6 / 12
第一章:日常の終わり
新たな自分-6
しおりを挟む
公式サイトすら乱数で、さらに抽選か……。
あのクオリティだし、仕方ないんだろうけど何台用意してるのかは気になるな。
どうやら、二次販売についても言及されてないみたいだし。
「何か分かったかな?」
「あぁ、想像以上にキツそうな事は判明したな」
そして、運勝負だから、手の出しようがないことも……。
とにかく、このままではどうしようもないので、一旦アパートに戻る。
午後の講義?世界中が騒いでる中でそんなことしてる暇はないだろ。
実際、講師すらちらほら帰ってるのが見えるしな。
「で、どうしてアパートまで帰って来たの?」
「パソコンがないと、話にならないからだな」
どうやら、公式サイトにはパソコンからしか入れないらしく、携帯で調べてた人は大損らしい。
というのも、どういう訳かこのサイト、個人を特定出来る機能があるようで、携帯では乱数が絶対に外れるのに、携帯やパソコンで調べると抽選回数が減るらしい。
繋ぐ方法が違うのにどうしてだと言いたいが、そこは超科学なんだろう。
ちなみに、パソコンを変えたところでバレるらしく、本当に1日で抽選されるのはどうやっても20回までみたいだ。
特攻で人柱になった勇者たちの犠牲は無駄にしないようにしよう。
情報は、生かしてこそ意味があるからな。
そして何故か、当然の如く人の部屋に上がり込んでる乃亜先輩……。
いや、今更帰す気は無かったし、流れ的におかしくはなかったんだけどさ。
それでも、一応男の一人暮らしなんだから、少しは緊張感というものをだな……。
「どうしたの?変な顔してるよ?」
「いや、何でもねぇよ」
うん、乃亜先輩はずっとこんな感じだし、俺も何かする気は無いんだけどもな。
もういい、考えてるこっちが馬鹿らしくなるわ。
それより、検索だ。
幸いな事に、俺は真っ先にエタリアさんのスレッドを探して情報を得ていたお陰で、検索自体はしていない。
乃亜先輩の方も、あの映像を見たらすぐに家から飛び出して頭突きをしに来たようなので、調べてはいないそうだ。
「じゃあ、とりあえず俺から……」
「湊なら楽勝だよ」
一回目……ハズレ。
二回目……またしてもハズレ。
三回目、四回目、五回目……。
「まぁ、所詮は運だしな」
結果?そんなの聞かなくても分かるだろ?
「はぁ……何と言うか、やっぱり湊だよね」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
結局、九回目にしてあっさりと、公式サイトに辿り着いた。
何と言うか、正直拍子抜けである。
「それより、内容をだな……」
「まぁ、それもそうだよね」
という訳で、早速応募方法を見ていく。
すると、どうして応募方法が明かせないかが分かった。
「いやぁ、まさかこれはねぇ……」
「まぁ、ボクたちにとっては、すごくラッキーなことじゃん」
「確かだとは思うが、ワンクリック詐欺のサイトとかに飛ばされないよな?」
そこに書かれていたのは、『無料』の二文字。
何とこのSD、送料とか含めて一切お金がかからないらしいのだ。
ホント、何処ぞの詐欺広告のようである。
あのクオリティだし、仕方ないんだろうけど何台用意してるのかは気になるな。
どうやら、二次販売についても言及されてないみたいだし。
「何か分かったかな?」
「あぁ、想像以上にキツそうな事は判明したな」
そして、運勝負だから、手の出しようがないことも……。
とにかく、このままではどうしようもないので、一旦アパートに戻る。
午後の講義?世界中が騒いでる中でそんなことしてる暇はないだろ。
実際、講師すらちらほら帰ってるのが見えるしな。
「で、どうしてアパートまで帰って来たの?」
「パソコンがないと、話にならないからだな」
どうやら、公式サイトにはパソコンからしか入れないらしく、携帯で調べてた人は大損らしい。
というのも、どういう訳かこのサイト、個人を特定出来る機能があるようで、携帯では乱数が絶対に外れるのに、携帯やパソコンで調べると抽選回数が減るらしい。
繋ぐ方法が違うのにどうしてだと言いたいが、そこは超科学なんだろう。
ちなみに、パソコンを変えたところでバレるらしく、本当に1日で抽選されるのはどうやっても20回までみたいだ。
特攻で人柱になった勇者たちの犠牲は無駄にしないようにしよう。
情報は、生かしてこそ意味があるからな。
そして何故か、当然の如く人の部屋に上がり込んでる乃亜先輩……。
いや、今更帰す気は無かったし、流れ的におかしくはなかったんだけどさ。
それでも、一応男の一人暮らしなんだから、少しは緊張感というものをだな……。
「どうしたの?変な顔してるよ?」
「いや、何でもねぇよ」
うん、乃亜先輩はずっとこんな感じだし、俺も何かする気は無いんだけどもな。
もういい、考えてるこっちが馬鹿らしくなるわ。
それより、検索だ。
幸いな事に、俺は真っ先にエタリアさんのスレッドを探して情報を得ていたお陰で、検索自体はしていない。
乃亜先輩の方も、あの映像を見たらすぐに家から飛び出して頭突きをしに来たようなので、調べてはいないそうだ。
「じゃあ、とりあえず俺から……」
「湊なら楽勝だよ」
一回目……ハズレ。
二回目……またしてもハズレ。
三回目、四回目、五回目……。
「まぁ、所詮は運だしな」
結果?そんなの聞かなくても分かるだろ?
「はぁ……何と言うか、やっぱり湊だよね」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
結局、九回目にしてあっさりと、公式サイトに辿り着いた。
何と言うか、正直拍子抜けである。
「それより、内容をだな……」
「まぁ、それもそうだよね」
という訳で、早速応募方法を見ていく。
すると、どうして応募方法が明かせないかが分かった。
「いやぁ、まさかこれはねぇ……」
「まぁ、ボクたちにとっては、すごくラッキーなことじゃん」
「確かだとは思うが、ワンクリック詐欺のサイトとかに飛ばされないよな?」
そこに書かれていたのは、『無料』の二文字。
何とこのSD、送料とか含めて一切お金がかからないらしいのだ。
ホント、何処ぞの詐欺広告のようである。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる