした。
「駄ビッチ、見苦しいです。
ミーツ様と私の前でイチャイチャしないで下さい。正直BLみたいで気持ち悪いです」
「イテテ、偶にスカルブって意味分からない事を言うよな。それにスカルブこそ、ミーツさんとダンジョンでイチャイチャしてたじゃないか」
「してませんが?」
「してただろ!」
スカルブとメリアンが、してた、してない、の言い争いをやりだした所で俺はガメニに話しかけてみる事にした。
「なぁ、ガメニ、お前達がこのダンジョンに来た時から3人なのか?向こうのダンジョンみたいに最初は複数いて、段々数が減ったとかか?」
「そうだな。最初はコッチでも全部で10人程居たけど、魔物に殺されたり、冒険者同士のイザコザで命を落とした奴とかいたぜ」
成る程、それなら尚更ここの王妃やギルマスのシルビアには報いを受けて貰わなければならないな。
イザとなれば瞬間転移を繰り返して、牢屋にいる冒険者や、ダンジョンにいる奴等全員を連れ出すか。
此処で考え事をしていると、スカルブとメリアンはまだ同じ言い合いをしていたから、2人に軽~くデコピンをすると、まだ手加減できてない所為か、メリアンは痛そうにしゃがみ込んだが、スカルブは瞬時にシールドを張ったのか傷一つない状態だが、2人の言い合いを終わらせた。
ガメニとメリアンにはこの場所で待ってて貰って、檻の方に向かうと丁度よく檻の外側にグリーさんが俺を呼びに来ていた。
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