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第3章
第18話
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第18話
「ガメニ、待たせたな」
「べ、別にいいぜ。それより、ここはどこなんだろうな?」
「ガメニも初めて見るのか?」
「そりゃそうだよ!そもそも、三階が変わった時点でも未知のエリアなのに、そこで落ちてこんな所に出るなんて想像も出来ないぜ」
確かにガメニの言う通りだ。
しかし、動かないと先に進めないし、どの方向に向かえば良いか分からないままに、移動する事にした。
移動するには移動しているが薄暗いな。
全く真っ暗って訳ではないが、あまり先々が見えない。久々?にバルーン型のLEDライトでも出した。
一個出しただけでは、ここの全体が分からない為に、後三つ出して俺の背後に浮かせた。
「なあ、ミーツさん、本当にアンタ何者だよ。見た事ない物出したり、とんでも強い魔物倒したりって普通の冒険者にはできないぜ?」
「んな事、言われても知らんよ。
ただ、かなり特殊なスキルを持っているってだけだぞ?そのスキルは言えないけどな。
俺自身も言うつもりはないし、仲間達にも口止めされているからな」
「そっか、残念だな。
オレはまだ仲間として認められてないのか」
ガメニは首を下に向けて落ち込んだが、俺はまだ姐さんにシオンにアリスと愛にグレンさん夫妻の計6人くらいにしか教えてない為に、気軽に言えないでいる。
「済まないな。ガメニが信用出来ないって訳ではないけど、本当にこれは言えないんだ」
「もう良いよ。オレなりにミーツさんのスキルを想像するからさ」
それが俺のスキルだよっと言いたい気持ちを押し殺して、ライトの灯りで見える先々を見ていると、遠くの方に大きな建造物が見えるのが分かった。
「なぁ、ガメニ、あれが見えるか?」
「あぁ、ハッキリ見えるぜ。
何なんだろうな?」
ガメニにも見える物として、幻ではない事が確認された。
その建造物に向かって歩きだしたが、段々と建造物の造形がハッキリ見え出した。
それはインドの世界遺産のあの超有名な建物の様な外観だが、大きさがとてつもなく大きい。
実物は見た事ないが、多分これよりは小さい筈だ。
目の前の建造物は、天井ギリギリくらいまであって、多分高さ的に100mはあるのではないだろうか。
俺は改めてあの高さから落ちて、よく助かったなって思った。
俺だけじゃなくガメニでもそうだ。
俺はまだステータスの高さとスキルで助かる可能性が高いけど、ガメニは多分違うだろうからな。
ガメニは俺に言ってないだけで、ガメニにも特殊なスキルを持ってるかも知れないなと思ったけど、それはないかと考えを改めた。
「ミーツさん、どうしたんだ?オレの顔をジロジロ見て何か付いてるのか?」
おっと無意識の内にガメニを見ていた様だ。
考え事をしていると、意識が疎かになる時があるな。
「なんでもないよ。あの高さから落ちて、よく助かったなって思っただけだ」
「それな!オレも思ったよ。砂に飲み込まれている時、何処からか皮袋が飛んで来て頭に被ったんだ。
それがこの空洞に落ちる時、皮袋が膨らんでフワフワと落ちられたんだよ。オレは運が良かったよ。
何もない砂漠だと思ってた場所だったけど、全く何もなかった訳じゃないんだな」
興奮して喋り出したガメニは、皮袋は俺が出した物とは考えていないようだ。
しかし、アレがフワフワとってパラシュートみたいになったって事か?
でも、もう検証も出来ないし、そういう事にしておくしかないか。
俺の足に絡まった物の正体があの建物に関係しているかも知れないし、とりあえずの所は向かう事にした。
建物まで後もう少しって所で、また地震が起き出して、俺達と建物の間に壁の様な物が出来上がった。
何なんだ?壁をペタペタ触っていると、壁がゆっくりと動き出して俺を弾き飛ばした。
飛ばされた先で壁だと思った物を見ると、ゴーレムという奴か?
よく、ゲームや漫画であるアレの姿をしている巨大な奴がいた。
「な、なんて大きさのゴーレムだよ。いくらミーツさんでも、あれは勝てないよな?」
ガメニを見ると、ガメニは驚いてゴーレムを見上げていた。
「俺はゴーレム初めて見るんだけど、ゴーレムのサイズってあれが普通なのか?」
「あんなデカイ奴は初めて見るよ!」
俺達が驚いているゴーレムの大きさが、建造物より少し小さい程度で、大体見た目の判断でだが60mくらいの大きさだからだ。
よくゴーレムの倒し方で、額の文字を削れば簡単に倒せるみたいな事があるが、このゴーレムの額には、よく見えないってのもあってか何も書いてない気がする。
試しにガメニにも見て貰うと…
「文字なんて書いてる訳無いだろ?
ミーツさんは文字の書いてあるゴーレムとなら戦った事あるのか?」
「ある訳ないだろう、ゴーレム自体初めて見るんだ。ガメニ達はゴーレムをどんな方法で倒していたんだ?」
「ハンマーやメイスでひたすら、殴るくらいしかしてないぜ。ゴーレムは剣や槍は効かないからな。剣は表面に傷つけるだけだし、槍は突き刺しても痛みを感じないゴーレムじゃあ意味がない」
なるほど、確かに鈍器でひたすらボコるのが一番効果的だ。だけど俺には鈍器になる物は持っていない。刀と槍と拾った大剣だけだ。
少し離れた場所でガメニと話していたが、ゴーレムは出てきた場所から移動する気配がない。何でだ?明かりをゴーレムの方に飛ばして見ると全部割られた。
再度ライトを出して浮遊させて、ゴーレムの範囲外に待機させて置いておこう。
でも、割られる直前見えたが、ゴーレムの全体像は上半身だけだった。
下半身が出ていないが、全体はどのくらい大きいんだ?
そして、分かった事が上半身だけではなく、ゴーレムは金で出来ていたって事だ。
ただの泥や岩で出来ているなら、攻撃の手段を考えられたのに、金って思いっきり熱した炎を投げつけるか?
試しに、あの蠍に投げつけたサイズの炎の玉を出して投げつけてみると、ゴーレムの表面がほんの少しだけ溶けただけになってしまった。
「ガメニ、待たせたな」
「べ、別にいいぜ。それより、ここはどこなんだろうな?」
「ガメニも初めて見るのか?」
「そりゃそうだよ!そもそも、三階が変わった時点でも未知のエリアなのに、そこで落ちてこんな所に出るなんて想像も出来ないぜ」
確かにガメニの言う通りだ。
しかし、動かないと先に進めないし、どの方向に向かえば良いか分からないままに、移動する事にした。
移動するには移動しているが薄暗いな。
全く真っ暗って訳ではないが、あまり先々が見えない。久々?にバルーン型のLEDライトでも出した。
一個出しただけでは、ここの全体が分からない為に、後三つ出して俺の背後に浮かせた。
「なあ、ミーツさん、本当にアンタ何者だよ。見た事ない物出したり、とんでも強い魔物倒したりって普通の冒険者にはできないぜ?」
「んな事、言われても知らんよ。
ただ、かなり特殊なスキルを持っているってだけだぞ?そのスキルは言えないけどな。
俺自身も言うつもりはないし、仲間達にも口止めされているからな」
「そっか、残念だな。
オレはまだ仲間として認められてないのか」
ガメニは首を下に向けて落ち込んだが、俺はまだ姐さんにシオンにアリスと愛にグレンさん夫妻の計6人くらいにしか教えてない為に、気軽に言えないでいる。
「済まないな。ガメニが信用出来ないって訳ではないけど、本当にこれは言えないんだ」
「もう良いよ。オレなりにミーツさんのスキルを想像するからさ」
それが俺のスキルだよっと言いたい気持ちを押し殺して、ライトの灯りで見える先々を見ていると、遠くの方に大きな建造物が見えるのが分かった。
「なぁ、ガメニ、あれが見えるか?」
「あぁ、ハッキリ見えるぜ。
何なんだろうな?」
ガメニにも見える物として、幻ではない事が確認された。
その建造物に向かって歩きだしたが、段々と建造物の造形がハッキリ見え出した。
それはインドの世界遺産のあの超有名な建物の様な外観だが、大きさがとてつもなく大きい。
実物は見た事ないが、多分これよりは小さい筈だ。
目の前の建造物は、天井ギリギリくらいまであって、多分高さ的に100mはあるのではないだろうか。
俺は改めてあの高さから落ちて、よく助かったなって思った。
俺だけじゃなくガメニでもそうだ。
俺はまだステータスの高さとスキルで助かる可能性が高いけど、ガメニは多分違うだろうからな。
ガメニは俺に言ってないだけで、ガメニにも特殊なスキルを持ってるかも知れないなと思ったけど、それはないかと考えを改めた。
「ミーツさん、どうしたんだ?オレの顔をジロジロ見て何か付いてるのか?」
おっと無意識の内にガメニを見ていた様だ。
考え事をしていると、意識が疎かになる時があるな。
「なんでもないよ。あの高さから落ちて、よく助かったなって思っただけだ」
「それな!オレも思ったよ。砂に飲み込まれている時、何処からか皮袋が飛んで来て頭に被ったんだ。
それがこの空洞に落ちる時、皮袋が膨らんでフワフワと落ちられたんだよ。オレは運が良かったよ。
何もない砂漠だと思ってた場所だったけど、全く何もなかった訳じゃないんだな」
興奮して喋り出したガメニは、皮袋は俺が出した物とは考えていないようだ。
しかし、アレがフワフワとってパラシュートみたいになったって事か?
でも、もう検証も出来ないし、そういう事にしておくしかないか。
俺の足に絡まった物の正体があの建物に関係しているかも知れないし、とりあえずの所は向かう事にした。
建物まで後もう少しって所で、また地震が起き出して、俺達と建物の間に壁の様な物が出来上がった。
何なんだ?壁をペタペタ触っていると、壁がゆっくりと動き出して俺を弾き飛ばした。
飛ばされた先で壁だと思った物を見ると、ゴーレムという奴か?
よく、ゲームや漫画であるアレの姿をしている巨大な奴がいた。
「な、なんて大きさのゴーレムだよ。いくらミーツさんでも、あれは勝てないよな?」
ガメニを見ると、ガメニは驚いてゴーレムを見上げていた。
「俺はゴーレム初めて見るんだけど、ゴーレムのサイズってあれが普通なのか?」
「あんなデカイ奴は初めて見るよ!」
俺達が驚いているゴーレムの大きさが、建造物より少し小さい程度で、大体見た目の判断でだが60mくらいの大きさだからだ。
よくゴーレムの倒し方で、額の文字を削れば簡単に倒せるみたいな事があるが、このゴーレムの額には、よく見えないってのもあってか何も書いてない気がする。
試しにガメニにも見て貰うと…
「文字なんて書いてる訳無いだろ?
ミーツさんは文字の書いてあるゴーレムとなら戦った事あるのか?」
「ある訳ないだろう、ゴーレム自体初めて見るんだ。ガメニ達はゴーレムをどんな方法で倒していたんだ?」
「ハンマーやメイスでひたすら、殴るくらいしかしてないぜ。ゴーレムは剣や槍は効かないからな。剣は表面に傷つけるだけだし、槍は突き刺しても痛みを感じないゴーレムじゃあ意味がない」
なるほど、確かに鈍器でひたすらボコるのが一番効果的だ。だけど俺には鈍器になる物は持っていない。刀と槍と拾った大剣だけだ。
少し離れた場所でガメニと話していたが、ゴーレムは出てきた場所から移動する気配がない。何でだ?明かりをゴーレムの方に飛ばして見ると全部割られた。
再度ライトを出して浮遊させて、ゴーレムの範囲外に待機させて置いておこう。
でも、割られる直前見えたが、ゴーレムの全体像は上半身だけだった。
下半身が出ていないが、全体はどのくらい大きいんだ?
そして、分かった事が上半身だけではなく、ゴーレムは金で出来ていたって事だ。
ただの泥や岩で出来ているなら、攻撃の手段を考えられたのに、金って思いっきり熱した炎を投げつけるか?
試しに、あの蠍に投げつけたサイズの炎の玉を出して投げつけてみると、ゴーレムの表面がほんの少しだけ溶けただけになってしまった。
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