父親に会うために戻った異世界で、残念なイケメンたちと出会うお話【本編完結】

ぴろ

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未来へ

独占欲と指輪と

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「楽しかったね~」

「いい時間だったな」

「俺は疲れた…アキ…俺の膝にも乗って…」

パーティーはまだ続いてるけど、カイと一緒にルーカスのお部屋初訪問です。
訪れた部屋は白い家具で統一されたシンプルな部屋。
物が全然ない…
ルーカスさんご機嫌ナナメです。

「アキから他の男の匂いがする…」

ルーカス…言い方…
男全員身内な…しかも既婚者で愛妻家だよ、全くもう…
膝に乗ったらずっとクンクンしてる。

「ルーカスもうおしまい…あれは?」

今日はカイにネルドで作った指輪渡すんだ。

「取ってくる…」

渋々立ち上がるルーカス…子供みたいだな。

「カイ、この間アキとネルドで作った指輪だ。アキのいた世界では左手の薬指につけるのが伴侶の証なんだ。婚姻前だけどアキが俺達の物だって証が欲しい…裏には三人の名前が刻んであるんだ。今日の記念につけないか?」

「伴侶の証…揃いの指輪か…嬉しいな…アキ、つけてくれるか?」

差し出された左手につけるとサイズもピッタリ。

「いいな…ルーカス、アキにも…」

「俺がつけていいのか?」

「もちろんだ」

三人薬指のリング、うん婚約者っぽい…いいね…

「カイは凄いな…」

ルーカスどうした?

「本当は今夜三人で過ごそうと思ってたんだ…」

三人…それって…

「カイと二人でアキを愛でて、指輪もその時にって思ってた…」

「ルーカス、私はここに残る。ダニール様と話の続きがしたいからな。それに私もまだ三人で過ごす覚悟は出来ていないようだ…」

「カイ…」

「ほら、マリナに行くのだろう?急がないと日が暮れてしまうぞ…アキはこっちにおいで…」

カイにふんわりと抱き込まれる。

「今夜はルーカスを甘やかしてあげて、私はこれで我慢するから…」

耳元で囁いて、ちゅっと一回キスをして離れたカイは部屋を出ていった…
カイのスパダリ度がぐんぐん上がってる。

「ルーカス、マリナって?」

「俺の家があるとこ…アキ今日はごめん…何か俺みっともないな…」

「そんなことないよ…」

「とりあえず行くか…」

転移門で着いたのは海辺の高台にある一軒家、バルコニーからは海が見える。

「間に合った…」

「綺麗だね…海に沈む夕日初めて見た…」

「そうか…」

後ろから抱き締められて顔は見えないけど、ルーカス落ち込んでる…

「ルーカスおいで、ベッド行こう」

「アキ…」

「行くよ、俺がルーカスの事ちゃんと好きだってわからせてあげる…」

驚いてるルーカスの手を引いてベッドに押し倒し、馬乗りになる。

「いい眺め…ルーカスそのままじっとしてて…」

シャツのボタンを外して露になったルーカスの胸を指でなぞる。胸の尖りをくるくるさわるとルーカスの昂りが反応する。

「こっちも触ってほしい?」

「アキ…俺も触りたい…」

「まだ駄目だよ…動かないで…」

ルーカスの胸にキスを落としながら下半身を擦り付ける…ビッチなアキちゃん発動しちゃいます…




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