父親に会うために戻った異世界で、残念なイケメンたちと出会うお話【本編完結】

未来へ

ルーカス受難の日

「え、アキちゃん男だったの？可愛すぎるでしょう…」

「カルロ触るな！」

「ルーカス器ちっさ！アキちゃんやっぱ俺が教えてあげるよ、大人の世界…」

「ドナート近い！」

「アキちゃんあいつ五月蝿いからあっちに行こうね～」

「ファビオ待て！ていうかアキも行かなくていい！」

面白い…ルーカスが遊ばれてる…ていうか仲良しだね、息ピッタリだよ。

「兄上達、お久しぶりです」

「カイ久しいな、おめでとう。お前だいぶ人間らしくなったじゃないか」

「アキのお陰です」

カルロ様に微笑みながら答えると…

「カイがデレてる…アキちゃん凄いね氷溶かしちゃった…」

「溶かされましたね」

満面の笑みで全肯定…ドナート様固まった。

「アキちゃん、凄いの見れた…カイの笑った顔初めて見たよ…ありがとね君のお陰だ…」

ファビオ様涙ぐんでるし…
距離近いけど三人いい人だ。俺好きだな…

「アキ…いい人じゃないぞ！騙されるなよ！」

ルーカス…余裕なさすぎやろ…

「ルーカスは昔から兄上達に頭が上がらないからな」

「だからあいつらにアキを見せたくなかったんだ…しかもこんな可愛い格好とか…やりすぎだろ…やっぱ着替えようアキ…」

困ったルーカスだな…

「ルーカスあと少しの我慢だ。アキお腹は空いてないか？サファは食材の宝庫だ、シーフードもフルーツも抜群に美味いぞ…」

「食べる！ルーカスも行くよ」

不貞腐れるルーカスだったけど、アキちゃん必殺技の「ご主人様あ～ん」で超ご機嫌に…
期待一杯の顔で見てるカイにもあ～んしてあげたよ。

「アキもちゃんと食べてるか？」

クリスティアン様きた。

「はい、とっても美味しいです。お義父様、今日はありがとうございます」

「アキ～もう一回！今の…」

えっ？何？あぁ…

「お義父様？」

「なんて可愛いんだ、アキお義父様が抱っこしてあげよう、おいで～」

「親父ふざけるな、アキ放っといていい…」

駄目だよ、お義父様のお願いは聞かなくちゃ！
アキちゃん18歳、ムキムキお義父様に抱っこされてヨシヨシされてます。

「アキ、クリスティアンだけズルい…父も抱っこしたい…」

父さんきた。仕方ないな～俺今アキちゃんだからね、お膝乗っちゃうよ。
アキちゃんスペシャルも追加だ。

「お父様だぁ～いすき！」

どうだ？可愛いでしょ。
あ…父さん泣いちゃった。

「カイ…俺物凄く疲れたんだけど…」

「同感だ…だがアキが楽しそうだからな…可愛いし、アルト様もクリスティアン様も嬉しそうだ…」

「お前の方が器が大きいな…部屋に閉じ込めてぇ…」

「もう私達は正式な婚約者だからな…とりあえず飲め、そのうち戻ってくるだろう…」

「叔父上も来たぞ、当分戻ってこないな…閉じ込めてぇ…」